カステラドパウロで味わうポルトガル菓子！京都の酒蔵を改装したお店にも注目

日本の歴史と伝統が融合した町、京都。多くの観光客が日本国内外から訪れます。そんな京都で根強い人気のポルトガル菓子のお店「カステラドパウロ」。今日もおいしいカステラやここでしか食べられないポルトガル料理を提供しています。北野天満宮鳥居そばにあり、観光の休憩にもおすすめのお店として大人気です。

日本人は古来から甘いものが好きで、日本に貿易をしに来たポルトガルの商人の、「日本人は武器や貴金属よりも、カステラを一番喜んでいた」という逸話が残っています。嘘か本当かは定かではありませんが、　ポルトガルとの貿易が盛んだった時代、戦国武将はカステラや金平糖等ポルトガルのお菓子が好きだったという諸説があります。

ポルトガルのお菓子として有名なカステラですが、当時日本にやってきたポルトガル菓子は現在日本に伝わっているカステラとは違う味と形をしていたといいます。カステラドパウロではカステラの原形となったポルトガル菓子、パォンデローも人気メニューとして取り扱っています。

京都には値段が手ごろで京都らしい特徴を持ったお菓子が多く、お土産にも大人気です。生八つ橋はその代表格のお土産として多くのメーカーが取り扱い、材質にもこだわっています。安い値段設定なので職場から近所に配るものとして大人気。八つ橋以外にも様々なお菓子や雑貨があり、お土産コーナーはいつもにぎわっています。

京都はお茶どころでもあり、お茶を扱ったものや和菓子が主流ですが、今新しい京都のお土産として人気なお菓子があります。それがカステラドパウロの取り扱うポルトガル菓子。戦国時代から日本の武将を始め、徐々に庶民に広まって行った愛されるポルトガル菓子。黄色の鮮やかなお菓子は贈答用にもおすすめです。

京都で人気のお店、カステラドパウロ。その場所は北野天満宮すぐそばにあります。遠目に見ると酒蔵のような建物なのですが、近くで見ればポルトガルの国旗や装飾がされる、異国の雰囲気あるお店です。何故そんなところにあるのかというと、カステラドパウロは酒蔵だった建物を再利用しているからなのです。

カステラドパウロのオーナーシェフ、パウロさんは長崎からカステラ作りの修業をし、その技術を持ち帰ってリスボンで人気のお菓子屋さんを営んでいました。しかし、「ポルトガルのおいしいお菓子をもっと日本の人に知ってほしい」という気持ちが高まってきて、今度は日本に本場ポルトガル菓子を持って戻ってきました。

縁あって紹介された建物が、京都北野天満宮鳥居そばの酒蔵でした。カステラドパウロは日本で初めて、ここにお店を構えることになったのです。天神さまへのお参りから、京都観光に行った帰りに立ち寄るのにおすすめの立地にあります。お店の外には値段と写真のついたメニューが貼られ、見れば見るほど興味が沸いてきます。

海外のお菓子は日本人好みにアレンジされていたりレシピが変わっていることがあります。カステラドパウロの扱うお菓子は、ポルトガルの伝統的なお菓子や家庭料理で、ポルトガルでしか味わうことのできないレシピで作られたものが多いです。その味は日本にはない新しいおいしさに気づかせてくれる、他のお店にはない魅力あるメニューです。

カステラドパウロのオーナーシェフは、日本の長崎でカステラの修業を積み、故郷リスボンでお店を開きました。日本人は歴史でポルトガルのお菓子のカステラが戦国時代に来たことを知っていますが、ポルトガルのほとんどの人々は日本でカステラが愛されていることを知りません。

また、日本でも現在のカステラは大人気のお菓子ですが、日本に伝来してきたときのカステラがどんな形をしていてどんな味だったか、知っている人はほとんどいません。カステラドパウロのオーナーシェフはポルトガルにカステラを、日本にはカステラの原型であるパォンデローを知ってもらうために様々な活動をしています。

ポルトガルの伝統菓子を味わうメニュー、「食文化体験プレート」もあり、初めて食べる人には少しずついろんな種類のお菓子が味わえるのでおすすめです。飲み物の値段から100円引いてくれるお得なメニューでもあります。ドリンクメニューにはワインやマデイラ酒、エスプレットマシンで入れたポルトガル式のコーヒーもあります。

カステラというと、ふわふわの甘い、しっとりとしたスポンジケーキのイメージが強いですが、ポルトガルにはカステラの元祖と呼ばれる、パォンデローというお菓子があります。それも、地方によって形や味が変わり、北と南では同じ名前でもまったく違うお菓子が出てくることがあります。

形や作り方は違っても、ポルトガルのパォンデローには決まりがあり、素材は卵、砂糖、小麦粉を必ず入れることが条件です。油脂は入れないので、油ものを控えたい人にもおすすめのお菓子なのです。カステラドパウロではミーニョ地方、ベイラリトラル地方、バテージョ地方のパォンデローを食べることができます。
 

パォンデローの種類の中には、今話題の半熟カステラのようなお菓子もあり、すでに日本で大人気のスイーツになっているものもあります。カステラドパウロでは、本場ポルトガルの味を手ごろな値段で楽しむことができる、パォンデローメニューが多いので、カステラ好きにはたまりません。

どのお菓子もおいしそうで迷う、選べないという人もいるかと思います。そんな人におすすめなのが、カステラドパウロのカフェメニューです。イートインスペースのあるカステラドパウロは、お店に並んだお菓子だけでなく、カフェメニューもあり、ポルトガル料理を楽しめます。

半熟カステラのように、濃厚でクリーミーなベイラリトラル地方のパォンデローや、カステラドパウロでしか食べれないコクのあるカステラ等、本場の味をお菓子にぴったりなワインをと一緒に味わうことができます。ワインとお菓子という贅沢な組み合わせを昼から堪能できる、贅沢なティータイムを楽しめます。

ポルトガルで人気の揚げ物メニュー「パスティシュデバカリャウ」。カステラドパウロでも味わうことができるのです。その正体は干しダラの素揚げコロッケ。カステラドパウロでは2個250円というお手頃な値段で販売しています。ジャガイモのほくほく感とタラの塩気がたまらないスナック感覚のお菓子です。

パスティシュデバカリャウと同じくらいポルトガルの定番おつまみメニュー。「エンパーダデフランコ」はチキンの詰まったパイです。さくっとしたパイ生地につまってるのは鶏肉やツナ。値段は1個250円です。カステラドパウロでは低脂肪低コレステロールの地鶏、丹波あじわいどりを使用して作られています。

パスティシュデバカリャウとエンパーダデフランコはワインにもよく合います。伝統的なおつまみでもありポルトガルでも大人気の味です。値段も安く一つが小さいので、ついつい飲みすぎてしまうこともあります。お酒が好きな人なら夢中で食べてしまうおいしさ。甘いものが苦手な人にもおすすめのメニューです。

カステラドパウロにはおすすめの組み合わせを提供するセットメニューや軽食プレートがあります。日替わりで飲めるスープもあり、今まで知らなかったポルトガルの味を堪能できます。大勢で色々頼んで食べ比べるのも楽しいメニューが多く、お酒が好きな人にはワインとの新しいマリアージュを感じさせてくれるメニューです。

お酒が苦手でなければ、カステラドパウロではパォンデローやカステラなど、コクのあるメニューにはワインを合わせるのがおすすめです。ワインやマデイラ酒もあり、お酒が好きな人にも一押しのメニューです。マデイラ酒は甘みが強く、ミーニュ地方のパォンデローにもよく合います。

カステラドパウロのオリジナルパォンデロー「オリーブグラッセ入りパォンデロー」は特にワインに合うメニューです。値段は1個580円です。半熟のようななめらかなミーニュ地方のパォンデローに、砕いたオリーブのグラッセを混ぜて、しっかりと焼き上げたパンのようなパォンデローです。

ちぎりながらワインと一緒に食べるのが通の食べ方。上品な味はワイン好きな人にもおすすめです。カステラドパウロではパォンデローとカマンベールチーズのセットもあり、ワインにもマデイラ酒にも合います。ワインを飲みながらつまむ、大人のおやつとして人気のメニューです。

カステラドパウロで食べられるポルトガルのフルーツサラダは、夏には特に食べたくなる、さっぱりとしたメニューです。柑橘系やキウイなどの色鮮やかな果物に、シロップやワインを注いで食べます。マデイラ酒と発泡ワインを入れたカステラドパウロのフルーツサラダは、大人のフルーツポンチとして人気です。

カステラドパウロではポルトガルの家庭料理ランチが食べられる予約限定メニューがあります。うずらまめと豚肉の煮込み料理や、鶏の天火焼ごはんなど、日本ではめったに食べられない料理の数々を堪能することができます。予約は三日前から、人数は一人からでも予約可能です。

ポルトガルは豆を使った料理が多く、サラダやスープなど様々な料理で使われています。家庭料理でもふんだんに豆を使っています。寒いときにはとくに身体を温めてくれる料理が多く、使われているスパイスや味も独特のおいしさがあります。京都に来てポルトガルで旅行をしている気分も味わえる人気メニューです。

北野天満宮そばにあるカステラドパウロは北野天満宮の行事、天神さんにも参加しています。毎月25日には縁日も行われ、参道がライトアップされる京都では大切な行事です。毎月行われるお祭りのような行事で、多くの人がやってきます。観光客にも人気の行事ですが、カステラドパウロではこの日にしか食べられない特別メニューがあります。

ポルトガルで大人気の甘いお菓子、「ボーラデベルリン」は25日にしか食べられない揚げパンにカスタードクリームを挟んだお菓子です。値段は1個150円で、ドーナッツのような揚げパンのようなお菓子です。手ごろな値段なので自分だけでなく、家族や友人の分も買って帰る人もいます。ちょっとしたお茶会に持参するのもおすすめです。

ふわふわのパォンデローからしっとりとしたパォンデローまで様々な種類が味わえるカステラドパウロ。そんなパォンデローをお祝い用にデコレーションしてくれるサービスがあります。1人用のサイズから4から5人用の大人数まで手ごろな値段で楽しめるので、お誕生日やお祝い事にもおすすめです。

クリームや果物と一緒に盛られているのは鮮やかな黄色の鶏卵素麺です。パォンデローと同じように、日本に伝来していたポルトガル菓子の一つで、氷砂糖を沸騰させて作った水の中に卵黄を流し込んで作るため、素麺とは言ってもとても甘い砂糖菓子です。鮮やかな鶏卵素麺はお菓子の飾りつけとしてもよく使われています。

大人のイベントケーキとして人気なのが、ミーニョ地方のパォンデローです。カステラドパウロでも一番人気のメニューで、味は素朴なのでお酒にも生クリームにも合います。ワインやウィスキーなどお酒との相性も抜群に良いので、ちょっとしたパーティーからお祝い事にもおすすめです。一緒にカマンベールチーズを用意するといっそうお酒がすすみます。

京都まで行かないとカステラドパウロは食べられないのかというと、一部メニューに関してはオンラインショップで通販できます。生クリームなどを使用するメニューは店頭でしか購入できませんが、人気メニューが手ごろな値段も変わらずお取り寄せできるので、どうしても食べたいけれど地方に住んでいて難しい人は利用してみるのがおすすめです。

通販でも店頭でもパォンデローと同じくらい人気メニューにして、オーナーシェフが長崎で修業して完成させた「パウロのカステラ」。値段は810円です。ふんわりとした柔らかい卵たっぷりの生地にかじるとまろやかでコクのある甘さが広がる絶品カステラ。雄鶏の刻印が可愛い贈答用にもおすすめなカステラです。

食物繊維たっぷりの、トウモロコシを使って作られた「ポルトガルビスケット」も珍しい一品。値段は324円で普段のお菓子としてもおすすめです。ポルトガルでは雄鶏は幸福を招いてくれると言われているので、カステラドパウロのお菓子には雄鶏の刻印があちこちに押されています。

カステラドパウロには 京福電車「白梅町駅」より徒歩約5分で到着します。営業時間は朝9:30から夕方18:00まで、カフェは夕方17:00までの営業となっています。要注意なのが、営業時間であっても売り切れてしまうと営業は終了します。定休日は水曜日と第三木曜日なのですが、祝日や25日の場合は翌営業日が休日に変わります。

住所:京都府京都市上京区御前通り今小路上がる馬喰町789蔵A
電話番号:075-748-0505

長崎で修業し、京都にやってきたカステラドパウロは温かみのあるお菓子やポルトガル料理を味わうことができるお店です。外観は京都の町に溶け込んでいますが、お店をくぐれば国境を越えてしまったかのように雰囲気が変わります。カステラドパウロのお菓子はお土産にもおすすめですが、ぜひとも店内の雰囲気と一緒にお菓子を味わってみてください。