『蒜山やきそば』が食べられる名店まとめ！岡山の名グルメはタレが決め手！

みなさんは『B級グルメ』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。B級グルメとはある地域で昔から食べられていたご当地グルメのことなのですが、全国規模のグランプリが開催されるなどいまB級グルメが熱いです。岡山県にある『蒜山やきそば』も人気のB級グルメのひとつで、今回はこの蒜山やきそばの歴史や食べられる店舗などをご紹介します。

『蒜山やきそば』は岡山県の蒜山高原周辺で食べられているB級グルメです。ちなみに『蒜山』は「ひるぜん」と読みます。この蒜山やきそばの発祥地である岡山県の蒜山高原あたりでは昭和30年頃に空前のタレブームが起こります。それぞれの家庭で調合したオリジナルのタレを使い、ジンギスカンや焼きそばを作って食べるのが大流行したそうです。

そんな岡山県蒜山高原で巻き起こった空前のタレブームのなか、特に「ますや食堂のおばちゃんが作ったタレが美味しい」と話題になります。ますや食堂のタレはニンニクやタマネギといった野菜にりんごなどのフルーツを加え、さらにいろいろな調味料を加えて作ったみそ味のタレでした。そしてこのタレを使って作った焼きそばが大人気になります。

これこそが現在岡山県の蒜山高原周辺で食べられている蒜山やきそばの起源です。たっぷりの親鶏のカシワ肉とキャベツを麺と炒め、そこにオリジナルのみそタレで味をつけたますや食堂の焼きそばが『蒜山やきそば』として地元の人に愛され、そして定着しました。いまでは岡山県の蒜山高原以外の地域でも蒜山やきそばを扱うお店が増えています。

岡山県の蒜山高原には『蒜山やきそば』の味を全国に広めようと活動している"蒜山やきそば好いとん会"という組織があります。この蒜山やきそば好いとん会が定める蒜山やきそばの定義は次の3つです。1つ目が濃厚なみそ味のタレを使っていることです。2つ目が親鶏のカシワ肉を使っていることです。3つ目が高原キャベツを具材に使っていることです。

岡山県まで蒜山やきそばを食べに行くのならまず"レストラン白樺の丘"をおすすめします。この"レストラン白樺の丘"は蒜山高原の休暇村にある飲食店で、オーソドックスな蒜山やきそばを味わえます。また"レストラン白樺の丘"は鳥取県の名峰大山や三木ヶ原に広がる高原を眺められる景色の良さも魅力で、蒜山やきそばがさらに美味しくなります。

蒜山高原の休暇村にある"レストラン白樺の丘"はランチタイムのみの営業となります。営業時間は午前11時から午後15時までとなっています。座席数は約60席とかなり多く、さらに80台分もの駐車場が用意されているので家族でも行きやすいです。基本的には定休日はありませんが、不定期で閉店することがあるためあらかじめ確認するといいでしょう。

住所：岡山県真庭市蒜山上福田1205-281
電話番号：0867-66-2501

岡山県の蒜山地方ではジンギスカンも人気のご当地グルメなのですが、このジンギスカンのタレを独自にアレンジをした絶品の蒜山やきそばがいただけるのが"レストランファーミー"です。この"レストランファーミー"は蒜山高原センター内に入っているお店で、絶品のタレを使った蒜山やきそばを食べられるとあって連日多くの人が足を運びにぎわいます。

"レストランファーミー"で提供される蒜山やきそばは隠し味に醤油が使われています。だからこそ日本人の口にはぴったりで、麺も水分を吸いづらい細麺を使っているためノビるのを気にせずゆっくりと味わえるのも嬉しいです。営業時間は午前11時から午後17時までとなっており、小さい子どもでも美味しく食べられることから家族連れにも大人気です。

住所：岡山県真庭市蒜山上福田1205-197
電話番号：0867-66-3600

昔懐かしい蒜山やきそばを食べたいのなら"高原亭"もおすすめです。ここ"高原亭"は創業してから30年以上という老舗の飲食店で、長年愛され続けている店からも蒜山やきそばが美味しいことがわかります。"高原亭"は蒜山やきそばのタレに大きなこだわりを持っており、現在店主は2代目なのですが蒜山やきそばのタレに関しては初代が仕込むほどです。

20種類以上の野菜にみそをはじめとした調味料を加えて作ったタレは絶品の一言です。口に入れた瞬間はピリッとしか辛味が来るのですが、食べていると次第に甘味も感じてくるとても奥深い蒜山やきそばです。営業時間は午前11時から午後14時半までと、午後17時から午後20時半までの2部構成です。定休日はないですが日曜日は昼のみの営業となります。

住所：岡山県真庭市蒜山上福田815
電話番号：0867-66-3696

蒜山やきそばのファンであれば絶対に外せないのが"いち福"です。ここ"いち福"では蒜山やきそばの生みの親であるいまは無き"ますや食堂"の味を楽しめます。この"いち福"の店主はもともとますや食堂の常連客だったのですが、食堂の閉店がする際に「何とかこの蒜山やきそばの味を残したい」という想いからおばちゃんにレシピを教えてもらったのです。

"いち福"の蒜山やきそばはタレが特徴的で、口に入れるとシャリシャリとした食感があります。これはタレにすりおろしたタマネギがたっぷりと入っているからです。タマネギの旨味とみそのコクが最高にマッチしており、食べたら病みつきになると言っても過言ではありません。さすが蒜山やきそばの元祖といったところで、一度は訪れたいお店です。

ちなみに"いち福"の蒜山やきそばはお持ち帰りが可能です。濃厚な味わいの蒜山やきそばは地元では「おやじ好み」とも評され、酒の肴としても人気です。それ故に晩酌のお供用にお持ち帰りをするお客さんも少なくありません。またお持ち帰りしても美味しく食べられるよう事前に麺に油を絡ませて水分を吸いにくくしているのも嬉しいポイントです。

住所：岡山県真庭市蒜山中福田207-5
電話番号：0867-66-5366

岡山県の蒜山地方でいま話題の蒜山やきそばの店が"悠悠"です。この"悠悠"は蒜山やきそばの味が美味しいのはもちろんですが、それだけでなく「蒜山やきそばを再び地元の名物にしたい」と考えたお母さんが一念発起をして起業したというサイドストーリーも話題になりました。ただし、味に関しては普通のお母さんのものとは思えないほど絶品です。

この"悠悠"はリーズナブルな値段で蒜山やきそばを楽しめ、さらにお母さんの素敵な笑顔がいい調味料のとても元気をもらえる飲食店です。ちなみにおふくろの味とも言える"悠悠"の蒜山やきそばはお持ち帰りもOKです。頼めば気さくに蒜山やきそばをお持ち帰り用パックに詰めてくれます。忙しい方もお持ち帰りなら気軽に蒜山やきそばを楽しめます。

住所：岡山県真庭市蒜山下福田438
電話番号：0867-66-2642

家庭的な味の蒜山やきそばを食べたい人におすすめなのが"やまな食堂"です。ここ"やまな食堂"では約30年ほど前のお母さんの味を再現した蒜山やきそばが食べられます。現在の場所に"やまな食堂"が移転した際に1冊のノートが見つかりました。そこには何十年も前に婦人会で作られていた蒜山やきそばのレシピがあり、それがここの味というわけです。

ちなみにここ"やまな食堂"では食べ切れなかった蒜山やきそばをお持ち帰りすることもできます。店員さんに「お持ち帰りできますか？」と聞くと快くパックに詰め替えてくれます。さらに家にお持ち帰りした後の食べ方まで教えてくれる親切さです。このホスピタリティーの高さも"やまな食堂"の蒜山やきそばが地元の人に愛され続けている理由でしょう。

住所：岡山県真庭市蒜山上長田2050-2
電話番号：0867-66-4113

食事としてだけでなくビールのお供にもぴったりの蒜山やきそばがあるのは"粋呑房"です。ここ"粋呑房"はタレが少し変わっていて、白みそをベースにした少し甘めの味付けが特徴的です。さらに一度フランベした酒にみりんなどを加えるなど何度も手間を加えて作ったタレはとにかく奥が深く、その美味しさからリピーターになる人が続出しています。

また"粋呑房"の蒜山やきそばはオーソドックスなタレ以外にも塩やソースなど味があるのも特徴です。味付けの濃い蒜山やきそばはビールの肴にぴったりですし、小さい子にはソース味の蒜山やきそばもおすすめです。"粋呑房"の蒜山やきそばはお持ち帰りもOKです。晩御飯に悩んだ時は"粋呑房"で蒜山やきそばをお持ち帰りしてみてはいかがでしょうか。

住所：岡山県真庭市蒜山上福田1205-403
電話番号：0867-66-3190

気軽に蒜山やきそばを食べられる店舗としては"風の家"もおすすめです。この"風の家"は米子自動車道"蒜山IC"のすぐそばの道の駅内にあるレストランです。数ある店舗のなかで最も高速道路に近く、自動車でふらっと食べに行く店舗としてはもってこいでしょう。ただし蒜山やきそばの販売は土曜日や日曜日、あるいは祝日限定のメニューとなります。

住所：岡山県真庭市蒜山上徳山1380-6
電話番号：0867-66-4393

本格的な蒜山やきそばが人気の"やす坊"はもともとは讃岐で営業していたうどん屋さんでしたが、たまたま食べた蒜山うどんの味に魅せられて何とお店ごと移転してきました。うどん屋さん出身という特徴を生かし、ここ"やす坊"の蒜山やきそばにはうどんにも使われる醤油をベースにした特製のみそタレが使われています。あっさりとした味わいです。

住所：岡山県真庭市蒜山湯船8-19
電話番号：0867-66-4477

蒜山酪農農業協同組合の直営店である"ひるぜんジャージーランド"でも蒜山やきそばが楽しめます。岡山県産の食材をふんだんに使って作られたタレはあっさりとしていながらきちんと旨味も感じられ、中細の麺ともよく絡んで食べ始めるとお箸が止まらなくなります。ちなみに"ひるぜんジャージーランド"からは放牧されている牛たちを望めます。

住所：岡山県真庭市蒜山中福田956-222
電話番号：0867-66-7011

人気B級グルメ『蒜山やきそば』の発祥地である蒜山高原は岡山県の真庭市にあります。電車やバスなどの公共交通機関を乗り継いで蒜山やきそばを扱う店舗まで足を運ぶこともできますが、可能ならば自動車でのアクセスをおすすめします。まず真庭市は岡山県と鳥取県の県境に位置する地域であり、公共の交通機関は本数がそこまで多くありません。

ですから電車やバスで蒜山やきそばの店舗へ行こうとすると距離のわりに時間がそこそこかかってしまいます。自動車であればササッと店舗まで行けるため時間をロスする心配がほとんどありません。さらに蒜山やきそばを提供している店舗が米子自動車道の"蒜山インターチェンジ"から15分圏内の場所に集中している点も自動車がおすすめの理由です。

自動車であれば蒜山やきそばを気軽に持ち帰れますし、ほかにもこれらの店舗の周辺には遊園地があったりワイナリーがあったりと観光地がたくさんあるので自動車の方がいろいろな場所を旅行できるのも魅力です。岡山県周辺にお住まいの方なら自分の車で、遠方にお住いの方は電車や飛行機で来てからレンタカーを借りて蒜山へ行くのがおすすめです。

岡山県のB級グルメ『蒜山やきそば』はその美味しさから全国的な知名度も上がり、いまでは東京などの都市部でも食べられるお店が増えています。ただ、本当に美味しい蒜山やきそばを食べたいのなら発祥地である岡山県まで足を運ぶのがおすすめです。各店舗ごとにタレも微妙に違いますし、持ち帰り可能なところもあるのでぜひ行ってみてください。