マルタ共和国のコミノ島で大人のバカンス!
イタリアのシチリア島の南に位置する島国「マルタ共和国」は、地中海に浮かぶ絶景のリゾート国。日本からは少し行き方も不便なところにありますが、日本では見ることのできない美しい自然がそこにはあります。今回は、大人気のシュノーケリングスポット「ブルーラグーン」のある、マルタ共和国の離島「コミノ島」について情報満載でお届けいたします!
マルタ共和国ってどんな国?
青い空とどこまでも続くエメラルドグリーンの海に囲まれた絶景の小国「マルタ共和国」。国土の総面積はわずか316平方キロメートルのマルタ共和国は、東京23区の約半分ほどの大きさしかありません。ローマ時代には、地中海貿易で繁栄したマルタ共和国は、一時イスラム帝国の支配下に入った時代もありました。マルタは小型犬マルチーズが誕生した土地でもあります。
マルタ共和国には、今回ご紹介するコミノ島の他、ゴゾ島という離島があり、どちらも観光スポットとして人気を集めています。英語やマルタ語の他、イタリア語を話す人口も多く、ホテルやレストランのほとんどで、英語が通じます。比較的治安が良い国であることから、女性にも人気の国で、地中海のリゾートでのんびり過ごす欧米人も多い観光地となっています。
マルタ共和国への行き方
コミノ島についてご紹介する前に、まずは、日本からマルタ共和国へ行く行き方をご紹介いたします。日本からマルタへの直行便はなく、ヨーロッパ各都市を経由するのが一般的な行き方になります。日本から乗り継ぎ地となるヨーロッパ各地へは、飛行機で約12時間から13時間ほどかかります。行き方によっては、同日のうちにマルタに到着できる便もあります。
日本からヨーロッパ経由でマルタまで運航している航空会社は、大韓航空、ルフトハンザドイツ航空、アリタリア航空6つ以上のエアラインがあります。乗り継ぎ時間がもっとも短い行き方は、アリタリア航空でイタリアのローマを経由する行き方で、ローマからマルタ共和国までの所要時間は1時間半となっています。この他、フランクフルト経由なら所要時間は3時間です。
マルタ共和国のコミノ島とは?
マルタ共和国への行き方も分かったところで、ここから、本記事の本題であるコミノ島についてご紹介いたします。コミノ島は、マルタ島本島とゴゾ島のちょうど中間地点にある小さな島で、島面積は3.5平方キロメートルとなっています。コミノとは、この島にかつて自生していた、インド料理のスパイス「クミン」にちなんで名づけられたと言われています。
コミノ島でもっとも有名な観光スポットは、ブルーラグーンと呼ばれる透明度の高い海で、海底まで透き通って見えるほど美しい海は、まるで船が浮いているように見えるほどきらめいています。コミノ島には、1つのホテルがある以外は宿泊施設もなく、定住している人は4名しかいません。自然豊かなコミノ島は、野鳥の保護区にも指定されています。
コミノ島への行き方
ブルーラグーンが美しいコミノ島への行き方をご紹介いたします。まず、マルタ島からコミノ島へ行く最も簡単な行き方は、マルタ島のスリーマから出ているクルーズツアーに参加する行き方です。マルタ島から出発するコミノ島ツアーは、リゾートへ行く往復のボート代が含まれており、島で一日のんびりと過ごすことができます。
ツアーではなく、個人でコミノ島へ行く行き方は、マルタ島のチェルケウアまたは、ゴゾ島のイムジャールからコミノ島行きのボートに乗ります。ツアーと違って、時間を自由に決められますので、団体行動が苦手な方や気ままな旅を楽しみたい方におすすめの行き方です。コミノ島には、シャワーやトイレなども完備されており、夏は軽食のスタンド等も並びます。
コミノ島観光の楽しみ方1:シュノーケリング
ブルーラグーンが美しいコミノ島。ここからは、コミノ島のおすすめの楽しみ方をご紹介いたします。コミノ島のブルーラグーンを満喫したいなら、絶対におすすめしたいのがシュノーケリング。コミノ島行きのボートツアーに申し込んだ場合は、ツアー会社にもよりますが、シュノーケリング機材のレンタルも可能です。有料の場合もあるので事前に確認して下さい。
コミノ島と属島コミノット島の間に広がるブルーラグーンは、マルタブルーと呼ばれるクリスタルクリアの水が特徴で、まるで絵画のような美しい湾内には、光り輝く白い砂浜が海底に広がっています。シュノーケリングが大人気のコミノ島は、映画「トロイ」や「モンテ・クリスト伯」などのロケ地にも選ばれた美しい景勝地です。
コミノ島でシュノーケリングを楽しみたいなら、おすすめは午前中の時間帯です。コミノ島へ渡るボートは、できれば朝一番で乗船するようにしましょう。コミノ島に、10:30から11:00頃までに渡ることができれば、比較的空いているブルーラグーンでのんびりシュノーケリングを楽しめます。ブルーラグーンは非常に狭いので午後はかなり混雑します。
コミノ島観光の楽しみ方2:ダイビング
続いてご紹介するコミノ島の楽しみ方は、ダイビング。美しいブルーラグーンでシュノーケリングも素敵ですが、ダイビングライセンスのある方なら、ぜひ、地中海で潜っていただきたいと思います。コミノ島周辺には、たくさんの沈船スポットがあり、中級以上のダイバーならレックダイブ(wreck dive)を楽しめます。
ありえないレベルのビジブリティを誇るコミノ島の海ですが、実は、砂地であることから、あまり魚影は濃くありません。そこで、2009年には、マルタ政府の意向で人口の魚礁としてパトロール船が沈められました。現在では、砂地にある沈船の回りにたくさんの魚が集まっており、水深も18メートルと浅いことから潜りやすいダイビングスポットとして人気を集めています。
コミノ島観光の楽しみ方3:ビーチでのんびり
マルタ共和国屈指のリゾートコミノ島。続いての楽しみ方は、ビーチでのんびり!コミノ島には、シュノーケリングやダイビングの他、石灰岩の島の周囲を回るボートクルージングなどが人気ですが、船酔いする方やマリンスポーツは苦手という方には、冷たいパイナップルジュースかビール片手に、何もせずぼーっとビーチでのんびりするのがおすすめです。
コミノ島のブルーラグーン周辺には、ホテル前のエリアでビーチパラソルのレンタルなども行っています。お気に入りの本を片手に、少しうとうとしながら、ビーチサイドでお昼寝というのも良さそうです。毎日忙しい日々を送っている働きウーマンのみなさん、自然豊かなコミノ島のブルーラグーンで、たまには何もしない休日を過ごしてみませんか?
コミノ島観光の楽しみ方4:島を散策
様々な楽しみ方のあるコミノ島。ビーチを満喫した後は、島を散策するのもおすすめです。コミノ島では、セグウェイツアーやミニバギーに乗って島内を冒険する現地ツアーも人気で、野鳥を観察したり、海に囲まれたコミノ島の絶景を見ながら散策するのがおすすめです。あまり目立った観光地はありませんが、島のシンボル聖マリア塔は一見の価値ありです。
1618年、マルタ騎士団によって建てられた聖マリア塔は、コミノ島南岸の中央にあります。コミノ島を含めたマルタ諸島沿岸部の防御塔の一つとして建設され、マルタ島とゴゾ島の通信に大いに貢献しました。海面からおよそ80メートルの高さに建てられたこの塔は、2002年から2年に渡る改修工事を経て、現在もコミノ島の人気観光スポットとなっています。
コミノ島の観光ホテル
クリスタルクリアのブルーラグーンや石灰岩が作り出す自然の造詣が素晴らしいコミノ島。ヨーロッパからのバカンス客が多いこのリゾートアイランドで唯一宿泊することのできるホテルは「コミノホテル バンガロー」(Comino Hotel Bungalows)。全49室のほぼすべてのお部屋が海の見えるシービューになっており、大きなプールも完備しています。
コミノ島唯一のホテルである「コミノホテル バンガロー」の宿泊料金は、季節によって変動します。コミノ島観光のピークシーズンとなる8月15日から9月1日までの料金は、1泊1名66ユーロで、ホテルの宿泊料金は最高値となっています。一番安い料金となるのは、コミノ島の観光シーズン初めの5月で、1泊1名の宿泊料金は、34ユーロとなっています。
ホテルは全室エアコン完備となっており、朝食がとれるレストランもあります。また、ホテルに併設する施設としては、テニスコートやダイビングセンターの他、マウンテンバイクのレンタルサービス、聖マリア塔へのツアー等もあります。ブルーラグーンのビーチは、岩場になっていますので、小さなお子様連れの方は、ホテルのプールで泳ぐ方が安心かもしれません。
コミノ島観光のベストシーズンは?
地中海に浮かぶ絶景の島「コミノ島」。観光のベストシーズンはいつでしょうか?コミノ島の観光シーズンがスタートするのは、例年5月から10月頃までの半年間となっており、もっとも観光客が多くなるのは、ヨーロッパのバカンスシーズンとなる8月です。特に8月後半からのコミノ島は、非常に混雑しますので、のんびり過ごしたい方は避けましょう。
ブルーラグーンは非常に狭いので、そういう意味でもピークシーズンを避けて渡航するのがおすすめで、ホテルの宿泊料金も安くなるシーズン初めの5月、または、シーズン終わりの10月が、コミノ島観光におすすめのシーズンです。6月も比較的ホテルの料金が安く、そこまで混雑していないシーズンですので、お休みが取れる方は6月にコミノ島へ行ってみて下さい。
コミノ島から行きたいもう一つのマルタ諸島
地図を見ると、コミノ島と並んで、マルタ共和国を形成しているもう一つの島があります。コミノ島の北西に位置する「ゴゾ島」です。同じマルタ諸島に属していながら、マルタ本島に住むマルタ人とゴゾ島に住むゴゾ人は、まったく違った個性を持った人々が暮らす島です。マルタ本島から日帰りでも観光することができますので、ぜひ、周遊してみましょう。
ゴゾ島の中心には、チタデル (The Citadel)という要塞がそびえ立っており、美しいゴゾの街並みを見るのにおすすめのスポットです。地中海性気候のこの島では、雨季には一面に草花が生い茂り、緑に輝く草原が見渡せます。見どころいっぱいのゴゾ島には、日本円で1泊約5000円前後からホテルもありますので、宿泊して観光するのをおすすめします。
日帰りもOK!ゴゾ島の観光情報
様々な観光スポットがあるマルタ共和国のゴゾ島。島のシンボルとなっている要塞チタデルの中には、ゴゾ大聖堂があります。外見はシンプルなこの教会には、赤と金の豪華絢爛な内装が施されています。天井がドームに見えるようにと描かれただまし絵が見どころの一つとなっています。自然スポットとしては、ソルトパンが有名で塩田ではゴゾ産の塩が作られています。
周囲を海に囲まれたゴゾ島には、いくつかの漁港がありますが、その中でもっとも美しいと言われている港は「シュレンディー」で長期滞在用のアパートやホテルなどが立ち並ぶリゾートエリアとなっています。湾を望む美しいプロムナードはインスタ映えする撮影スポットの1つです。ゴゾ島を代表する「タ・ピーヌ教会」は、奇跡の教会と呼ばれています。
シュノーケリングやマリンスポーツも楽しめるラムラ湾には、赤い砂が広がる絶景のビーチが広がっています。また、 このビーチを見下ろす高台には、ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に登場するカリプソの洞窟があります。光り輝く紺碧の海と、どこまでも広がる海岸線の風景は、一生忘れられない旅の思い出になること間違いなしです!
コミノ島からゴゾ島への行き方
ゴゾ島には、マルタ島からもコミノ島からも渡ることができます。マルタ島からコミノ島へ渡り、その後ゴゾ島に渡る周遊プランでの行き方をご紹介します。3島を周遊するスピードボートは、コミノ島のブルーラグーンから、ゴゾ島のムガー港までの便が、1時間に1本の割合で運航されており、ブルーラグーンを出港する時刻は毎時15分発となっています。
逆に、マルタ島からチェルケアから出港する便は朝9:10から1時間おきに運航されています。ブルーラグーンからの便は、ゴゾ行きは始発が8:15発です。スピードボートの料金は、大人が往復で10ユーロ、5歳から10歳までが5ユーロ、5歳以下は無料となっています。コミノ島からマルタ島へ渡るフェリーは、夏の繁忙期に本数が多く、最終便は18:00にコミノ島を出港します。
マルタ共和国のコミノ島でシュノーケリングを楽しもう!
マルタ共和国の離島「コミノ島」をご紹介いたしました。映画のロケ地にも選ばれたコミノ島のブルーラグーンは、まるで空を飛んでいるかのように見えるボートが行き交う透明度の高い海が美しい島です。地中海を拠点に活動した海賊たちの島として、またマルタ騎士団の活動拠点として、歴史に翻弄された美しい島で、のんびりシュノーケリングをお楽しみ下さい。