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アメリカのお祭り「バーニングマン」とは?
アメリカのネバダ州の砂漠の真ん中で、毎年夏の終わりに奇妙なお祭りが行われます。一年に一度だけ砂漠の中にブラックロックシティという街が出現します。世界中から7万人もの人たちがこのお祭りを楽しみにこのバーニングマンへやってきます。フェス初心者には少し敷居が高いこのお祭りに必要な持ち物やルール、アクセス方法などご紹介していきます!
アメリカのネバダ州で行われるお祭り「バーニングマン」
アメリカのネバダ州には、見渡す限りの砂漠地帯があります。そこには人間が生活するためのインフラは全くなく、水もなければ携帯の電波も届きません。そんなアメリカの砂漠に一年に一度だけ突如現れる街「ブラックロックシティ」は、何もない場所に1から全てを作りあげる、楽しむためには生半可な気持ちでは参加できないお祭りイベントとなっています。
バーニングマンはフェス初心者には少し厳しい環境であることは間違いありません。約1週間続くこのバーニングマンというお祭りは、インフラは何も揃っていませんので、食料はもちろん、生活に必要な水も全て自分で持っていく持ち物として用意しなければいけません。通常のフェスは、ある程度のインフラは揃っているのでここまで持ち物は多くありません。
アメリカのネバダ州で行われるお祭り、バーニングマンは通常のお祭り気分で行くフェスとは違います。メインイベントは最後にバーニングマンの象徴「ザ・マン」を燃やす事で、他に大物アーティストがライブを行うわけでも、有名な芸能人が出演するわけでもありません。しかし多くの人がこの過酷なフェスに参加するべく世界中から7万人も集まるのです。
バーニングマンは砂漠の真ん中で行われる!
バーニングマンは、広大な砂漠の真ん中で行われます。果てしなく広がる砂漠の真ん中で、美しく弧を描いて作られるコミュニティーは、芸術的に美しく広がります。しかし砂漠の真ん中ですから、日中の日差しから身を守る日陰は皆無で、太陽の強い日差しにさらされ、風が吹けば目の前が砂で何も見えなくなるという、過酷な自然下で過ごす事になります。
しかし、砂漠の真ん中で行われるお祭りなので、見渡す限り遮るものが何もなく、体全体で自然を体感できます。日の出直前と日没直後に訪れるマジックアワータイムには、今までに見た事もないような美しい光景を目にする事ができるでしょう。マジックアワーに気づくと、参加者たちは他の人たちに知らせるために「遠吠え」で呼び合うのです。
アメリカのお祭りバーニングマンはチケット入手困難!
アメリカの砂漠で行われるバーニングマンというお祭りは、過酷なお祭りにもかかわらず、チケットが1時間ほどでソールドアウトしてしまうほど人気のイベントです。アクセスするのも大変ですし、持ち物も沢山持っていかないといけない、大変なお祭りにもかかわらず、チケットは入手困難で、チケットを求めて多くの人が探し回るのです。
アメリカの人気のお祭り「バーニングマン」のチケットは約450ドルほどです。しかし、チケット代以外にも沢山の出費が重なります。アクセスするための交通費や、生活するための持ち物を大量に購入しなければいけないので、チケット代以外の出費がバカになりません。ですから、比較的、金銭面で余裕のある人たちがバーニングマンへアクセスするようです。
バーニングマンのメインイベントは何?
チケットもなかなか入手できないほどの人気があるお祭り「バーニングマン」では、メインイベントというイベントはありません。イベントの最後に人形が燃やされてこのお祭りは終了するのですが、それ以外には時にイベントごとはありません。正確に言うとバーニングマンサイドから用意されたイベントはない、というのが正しいでしょう。
アメリカで行われるバーニングマンは、チケットを購入した参加者たちが、自分たちで作り上げていくイベントです。チケットを購入した参加者自らが、アート作品を展示したり、音楽を奏でたり、パフォーマンスをしたりするのです。通常のフェスは「チケットを買って音楽を聞きに行く」のですが、バーニングマンは「チケットを買って己を表現する」のです。
バーニングマンのルール1:傍観者であるな
アメリカで行われるお祭り「バーニングマン」には、10個のルールが存在します。そのうちの代表的なルールを3つほどご紹介していきます。まずは「傍観者であるな」というルールです。通常のフェスとは違い、自らが発信し、自分を表現することがルールとして盛り込まれています。誰かが何かをしているのを見に行くだけではいけないのです。
人間はそれぞれに個性や特技が違う生き物です。その自己の違いを表現するということが、バーニングマンに参加するために必要なルールなのです。世界中どこを探しても自分はたった一人しか存在しません。ですから、何かを表現するということは、自分にしかできないことを表現できるということです。日常ではできないことでもバーニングマンでは可能です。
バーニングマンのルール2:来た時よりも美しく
バーニングマンのルールには「来た時よりも美しくして帰る」というものがあります。美しい自然の中で行うバーニングマンには、世界中から大勢の人々がアクセスしてきます。そのすべての人たちが自然を顧みずに、ゴミを撒き散らして帰ったらどうなってしまうでしょう。そのため、バーニングマンのルールにはこのようなことが書かれているのです。
バーニングマンが行われるブラックロックシティには、インフラがありませんので当然下水処理のような機能もありません。そのため、持ち物の中に「バケツ」を入れておくといいでしょう。バケツに黒いビニールを張ってそこに生活排水を貯めて、日中灼熱が照りつける屋外に置いておけば、ある程度は蒸発してしまうので、持ち帰るのも楽で便利です。
バーニングマンのルール3:自分が与え続ける
バーニングマンでは、お金を使った売買は禁止されています。そんなバーニングマンでは、他人に何かをしてもらう、他人から何かを貰うのではなく、自らが他人に与え続けるというルールがあります。ですからバーニングマンではお金で物を購入するという行為は必要がなく、何かを与えた結果として、他のものを手に入れられるといった具合になっています。
バーニングマンでは、見返りを求める「Give」はしてはいけません。常に自分が与え続ける立場であれ、という精神でいることが大切です。その結果として他人からも与えてもらえるという事があったとしても、バーニングマンの中では他人に何かを与えてもらっても基本的には「ありがとう」で完結します。他人に見返りを求めないギブの精神が必要です。
バーニングマンに必要な持ち物1:食料と水
では、その過酷な環境下で行われるバーニングマンへアクセスするためには、何が必要なのでしょうか。約1週間もの間、お店もない、電気もない、水道もない場所で生活する事になりますので、想像して必要だと感じるものは全て持っていくのがいいでしょう。その中で、絶対に必要になってくる持ち物は「食料と水」です。これだけは確実に必要です。
水は、飲むためだけのものではありません。もちろん料理にも使いますし、日中40度にもなる灼熱の中を生きていくために、時には頭から水をかぶったりする事もあるでしょう。多すぎるかな?と感じるぐらいでも、足りなくて困るよりは安心です。砂漠での生活を快適にしたいと考えれば考えるほど、持ち物は増えてしまいますが、仕方がありません。
バーニングマンに必要な持ち物2:寝泊まりするための一式
バーニングマンで寝泊まりする為に、大抵の参加者がテントを張るか、キャンピングカーでの生活をする事になります。富豪たちの中には一晩数千ドルもする快適な空間に泊まる場合もあるようです。しかし通常の参加者たちは自分のテントを持参してバーニングマン期間中生活していきます。その生活を快適にするための持ち物をイメージして持っていきます。
そして寝泊まりの他に、食事の際に使う道具も色々と必要になるでしょう。何を食べるかにもよって必要な調理器具が変わったりもしますが、最低限お湯を沸かしたり食材を焼いたりする為に必要なものを持っていきましょう。そしてお皿などもなるべく洗わずに済むようにサランラップなどを持っていくと、お皿に敷いて使い終わったら捨てられるので便利です。
バーニングマンに必要な持ち物3:自転車とゴーグル
バーニングマンが開催されている敷地は、とても広大です。徒歩ではなかなか移動することが難しく、大変なので自転車を持参する人が多いようです。その自転車も自分が好きなように飾り付けしたりしてあることが多いのです。自己表現の場所ですから、普通の格好で普通の自転車に乗っている人はおらず、各自好きな格好をして素敵な自転車で移動しています。
そしてバーニングマンが行われる場所は、砂漠のど真ん中ですから、砂嵐が日常的に起こります。砂嵐が吹けば、目の前は1m先も見えなくなってしまいますし、目を開けていることもままなりません。そういった場合に活躍するのがゴーグルです。むしろゴーグルは必須アイテムで、多くの参加者たちがゴーグルをしています。ぜひ忘れずに持っていきましょう。
バーニングマンに必要な持ち物4:目立つ衣装
バーニングマンに参加する為には、目立つ衣装が何と言っても必要です。それぞれに自分の好みのお気に入りのスタイルで参加してください。バーニングマンは自己表現をするイベントですから、普段したいけどできないといった衣装を着たとしても、変な目で見られることはありません。むしろ、色々な人がいるからこそ楽しむことができるイベントなのです。
バーニングマンにアクセスしてみると、目立つ衣装を着ていても奇妙な視線を向けられることがないのがわかります。おそらく自分が思っている以上に様々な格好で楽しんでいる人が大勢いますので、恥ずかしがらずに好きな格好をしてください。勿論普段着と同じでも構いません。ただ、もしファッションで自己表現をしたい方は、目立つ衣装を持参しましょう。
バーニングマンに必要な持ち物5:着替えと防寒具
バーニングマンは砂漠の真ん中で行われるイベントです。水をたくさん持っていけば洗濯もできることはできますが、水を節約する為にも、日数分以上の着替えを持っていくのがいいでしょう。日中は40度以上の暑さになりますし、日陰という日陰もありません。砂が舞えば砂埃で汚れてしまいますし、着替えてさっぱりとしたい方は、着替えが多めに必要です。
そして、砂漠気候の特徴として、日中は灼熱でも夜になると急に冷え込むといった現象がおきます。暑い場合は服を脱げばいいですが、寒い時に着る服がないのは非常に辛いです。ですから防寒具は最低でも1枚は持参していきましょう。砂漠の夜の寒さはなめてはいけません。せっかくのイベントですし、体調管理をする為にも防寒具を持っていきましょう。
バーニングマンは祭りの最後に燃えてなくなる
バーニングマンの期間中、大小様々なイベントがあちらこちらで開催されます。アート集団がパレードをしたり、即興で音楽をかなでる人たちがいたり、ファイヤーダンスを披露する人がいたりと、才能あふれる人たちが自らイベントを行っています。最終日にメインイベントが行われるまでの間は、そういったイベントやライブなど様々なことを楽しめます。
そしてバーニングマンのイベントの最後の夜に行われる、バーニングマンの名前の由来でもあるイベントでバーニングマンは幕を閉じます。バーニングマンの象徴「ザ・マン」が燃やされて跡形もなくなくると、その年のバーニングマンは終了で、夢のような時間が終わりを告げます。そしてまた、参加者たちは、翌年のバーニングマンを心待ちにするのです。
バーニングマンへのアクセス方法
バーニングマンの参加者の中には、セレブな人々もいます。そういった人たちは自家用ジェットを使ってブラックロックシティまでアクセスするようです。しかし、そんなアクセス方法は一般人にはできるはずもなく、通常はレンタカーなどを借りてのアクセスが一般的となります。日本からアクセスする場合は、リノ・タホ空港までまずは行ってください。
そしてリノ・タホからブラックロックシティにアクセスするためには、レンタカーを借りてアクセスする必要があります。レンタカーで約4~5時間ほどでアクセスできる道中では、アメリカならでは大きなキャンピングカーで現地へアクセスする人たちと遭遇できるでしょう。もしもテント泊が嫌な場合は、キャンピングカーを借りるのもおすすめです。
アメリカのお祭り「バーニングマン」に行ってみよう!
バーニングマンは、過酷な環境で生活しなければいけない半面、都会で便利なものに囲まれて生活する現代では味わえない、人と人のコミュニケーションだったり、人間力を感じられたり、自己表現の自由さを堪能できたりと、得られるものもたくさんあるのです。もしも時間と金銭に余裕があるのなら、1度参加してみるとその良さが実感できるでしょう。
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