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世界で人気のタイガービール!
アジア旅行しているとよく見かけるタイガービールは、今や東南アジア地域のみならず日本を含めた世界中で親しまれているビールです。同じく外国ビールで人気のハイネケンと合弁事業を展開するアジア・パシフィック・ブリュワリーズ社が製造販売しているタイガービールの魅力に迫ります。
タイガービールってどこのビール?
アジアの国々を旅行すると、あちこちの店先やレストランで見かけるため、実際、どこの国のビールか分かりづらいかもしれません。
シンガポールのビールであることは間違いないのですが、アジア各国で見かけるということは、それだけ人気が高く、外国への進出も成功している、ということの証です。多様な民族が共存するシンガポールという小国が誇る、純シンガポール製の代表と言えます。
すっきり味のタイガービール
タイガービールが人気の理由は、ホップの効いた爽やかな味わいです。ホップとは、ビールの原材料のひとつで、苦みや香りの特徴を持たせる効果があります。つまり、ホップは苦みのモト。苦いから美味しい、という日本の国産ビールとよく似た特徴を持つことからも親しまれている理由でしょう。
タイガービールの飲み方
ホップの効いた苦みのあるタイガービールですが、その爽やかな味わいもシンガポールで産まれたタイガービールならではの特徴とも言えます。
暑い国で、少し辛めのお料理が並び、乾いた喉を潤すビール。そんな状況で、コクの深い味わいのあるビールはちょっともったいない感じです。そこは一気にぐいっと飲み干す!くらいの喉越しが欲しくなります。要は、少し味は薄めに作られているのです。
さらに言うと、現地の方たちは、ビールに氷を入れて冷やして飲んだりします。氷を入れれば当然味は薄まってしまうのですが、それがまた、現地の辛い料理にはよく合うのです。
タイガービールの特徴はその泡にあり
ビール好きがこだわる特徴としては、味だけではなく泡も重要な要素。黄金色の美味しそうなビールを引き立てる純白の泡こそ、これが好きだからビールが好き、という方もいらっしゃいます。
タイガービールの特徴であるきめ細かな泡は、多くのビール好きがこだわるまさにその部分なのです。だからこそ、タイガービールはシンガポールのみならず世界中で愛されるビールになったと言っても過言ではないでしょう。ビールの泡好きな方にはおすすめの味わいです。
ピルスナースタイルのタイガービール
ビールを語る上で欠かせないのが、そのスタイルです。スタイルって?という方に簡単にご説明すると、要は醸造する際の仕様のことです。酵母の種類や特徴によって呼び名が異なります。
ピルスナーとは、チェコのプルゼニ(ピルゼン)地方を発祥とするビールのスタイルです。ビールの製造過程で酵母による発酵の終わりに酵母が下に沈んでいく下面発酵という特徴を持つビールです。
実は、日本でスーパーなどに並ぶ国産ビールのほとんどがピルスナースタイルです。アサヒスーパードライや、サッポロ黒ラベル、キリンの一番搾りなど、のほか、バドワイザーやハイネケンに至るまで、世界中のビールの主流はピルスナーなのです。
タイガービールの歴史
世界中で人気のおすすめビール、タイガービール。シンガポールをはじめ、マレーシア、タイ、ベトナムなど、東南アジア各国に醸造所を持ち、世界60か国ものビール好きたちに親しまれる味へと成長を遂げています。
現在のタイガービールにたどり着くまでには、長い道のりがありました。ヨーロッパ発祥であったビールを、シンガポールで親しまれる味や特徴に作り上げ、世界進出していくまでの歴史をたどりましょう。
産声をあげた1930年代
国土の狭いシンガポールにおいて、ご当地発祥のものというのはとても少ないのです。そんなシンガポールで産まれた貴重なビールがタイガービールでした。1932年、シンガポールがまだ「マラヤン」と呼ばれるイギリスの植民地であった頃に生まれたタイガービールは、暑いシンガポールの気候に合う爽やかな味によって親しまれます。
世界に知られていく1940年代
1939年には国際的なビールコンテストにおいて金賞を獲得するに至ったタイガービールは、ますます人気が高まります。折しも第二次世界大戦中、駐留する連合軍兵士に親しまれたタイガービールは、その後帰国していく兵士たちによって世界へじわじわと知られていくようになります。
急成長する1950~1960年代
第二次世界大戦も終わり、独立国家としての歩みを始めたシンガポールは、経済的に急成長を遂げていきます。そんな戦後の独立国家シンガポールとともに急成長を遂げるタイガービール。虎のロゴという分かりやすいアイコンとともに世界に知られていくタイガービールは、1965年には最初の缶ビールを発売します。
世界へ羽ばたく1990年以降
数々の国際的な賞を受賞したり、と、ますます成長を遂げていくタイガービールは、1990年代に入る頃には最新の醸造所で生産を開始させたり、その味や特徴を活かして成長市場の中国を予測的中させさらなる市場開拓をしていったいり、と、成功の道を歩みます。イギリスやドイツなど、ヨーロッパのビール大国とも競り合うほどの力を持ちました。
ハイネケングループへ
2012年、オランダの大手醸造会社ハイネケンによって買収合意され、正式にハイネケンの傘下となったタイガービールは、今度ますます東南アジア以外にも進出していくことでしょう。ハイネケン社も、タイガービールへの出資を強化しており、今後の動向が見逃せません。
日本でも、どんどん新しい種類のタイガービールを楽しめる機会が増えることを期待したいところです。
シンガポールへ行くならタイガービール工場見学がおすすめ!
さて。ここまでタイガービールの味や特徴についてご紹介してまいりました。そろそろ実際にタイガービールを飲んでみたくなってきませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、最近流行りの大人の社会見学、タイガービールの工場見学です。残念ながら日本国内には醸造所等がないため、シンガポールへ旅行した際には、という前置きがついてしまうのですが、ビール好きな方には本当におすすめなので、ぜひご検討ください。
タイガービール工場へのアクセス
まずは日本からシンガポールへ行っていただくしかありません。日本からは直行便を含め、アジアの経由便も含めると日本各地から飛行機が数多く運航していますので、比較的安い料金を探すこともできます。
たくさんある中で選ぶなら、やはりシンガポールへ向かう直行便シンガポール航空のご利用がおすすめです。数多く航空会社がある中で、2018年の世界のベストエアライン1位というシンガポール航空です。サービスや乗務員の質、機内エンターテイメントなどおすすめのポイントは実に多数。世界一のサービスを体験してみてください。
シンガポールで人気の大人の社会見学、タイガービール工場見学ができるのは、シンガポールの市街中心部から西、マレーシアとの国境近くのエリアにあるタイガービールブルーワリーです。
MRTのJoo Koon駅からバス182/182Mに乗り換えるか、もしくはMRTのTuas West Road駅から徒歩10分ほどのところにあります。
無料駐車場も完備されていますが、後でご紹介するタイガービール工場見学の醍醐味、ビールの試飲をされるご予定でしたら、絶対にご自身での運転はおやめください。
住所 | 459 Jalan Ahmad Ibrahim, Singapore 639934 |
電話番号 | (65) 6860 3005 |
タイガービール工場見学のスケジュール
毎週、火曜日から日曜日の午後、ガイド付きツアーが催行されます。以前は日曜日はガイドツアーはありませんでしたが、人気の高さから日曜日にも行われるようになりました。
タイガービール工場見学のガイドツアーは、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00の一日5回です。それぞれのツアー出発時刻10分前までには集合をお願い致します。また、すべてのツアー参加者には年齢確認のための写真付きの身分証明書提示が必要となります。パスポートご持参の上お越し下さい。
タイガービール工場見学の料金
タイガービール工場見学は、大人も子供も楽しめる人気のおすすめ社会見学でもありますが、18歳未満のお子様については大人の同伴かつアルコール飲料を飲まない場合に限り、と条件は提示されています。
大人のガイド付きツアー参加代金は18シンガポールドル子供の料金が12シンガポールドルとなっています。日本円で1470円、980円ほどです。(2019年2月現在)
ただし、上記金額については、事前に予約をされた方のみの適用となります。市街地から少し離れていること、人気の時間帯は埋まってしまいやすいことなどから、事前のご予約をおすすめ致します。
タイガービール工場見学の予約
タイガービールの工場見学は、事前の予約をおすすめする、とご紹介致しました。その予約、実は結構簡単にできます。インターネットで「Tiger Brewery Tour」と検索するとすぐにツアーの事前予約のできるサイトが見つかります。
英語のサイト予約に不安な方は、日本の旅行会社でもオプショナルツアーとして申し込みが可能です。市街地やご宿泊ホテルからの送迎がついていたり、日本語ガイドの有無など、何かと便利ではありますが、料金は高くなります。
工場見学(Tiger Brewery Tour)の流れ
シンガポールのおすすめ社会見学、タイガービールの工場見学ツアーの大まかな流れをご紹介しておきましょう。タイガービールの工場へ到着したら、まずは受付へ行きます。予約の有無と身分証明書(パスポート)での年齢確認などが終わると、入場者用のビジターカードがもらえます。
あとは、ツアーガイドの指示に従って、あちこちへと移動しながら見学していきます。ただし、日本からのオプショナルツアーとして日本語ガイドをお願いしていない限り、ここでは全て英語でのガイドツアーになりますのでご注意ください。
タイガービール工場見学の人気のヒミツ1【試飲タイム】
工場見学が始まると、タイガービールの歴史やパッケージなどの説明を受けながら最後にたどり着くのが、みんな大好き、試飲タイムです。工場に隣接して、とてもおしゃれなパブがあります。そこが試飲スペース。バーカウンターや味のあるソファー席、ビリヤード台なども備えられており、どこにいるのか忘れてしまいそうです。
以前は「○○分飲み放題」だったのですが、現在は最初の1杯をジョッキで試飲、以降は試飲チケット5枚分の試飲が可能となっています。最初の1杯はタイガービールの生ビールをジョッキに注いでくれます。
日本の大手スーパーや酒販店では、一般的なタイガービールしか置いていませんが、本家本物は違います!できたてビールの美味しさや、現地でしか売っていないもの、少し変わった味わいのビールなど。いろいろ楽しむことができます。
また、アルコールを飲まない方や、お子様にはジュースがありますので試飲タイムも十分一緒に楽しめます。
ただし、飲みすぎには注意です。「旅の恥は掻き捨て」ではなく、きっちり最後まで持ち合わせてください。ビールを味わい、おしゃれに過ごすのが素敵な楽しみ方です。
タイガービール工場見学の人気のヒミツ2【限定グッズ】
街のお土産屋さんでも、現地の商店でも絶対に手に入らないようなレアグッズが手に入るのも、工場見学をおすすめする理由と言えます。
工場見学の楽しさも、試飲タイムの美味しさももちろんおすすめする理由ではあるのですが、飲めない方にもおすすめできる理由がこの限定グッズ販売です。試飲スペースのパブコーナーからすぐに行けるので、時間を見ながらぜひ一度見てみて下さい。
TIGERSのない世界を想像できますか?
最初に申し上げておきますが、「熱狂的な阪神タイガースファン」や「タイガービール大好きの酔っぱらい」ではありません。
タイガービールのロゴにもなっているTIGER(トラ)のことです。タイガービールの公式ホームページからは、強いメッセージが語られています。現在、野生のトラは絶滅危惧種となっており、世界的に個体数が激減しています。
タイガービールは、世界自然保護基金(WWF)のトラ保護活動を支援しており、個体数を増やし、生息地を守る活動に貢献しています。1世紀前には10万頭以上いたと言われる野生のトラが、今では4000頭にも満たないと言われています。ぜひその活動の成果に期待したいところです。
今夜のビールはタイガービール!お試しあれ
シンガポールの特産、タイガービールの味や特徴、歴史から工場見学まで様々な情報をご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?今度のシンガポール旅行まで待てない!という方も、日本の大きな酒販店等でタイガービールは気軽に購入可能です。喉越しやきめ細かな泡、キンキンに冷えたタイガービールをぜひ一度ご賞味ください。乾杯!
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