犬山城へのアクセス方法！名古屋駅から電車・バス・車のルートや料金など

愛知県と岐阜県の県境を流れる木曽川のほとり、山の上に天守を構える犬山城があります。東海地方は、有名な戦国武将を多く輩出していることから、各地にそれぞれ歴史的にも名の知れたお城や城跡が残されています。そんな中で、あまり知られていない犬山城が国宝指定。なぜでしょうか。気になります!これはぜひとも、行ってみなければ!

愛知県と岐阜県との県境と聞くと、少し交通の便が悪そうな印象があります。が、実は電車でのアクセスも良く、車で行ったり、日帰りバスツアーの日程に組み込まれていたり、と、意外とアクセス良いのです。犬山城周辺にも、あれこれ見どころがあり楽しめます。

電車やバス、車で行ける、とお伝えしましたが、実際にはそれぞれの良いところ、悪いところはあります。電車の場合は、行き帰りとも乗ってしまえば楽ですが時刻表に行動が左右されるところ、車では荷物が増えても平気ですが道に迷ったり駐車場を探さなければならなかったり、と様々です。

ここからは、それぞれの具体的なアクセス方法についてご案内してまいりましょう。公共交通機関(電車･バス)と自家用車でのアクセス方法それぞれを順にご紹介いたします。

犬山城へのアクセスルートは、お住まいの地域によってもいくつかありますが、この電車編でご紹介するのは、主に県外からもお越しくださる方のためにも、名古屋駅からのルートを中心としてご案内していきます。

名古屋駅は様々な公共交通機関が乗り入れていますが、その中で犬山城へ向かうのは名鉄(名古屋鉄道)です。名鉄名古屋駅から「犬山線」を利用して「犬山駅」へ向かいます。

注意しなければならないのが、その「名古屋駅」そのもの。JR、名鉄、近鉄(近畿日本鉄道)の鉄道会社がそれぞれの「名古屋駅」を持っていて、それぞれの発着場所が建物ごと違うのです。JRから名鉄、近鉄から名鉄、という乗り換えに関しては、乗り換えのための移動をしなければなりません。

しかも、この名鉄名古屋駅は、初心者にはかなりの曲者。なんと、様々な路線が同じホームから出発します。異なるのは進行方向と乗車口の位置。ホームへ入ると、見える高さに各路線ごとの乗車用の停車位置が示されていますのでそこに並びます。すると、時刻になるとその待っている路線の電車が、停車位置目の前で止まるのです。

名鉄名古屋駅から犬山駅までの電車料金は通常の運賃が\550です。犬山駅は特急も止まりますので、特急を利用した場合別途特急料金がかかり、\360追加となり、合計料金\910となります。

犬山駅から犬山城までは徒歩で約20分。犬山駅からの歩く街並みは、小京都とも呼ばれる犬山の古き良き城下町の風情も楽しめるお散歩に最適なルートです。食べ歩きなどを楽しんでいるとお城が近づいてきます。

ちなみにもうひとつ「犬山遊園駅」からも犬山城へのアクセスは可能で、こちらは徒歩約15分です。ただし、犬山城は山の上にあるため、より近い、ということはお城にたどり着くまでにより勾配のキツい坂道があるルート、ということでもあります。

さて。公共交通機関、次にご紹介するのはバスルート!とご紹介したいところですが、残念ながら犬山城への公共のバスでの路線はありません。以前は、隣県隣市の各務原市のローカルバス路線が運行していましたが、残念ながら廃止になっています。それ以外のバスルート、とは、すなわち旅行会社などが主催するバスツアーです!

犬山城周辺は、自然豊かな風景や、ファミリーに人気のレジャー施設などもあり、県境であることから岐阜県と合わせて観光できたり、と様々なバスツアーが催行されています。

また、愛知県を含む東海地方は、織田信長や徳川家康など有名な戦国武将の出身地でもあるため、好きな人にはたまらない歴史スポット巡りの宝庫でもあります。名城巡りツアーや、紅葉を絡めたツアーなど、お好みに合わせて選べることでしょう。

周辺観光、として、あちこちに移動する場合はどうしても移動手段が必要になります。自家用車で動く場合、時間の制約はなくなりますが、その代わりに行く先々で駐車場のことを心配しなくてはなりません。その点、バスツアーなら、荷物の心配も駐車場の心配も不要なのです。

次にご紹介するのは、自家用車でのアクセスルートについてです。自動車大国愛知県は、やはり車でのアクセスがあちこち行くには便利なツールであることは間違いありません。ただ、まずは道に迷ったり駐車場を探し回ったりしなくても済むよう、事前に情報収集しておきましょう。

自家用車をご利用の場合は、道路があちこちに向かっていますのでそもそも到着ルートは無限です。ここでご紹介するのはあくまでも犬山城へ直接向かう場合のこと、として時間やルートをご案内致します。

県外からお越しの場合、名神高速を利用の場合は小牧ICから約25分です。中津川方面から中央道を利用の場合は、小牧東ICで降ります。そこからは同じく車で約25分。知多半島や中部国際空港(セントレア)方面からお越しの際は知多半島道路から名古屋高速を乗り継いで頂き、約1時間半かかります。

高速料金に関しては、ご利用のルートは出発点によって異なります。料金やルート、道路状況など詳細につきましてはNEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)の公式サイト等でご確認ください。

無事、犬山市内まで車で着いたら、次に考えなくてはならないのが駐車場です。犬山城周辺には多くの駐車場が完備されています。

犬山城に一番近いのが犬山城前第一駐車場です。ここには最大140台収容可能で、普通車利用料金は1時間\300となっています。1日最大\1,800です。営業時間は8:30-21:00で、駐車場からの出庫は24時間可能です。

周辺には大きな駐車場から、コインパーキングのような小さな駐車場までいくつかありますので、ご滞在時間や利用料金など、ご都合に応じて利用する駐車場を選んで頂くと良いでしょう。犬山駅前にもいくつか駐車場があり、駅前にとめて、街歩きも楽しんでみる、というのもありです。

名古屋駅は、JR(新幹線･在来線)、近鉄(近畿日本鉄道)、名鉄(名古屋鉄道)、地下鉄、バス(高速･在来)と、たくさんの路線が乗り入れる主要駅です。日本の大動脈、東海道新幹線がひっきりなしに発着し、日本各地からとてもアクセスしやすい街と言えます。

東海地方の大都市、名古屋へは全国各地から高速バスも運行しています。日本列島のほぼ中央に位置するため、バスでも行ける距離がとても多いのです。多少の遠距離でも、夜行バスを使えば移動料金と宿泊料金がセットになってお得です。

ただし、防犯面が心配で、とか、枕が変わると眠れない、といった方にはやはり夜行バスはおすすめできません。疲れを残して観光するのはもったいないです。夜行バスのご利用に関しては、旅行日程や、ご自身の体調などにも合わせてご検討ください。

夜行バスでの移動をやめた場合、遠方からのアクセスでおすすめしたいのが、実は飛行機です。料金的にはどうしても夜行バスよりはずいぶん高くなってしまうかもしれませんが、何よりもかかる時間は圧倒的に短くなります。

中部国際空港(セントレア)には、名鉄が空港内へ直接乗り入れているため、そのまま電車に乗ることができます。名古屋駅はもちろんのこと、その乗り入れている名鉄の電車路線には、犬山城へのアクセス方法【電車編】でご紹介した犬山線もあります。行き先表示は岩倉・江南･犬山･犬山遊園･新鵜沼･新可児のどれでも犬山駅は停車するので安心です。

犬山城は国宝になっている、と先にご紹介致しました。歴史あるお城なのですが、面白いことに、明治の廃藩置県、廃城を経てなお天守のみ残り、つい最近、平成16年まで個人所有の城だった、という全国で唯一のお城なのです。

犬山城の歴史は古く、室町時代までさかのぼります。応仁の乱の最中に岩倉織田家がこの地を砦としてのが始まりと言われています。その後、1537年、織田信長の叔父･織田信康によって築城されました。中山道、木曽街道に近く、木曽川の水運による交易や、政治、経済の要衝として重要なお城でした。

本能寺の変の後、世は戦乱の時代を迎えるのですが、当時、小牧山に陣をとった徳川家康と相対した秀吉が入城していた時期もあります。

その後、犬山城主は度々変わることとなるのですが、徳川が平定した江戸時代に入ると、尾張徳川家の重臣成瀬正成(なるせまさなり)が犬山城主となり、現在の形の天守を築き上げたと言われています。以降、成瀬家が代々犬山城を継ぎ、なんと現代の平成の世まで個人所有という形で維持してきたのです。

犬山城の入場料金は、大人\550、小･中学生が\110となっています。団体料金の設定もありますが、団体の人数によって異なります。30人以上で1割引き、100人以上で2割引き、300人以上で3割引きです。

また、後にご紹介する犬山城周辺の観光スポットの入場とセット料金もあり、それぞれを購入するよりもお得な料金設定となっています。

全て3か月の有効期間があり、犬山城下町周遊券(犬山城＋城とまちミュージアム＋からくり展示館＋どんでん館)が\750から\600に。犬山城+明治村、もしくはリトルワールドセット券が大人\2,250から\1,900に。犬山城+モンキーパークが大人\1650から\1300になります。

犬山の城下町は尾張の小京都と言われ、現在も江戸時代から続く町の区画や町名が残されています。犬山駅から犬山城へと続く街歩きルートは、古い町屋を利用したカフェなどがあり、行楽シーズンには人力車が走ります。とても風情のある素敵なお散歩道です。

犬山城から車でわずか10分ほどのところにあるのが、日本モンキーパークです。主に子供向けの遊園地ですが、シーズンごとに様々なコラボイベントを開催していたりして、ファミリーで楽しめるレジャー施設です。夏には、子供に大人気のプールもあり、1年を通して楽しめます。

夏休みなどの長期休暇の時期や行楽シーズンなどは駐車場や周辺の道路は混みあうことがありますが、駐車場も多数完備されており、離れた場所の駐車場になってしまったとしても、シャトルバスなどを運行して対応してくれます。

犬山城から車で25分ほどの先、入鹿池のほとりにあるのが明治村です。近代日本の始まり、明治時代に建てられた重要文化財を園内に11棟も展示していて、全国的にも屈指の施設です。建物や調度品、それらを取り巻く景観にも気を配られてあり、園内の移動には蒸気機関車(SL)に乗ることもできます。

夏には浴衣イベントだったり、ハロウィンやクリスマスなどの園内の飾りつけなど、展示だけでなく様々なイベントや体験コーナーなどでも楽しむことができるので、お子様連れでも十分に楽しむことができます。

園内の教会では、荘厳なパイプオルガンの音色と歴史ある雰囲気の中で実際に結婚式を挙げることもできるので、運が良ければ晴れの日を迎えた素敵な新郎新婦の姿を見られるかもしれません。披露宴も園内の歴史ある建造物で行うことができるので、明治村ウェディングにご興味ある方はぜひお問い合わせしてみてください。

犬山城から車で約20分、隣県岐阜県可児市との境にあるのがリトルワールドです。広い敷地内の地形をうまく利用して、世界の国の人々が実際に暮らすサイズの家屋が展示され、民族衣装の体験ができます。民族衣装を着て記念撮影。プチ世界旅行ができます。

園内は大変広いため、歩いて回るのは大人には良い運動になりますが、小さいお子様連れや足の悪い方には少しツラいかもしれません。そんな時には、ぜひ園内の周遊バスをご利用ください。一度乗車券を購入したら、あとは何回乗っても何周乗ってもOK!主要な展示場前にあるバス停で待っていれば、10-15分間隔で運行しているのですぐ乗れます。

愛知県にある国宝犬山城へのアクセス方法を中心に、様々な情報をご紹介してきましたが、いかがでしたか?歴史ある犬山城とその城下町は、いつでも情緒あふれる素敵なひとときを過ごさせてくれます。アクセス方法はお住まいの地域によって最適なルートは異なりますが、旅は、その道中から始まります。お好みの方法で犬山城を目指して行きましょう。