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イギリスの島「トリスタン・ダ・クーニャ」についてご紹介
イギリスであまり知られていない観光スポット「トリスタン・ダ・クーニャ」。美しい景色を楽しめる島として知られており、およそ300人ほどの人々が今でも島で暮らしています。世界一孤立した島とも言われており、未だに謎に包まれた島でもあります。今回はそんなトリスタン・ダ・クーニャの魅力や行き方などご紹介します。
トリスタン・ダ・クーニャってどんなところ?
イギリスの離れ小島であるトリスタン・ダ・クーニャは、トリスタン・ダ・クーニャ諸島の1つになります。トリスタン・ダ・クーニャ諸島とは周辺のイナクセシブル島、ナイチンゲール諸島など40km圏内の島群を指しています。
トリスタン・ダ・クーニャ島はトリスタン・ダ・クーニャ諸島の中でも最大規模を誇り、北側に位置しています。イギリスの島の中でも円形になっており、トリスタン・ダ・クーニャ島には海岸線と火山が設置されています。
世界でも珍しい動植物が生息しているスポットとしても有名になり、島には集落もあります。今でも約300人ほどの人々が大自然と共存しており、トリスタン・ダ・クーニャではその暮らしぶりを垣間見ることができます。
トリスタン・ダ・クーニャの歴史
トリスタン・ダ・クーニャはイギリスでも古い歴史のあるスポットでもあります。美しい景色とともに歴史や文化を感じられる観光スポットでもあり、訪れるものを魅了させます。1506年にポルトガルの海軍司令官により発見された島になります。
1816年には正式にイギリスの植民地として認定され、その時の守備隊の家族が島にそのまま滞在したと言われています。そこからはヨーロッパや数ある島からの移住者を招き入れ、今のような集落が生まれたと言われています。
第二次世界大戦中にはイギリス側から重宝された島としても知られており、気象観測、ラジオ局が設置され始めました。トリスタン・ダ・クーニャは戦略面でも欠かせないスポットとなり、今でもその名残を垣間見ることができます。
トリスタン・ダ・クーニャの集落:Edinburgh of the Seven Seas
トリスタン・ダ・クーニャの美しい景色を楽しみながら散策できる集落になります。基本的には平坦な道になっており、海風を感じながら散策することができます。トリスタン・ダ・クーニャに住む人々の暮らしを垣間見ることができます。
集落には学校、警察、教会、病院など一通りの設備が整っています。トリスタン・ダ・クーニャの産業の1つでもあるロブスターを扱った加工場も設置されており、トリスタン・ダ・クーニャの文化を知るには絶好のスポットです。
海や島ならではの厳しい気候の中で生きていく人々の力強さを間近で感じることができます。日本とは違う家や建物を見学することができ、フォトスポットも点在しているのでワクワクできます。
日本では見られない景色を楽しむことができ、車を手配することもできます。島に暮らす皆が農場主となっているので、島内には多くの牛や馬が飼育されています。大自然との共存を目の当たりにでき、貴重な時間を過ごせます。
集落にはトリスタン・ダ・クーニャの絶景スポットや、歴史を感じられる観光スポットが点在しています。独自の文化を歩み、今でも知恵を絞りながら暮らしている人々の集落は発見と驚きの連続で飽きずに散策を楽しめます。
トリスタン・ダ・クーニャの農園:The Potato Patches
トリスタン・ダ・クーニャの敷地はほとんどが農園となっており、ポテトを栽培しています。集落から約5km離れた場所になりますが、自然の景色を楽しみながら過ごすことができるので散歩がてら足を運ぶことができます。
トリスタン・ダ・クーニャはイギリスでも土地代が無料なことで知られており、美しい農園が多く設置されています。朝はバスも運行しており、農園や家畜など島民に平等に分け与えられているので貧富の差がないことでも知られています。
そのため島に暮らしているほとんどの人が農夫になります。農園で働いている姿を見学することができ、仲良くなれば作業を体験することができます。美しい景色を見ながらの農作業は身も心もリフレッシュできます。
トリスタン・ダ・クーニャはほとんどが家族で農園を養っています。そのため、小さい子供も手伝っている光景を見ることができ、平和な景色を楽しめます。主に設置されているポテトの畑は家族の人数によって平等にわけられています。
トリスタン・ダ・クーニャの観光1:登山
トリスタン・ダ・クーニャは大自然に囲まれた観光スポットでもあります。そのため、トリスタン・ダ・クーニャではさまざまなアクティビティを楽しむことができ、その中でも人気あるのが登山になります。
トリスタン・ダ・クーニャはイギリスでも火山の島として知られており、天候が良い日には登山を楽しむことができます。登山は美しいトリスタン・ダ・クーニャならではの景色を見渡すことができ、心がリフレッシュできます。
トリスタン・ダ・クーニャで登山を楽しむ際は、必ずガイドをつけるようにしてください。歩きづらい場所もあるので、事前準備を怠らないようにしましょう。景色を見るのはもちろん、足元にも気を使いながら登山を楽しんでください。
トリスタン・ダ・クーニャの観光2:釣り
トリスタン・ダ・クーニャの周辺にはあまり見たことのない魚介類が多く生息しています。そのため、世界中の釣り人から注目されている島でもあり、美しい景色を楽しみながら釣りを楽しむことができます。
季節や時期によってさまざまな魚を釣ることができ、日本では見られない貴重な種類も釣ることができます。人によっては船を出して釣りを楽しませてくれる方もいるので、事前に船や陸地の釣りポイントを調べておくのがおすすめです。
釣りはもちろん、釣りしている最中に突如現れるトリスタン・ダ・クーニャに生息する珍しい海洋生物との出会いも楽しむことができます。イギリスでも珍しい海洋生物を見ることができ、貴重な自然の景色を楽しむことができます。
トリスタン・ダ・クーニャは陸地から、そして船からでも釣りを楽しむことができ、釣り具を持参することができます。基本的には朝方や夕方に釣れる可能性が高く、トリスタン・ダ・クーニャの自然を感じながらゲームを楽しめます。
トリスタン・ダ・クーニャのグルメスポット1:Cafe da Cunha
トリスタン・ダ・クーニャには唯一1つだけカフェが設置されています。集落からアクセスすることができ、カフェダクーニャでは美味しい食事やドリンクを味わうことができます。ホットドリンク、冷たいドリンクなど種類も充実しています。
このカフェでは地元の方も憩いの場として利用しており、楽しくお喋りしたり普段の生活ぶりを垣間見ることができます。カフェではドリンクの他にもサンドウィッチやスープなどお腹を満たすメニューも充実しています。
ちょっとしたケーキなども販売されているので、小腹が空いた方にもおすすめです。トリスタン・ダ・クーニャではここしかカフェが営業していないので、予め行き方や場所を把握しておくと後の観光にも役に立ちます。
トリスタン・ダ・クーニャのグルメスポット2:Albatross Bar
トリスタン・ダ・クーニャで唯一のパブになります。島の人唯一のお酒の飲み場でもあり、連日多くの人々で賑わっています。お酒の種類が豊富に扱っており、イギリスで飲まれているお酒も揃っているので観光客にもおすすめです。
月曜日から土曜日は夜まで営業していますが、日曜日は午後の数時間しか営業していないので注意しましょう。夜の満天の星空を眺めながらお酒を楽しむことができ、おつまみもあるので身も心も満たすことができます。
パブは山小屋のような雰囲気で、トリスタン・ダ・クーニャならではのオリジナル料理やお酒も提供されます。地元の方とも仲良くなれるチャンスになり、トリスタン・ダ・クーニャで長期滞在を考えている方はぜひ立ち寄ってみてください。
トリスタン・ダ・クーニャでの宿泊方法
トリスタン・ダ・クーニャにはホテルがありません。宿泊者向けの施設が少ないので、トリスタン・ダ・クーニャに滞在する際はゲストハウスやホームステイでの滞在がおすすめです。多くの人がゲストハウスを利用しています。
旅行会社などでトリスタン・ダ・クーニャの宿泊を相談するとホームステイかゲストハウスかを聞かれます。ホームステイの際はその場で受け入れてくれる家を紹介してくれるので、その中から相性の良さそうな家族を選ぶのがおすすめです。
1か月などトリスタン・ダ・クーニャに長期滞在を考えている方は、空き家を貸し出してくれる場合もあります。実際にトリスタン・ダ・クーニャの人々が住んでいる家を提供してくれるので、より一層文化を感じることができます。
このようにトリスタン・ダ・クーニャでは普段の旅行とは違う宿泊方法となります。島の人々と溶け込み、最後には島みんなと仲良くなれる観光スポットでもあるので、ホームステイもおすすめです。
トリスタン・ダ・クーニャでは現金を用意しよう
トリスタン・ダ・クーニャは小さい島になるので、基本的にクレジットカードを利用することができません。買い物ではもちろん、カフェやパブ、宿泊でも現金でのやり取りになるので、余裕をもって用意しておきましょう。
トリスタン・ダ・クーニャではイギリスのポンドでの扱いになるので、ドルやユーロではなくポンドで現金を用意するようにしてください。ドルやユーロは扱っていないので、持っていても利用することができません。
トリスタン・ダ・クーニャでは飲食以外基本的にお金を使うことがありません。ですが、いつ、どんな時に必要になるかは行ってみないとわからないので多めに用意しておくと安心です。島に行く前にポンドに交換を忘れないようにしてください。
トリスタン・ダ・クーニャ周辺の観光スポット1:イナクセシブル島
トリスタン・ダ・クーニャと合わせて観光を楽しめるおすすめのスポットです。美しい大自然が広がっている島になり、2004年にユネスコ世界遺産にも登録された島でもあります。3000羽以上もの海鳥が生息していることでも知られています。
イナクセシブル島は断崖絶壁になっているので少しでも天気が悪いと近づくことすら許されません。そのため、外界から閉ざされた秘境とも呼ばれており、上陸した人にしかわからない美しい景色や開放感を味わうことができます。
現在は観光はもちろん、イギリスの科学者が動物や昆虫を研究している島でもあります。豊かな自然を使用して気象学などの研究にも島を利用しており、多くの魅力を感じることができます。ツアーなどで島に渡ることができます。
トリスタン・ダ・クーニャ周辺の観光スポット2:ゴフ島
1995年に世界遺産に登録されたトリスタン・ダ・クーニャ近くの島になります。人が住んでいない無人島となり、今でも豊かな大自然が残っていることでも知られています。今でも定期的に研究が行われ、上陸することはできません。
離れ小島とも呼ばれており、かなりの強風が吹いている島でもあるので近づくことすら許されません。ですが、断崖絶壁には多くの海鳥が巣を作っており、大自然の中で力強く生きる生命力を感じることができます。
世界最大のコロニーとも呼ばれており、12種類の植物が島の固有種として生息しています。トリスタン・ダ・クーニャと似たような島になるので、船から見るだけでも圧倒的な存在感を感じることができます。
トリスタン・ダ・クーニャへの行き方
トリスタン・ダ・クーニャへの行き方は決して楽な道のりではありません。まずは行き方を調べるより先にイギリスの管理官もしくは評議会の滞在許可が必要になっていきます。国籍による制限がない分、事前のチェックが厳しくなっています。
トリスタン・ダ・クーニャで指定されているメールアドレスに名前、国籍、滞在期間、行き方、訪問する目的を記載します。その時に犯罪履歴を確認するために「犯罪経歴証明書」も添付して送る必要があります。
トリスタン・ダ・クーニャへの行き方は基本的に船になります。船を手配する必要があり、船番号なども許可証に載せておく必要があります。行き方はシンプルですが、世界一離れている島なので船での行き方も4日から10日ほどかかります。
滞在許可証は依頼してから約40日ほどで発行される予定です。行き方はイギリスというよりも、南アフリカのケープタウンから船を手配する方が多いです。日本からも行きやすい行き方なので、船の種類を調べてみてください。
美しい景色を見にトリスタン・ダ・クーニャへ行こう
イギリスの美しい島「トリスタン・ダ・クーニャ」。大自然に囲まれながら貴重な時間を過ごすことができ、行った人にしかわからないトリスタン・ダ・クーニャの魅力を感じることができます。島のような大自然を感じたい方、いつもとは少し違う旅行を楽しみたい方は、イギリスのトリスタン・ダ・クーニャへ足を運んでみてください。
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