なべや（西成）で鍋を堪能！牛肉・牡蠣を使った人気メニューがおすすめ

大阪市西成区といえばドヤ街としても知られているディープな観光スポットで、格安の飲食店が立ち並んでいる事で有名です。中でも西成のなべやはせっかちな大阪人が並んででも食べたいと言われているお店で、牛肉や牡蠣などの豪華な食材を使った鍋は絶品なんです。そんな西成区の人気店なべやについて、おすすめのメニューを詳しくご紹介します。

なべやは西成区の中でもディープスポットと言われているあいりん地区にお店を構える一人鍋の専門店で、開店前から多くのお客さんが行列を作る人気店です。大勢で食べる鍋をあえて一人前として提供している珍しさや、驚きのボリュームや豪華な具材も話題となっています。最近ではSNSで人気メニューを見た若者が、わざわざ西成を訪れる事も多いようです。

お店のある西成へのアクセスは様々な路線が利用でき、お店には阪堺線の今池駅で徒歩3分で到着します。またJRや地下鉄、私鉄からのアクセスもでき、それぞれ徒歩10分程度でお店に付きます。お店には駐車場はありませんが、隣がコインパーキングなので車でお店に来ることもできます。お店は事前に予約をすれば、行列を待たずに入店できます。

住所:大阪府大阪市西成区天下茶屋北2-6-5
電話番号:06-6632-5716

なべやの人気メニューは各席毎にコンロが用意された一人鍋で、一人前の材料が入った鍋を好きなタイミングで食べることができます。中でも人気なのが牡蠣水炊きで、昆布の入ったダシ汁とポン酢、そしてたっぷりの具材と牡蠣が運ばれてきます。メインとなる牡蠣は驚く程大きなサイズで、すべて鍋に入れるとあふれ出してしまうボリュームです。

牡蠣水炊きの価格は1300円とリーズナブルで、一人前のお皿の上にいくつも乗っています。牡蠣の下には白菜や春菊などの野菜が入っていて、鍋としてのバランスもばっちりです。なべやの鍋メニューは一人前の量が多く、数名でシェアして食べる人も多いようです。牡蠣の磯の風味溢れる風味と柔らかな食感は、さっぱりとしたポン酢と相性抜群です。

なべやの鍋メニューの中でもSNS映えすると言われているのが牡蠣みそ鍋で、西成に来たら一度は食べておきたい人気メニューです。牡蠣みそ鍋はお皿に盛られた牡蠣水炊きとは違い、既にお鍋に具材が入った状態で提供されます。そのため何も準備しなくても煮えるのを待つだけでいいので、その間に他のメニューとお酒を楽しむこともできます。     

牡蠣みそ鍋は大粒の牡蠣と野菜が鍋からはみ出すように盛り付けられていて、上には濃厚な味噌ダレが掛けられています。鍋が煮えたら食べる前に味噌をスープに溶いて、濃厚で甘みとコクのあるスープを味わいましょう。プリプリとした食感の牡蠣からはエキスがスープに染みだしていて、それをたっぷりと吸った野菜もたまらない美味しさです。

なべやの鍋メニューは牡蠣だけでなく牛肉を使ったメニューも人気で、特に牛肉鉄鍋は930円という西成ならではの驚きの安さが話題です。牛肉鉄鍋は鍋一面にサシの入った牛肉が乗せられていて、火が通るまで中の様子を知ることができません。牛肉鉄鍋は下の野菜に火が通ってきたら別添えの割り下を回しかけて、肉に火が通ったら食べごろになります。

牛肉鉄鍋はたっぷりの牛肉の下に玉ねぎやもやしが入っていて、濃厚で甘みのある割り下が関西風のすき焼きのような味に仕上げてくれます。ご飯やお酒を一緒に食べたり、玉子に浸して食べるのもおすすめで、こってりとした味の肉や野菜をどんどん食べられます。ある程度食べた後に卵を落として、牛とじ風にアレンジして食べる人もいるようです。

牛肉すき焼きは牛肉鉄鍋とは違った人気の鍋メニューで、こちらも鍋の上は牛肉で蓋がされています。牛肉すき焼きは780円と牛肉鉄鍋より安く、リーズナブルな価格で牛肉を食べたい人におすすめです。牛肉すき焼きは牛肉鉄鍋に比べて肉の量が少なく、その代わり白菜や玉ねぎなどすき焼き用の野菜ががたっぷり入っていてヘルシーなメニューです。

牛肉すき焼きは提供される段階ですでに割り下が鍋の中に入っていて、火を通すことで肉や野菜の味が染みだしてまろやかな味に仕上がります。牛肉鉄鍋に比べるとあっさりとした食べ心地で、野菜の甘みもしっかりと感じることができます。適度な甘さの割り下は生卵との相性も抜群で、野菜たっぷりなのでボリュームがあってもぱくぱくと食べ進められます。

なべやの肉系鍋は牛肉だけでなく豚肉もあり、たっぷり豚肉を使用した豚肉鉄板は牛肉鉄板よりも安い価格で食べられると人気です。西日本は牛肉をメインに食べる文化がありますが、東日本からの旅行者などには豚肉を使った鍋の方が馴染みがあるという人も多いようです。もちろん豚肉鉄板も牛肉鉄板同様に、野菜が入った鍋を豚肉が完全に覆っています。

豚肉鉄板は豚肉意外の具材や出汁などは牛肉鉄板と同じですが、豚肉の脂がさっぱりとしていて出汁にもしつこさはありません。豚肉は薄いスライスになっているのですぐに火が通り、下に隠れた野菜や豆腐を巻いて食べると絶妙な美味しさです。出汁自体が優しい甘さでできているので食べやすく、柔らかな豚肉の食感もしっかり感じられます。

なべやでは牛肉鉄板、豚肉鉄板とくればもちろん、鶏肉を使った鶏肉鉄板も用意されています。鶏肉鉄板は豚肉鉄板と同じ価格で食べることができ、鍋に入った肉の量を比べて鶏肉を選ぶ人も多いようです。また鶏肉の方が食べごたえに比べてヘルシーなので、日常的に筋トレや運動をしている人やダイエット中の人がこちらを選ぶということもあるようです。

鶏肉鉄板は鍋の表面に鶏1匹分はあろうかという程の鶏もも肉が、食べやすいぶつ切りの状態でどっさりと盛り付けられています。出汁や野菜は他の鉄板と同様で、鶏独特のコクと風味が独特の旨みを引き出しています。鶏もも肉には出汁の味がしっかりと染み込んで鶏すき焼きのような味になり、途中で卵を加えれば親子丼のように食べることもできます。

なべやの鶏肉を使った鍋メニューはバラエティ豊かで、鶏のミンチ肉を使った鶏みんち鍋は牡蠣鍋よりも美味しいと絶賛する人もいる程人気です。価格は意外にも牛肉鉄板と同じ価格で、具材にひと手間加えたという意味では納得ができる価格です。鶏みんち鍋は野菜などの具材とつくねのタネようなミンチ肉が、別々の皿に乗せられて提供されます。

鶏みんち鍋は鍋の出汁がある程度煮立ったら野菜と一緒に一口サイズの大きさで投入して、中までしっかりと火が通ったら食べ頃です。つくね状の鶏ミンチ肉はふわふわとした食感が特徴で、鍋に入れる時に自分好みの大きさにできるので食べごたえを調整できます。出汁はお店の特製みそを使用していて、鶏ミンチ肉の旨みや脂が絶妙にマッチしています。

肉も魚介もどっちも楽しみたいという人には、肉と魚、そして貝の入った豪華なミックス鍋がおすすめです。価格は1000円を超えるため少々高めに感じるかもしれませんが、なべやならではのボリュームを見れば納得がいくはずです。西成で仕事をしているサラリーマンや大学生の飲み会などで、複数でシェアする人も多い万人受けするメニューです。

ミックス鍋は水炊き形式になっていて、鍋用の野菜とたら、ホタテに豚肉か鶏肉を選ぶことができます。他の鍋に比べて肉の量が少なく感じるかもしれませんが、たらの身の暑さやホタテの大きさは圧巻です。昆布出汁の鍋の中へ好きな具材から投入して、自家製のポン酢でいただきます。豚肉と鶏肉で出汁の風味が変わるので、2通りの楽しみ方が選べます。

なべやの魚介系の鍋といえば牡蠣がダントツですが、隠れた人気メニューの中にたらちりがあります。たらちりとはたらの身を水炊きのようにして食べる鍋のことで、たらの淡泊な身の旨みをじっくりと堪能できます。たらちりの価格は鶏みんち鍋と同じ価格で高めですが、具材として運ばれてくるたらの身は価格相応の驚く程分厚くてボリューム満点なのです。

たらちりは昆布だしの鍋とは別に数切れのタラの身と野菜が盛り合せてあり、自分で鍋に入れていくスタイルになっています。たらの身が分厚いのでしっかりと火を入れるためには、初め頃に鍋に入れておくのがおすすめです。ふっくらとしたたらの身はポン酢との相性も良く、たらの風味が染み出た出汁を吸った野菜は驚く程美味しくなっています。

京都をはじめ西日本には夏になると鱧を食べる習慣がありますが、大阪の西成でも同様に夏のシーズンになると鱧料理が出回ります。なべやも鱧が旬のシーズンになると期間限定で鱧ちり鍋を出し、西成に住む地元の人や観光客にも好評です。鱧ちり鍋で使用する鱧は細かい骨を丁寧に骨切りしてあるので、淡泊でふっくらした鱧の味を存分に楽しめます。

鱧は火を入れると皮目が縮んで反り返って、ふっくらとした身の部分が顔を出します。皮の部分は程よい脂で風味があり、身の部分はあっさりとしていてポン酢との相性も抜群です。鱧はとても火が通りやすいので、まずは鱧を鍋の中ににさっとくぐらせてその柔らかな身を堪能しましょう。鱧からは旨みのある出汁が出て、その出汁を吸った野菜もまた絶品です。

なべやの人気メニューである牡蠣みそ鍋や牛肉鉄板と同じく、常連が必ず注文するメニューのひとつが鮪のすき身です。鮪のすき身は鮪をさばいた際に皮の部分に残った身をげずりとった部分のことで、皮の間にある脂が染みだしている通好みの逸品です。なべやでは鮪のすき身が1皿280円という破格の安さで、鍋と一緒に楽しめる西成の名物グルメなのです。

なべやでは鮪のすき身をサイコロ状にカットしたものを、お皿の上に山のように盛り付けてあります。すき身の部分によってさっぱりとした赤身のような部分や、濃厚な中トロのような味わいの部分など飽きの来ない美味しさが楽しめます。お酒のおつまみや鍋が来る前の前菜代わりに注文する人も多く、数人で色んなメニューとシェアしても楽しめます。

なべやの一品料理には和牛を使った高級な料理もあり、1皿550円の安さで楽しめる和牛のたたきは酒のみにはたまらない絶品メニューなのです。お皿の上には内側が美しいピンク色をした和牛のたたきが数枚並べられていて、上からネギなどの薬味がタレと一緒に乗っています。なべやの一品料理の中では高級ですが、食べてみる価値のあるメニューです。

和牛のたたきは適度な薄さにスライスされた和牛を、ネギなどの薬味を巻いてにんにくを付けていただきます。ニンニク独特のパンチが脂の乗った柔らかな和牛の美味しさを引き出し、シャキシャキとした薬味のアクセントも楽しいです。たたきには濃いめのタレがかかっているのでビールや日本酒にもよく合い、ご飯に乗せて食べるとまた絶品です。

なべやには鯨ベーコンという名の鯨を使った一品料理があり、鯨料理に馴染みのない若い人の間でもちょっとした人気メニューとなっています。鯨ベーコンとは鯨の身の畝須（うねす）と呼ばれる部分をベーコンに加工した食べ物の事で、塩味と燻製の風味がプラスされた味わい深い逸品です。なべやではこれを生姜醤油に付けて食べるのが定番なのだそうです。

鯨ベーコンは薄くスライスしたものがたっぷりとお皿に盛り付けられていて、表面の赤い部分と仲の白い部分の色合いが鮮やかです。鯨ベーコンはコラーゲンたっぷりの濃厚な味わいが魅力で、なべやのものは鯨独特の臭みが全くないのも特徴です。まろやかなのにさっぱりとした食べ心地で、生姜醤油を付けることでより爽やかな味へと変化します。

なべやは西成を代表する人気のお店で、時間帯によっては行列を覚悟しなければなりません。人気メニューは鍋料理以外にも一品料理があり、西日本らしい季節限定メニューにも出会える楽しさもあります。テレビ番組でで取り上げられたことで全国的にも一層注目が高まっている西成のなべやへ行って、おすすめの人気のメニューを是非堪能してみてください。