弁天島に行って海浜公園や鳥居を堪能しよう！浜名湖遊覧も楽しめる！

浜名湖は静岡を代表する人気の観光スポットです。太平洋に面し、海と湖が繋がっている特殊な環境の浜名湖はアクティビティがたくさん。今回は浜名湖の入口に浮かぶ弁天島にスポットを当てて、弁天島の見どころや弁天島でのおすすめの過ごし方をたっぷりご紹介します。浜名湖観光を計画している人はぜひチェックを。

弁天島とは、静岡県浜松市にある浜名湖に浮かぶ島です。浜名湖の南端、太平洋への入口に位置する小さな島で、浜名湖エリアのリゾート地としてホテルや観光施設が立ち並んでいます。

島とは言うものの、弁天島には鉄道や道路が通っているので、まるで陸続きのように便利にアクセスできるところも人気の理由の一つと言えます。

かつては弁天島は陸続きで、浜名湖と太平洋は繋がっていなかったと考えられています。諸説ありますが、1498年と1510年に相次いで起こった地震や暴風雨の影響で弁天島の周辺の陸地が海に沈み、現在の弁天「島」となったと言われています。

弁天島と言えば、浜辺に立つ大きな赤い鳥居がランドマーク。満潮時には土台のコンクリート部分が海に隠れ、まるで海に浮かんでいるかのような鳥居の様子は日本三景の一つとして知られる厳島神社の鳥居を連想させます。

弁天島には弁天神社という1709年頃創建の小さな神社がありますが、弁天神社とこの鳥居は意外にも無関係なのだとか。この鳥居の正式名称は「舞阪町観光シンボルタワー」といい、昭和48年に建てられたものだそうです。ちなみに、鳥居は高さ18mにも及ぶそうです。

弁天神社は、弁天島の名前の由来となった神社です。社は小さいものの、天女の降臨伝説も残る由緒ある神社。祭神は水の神として知られる「市杵島姫命」で、江戸時代に弁天島界隈を往来する船の安全を願って創建されたそうです。

祭神の市杵島姫命は天照大神がスサノオの剣から生み出した三女神の一人で、全国に市杵島姫命をお祀りする神社はたくさんあります。市杵島姫命は皇孫である邇邇芸命の養育係を務めたという伝説から、子守の神や子供の守護神であるという言い伝えもあります。

境内には立派な松の木や、弁天島の美しい風景を詠んだ正岡子規、茅原華山、松島十湖の文学碑があります。なお、神社は無人のため御朱印は授かれないようです。

浜名湖は、静岡では人気の潮干狩りスポット。遠浅の弁天島でも潮干狩りが楽しめます。潮干狩りポイントは、大鳥居のある「いかり瀬」と呼ばれる場所で、弁天島海浜公園の渡船発着所から渡し船で送迎してくれます。

近年、浜名湖ではアサリの漁獲量が減少しており、2016年と2017年には潮干狩りが禁止となっていました。2018年には予約制で来場者を制限して潮干狩りが行われ、今後もアサリの生育状況によって潮干狩りの運用が変更になる可能性があります。

弁天島の潮干狩りは弁天島遊船組合のホームページからインターネットで予約します。2018年は5月から8月の土日を中心に潮干狩りが開催され、開催日の1ヶ月前から予約を受け付けたそうです。

潮干狩りの料金は、渡し船の往復運賃、専用バケツ、くまでのレンタルがセットになって大人1000円、子ども500円です。獲ったアサリを持ち帰る場合は、1kgまで600円がかかります。

なお、渡し船に乗らずに湖岸の海浜公園で潮干狩りにチャレンジすることもできます。様々な海の生き物を発見して楽しみましょう。運が良ければアサリを発見できることも。こちらは無料で体験できます。

浜名湖の遊覧船は主に浜名湖の北側から発着していますが、じつは弁天島でも渡し船を利用して浜名湖遊覧が楽しめるのです。弁天島海浜公園の発着所で湖上遊覧を希望すると、およそ30分から40分のクルージングをしてくれるそうです。

大型客船ではなく小さな渡し船に乗って浜名湖を遊覧するのはプライベート感たっぷり。船頭さんが浜名湖の漁師ということもあり、浜名湖に関する色々な話を聞けるのも楽しみの一つです。

弁天島海浜公園から発着の浜名湖湖上遊覧は毎年4月から8月まで楽しめます。3月と9月は、天候次第で事前予約で乗船できるそうです。時間は9時から16時までです。料金は1隻につき3000円で、4名以上乗船する場合は1名につき1000円追加となります。

弁天島は夕日がきれいなスポットとしても有名です。とりわけ弁天島海浜公園から眺める大鳥居越しの夕日はまさに絶景。大鳥居の中心に夕日が沈む光景は毎年冬至の前後1ヶ月ほど見られ、写真愛好家の間で人気があります。

大鳥居と夕日の風景をきれいに見るおすすめスポットは、弁天島海浜公園の東側の公衆トイレ周辺が人気です。立つ場所によって風景が様々に変化するので、お気に入りのスポットを探してみてはいかがでしょうか。

浜名湖の弁天島では、毎年海開きの日に花火大会が行われていましたが、2013年に惜しまれながら終了してしまいました。そこで、花火大会を復活させたいという地元の有志が集まり、翌年2014年からは｢浜名湖弁天島花火フェス｣として開催されています。

浜名湖弁天島花火フェスは、弁天島海浜公園に飲食やアートが楽しめるブースが所狭しと並び、たくさんの人で賑わいます。また、特設ステージで音楽のライブが開かれるなど、フェス当日は昼間から夜まで熱気冷めやらぬ1日に。

浜名湖弁天島花火フェスでは、開催前にクラウドファンディングで支援を募っているそうです。支援額が多いほど打ち上げる花火の数も増えるのだとか。これから先もたくさんの花火が打ち上がるように期待しましょう。

弁天島は海水浴のスポットとしても人気があります。水がきれいで波が穏やかなので、特に小さな子ども連れのファミリーにおすすめ。海水浴は毎年7月中旬から8月末まで楽しめます。

弁天島海浜公園にはヤシの木が植えられていて、南国リゾートの雰囲気たっぷり。太陽の下で遊び疲れたら木陰でゆっくり過ごせます。また、更衣室やシャワーも完備しているので帰りも安心です。

弁天島海浜公園では、海水浴シーズンが終わると釣りのシーズンが到来します。弁天島周辺の海は潮の流れが速いものの、様々な魚が釣れて初心者から上級者まで気軽に釣りが楽しめる人気のスポットです。

弁天島でおすすめの釣りポイントは、海浜公園の東端にある鉄橋の下付近です。カレイ、キビレ、クロダイ、根魚、シーバス、メバルといった魚がよく釣れます。また、夏の満潮時にはタコがよく釣れるそうです。

また、海浜公園西端の鉄橋の下も人気の釣りポイントです。短めの竿を使うのがおすすめ。渡し船の航路になっていますが、タコ釣りにはおすすめのポイントです。

なお、海浜公園中央にあるコンクリートの船着き場でも釣りができますが、夏場は海水浴客が多くなるため釣りは禁止となっています。それぞれの釣りポイントには柵がないので、ライフジャケットを着用して釣りを楽しみましょう。

弁天島を走る国道301号線沿いには釣り道具を扱うお店がいくつかあり、釣りの途中でエサがなくなってもすぐに買いに行くことができて便利です。また、釣り道具のレンタルを行っているお店もあるそうなので気軽に釣りを楽しめます。

弁天島でたっぷり遊んだ後は、温泉で疲れを取るのがおすすめです。弁天島一帯は「弁天島温泉」という温泉地でもあり、周辺の宿泊施設ではリーズナブルな料金で日帰り入浴も受け付けているそうです。ここでは、弁天島観光の後に立ち寄りたい日帰り入浴のおすすめスポットをご紹介します。

弁天島駅前に立つきれいなリゾートホテル「ジ・オーシャン」は、大浴場の大きな窓から臨む太平洋や鳥居の眺望が人気です。また、テラスには1人用の船形バスタブが2つ置かれ、プライベート感覚で温泉と絶景の両方を楽しむことができます。

お湯ははもちろん天然の弁天島温泉。泉質塩化物泉ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性を始め、慢性の消化器病や婦人病などに効能があります。

日帰り入浴の営業時間は15時から24時までで、温泉につかりながら夕日を眺めることもできるのが嬉しいポイントです。なお、毎週水曜はお湯の入れ替えがあるため17時頃までは利用できません。

日帰り入浴の料金は、中学生以上1000円、4歳以上500円となっています。バスタオルとフェイスタオルのレンタル料金も含まれているので、手ぶらで気軽に温泉が楽しめます。

「ファミリーホテル開春楼」の露天風呂は、源泉をそのまま使った褐色のお湯がインパクト大。海を臨む開放的な庭園に造られた大きな露天風呂は男女混浴で、水着を着用して温泉を楽しみます。

泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム塩化物泉で、神経痛、関節痛、五十肩、消化器疾患や皮膚病などに効能があります。

内風呂の大浴場はオーシャンビューではないものの、大きく取られた窓からは庭園の鮮やかな緑が見えて心身共に癒される雰囲気です。内風呂は加水してあるため褐色ではありませんが、疲労回復や冷え性、筋肉や関節の痛みなどに効能があります。

ファミリーホテル開春楼の日帰り入浴は24時間営業というのも人気のポイントです。なお、12時30分から14時までと午前0時から午前4時までは、清掃と男女入れ替えのため利用できないのでご注意下さい。

日帰り入浴の料金は大人800円、子ども500円です。露天風呂に入る時に必要な水着は200円でレンタルも可能です。また、バスタオルは100円、フェイスタオルは50円でレンタルできます。

弁天島海浜公園に面したハンバーガーカフェ「リーダー」は、まるで海の家のような開放的なテラスが居心地の良い人気のお店。地元産の遠州黒豚を使ったハンバーガーは静岡のご当地グルメとしても親しまれています。

リーダーのハンバーガーはソースの種類が豊富。ワインベースのソースや自家製バッファローソース、ピリ辛のサルサソース、ケイジャンソース、テリヤキソースが選べます。また、ソースなしでケチャップとマスタードでいただくこともできます。

「チョコット」は、弁天島の東側、国道301号線沿いにある小さなケーキ屋さん。ショーケースにはたくさんのケーキが並び人気ですが、観光で訪れた人にはソフトクリームも人気があります。

さっぱりとした味わいのソフトクリームは、地元静岡浜松の「いなさ牛乳」を使用しているのだとか。トッピングにはチョコレートのかかったビスキュイもつき、食後のデザートやおやつにおすすめです。

弁天島へのアクセスは電車でも車でも便利です。電車でのアクセス方法は、JR東海道本線の弁天島駅で下車すると目の前が弁天島海浜公園です。

弁天島駅までの所要時間は、静岡駅からおよそ1時間30分、浜松まで新幹線を利用した場合はおよそ46分です。名古屋駅からはおよそ1時間20分、浜松まで新幹線を利用した場合はおよそ57分です。

弁天島駅に停車する電車は、1時間に3本から4本運行しています。特に帰りは時刻表をよくチェックしておくのがおすすめです。

弁天島へ車でアクセスする場合は、東名高速道路の浜松西ICまたは三ヶ日ICが最寄りとなります。ETCを搭載した車であれば、浜松西ICの他に舘山寺スマートICが利用できます。

浜松西ICからは県道65号線経由で国道301号線、舘山寺スマートICからは県道323号線経由で国道301号線に入ると弁天島へアクセスできます。県道323号線は浜名湖畔を通るのでドライブも一層楽しめそうです。

三ヶ日ICからは、浜名湖の西側を走る県道310号線を経由して国道301号線に入ります。なお、弁天島の駐車場は夏季のみ400円の駐車料金がかかります。

静岡県浜松市にある浜名湖の弁天島をご紹介しました。大鳥居と海の美しい眺望、そして海水浴や潮干狩りといったアクティビティなど見どころいっぱいの弁天島。アクセスも便利で気軽に観光が楽しめる弁天島は、静岡エリアではおすすめのお出掛けスポットと言えます。デートや家族でのレジャーなど、弁天島へ遊びに出掛けてみてはいかがでしょうか。