清里『清泉寮』のソフトクリームが大人気！レストランは子供と一緒に！

清泉寮は、現在はコテージやレストラン、キャンプ場などのある宿泊・研修施設ですが、清里の開拓をすすめたポール・ラッシュ博士がキリスト教指導者研修施設として昭和13年に建設したのが始まりです。日本の象徴である富士山が見える場所に建設しようと候補地を探していましたが、その条件にぴったり当てはまったのが清里でした。

キャンプ場のある敷地が当時の清里村と大泉村にまたがっていたことから、両方から一文字ずつとって「清泉寮」と名付けられました。その後、清泉寮を拠点にしたモデル農村センターの建設事業が始まり、Kiyosato Educational Experiment Project（清里教育実験計画）の頭文字をとってキープ協会（KEEP）が設立されました。

キープ協会は山梨県の県有地であるJR清里駅前から八ヶ岳横断道まで約240haの貸与を受け、体験型学習の推奨や環境保護活動を行っています。豊かな自然環境を活かした豊富なプログラムや研修施設があるので、色々な楽しみ方ができる場所ですよ。そんな清泉寮での宿泊と清泉寮周辺のスポットやグルメについて紹介していきます！

清泉寮は「恋人の聖地」として認定されていますが、「ソフトクリームの聖地」と言われるほどとにかくソフトクリームが大人気です。ジャージー牛の美味しいミルクから作られた濃厚な味わいがたまらない、清里観光では外せないスイーツとなっています。八ヶ岳の雄大な景色を眺めながらのソフトクリームは格別です！

有名なアイスクリームを求めて、オンシーズンには長い行列ができていることも！ただ、流れは早いので諦めずに並んでみてくださいね。ジャージーハットには、キープ農場で搾られた有機ジャージー牛乳やヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品のほか、無添加ジャムやクッキー、カントリー雑貨など、お土産品も売られています。

店内には、『ジャージーハットミルクバー』というカフェスペースがあり、有機ジャージー牛乳、有機栽培コーヒーやホットドッグが人気です。旬の果物で作る、夏季限定のフレッシュジュースやスムージーも美味しいですよ。

ジャージーハットのテラスにはテーブルや椅子もありますので、雄大な景色を眺めながらゆっくりとソフトクリームを食べられますよ。また、テラスには足湯があり、誰でも無料で利用することができます。濃厚なソフトクリームを片手に、富士山や南アルプスを眺めながら足湯につかるという楽しみ方も！

赤い三角屋根が目印の清泉寮本館は、古き良き山小屋風の宿泊施設です。本館玄関に掲げられているＸマークは、聖アンデレというキリスト教の守護聖人にちなんだ十字架で、赤い三角屋根とならんで清泉寮のシンボルです。きれいな新館もできましたが、素朴な佇まいの本館に宿泊するのも変わらず人気があります。

洋室、和室、リビングルーム付きのスイートルームがあり、落ち着いた雰囲気でくつろぐことができます。清里高原での静かなひと時を過ごせるよう、テレビを置いていない部屋もあるんですよ。日常の忙しさから離れて、ゆったりとした時間が過ごせそうですね。

2009年にオープンした新館は、ロビーの吹き抜けや暖炉、ステンドグラスが素敵ですよ。木の温もりをいかした開放的な空間になっており、お部屋のウッドデッキからは清里高原の澄んだ空気や自然を満喫できます。洋室タイプには、あたたかな炎を眺めながら優雅な気分に浸れる暖炉もついています。

こちらのお部屋は天井が高くリビングも広々していて、ゆったりとリラックスできるお部屋になっています。洋室のほか和室、メゾネットタイプもあります。どのタイプにも高原の大自然を感じられるウッドデッキがついているのが魅力的ですよね。温泉やレストランも併設されているので快適に宿泊できます。

こちらはコテージのお部屋の様子です。本館から少し離れた静かな森の中にあります。キッチン、リビング、お風呂、トイレを完備しており、家族連れやグループでの旅行に人気です。一軒家のような感覚でとても広く、わいわい仲間とパーティーをするもよし、ゆったりと優雅な時間が過ごすもよし、別荘のような感覚で楽しめそうですね。

清泉寮の各施設にお子様向けの設備が充実しているので、おむつ替えや子どもの遊び道具に困ることはありません。宿泊者が使える新館のフロント横にあるキッズコーナーには絵本もたくさんありますし、ぬりえやクラフトコーナーも用意されていますよ。新館の各客室にはベビーベッドもあるので、小さな赤ちゃんでも安心して宿泊できますね。

本館のレストランでは、地元の農家が育てた野菜を使った食事を楽しむことができます。本館レストランはランチのみで、朝食・夕食は宿泊者以外の方も新館レストランになります。木の温もりが感じられる本館レストランの窓からは、天気がよければ富士山を望むことができますよ。ゆったりとした時間が過ごせること間違いなしです。

名物の清泉寮カレーも美味しいと評判です。本館レストランはランチの時間帯のみの営業でとても短いこともありあまり広くは知られていませんが、隠れた一品と名高いカレーです。和牛のダシと野菜を煮詰めたカレーで、旨味が凝縮されています！エビフライやハンバーグなどのお子様メニューもあるので、子どもと一緒に楽しめますよ。

清泉寮新館レストランは、高い天井と開放感のある大きな窓でナチュラルな雰囲気のレストランです。ディナーはメイン料理を数種類の中から選び、前菜やデザートをビュッフェで楽しむことができます。朝食は、卵料理、パン、サラダ、ヨーグルト、フルーツなどのビュッフェです。キープ農場で搾られたジャージー牛乳もありますよ。

地元の食材と清泉寮ジャージー牧場産の食材を使ったこだわりのメニューが楽しめるカフェレストランです。キープ農場の牧場の中にあり、森や草原、牛や馬を眺めながら食事をすることができます。ナチュラル志向のメニューを楽しむことができ、オーガニックドリンクバーでは牧場で搾乳された有機のジャージー牛乳が飲み放題です！

動物性の食材を一切使わず、10種類以上の野菜のみを使ったハーベストカレーが人気ですが、有機ジャージー牛乳のバターを使ったジャージーミルクドリアなど他のメニューも美味しいですよ。 店内ショップでは有機ジャージー牛乳やかわいい輸入雑貨などのお土産の販売も。また、人気の清泉寮ソフトクリームもここで食べられます！

ジャージー牧場エリアにある「清泉寮パン工房」は手造りパンとジャムのお店です。 清泉寮パン工房ではほとんどのパンを自家製の野菜酵母を使って焼いています。小麦粉はオーストラリア産、北米産の有機小麦粉、塩は五島列島の天然塩、卵は地元の平飼い鶏卵。そして八ヶ岳の清らかな水でこねられた極上のパンです！

水の代わりに清泉寮ジャージー牧場の有機ジャージー牛乳でこねたミルクパンが人気です。少し温めて食べるとジャージーミルクがふんわり香っておいしいですよ！ また、山梨県内や八ヶ岳周辺の旬の果物を使ったジャムは、果物と砂糖だけを使い、果物本来の風味が生きています。農場の有機ジャージー牛乳を使ったミルクジャムも人気です。

清泉寮本館1階にあるギフトショップは、色々な雑貨や土産品が並んでいます。清泉寮の有機ジャージー牛乳も購入できますし、有機ジャージー牛乳を使うなど素材にこだわった「清泉寮ガレットクッキー」や「清泉寮バウムクーヘン」がお土産に人気ですよ。ほかにも、オリジナル地酒の「ポール・ラッ酒」や山梨の伝統工芸品などもあります。

清泉寮本館の正面入り口にあるセレクトショップには、アメリカで直接仕入れてきたかわいい雑貨品がいっぱい！アクセサリーや色とりどりのリボン、キッチン雑貨など、他にはないステキなアイテムがたくさんあります。清泉寮オリジナルの雑貨や、オーガニックコットンの製品も並んでいますよ。

清泉寮ジャージー牧場は観光牧場とは違い、主にジャージー種の放牧飼育ををしている生産牧場で、敷地内や牧草地に入ることはできません。広大な牧草地を有していて、放牧地はその日の状況によってスタッフが決めています。放牧地の多くは見えない場所にあるので、牛に会えたらとってもラッキーですよ！

地域の人たちが親しみ易いよう、畳敷きになっている珍しい教会です。 ここにある聖鐘はアメリカ大陸横断鉄道の機関車に取り付けてあったベルです。日曜礼拝、教会カフェ、話会などが行われています。きれいな石づくりの聖堂は、結婚式の場所としても素敵ですね。

森の入り口にある八ヶ岳自然ふれあいセンターは、清里高原や八ヶ岳エリアの自然や文化について、楽しく学べる展示がされています。季節の展示のほか、自然体験プログラム･クイズラリーなどがあります。また、自然解説員が最新の自然情報を教えてくれたり、森歩きの相談にのってくれたりするので、周辺の散策の前に立ち寄りたいですね。

ポール･ラッシュ記念館は、戦後の農村を復興に導いたポール･ラッシュ博士の功績を紹介し、残された資料を保存する施設です。館内には、様々な資料が展示された「資料館スペース」と博士が実際に住んでいた「ポール･ラッシュ邸」があります。ポール･ラッシュ邸では、執務室やリビングルーム、ダイニングルームなどが公開されています。

資料館スペースでは、博士の遺品や歴史的資料の展示も行っています。日本にアメリカンフットボールを紹介したポール・ラッシュ博士はアメリカンフットボールの父とも呼ばれ、資料館スペースの一番奥には、日本アメリカンフットボールの殿堂が併設されています。

ミュージアムで紹介されている「ニホンヤマネ」はリスやネズミと似ていて、体長約8cm･体重18gほどの小さな哺乳類です。背中に一本黒い線があり、ふさふさのかわいいしっぽを持っています。日本にしかいない種で、国の天然記念物に指定されています。森の木の上に棲んでいて、冬には、落ち葉や枯れた木の穴の中で冬眠をします。

やまねミュージアムは、日本で唯一の二ホンヤマネの博物館で、ヤマネの写真やぬいぐるみなどの楽しい展示でヤマネのことを紹介しています。ヤマネの研究や教育なども行っており、自然解説員がヤマネのいる森を案内してくれるプログラムなどもあります。また、冬には本物のヤマネの冬眠展示を行っているのでぜひ見に行ってみてください！

清泉寮周辺にはトレイル（自然歩道）のコースが整備されていて、ゆったりと散策を楽しむことができますよ。所要時間は30分から半日まで、７つのコースが用意されているので、好きなコースで楽しむことができます。清泉寮向かいの山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンターに詳しい地図が用意してありますよ。

一周30分の子どもから年配の方まで楽しめるコースや、アップダウンがありトレッキングが楽しめるコースなど、体力に合わせてコースを選べます。森の中で渓谷や乙女滝、天狗岩などの壮大な自然に囲まれ、草原では八ヶ岳や秩父連山、富士山、南アルプスの眺望を楽しむなど、大自然を思う存分満喫できますよ。

自然に恵まれた八ヶ岳の花や高山植物などの自然観察を楽しみながら散歩をしたり、100種類以上の野鳥に出会えるバードウォッチングを楽しんだり。自然の中を歩いて森林浴をするだけでも気持ちの良いものです。ニホンジカ、キツネ、リス、ニホンカモシカなどの野生動物が棲息していますので、散策の途中で遭遇するかもしれませんね！

キープ協会では、八ヶ岳山麓の豊かな自然を利用した様々な体験プログラムが色々な施設で行われています。子ども向けのものから大人向けのものまで、また短時間で楽しめるものから宿泊してじっくり学ぶものまでたくさんあります。主に清泉寮の宿泊者向けの体験プログラム「森の時間」では充実した森の時間を過ごすことができますよ。

毎年秋に行われるポール・ラッシュ祭は、八ヶ岳南麓を拠点に戦後日本の復興と民主化にその生涯を捧げたポール・ラッシュ博士が、古くからアメリカで広く行われている収穫感謝祭「カンティフェア（カンティ＝郡、フェア＝お祭り毎）」を八ヶ岳で開催したのが始まりです。

広々とした牧草地で様々なイベントが行われ、今では来場者数5万人を超える大きなお祭りになっています。色々なブースが並び、ステージではコンサートやライブが行われます。乳しぼり体験や、子豚のレースなどの牧場体験も楽しめます。また、大きなトラクターのパレードはとっても迫力がありますよ！

清泉寮名物のソフトクリームも、ポールラッシュ祭の2日間限定のフレーバーが楽しめるので、ぜひ試してみてください。写真ははちみつレモンで、はちみつの甘味とレモンピールのさっぱり味のハーモニーがとってもおいしそう！毎年味が変わるようなので、今年はどんな味が販売されるか楽しみですね。

いかがでしたか？清泉寮は夏に暑い青空の下で食べる濃厚なソフトクリームは最高ですし、冬には清里の冬の風物詩となっている氷のリースのオブジェや雪景色も素敵ですよ。季節ごとの花や草木も楽しめますし、ぜひ季節をかえて何度も訪れてみてください！