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吉水神社はご利益抜群の名所!犬用のお守りや健康祈願など観光ポイント紹介!

吉水神社はご利益抜群の名所!犬用のお守りや健康祈願など観光ポイント紹介!
投稿日: 2018年7月14日最終更新日: 2020年10月8日

桜の名所として有名な奈良県の吉野には、若い頃に牛若丸と呼ばれていた源義経と静御前、南北朝時代の後醍醐天皇、太閤と呼ばれていた豊臣秀吉等の著名人と縁のある吉水神社が鎮座しています。そんな犬等のペットにも優しい吉水神社の観光ポイントなどの詳しい情報を紹介します。

ご利益抜群の吉水神社へ参拝に行こう!見出し

Photo by cyesuta

天武天皇の白鳳年間に役行者により建てられた「吉水神社(きっすいじんじゃ)」は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(きいさんちのれいじょうとさんけいみち)」の1つであり、春は桜の名所でもある由緒正しい歴史のある神社です。また、「吉水神社」は愛犬と参拝も出来るペットに優しい神社としても有名です。そんな「吉水神社」へ参拝に行ってみよう!

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奈良吉野の観光情報!桜だけじゃない!温泉・ハイキング・グルメなど一挙ご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良県吉野は、古くから歴史にたびたび登場し、現代では桜で有名な、近畿地方屈指の観光スポットです。そこで今回は、奈良吉野の観光について、桜はもちろん様々な名物や名所をご紹介。普通とはちょっと違う吉野観光にしたい人は、ぜひとも参考にしてくださいね。

奈良県の吉水神社の歴史見出し

Photo by cyesuta

かつて金峯山寺の僧坊であった「吉水神社」は、「吉水院(きっすいいん)」という名称で寺院でしたが、明治新政府による明治維新の「神仏分離」の為に神社となり、「吉水神社」に名称を改めました。「神仏分離」とは、それまで神道と仏教が神仏習合していたのを禁止する物で、要するに神社と寺院を別の物としてしっかり区別する為に発令された物です。

何故、寺院だった「吉水神社」が「神仏分離」により神社に変わったのか?これは、「神仏分離」は「廃仏毀釈」であったからです。分かり易く言うと、平安時代頃には元々日本にあった神道とインドから渡ってきた仏教はうまく共存していました。しかし、明治維新で明治新政府は天皇が再び政治の権限を持ち、昔から日本にあった神道の国教化を目指します。

Photo by cyesuta

「廃仏毀釈」により仏教に敵対心を持ってた人達が一丸となり、寺院や仏像を次々に壊すという事が日本各地で起きました。一時は仏教は壊滅状態だったようです。この様な事から神社となった「吉水神社」には主祭神の後醍醐天皇、南朝方の忠臣だった楠木正成(くすのきまさしげ)、吉水院宗信法印(よしみずいんそうしんほういん)が祀られています。

奈良県の吉水神社の観光ポイント見出し

南朝皇帝を開いた後醍醐天皇の皇居だった「吉水神社」には、他にも若い頃に牛若丸と呼ばれた源義経と源義経の妾・静御前(しずかごぜん)、それに弁慶や大阪城を建てた豊臣秀吉など日本の歴史に深く関係した人物の歴史的スポットが数多く存在し幾つかの物が重要文化財に指定される等、大切に保管されています。ここでは「吉水神社」の見所を紹介します。

世界遺産である日本最古の吉水神社の書院見出し

「吉水神社」の書院は、ユネスコにより日本住宅建築史上最古の書院として世界遺産に登録されています。落ち着く雰囲気の書院では鎌倉時代初期、白鳳年間の日本の書院建築技術の歴史を見る事ができておすすめです。最古の床の間、広い面取の最古の柱、中世風の作りの建棚、木製で細工された釘隠(くぎかくし)等、興味深い珍しい手法で造られています。

奈良県・吉水神社の日本最古の書院1:源義経・静御前潜居の間見出し

文治元年の雪が降る12月、小さい頃に牛若丸と呼ばれていた源頼経が妾の静御前と弁慶達と共に、未だ寺院だった「吉水神社」を頼ってやって来ました。鎌倉幕府を開いた源頼朝を兄に持つ源頼経は、頼朝と一緒に壇ノ浦の戦いにて平氏を倒し多大な貢献をしました。しかし、平氏との戦い方や官位を源頼朝の許可なく貰った事から2人の間に亀裂が入ります。

この様な事から源義経に激怒した源頼朝は全国に捕縛の命を下し、義経は追われる身となってしまいました。そして、当時寺院だった「吉水神社」に5日間程、静御前や弁慶達と隠れました。この部屋には重要文化財の「源義経の鎧」「静御前の着物」「弁慶の七つ道具」等が展示されており、「源義経・静御前潜居(せんきょ)の間」として有名になりました。

源義経はその後、静御前に京に戻る様に言いつけ、お金と従者を付けて吉野で悲しい別れをします。途中、従者に金など全て取られて山の中をさまよっていた静御前は、源頼朝がよこした山僧に捕らえられ北条時政に引き渡されます。源義経の子を妊娠していた静御前は頼朝に鶴岡八幡宮社前で白拍子の舞をする様命じられ、義経を慕う歌を歌った事でも有名です。

静御前は頼朝から生まれてくる子が女子なら助けるが男子なら殺すと言われ、結局、彼女が男の子を産んだ為、赤ん坊は静御前の抵抗も虚しく由比ヶ浜に沈められました。源義経の方は、頼朝の命を受けた藤原泰衡により暮らしていた衣川館を襲われ、頼りにしてた藤原泰衡に裏切られ正室の郷御前(さとごぜん)と当時4歳だった娘を殺害、その後自害しました。

奈良県・吉水神社の日本最古の書院2:後醍醐天皇玉座見出し

現在の京都御苑敷地内、当時の平安京にかつて存在した「花山院(かざんいん)」に幽閉されていた後醍醐天皇は密かに京を出て吉野にお忍びで入ります。その後、北朝の皇帝「京都朝廷」に対抗して南朝の皇帝「吉野朝廷」を自ら開き、「吉水神社」を南朝の皇居として「南北朝時代」が始まりました。現在、この部屋は「後醍醐天皇玉座」と呼ばれています。

打倒!鎌倉幕府で有名な後醍醐天皇ですが、何度かその計画が漏れて捕虜になり、隠岐に流されたりと波乱万丈な人生を送りました。しかし、幕府から派遣された足利高氏(尊氏)と新田義貞等の力添えもあり、後醍醐天皇は北条氏を滅亡させて鎌倉幕府打倒を果たし京都に戻ります。その後、「建武の新政」を設立しますが尊氏が新政に反抗するのでした。

足利軍に敗北してしまった後醍醐天皇は、入京してきた足利軍と入れ替わる様に京都を出て、お忍びで吉野に入りました。この時、当時は未だ寺院だった「吉水神社」に行宮を造り南朝の皇居として住んでいました。後醍醐天皇は北朝と呼ばれる「京都朝廷」に対抗し、南朝と呼ばれる「吉野朝廷」を自ら開き、これにより南北朝時代が始まったのです。

典型的な桃山式書院である「吉水神社」の「後醍醐天皇玉座」には、「御醍醐天皇御物」と呼ばれる「御製色紙」「三五中録第二の巻」「お茶台」「陣羽織」など御醍醐天皇と縁が深い物が沢山展示されています。後醍醐天皇は「建武の新政」に力を注ぎ最後まで北朝の皇帝に対抗してましたが、王政復古の夢を果たせず吉野の土地で病気の為、亡くなりました。

奈良県・吉水神社の日本最古の書院3:太閣・豊臣秀吉の花見の品見出し

大阪城を造り太閤にまで昇りつめた豊臣秀吉も吉野の桜を愛しており、当時は寺院だった「吉水神社」を本陣として数日間滞在され、「歌の会」「お茶の会」「お能の会」などの盛大な花見の宴を催しました。この部屋には豊臣秀吉が愛用していた「桜の図」「竹の図」の立派な金屏風や、室町・桃山時代の能面12点など数多くの貴重品が展示してあります。

また、「豊臣秀吉花見の本陣」と刻まれた石碑が立つ「吉水院庭園」は、春には桜を楽しむ事ができ、秋には紅葉を楽しむ事が出来る美しく趣のある静かな日本庭園となっています。実は、この「一目千本」の近くにある「吉水院庭園」は、太閤・豊臣秀吉が自分で基本設計した庭園であり、安土桃山時代の風情を感じられる日本庭園となっています。

「吉水神社」本社へ続く道なりの左手には「海」を表現している池、その池の奥に方に聳える山は仙人が住むと言われる「蓬来山の須弥山石組み」を表現しており、首を伸ばした形の亀島も「蓬来山の須弥山石組み」の手前に見る事が出来ます。道を挟んで右手には鶴島が、その隣には船石があります。これが豊臣秀吉が自分で設計した「吉水院庭園」の全貌です。

吉野山の桜の見頃情報!千本桜へのアクセス・周辺ランチもご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
吉野山の桜の見頃情報!千本桜へのアクセス・周辺ランチもご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良県で桜といえば、何といっても「吉野山の桜」です。シロヤマザクラという品種を中心に約200種3万本の桜が密集していて「千本桜」とは、この奈良県吉野山の花盛りを指します。その吉野山の桜の4ヶ所のエリアの見頃やアクセス、周辺のおすすめランチも紹介します。

奈良県・吉水神社の日本最古の書院4:その他の展示物見出し

修験道(しゅげんどう)の祖であり呪術(じゅじゅつ)者であったと伝わる「役行者の像」、一休さんで有名な「一休和尚の墨書」、後醍醐天皇の所持品であった「蝉丸の琵琶」、弘法大師・空海の作である「灰佛弁財天」など、「吉水神社」の「日本最古の書院」には、その他にも数多くの著名人が残した貴重な品々が展示されており、おすすめです。

奈良県の吉水神社の観光ポイント1:吉野千本桜見出し

Photo by mdxdt

千本桜で有名な吉野山の中腹に位置する「吉水神社」は、春の桜の季節になると境内にある「一目千本」という駐車場の横から満開に咲き乱れる「中千本」と「上千本」の見事な山桜を楽しむ事が出来ます。吉野山は山全体が「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産に登録されており、桜の季節には国内外から吉野の千本桜を見る為に大勢の人で賑わいます。

シロヤマサクラを中心に200種類、約3万本の吉野の桜は、山の麓から上へ順に「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」に分かれていて、山の麓の「下千本」から順に桜の花が咲いていきます。この様に長い間桜を楽しめるのも吉野の桜の人気の秘密です。吉野山では桜の季節に一部の場所で夜間のライトアップもあり、幻想的な夜桜を楽しむ事が出来ます。

修験道の役行者により「金剛山寺」が開かれた時に蔵王権現を桜の木に刻み祀った事により、桜の木は御神木として大切にされてきました。吉野山では蔵王権現や役行者を信仰する人々により桜の木が植え続けられた結果、現在の様な桜の名所で有名で見事な吉野の桜となりました。吉野山は春には桜の名所、秋には紅葉の名所として沢山の人に愛されています。

吉野山紅葉の楽しみ方!ハイキング?ロープウェイで夜の紅葉ライトアップ鑑賞? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
吉野山紅葉の楽しみ方!ハイキング?ロープウェイで夜の紅葉ライトアップ鑑賞? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良県にある吉野山は、春に桜が満開になる美しい山ですね。そんな吉野山では、絶景に浸りながらハイキングを楽しめる他、秋に真っ赤に色づいた紅葉も鑑賞できます。そこで今回は、吉野山のおすすめな紅葉の見所やライトアップ、ハイキングやロープウェイの楽しみ方をまとめます。

奈良県の吉水神社の観光ポイント2:弁慶の力釘見出し

「吉水神社」の境内には「弁慶の力釘」と呼ばれる力を貰えるパワースポットがあります。このご利益を貰える様になったのには次の様な話があります。源頼朝の追手が「吉水神社」に潜伏してた源義経を探しに来た時に義経に出てくるように命令します。追手に対し弁慶が2本の釘を指で石に押し込んで力を見せつけた所、追手はそれを見て逃げ出したそうです。

奈良県の吉水神社の観光ポイント3:邪気祓所見出し

「吉水神社」の境内の書院の裏庭には「邪気祓所(じゃきはらいしょ)」と呼ばれる究極のパワースポットもあります。このパワースポットでは邪気を祓い力や勇気等のご利益が貰える事で有名で、昔より修験者達や参拝に訪れる人、そしてかの後醍醐天皇、出陣する際に楠木正成もここで祈ったと伝えられています。邪気祓いの方法の説明も付いています。

ペットと一緒に参拝できる吉水神社見出し

「吉水神社」はペットと一緒に参拝が出来る犬に優しい神社としても有名で、お守りにも犬用お守り、猫用お守り、ペット共通お守りなどがあり、犬のペット祈願や犬の七五三まであるそうです。実は、「吉水神社」は歴史的にも犬と縁がある神社で主祭神の後醍醐天皇が足利尊氏に追われて吉野まで逃げて来た時に「柴犬」を大事に抱きかかえていたそうです。

元警察官で特殊部隊の訓練指導をされていた宮司の佐藤一彦さんは、阪神・淡路大震災が起こり被災地の神戸で罪も無い多くの方が亡くなったのを見ました。被災した神社の後片付けを手伝っていた際に、宮司さんに「警察官よりも神職が向いている」とおっしゃって貰ったのが「吉水神社」の宮司になったきっかけだと佐藤さんは話しておられます。

佐藤さんが宮司になって「吉水神社」は、より犬で有名な神社になりました。宮司の佐藤さんも犬が大好きなので自分のブログで犬と一緒に写った写真をアップされています。また、境内を犬と一緒に参拝出来るだけで無く、飼い主さんが犬を抱っこして入れば「日本最古の書院」を犬と一緒に見学する事も出来るそうなので、犬好きの人には特におすすめです。

奈良県の吉水神社のお守り見出し

「吉水神社」では邪気祓いのご利益がある「邪気祓いのお守り」や、金銭アップのご利益がある「乾坤通宝(けんこんつうほう)のお守り」等、色々なお守りを扱っています。「吉水神社」では病気平癒のご利益、家内安全のご利益、交通安全のご利益、気力UPのご利益なども頂く事が出来ます。縁結びのご利益のある可愛い「恋みくじのお守り」も人気です。

犬と一緒に参拝が出来る事で有名な犬に優しい「吉水神社」では、犬用お守り、猫用お守り、ペット共通お守りなど可愛いデザインの色々な種類のペット用お守りもあり、ペットの祈願もして貰える事から、大勢のペット好きな人がペットと一緒に訪れます。ペット祈願が終わったら宮司の佐藤さんと一緒に写真を撮って貰うと良い思い出になります。

静御前が源義経を想い歌った「吉野山、峯の白雪踏み分けて入りにし人の跡ぞ恋しき」の歌は、鎌倉幕府を開き時の権力者であった源頼朝を激怒させました。しかし、源頼朝の前で歌う程、静御前は強い恋心を持っていた事から縁結びのご利益が頂けると言われています。「吉水神社」では、そんな縁結びのご利益のある「静御前のお守り」も扱っています。

奈良県の吉水神社の基本情報とアクセス方法見出し

Photo by cyesuta

「吉水神社」の書院拝観料金は、大人・大学生は400円、高校生・中学生が300円、小学生が200円です。「吉水神社」の書院拝観時間は年中無休、開門が9時で閉門が17時、受け付けは16時半迄です。「吉水神社」へのアクセス方法には、電車でアクセスした後、ロープウェイにてアクセスする方法や、車によるアクセス方法などがあります。

電車でアクセスした後、ロープウェイにてアクセスする場合は近鉄「吉野駅」までアクセス後、ロープウェイに乗り換えて「吉野山駅」までアクセスします。そこから徒歩にて約20分です。車でのアクセスの場合は「吉水神社」までの道が凄く細く狭い上に、神社が急な坂道を上がった所に鎮座しているので「吉野山観光駐車場」に駐車するのがおすすめです。

約400台駐車可能な「吉野山観光駐車場」は有料で、1日1500円です。「吉野山観光駐車場」から「吉水神社」までは、徒歩にて約35分です。因みに「吉水神社」には細く急な坂道を登って行った「一目千本」の横に、約10台収納可能な無料駐車場もあります。車によるアクセス方法は、名阪国道針ICで降りると「吉水神社」までは約1時間です。

住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山579
電話番号:0746-32-3024

愛犬と一緒にペットに優しい吉水神社へ参拝に行こう!見出し

Photo by cyesuta

ペット立ち入り禁止の神社や寺院が多い中、犬と一緒に参拝が出来る「吉水神社」はペット好きな人には特におすすめの神社です。また、日本の歴史と深い関係のある方々の貴重品が大切に保管されている「吉水神社」は歴史好きな方にもピッタリです。他の参拝者の迷惑にならない様に基本的なマナーを守って、愛犬と一緒に「吉水神社」へ参拝に行きませんか?

投稿日: 2018年7月14日最終更新日: 2020年10月8日

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