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クリガニの茹で方や食べ方・旬の時期についてご紹介!毛ガニとの違いは?

クリガニの茹で方や食べ方・旬の時期についてご紹介!毛ガニとの違いは?
投稿日: 2019年1月15日最終更新日: 2020年10月8日

クリガニ、トゲクリガニというカニをご存知ですか。産地と獲れる時期が限られていることからあまり知られていないのですが、カニミソまで美味しく食べられるカニとして産地では有名です。このクリガニの茹で方や食べ方、どのようなカニなのかについて紹介します。

ぜひ食べたいクリガニ見出し

Photo by odysseygate

冬になるとおいしい魚介類が増えてきて、ワクワクするという方も多いのではないでしょうか。その中でもカニは高級食材として、名産地のグルメツアーなどに行く方も多いです。しかし中には、冬以外の季節に旬を迎える、知る人ぞ知るカニがあります。そんなカニの1種、クリガニについて紹介します。

聞きなれないクリガニとは見出し

Photo by Sekikos

クリガニ(栗蟹)というのはクリガニ科クリガニ属に分類されるカニです。毛ガニやタラバガニ、ズワイガニは聞いた事があるけれど、クリガニというカニの名前は初めて聞いたという方も多いかもしれません。実はクリガニは獲れる量が少なく、他の地域にはなかなか出回らないカニなのです。

クリガニには「サクラガニ」という別名もあります。これは後で述べますが、クリガニの旬に関係しています。もちろん食用で、しかも地元では大変美味しいと人気が高く、旬の時期に味噌汁などの食べ方で美味しく食べられています。

ちなみに毛ガニはクリガニ科ケガニ属に分類されており、種としては比較的近いということになります。毛ガニのことを別名オオクリガニ(大栗蟹)とも言うということからわかるように、クリガニは毛ガニよりも小さいです。

クリガニはどのあたりで獲れる?見出し

Photo by A_CUVE

クリガニは海水の、しかも浅い砂地に生息しています。獲れる場所は北海道太平洋側、オホーツク海、ベーリング海など、主として北の方で多く獲れます。後で触れますが、浅い海にいることもあって、比較的簡単に釣りでも手に入れられるカニでもあります。

なお、クリガニには近縁種で「トゲクリガニ」というカニがあります。トゲクリガニとクリガニは見た目がほぼ同じ、食べ方も旬も味も、そしてレシピもほぼ同じということで、一緒に扱われることが多いのですが、唯一産地が少しずれます。トゲクリガニは北海道西岸から津軽海峡を経て東京湾あたりまでなのです。

ですから、スーパーなどで「クリガニ」が販売されている時、「北海道産」ならばクリガニ、「青森県産」ならトゲクリガニの可能性が高いです。

クリガニと毛ガニは違うもの?見出し

Photo by y_ogagaga

先ほども述べたように、クリガニと毛ガニは分類上は比較的近い仲間です。見た目も比較的似ているため、バラバラに目の前に出されたら区別がつけられないかもしれません。

クリガニと毛ガニを並べてみると気づくのは、大きさの違いです。もちろん個体により差はありますが、一般的にクリガニの方が毛ガニよりもサイズが小ぶりです。クリガニは甲羅の幅が10センチ程度しかありません。そしてこの「小ぶりである」という点が、値段に大きくかかわってくるのです。

Photo by bryan...

味に関しては毛ガニ同様、クリガニもとても美味しいカニです。特におすすめなのがカニミソと内子です。実は毛ガニの場合、メスは産卵後に脱皮することからオスより成長が遅く、禁漁になっている場合が多いのです。しかしクリガニはメスでも獲ることができるため、内子を食べることも可能です。

ちなみに「毛ガニになれないクリガニさん」という歌詞がある童謡があるそうです。このあたりからも古くからクリガニは毛ガニと似ているが毛ガニではないという認識があったことがうかがえます。

クリガニはなぜ人気?見出し

Photo by inazakira

毛ガニを食べたことがある方ならご存知でしょうが、毛ガニの身は足の部分にたくさん詰まっています。小ぶりであるということは足なども小さい、つまりそれだけ身が少ないため、毛ガニに比べると値段が安価である場合が多いと言われます。

そのため、他のカニに比べると手頃な値段でカニを楽しむことができるというのが、クリガニの魅力の1つと言えます。また身の量が少ないのに対して、カニミソが多く、しかも濃厚で美味しいというところも魅力と言えるでしょう。ですからクリガニの食べ方では、このカニミソの味を取り入れるレシピである味噌汁などが人気となっています。

また、先ほど述べたように、クリガニはメスも市場に出回るため、内子や外子、つまり卵の部分も同様に味わうことができます。これを食べることができるカニはあまり多くはないので、もしメスを手に入れることができたならば、ぜひこれも味わってみましょう。

おいしいクリガニの見分け方見出し

Photo by kanegen

それでは、おいしいクリガニの見分け方を紹介します。ポイントはその「重さ」にあります。手で持ってみてずっしりと重みを感じるものはやはり身がよく詰まっていますので、おいしいですし、いろんな食べ方をしても満足できると言われます。

それから、殻の色が茶色く濃いもののほうが身がよく詰まっていると言われます。逆に薄いものは身入りが少ないと言われるので、可能ならば濃いものを選んだ方がよいでしょう。重さと色を見比べるのがおすすめということになります。

Photo by mootoh

ちなみに気になるクリガニの性別の見分け方ですが、カニを裏返すとわかります。カニを裏返してお腹の部分を見ると、ふたのように見えるところがあります。その部分が三角になっているものと少し丸みがあるものがあります。三角のほうがオス、丸みがあるものがメスだと言われます。スーパーなどでは表示して販売しているかもしれません。

Photo by y_ogagaga

先ほど述べたようにメスの場合はカニミソはもちろんですが、運がよければ内子や外子なども食べることができます。一方オスの方は卵を持たない分、身がおいしいという説もあります。このあたりは好みの問題ですので、可能ならば食べ比べてみてもよいかもしれません。クリガニは値段もさほどではないので、たくさん購入できるのもよいところです。

クリガニの旬はいつ?見出し

Photo by miki7500

では、クリガニの旬はいつごろなのでしょうか。一般的にカニの旬というと、冬のイメージがあります。実際にズワイガニなどは冬のグルメツアーのメイン食材となることが多く、これらもカニの旬は冬という印象につながっています。一方で毛ガニは通年で獲れますし、獲れる場所により旬が違います。

ではクリガニの旬はいつなのかというと、なんと春なのです。だいたい3月から5月ごろが旬となります。ちょうどこの時期はクリガニの産地のあたりで桜が咲く時期に重なります。クリガニのことを「サクラガニ」と呼ぶのは、この旬の時期に関係が深いのです。

クリガニは釣りで手に入れられる?見出し

Photo by yamakk

次にクリガニの釣り方も紹介しておきましょう。一般的なカニの釣り方はカニ籠を使った漁ですが、クリガニの釣り方も同様にカニ籠を使う漁が一般的です。

ただクリガニの場合、生息している場所が他のカニに比べて浅いので、釣りなどで手に入れるのが他のカニより簡単だと言われています。生息している地域では、他の魚を狙って釣りをしていたら一緒にかかったというのはもちろん、岸壁の水面に上がってきて、釣りの間に手を伸ばしただけで獲れるという話もあります。

Photo by __U___

ですから、釣りの初心者の方や、釣り目的ではなくて岸壁に遊びに来たという方でも、クリガニを手に入れることは可能といえるほど、クリガニの釣りは簡単です。ただ、獲れる時期と場所が限られているので、釣りをしてみたいと言う方は時期と場所を確認して行ってみてください。

クリガニの茹で方は?見出し

Photo by lilyfan

どうせならば手に入れたクリガニはおいしく食べたいものです。おいしく食べるための茹で方を次に紹介します。まず、釣りで手に入れた場合はもちろんですが、購入した場合でも、カニは死ぬとあっという間に味が落ちてしまいます。クリガニを手に入れたらできるだけ早く調理しましょう。

そして茹で方ですが、まずは茹でるお湯からです。だいたい3パーセントくらいの濃度の塩水を作り、そこで茹でるのがカニに茹で方です。なぜかというと、塩が薄いと、また普通のお湯だとクリガニのうまみが茹で汁に溶け出してしまうからです。

この塩水を沸騰させ、そこに甲羅を下にしたクリガニを入れて10分から15分ほど茹でるのがクリガニの茹で方となります。茹であがったら甲羅を下にした状態でさまし、さまざまなレシピに活用していきましょう。

クリガニの茹で方の注意見出し

Photo by Norisa1

クリガニの茹で方の注意点ですが、まずは先ほど述べたように、鮮度がよいうちに茹でてしまうというのが一番重要です。基本的にクリガニの食べ方は茹でてからシンプルなレシピで食べることが多いため、茹で方がよくないとそれだけ味に影響してしまうからです。

また、茹で方はもちろんなのですが、茹で汁にうまみが逃げないようにすることも大切です。先ほど紹介した茹で方で、塩水で茹でるというのはそれを避ける方法ではあるのですが、もう1つ気をつけたいのは足などを折らないようにすることです。ですから生のものを茹でる時は、足を甲羅に輪ゴムなどを使って止めるのもよい茹で方です。

クリガニが名物の場所は?見出し

Photo by alpyaca

ところで、このクリガニが名物として知られる「祭り」があります。それは青森県各地で行われる桜祭りです。

最初の方で述べたように、青森県はクリガニの近縁種であるトゲクリガニの名産地であり、しかも旬の時期がちょうど桜祭りの時期に重なります。そのため、青森県では桜祭りにクリガニを食べるというのは古くからお花見の外せない楽しみとされてきました。

Photo by maco *nix

近年、クリガニが全国的に知られるようになってくると、桜祭りの時期に合わせて地元の料理店などではクリガニの食べ方や、クリガニを使ったレシピの紹介、そしてクリガニを使ったメニューなどを季節限定で出すようになりました。

青森県の桜祭りは時期がGWに当たるため、もともと観光客が多く、これらの観光客の口コミでクリガニがさらに有名になっている面もあります。ホテルなどによってはクリガニの味噌汁などのメニューの試食をさせてくれるところもあるようです。

おすすめクリガニレシピ1:まずはそのまま見出し

Photo by t-mizo

それでは、クリガニを手に入れたらぜひ試していただきたい食べ方をいくつか紹介していきましょう。まずは茹でたクリガニをそのままいただいてみます。

クリガニの特徴として、体が小さいこともあるのか、殻がやわらかいということがあります。一般的にカニを食べるという場合、カニ用のスプーンなどを利用して食べますし、またはさみなどで殻を切ってから食べることが多いですが、クリガニの殻は歯で簡単に割ることができます。

ですから食べ方としては、豪快に足を取ってかぶりつくといいでしょう。足の部分にはおいしい身があるので、ぜひかぶりついてみてください。

Photo by nakanishiakihito

また、甲羅の部分にあるカニミソも忘れてはいけません。クリガニはこのミソの部分が特に美味であると言われます。先ほど性別の説明をした時に述べたお腹のふたの部分を外すと中にミソがたっぷりと詰まっています。またメスでオレンジ色の濃い部分があったら、それが内子になります。

Photo by Sekikos

このミソの部分はそのまま食べてももちろんおいしいのですが、足などにある身をこのミソにつけて食べたり、日本酒を少し入れて、溶いて食べるのも人気の食べ方です。少し手を加えてソースなどのレシピにもつかるので、ぜひ無駄にせずに余すところなくいただきましょう。

おすすめクリガニレシピ2:味噌汁見出し

Photo by regvn

次に茹でたクリガニにひと手間かけたレシピを紹介します。クリガニの食べ方として最も人気のある食べ方として挙げられるのが味噌汁です。コツはすべてのうまみを余さずに使うことです。

まず、茹でたクリガニを食べやすいように切ります。足やはさみなどの部分には切り込みを入れます。甲羅の部分はそのまま食べる場合と同様にふたを外し、半分に切り分けます。つまりカニミソの部分をあけるということになります。

Photo by Tamago Moffle

味噌汁の出汁はシンプルに昆布くらいでよいでしょう。なぜかというとクリガニは殻の部分からたっぷりと出汁が出るからです。後はクリガニを入れてある程度煮て、それに味噌とみりんを入れて味を調えます。最後にネギを散らしてできあがりです。

クリガニの殻の出汁、カニミソや内子の味が味噌に溶け合って、何とも言えない濃厚なカニの味わいを楽しむことができます。殻に切り込みが入るので、出汁も出やすくなりますし、身も食べやすくなっているでしょう。クリガニの魅力を余さず楽しめるレシピなので、クリガニを手に入れたら絶対に試してほしいレシピの一つです。

おすすめクリガニレシピ3:洋食にもおすすめ見出し

Photo by jetalone

クリガニのレシピは和食が多いのですが、洋食のレシピもおすすめです。身の部分はそのままサラダやコロッケなどに使えますし、カニミソの部分は生クリームを加えてミキサーにかけて漉すと、カニクリームソースにできます。これをパスタなどのソースとして利用すると、ちょっとおしゃれな食べ方を楽しむことができます。

Photo by h_okumura

ただ、クリガニは個体が小さいこともあり、例えばズワイガニなどに比べて身を外すのに少し手間がかかります。またズワイガニなどのようなカニの棒肉を取るのは難しいです。そのまま料理に使うようなレシピのほうが手間がかからずにおいしさを味わうことができるかもしれません。

クリガニで春を楽しもう見出し

Photo by fanglan

北海道や青森県などの人にとって、クリガニは春を呼ぶ味覚の1つです。あまり食べたことがないという方も多いかもしれませんが、比較的リーズナブルな価格であることも多いので、見つけることができたらぜひその味覚を味わってみてください。GWの旅行でそのあたりに行く予定なら、ぜひ楽しんできてください。

投稿日: 2019年1月15日最終更新日: 2020年10月8日

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