北野天満宮のアクセス方法は？バス・車や京都駅などからの行き方を解説

北野天満宮と言えば京都屈指の観光名所であり、特に学業の神様である『菅原道真』の鎮魂を目的に建てられたことから受験を控えた親御さんが訪れることでも有名です。ただ「北野天満宮」という名前は知っていてもアクセス方法を知らない人も多いでしょう。今回はそんな北野天満宮までアクセスするためのいろいろな方法をご紹介します。

京都周辺で生活する人たちからは「北野の天神さま」という名称で親しまれている北野天満宮ですが、前述したようにここは菅原道真の霊を鎮めることを目的として建てられました。菅原道真は無実の罪で左遷をさせられた後に命を落とすという劇的な生涯を送るのですが、その死後に京都で数々の天災が起きたことから「菅原道真の祟り」だとされました。

荒ぶる菅原道真の魂を鎮めることができれば天災は収まると考え、それを意図して北野天満宮が造られたのです。その後は一条天皇の命により「国家の平穏を祈る神社」という別の目的も与えられ、そして今日に至ります。知名度の高さから何気なく北野天満宮に参拝する人もいますが、歴史を知った上で足を運ぶとありがたみがさらに増します。

京都観光をする時の交通手段として真っ先に選択肢に挙がってくるのが電車でしょう。京都市は地方都市ではありますが電車の交通網が縦横無尽に発達しており、行きたい場所へはだいだい電車だけでアクセスできるようになっています。電車を使って北野天満宮へアクセスする場合に最大のメリットは時間が計算できるという点に尽きます。

京都市内へアクセスしたことがある人ならわかると思いますが、このエリアは日本だけでなく世界からも多くの人がやって来るので連日多くの人でごった返します。特に大きな道路は慢性的に渋滞が発生しています。しかし電車のアクセスはこの影響をほとんど受けません。車両が混雑することはあり得ますが到着時刻が遅れることはほぼありません。

京都駅から電車だけで北野天満宮へアクセスするならJR嵯峨野線に乗りましょう。JR嵯峨野線の亀岡行きの電車に京都駅で乗って太秦駅まで行きます。ちなみに京都駅から太秦駅までは15分くらいです。そして太秦駅に着いたら今度は徒歩で京福電気鉄道の撮影所前駅に移動します。距離はそこまでないので5分もあれば撮影所前駅には行けます。

京福電気鉄道の撮影所前駅へアクセスできたらここから北野線に乗って北野白梅駅を目指します。この北野白梅駅は終着駅なので乗り過ごす心配はないですし、ゆっくりと15分ほど電車に揺られていれば到着です。そして目的地である北野天満宮は北野白梅駅からすぐです。細かい裏道がわからない人は府道101号線に沿って歩けば見えてきます。

電車で北野天満宮へアクセスする場合は時間が読める一方、所要時間がほかの移動手段よりもかかってしまう可能性がある点には注意です。地図で見るとわかりやすいですが京都駅から北野天満宮まで行く路線は京都市内を少し迂回する形で走っています。直線距離で真っすぐに進むわけではないので電車はどうしても時間がかかります。

京都市内のほかの観光地だとどうしても電車でのアクセスが人気になってしまうのですが、北野天満宮に関してはバスがファーストチョイスです。なぜかと言うと京都駅から北野天満宮までバスなら乗り換えなしでアクセスできるからです。初めてアクセスする人でも迷う心配がなく、ルートのシンプルさならバスが群を抜いています。

京都駅から北野天満宮までアクセスするバスは大きく2つあります。まず1つ目が50系統のバスです。この50系統のバスは京都駅前ターミナルのB2乗り場から出ています。そして30分ほど乗っていると「北野天満宮前」と書かれたバス停が出てきますのでそこでおります。ここまで来たら北野天満宮はすぐ目の前で、徒歩で10分ほどです。

次に2つ目が101系統のバスです。こちらの101系統のバスも先ほどと同じで京都駅前ターミナルのB2乗り場から乗れます。この101系統も北野天満宮のすぐ目の前にあるバス停まで乗り換えなしで真っすぐに行けます。ちなみに京都駅から出ている101系統のバスはだいたい平日なら15分おきくらいに走っており、アクセス面の使い勝手もいいです。

北野天満宮まで京都駅からバスに乗って行く際の注意点としては交通状況に所要時間が左右されやすいという点でしょう。京都市内の道路は渋滞が非常に発生しやすく、一度それにはまってしまうとなかなか動かないことも十分にあり得ます。先ほどは30分程度をお伝えしましたがこれはスムーズに動いた場合で、混雑時はさらにかかります。

京都駅から北野天満宮まではもちろん自動車で行くこともできます。北野天満宮には参拝者専用の駐車場が用意されており、自分の車でアクセスする場合は基本的にはここを利用すればOKです。ただし参拝する時期によっては満車になってしまうこともあるため、その際には周辺でコインパーキングを自分で探して車をとめる必要があります。

自動車で北野天満宮へ行く場合のメリットとしてはほかのアクセス方法と比べると自由度が高い点が挙げられます。公共の交通機関である電車やバスを利用しようとするとどうしても時刻表にスケジュールが左右れますし、本数の少ない時間帯によっては乗り換えがスムーズに行かず待ち時間でアクセス時間をロスしてしまう可能性も十分にあります。

これに対して自動車は自分たちの好きなタイミングで移動できます。時刻表に縛られないので自由気ままに北野天満宮を回りたい人にとって自動車は最適なアクセス方法と言えるでしょう。ちなみに京都駅周辺にはレンタカーショップも多いので自分の車を持っていない人たちでも免許証さえあれば十分に選択肢として考え得るアクセス方法です。

自動車で北野天満宮を目指す場合に気を付けたいのはバスの時と同じで道路の混雑です。ちなみに北野天満宮の周辺はそこまで混雑しませんので近くまで行ってしまえばあっという間です。ただし問題はそこに至るまでの京都市内の道です。参拝日が観光シーズンとぶつかってしまうと信号が変わっても全然動かないといってこともあり得ます。

自動車の派生としてタクシーに乗って京都駅から北野天満宮へアクセスする方法もあります。タクシーの最大のメリットはどんな場所からでも北野天満宮の目の前まで行ける点でしょう。例えばバスや電車ならまず駅やバス停に行かないといけませんし、さらに最寄りの駅やバス停に着いてからも北野天満宮まで数分は歩かないといけません。

自動車で行く場合も公共の交通機関と比べると少ないですが駐車場から多少歩く必要があります。これに対してタクシーはこれが一切ありません。タクシー会社に電話をしてお願いすれば自分たちがいまいる場所までタクシーを呼び寄せられますし、さらに北野天満宮のすぐ横に車をとめてもらえるので移動にかかる時間はゼロと言っても過言ではありません。

またタクシーと言うと運賃が少し高そうなイメージがありますが、場合によっては安上がりに済むケースもあります。それは大人数でタクシーに乗る場合です。京都駅から北野天満宮まではだいたい7kmほどで料金は道が空いている時なら2500円前後なので、参拝をする人数によっては非常にコストパフォーマンスの良いアクセス方法と言えます。

ただしタクシーにはひとつ大きなリスクがあり、それは道路の混雑状況によっては運賃がとんでもないことになる点です。ご存知の通りタクシーはワンメーターを超えた後は時間に比例する形で料金も増えていきます。ですから渋滞にはまってしまってなかなか動かなければその分だけ降りた時に支払うことになる料金も跳ね上がってしまいます。

またタクシーは運転手さんの技量に左右されやすい点も覚えておくべきでしょう。タクシーの運転手さんと聞くと京都の道に詳しいイメージがありますが必ずしもそうではありません。もちろんタクシーの運転歴が非常に長いベテランの方に当たることができれば裏道を抜けてスムーズに北野天満宮まで行けますし、途中のトークも弾みます。

しかしなかには京都市内の道がほとんどわからずカーナビの指示通りに走るだけの方もいます。この場合にはどうしても大通り中心に走ることになり、それ故に混雑にはまりやすくなります。当たり外れがあるという意味ではギャンブル的な要素も多少含んでいるアクセス方法です。もしタクシーを利用してアクセスする際はお気を付けください。

体力のある人に限りますが当然京都駅から徒歩で北野天満宮へアクセスするパターンもあります。どんな道のりで北野天満宮へアクセスするのかにもよりますが距離は7kmくらいです。所要時間は2時間前後なので決して歩いて行けない距離ではありません。それこそ北野天満宮以外にも京都の名所を散策したいなら悪くはないアクセス手段です。

肉体的な負担が大きいことからアクセスする際になかなか選択肢に入らない徒歩ですが、ほかのアクセス方法にはない大きな魅力がひとつだけあります。それがアクセス中に一期一会の出会いがある店です。ここまでに紹介したアクセス手段だと一気に北野天満宮まで行きますが、徒歩だとその道中にいろいろな発見があるため楽しさは抜群です。

ただし徒歩でのアクセスは言うまでもなく疲れます。普段歩き慣れていない人の場合は靴擦れを起こしたり、場合によっては怪我をしてしまったりするリスクもあります。さらに天候に左右されるのも特徴です。京都市内は盆地故に夏暑く冬寒いのでこれもかなり体力を奪います。徒歩でアクセスする際には入念な準備をしたうえで行きましょう。

清水寺や金閣寺のような京都市内にある観光名所は1年を通して混雑します。ですから時間を作っていざアクセスしたとしても人混みがすごすぎて思ったように観光できない可能性も十分にあり得ます。これに対して北野天満宮は混雑するタイミングが比較的決まっているので時期を選べば混雑を気にすることなくお参りすることも難しくないです。

北野天満宮が1年で最も混雑するのは年末年始です。年末年始に混雑すること自体は神社なら決して珍しいことではありませんが、北野天満宮がほかと違うのは学業の神様である菅原道真に関係している点です。年が明けるとご存知の通り受験シーズンがスタートします。そのため北野天満宮の年末年始はみなさんが想像する以上に混雑します。

また2月の終わりから3月の初めにかけても北野天満宮は混雑します。北野天満宮は京都のなかでも梅の名所として知られており、ちょうどこれくらいの時期に梅が見ごろを迎えるのです。実際、北野天満宮では毎年2月の終わりに「梅花祭」と呼ばれるイベントがあり、その時には多くの人がきれいな梅の花を愛でるために参拝しに来ます。

それと毎月25日は「天神さんの日」として北野天満宮のご縁日です。これは菅原道真の誕生日が6月25日であることや、薨去した日が2月25日であったことから『25日』が選ばれたという由来があります。故に毎月25日の北野天満宮は参道に数々の露店が並び、さらに日没後は境内がライトアップされるため参拝者の数も大幅に増えます。

以上のことから北野天満宮でゆっくりとお参りしたい人はこれらの時期をずらすことをおすすめします。混雑していると後ろで並んでいる人の存在が気になってどうしてもお願いをする時に気が散ってしまいがちですが、空いている時に北野天満宮へアクセスすれば自分の願い事をゆっくりとそしてしっかりと神様に伝えることができます。

学業の神様である菅原道真に関係していることから北野天満宮はすべての人がお世話になる可能性が高いと言えます。アクセス方法も電車やバス、そして自動車とバリエーションも豊富なので自分たちの好きな形で行けるのも嬉しいです。京都駅からのアクセスも良いですからぜひ地元の人以外も北野天満宮まで参拝をしに行ってみてください。