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福岡大仏は木造坐像では日本で最大?大きさや見どころもご紹介!

福岡大仏は木造坐像では日本で最大?大きさや見どころもご紹介!
投稿日: 2018年7月31日最終更新日: 2020年10月8日

大仏というと、奈良や鎌倉など有名なものが多くありますが、木造の坐像で日本最大級とされるのが福岡大仏です。そこで福岡大仏へのアクセスや見どころ、その大きさなどについて紹介します。ぜひこの大仏のすごさを体験してみてください。

福岡大仏を見てみよう見出し

Photo by veroyama

みなさんは大仏というとどこを思い浮かべるでしょうか。奈良の大仏や鎌倉の大仏は、修学旅行や観光旅行で行ったことがあるという方も多いでしょうし、御朱印巡りを楽しむ方にとっては何度も見たおなじみのものかもしれません。では、「福岡大仏」という大仏の存在は御存じですか?

福岡大仏とは見出し

Photo by Kentaro Ohno

さて、実は日本には奈良や鎌倉以外にもいくつも大仏があります。有名な奈良の大仏は奈良時代に聖武天皇の命によってつくられ、約15メートルの大きさがあります。大仏殿は木造建築の中では世界最大のものだそうです。また鎌倉の大仏は約11メートルの大きさで、外にあることで四方から見ることができる点が見どころです。この二つの大仏はいずれも銅が材料として使われている銅像です。

Photo by nyanchew

それに対して福岡大仏は高さが10.8メートルと、奈良や鎌倉の大仏よりは少し背が低めです。しかしこの大仏がすごいのは木造であるということです。福岡大仏は日本一大きな木造の大仏なのです。

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福岡大仏はどこにある?見出し

その福岡大仏ですが、もちろん大仏だけが置かれているのではありません。福岡大仏は南岳山東長寺というお寺の大仏殿に安置されているのです。ですから、福岡大仏を見たいという場合は、この東長寺に行くといいということになります。東長寺は福岡県福岡市博多区御供所町にあります。

福岡大仏へのアクセス見出し

Photo by rail02000

では、その福岡大仏へのアクセスについて紹介しましょう。福岡大仏へのアクセスは比較的楽です。なぜかというと福岡大仏のある東長寺は近くに地下鉄の駅があるため、地下鉄を利用してアクセスすることができるからです。

Photo by hiro_y

アクセスする最寄り駅は福岡地下鉄空港線の「祇園」駅です。この駅はその路線名でわかるように、福岡空港からJR博多駅を経由して姪浜駅まで延びています。特に祇園駅は博多駅の隣りの駅なので、博多駅からは1分しかかかりません。福岡空港駅からでも7分ほどでアクセスできるのです。

Photo by rail02000

しかも、福岡大仏のある東長寺は、祇園駅から徒歩で3分ほど、1番出口を出てすぐのところにあります。ですから近くの方はもちろん、遠方からのアクセスの場合でも、飛行機ならば福岡空港、新幹線ならば博多駅までアクセスすれば、そこからはあっという間に福岡大仏の参拝をすることができるということになります。地下鉄の本数も多いため、乗り継ぎの時間等もさほど心配はいらないでしょう。

Photo by rail02000

また、地下鉄の時間からわかるように、博多駅から徒歩でアクセスすることもさほど大変ではありません。徒歩で10分ほど見ればいいので、徒歩で行くのもよいでしょう。その場合は「博多口」から大博通りを進んでアクセスしてください。ちなみに祇園駅のコンコースには博多駅からの連絡通路もあります。また博多駅からバスを利用することも可能です。

Photo by izunavi

車でアクセスしたいという場合ですが、東長寺には無料駐車場があるので、それを利用することができます。ただ、この駐車場が満車だった場合、近くのコインパーキングに停めることが必要になりますが、街中ということもあり、少し料金が高めです。車でアクセスして満車だった場合は、少し離れたところに停めて歩くのもよいかもしれません。

福岡大仏はいつできた?見出し

Photo by Kentaro Ohno

では、この福岡大仏はいつできたものなのでしょうか。先ほど奈良の大仏は奈良時代にできたと述べましたが、福岡大仏は最近になって作られた、新しい大仏です。福岡大仏が作られはじめたのは1988年で、1992年に完成しました。約4年かかったことになります。

福岡大仏は日本最大?見出し

福岡大仏の見どころについては後述しますが、なんといってもすごいのは日本最大の木造大仏であるということです。正確には、木造で坐像のタイプで最大ということです。仏像には坐像の他に立像や臥像のタイプもあり、サイズという点では立像の方が立っている姿勢ということになり、坐像タイプよりも大きくなります。

Photo by ginza_line

たとえば牛久大仏は立像で、「世界最大のブロンズ像」としてギネスブックにも載せられています。こちらは高さが120メートルもあります。また、牛久大仏は「ブロンズ像」というように金属製の仏像であり、奈良や鎌倉の仏像は坐像ですがやはり金属製です。ですから木造の坐像で日本最大ということになるのです。

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福岡大仏のある東長寺とは見出し

このように、福岡大仏は新しい大仏ではありますが、福岡大仏が安置されている東長寺は古い由緒あるお寺です。実は東長寺は空海が日本で最初に作った密教寺院とされているのです。空海というと高野山金剛峰寺を思い浮かべますが、金剛峰寺は816年に嵯峨天皇から下賜され、道場として開かれています。

Photo by heiyo

一方、東長寺は806年が開基とされています。この年の10月、空海は唐から帰国し、博多津に到着しました。博多に帰りついた空海は太宰府に滞在し、呉服町に東長寺を開基し、さらに鎮国寺も作ったと言われています。密教が東に長く伝わるようにと祈願して作ったため、東長寺という名前になりました。ちなみに今述べたように、最初は呉服町に作られ、多くの人々が参拝していたとされています。

しかしその後、東長寺は永禄年間(1558年から70年)、天正年間(1573年から93年)に起こった兵火によって荒廃します。それを再興させたのが有名な黒田官兵衛(如水)の孫にあたる、筑前福岡二代藩主黒田忠之です。忠之は東長寺に寺禄300石と山林を寄進し、現在の場所に寺を移して再興し、菩提所としました。この忠之のほか、嫡男の三代光之、八代治高の墓所が現在でも東長寺にあります。

東長寺にも見どころがあります。前述したように福岡大仏そのものは新しいのですが、東長寺の秘仏本尊である木造千手観音菩薩立像は平安時代後期のものとされ、国の重要文化財となっています。

また六角堂は福岡市の文化財に指定されていて、1843年に博多商人の豊後屋栄蔵が名古屋以西の商人から浄財を集めて、名古屋の宮大工である伊藤平左衛門を招いて作りました。内部には仏像が安置されているのですが、厨子が回転式になっており、くるりと回転して中が見えるようになっています。毎月28日の不動護摩供えと博多ライトアップの際には御開帳が行われます。

そして2011年、東長寺に新たな見どころが生まれました。それが五重塔です。純木造総檜造りで美しい朱塗りが印象的です。高さは23メートルあり、5階の瓦の上の相隣の伏鉢の部分に空海が持ち帰った仏舎利(釈迦の骨)を納めています。

福岡大仏の見どころ1:サイズ見出し

それでは、福岡大仏の見どころについていくつかあげていきましょう。まずは何度も述べているように、一番の見どころは福岡大仏のサイズです。福岡大仏は前述したように高さが10.8メートル、重さは30トン、光背(大仏の背中の光明を表わしたもの)の高さは16.1メートルあります。

Photo by Kyoto-Picture

この高さの10.8という数字なのですが、どこかで見たことがある数字の並びだと感じる方もいるのではないでしょうか。そう、除夜の鐘の数と同じです。つまりこれは、人間が持っている煩悩の数を表しているのです。檜で作られた木造の釈迦如来像です。

Photo by Norisa1

その他に、後で紹介しますが、内部には地獄めぐり(地獄極楽めぐり)があります。この地獄めぐりもまた福岡大仏の見どころの一つです。福岡大仏を参拝したらぜひ地獄めぐりも体験してみてください。

福岡大仏の見どころ2:背面にも仏が見出し

福岡大仏は大きいので、ついつい大仏にだけ目がいってしまうのですが、大仏の背景も見どころの一つです。背景に細かい点々が見えるのがわかるでしょうか。実はこの点々、すべて仏像です。その数はなんと5000体もあるのだそうで、その数の多さと彫刻の細かさはぜひとも鑑賞しておきたいところです。

福岡大仏の見どころ3:地獄めぐりもぜひ見出し

Photo by superidoljp

この福岡大仏でもう一つ、ぜひとも体験していただきたいものがあります。それが「地獄めぐり」です。地獄めぐりって何なのだろうと思う方も多いかもしれません。しかし、地獄めぐりではなく、「戒壇めぐり」と言うと体験したことがあるという方もいるのではないでしょうか。中でも長野県の善光寺の戒壇めぐりは特に有名だと言われています。

このいわゆる「地獄めぐり」は地下や洞窟などに造られた霊場を参拝するものです。仏の胎内に見立てるために「胎内くぐり」、「戒壇めぐり」といわれるのですが、全く光の入らない空間のため、手すりなどを伝いながら中を進んでいきます。しかも何回も曲がる間に神仏にすがらざるを得ない状態になり、明るいところに出たところで悟りを開くような体験ができるとされるのです。

福岡大仏の地獄めぐりは、福岡大仏の台座の中をめぐります。「地獄めぐり」と名づけられているように、入口にはおどろおどろしい地獄絵巻の絵が掲示され、真っ暗な通路が目の前に口を開けて参拝者を待ちます。手すりをたどりながら進んでいくと、途中に「仏の輪」があり、それに触れると極楽に行けると言われているのです。

この地獄めぐりですが、360度真っ暗なところを進むので、写真などを撮ることはできません。実際の地獄めぐりがどのようなものなのかについては、ぜひご自身で体験してみてください。きっと日常では体験できないことが体験できるでしょう。

福岡大仏のご利益見出し

この福岡大仏ですが、前述したように東長寺は空海が唐から帰って来て最初に作ったお寺です。そのため日本最古の真言密教の霊場であり、パワースポットであると言われています。ですからさまざまな運気に関係するパワーがめいっぱいにいただけることが期待できます。ぜひ福岡大仏や地獄めぐりで、運気アップのパワーを存分にいただいてください。

福岡大仏で御朱印も見出し

福岡大仏を参拝する方の中には、御朱印を集めているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。寺社を参拝し、御朱印をいただくと、参拝のよい記念にもなります。実は密教系の寺院では梵字が入った御朱印をいただけることが多いのだそうで、期待できそうです。

福岡大仏のある東長寺の御朱印は寺務所でいただくことができます。やはり、梵字の入ったタイプの御朱印をいただくことができるそうです。御本尊である「千手尊」の上に梵字が揮毫され、左側には「ふくおか大仏」と大仏の記載もあります。御朱印は3種類で、寺名の御朱印は「別格本山東長密寺」と、密教寺院であることがわかるような御朱印となっています。

ちなみに東長寺の参拝時間は9時から17時となっています。御朱印をいただくことができる時間もこの時間だと推測されますが、周辺には他にも御朱印がいただける寺社があります。時間ギリギリにならないように、余裕を持って御朱印をお願いするようにしましょう。

福岡大仏を見たらこちらの大仏も見出し

さて、福岡大仏は木造の坐像では日本最大級だと紹介しましたが、福岡にはもう一つ、できたら見ておきたい仏像があります。それが福岡県糟屋郡篠栗町の「南蔵院」にあります。こちらの大仏は青銅製では世界一の大きさを誇る仏像なのです。

こちらの仏像は涅槃像と言い、横たわったポーズを取っています。全長は41メートル、高さは11メートルですから、横たわった高さが福岡大仏と同じくらいあるということになります。1995年に完成し、金運アップのパワースポットとしても知られているとのことなので、福岡大仏に行ったらぜひこちらも行ってみましょう。

南蔵院は篠栗町にあり、博多の市内ではありません。しかし、博多からJR篠栗線(福北ゆたか線)に乗り、「城戸南蔵院前」駅で降りると徒歩で数分で南蔵院まで行くことができます。駅名もこの大仏ができたことでこの名前に変更されたほどだそうです。ですからアクセスもさほど不便ではありません。

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世界で一番大きな涅槃像が福岡県の南蔵院にあるのをご存知ですか?こちらの南蔵院は篠栗四国霊場の総本寺で、こちらの住職さんは高額宝くじを当てたことでも有名な住職さんです。今回はこの大きな涅槃像がある、金運や勝負運で有名な南蔵院についてご紹介いたします!

福岡大仏の周辺観光スポット見出し

Photo by Dal Lu

最後に、福岡大仏の周辺観光スポットについて紹介します。福岡大仏は博多の駅からも近く、見どころはたくさんあるのですが、寺社つながりで言うと外せないのが櫛田神社です。櫛田神社は博多の氏神、総鎮守という位置づけがされており、有名な博多どんたくは櫛田神社から出発するなど、縁が深い祭礼です。

Photo by Dal Lu

また、有名な博多祇園山笠は櫛田神社に奉納されるため、一年中飾り山笠が展示されています。祭りの時期には都合がつかなくて行けないという方でも、櫛田神社に参拝すると山笠を見ることができるので、ぜひこちらも見てみてはいかがでしょうか。

福岡大仏で驚き体験見出し

Photo by zeitblohm

木造では日本最大級の福岡大仏は、比較的新しく造られたものではありますが、その大仏そのものだけではなく、背後にある多くの仏様、さらには台座の中の地獄めぐりと、見どころがたくさんあります。福岡大仏がある場所も博多駅から近いので、博多観光の時にこちらでさまざまな驚き体験を楽しんでください。

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投稿日: 2018年7月31日最終更新日: 2020年10月8日

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