上高地の観光は夏がおすすめ!モデルコースあり!人気避暑地のみどころは?

2024/04/18

上高地の観光は夏がおすすめ!モデルコースあり!人気避暑地のみどころは?

長野県の梓川上流にある上高地は日本を代表する山岳景勝地で、年間120万人以上の観光客が訪れる人気スポットです。標高約1,500mのところに位置し、夏でも涼しいのが魅力。ベストシーズンは夏で、ハイキングやキャンプ、登山などができます。また大正池や明神池、北アルプスが一望できる河童橋などの観光名所があり、豊かな自然がたっぷりと楽しめます。上高地の観光スポットやモデルコース、周辺のおすすめスポットなどをご紹介しましょう。

上高地に涼みに行こう!おすすめ観光シーズン&観光スポットまとめ

日本有数の山岳景勝地、上高地。北アルプスの南側、標高約1,500mに位置し、国の特別名勝と特別天然記念物に指定されています。上高地のベストシーズンは初夏から夏にかけてで、北アルプスの絶景や緑豊かな自然が満喫できます。

今回はそんな上高地の観光スポットやモデルコースなどを紹介します。なおこちらの情報は2023年11月時点のものです。訪れる前に公式HPなどで最新情報を確認することをおすすめします。

上高地が愛される理由

上高地は、今や年間120万人以上が訪れる人気観光地です。しかし観光地としての歴史は比較的浅く、上高地に観光客が多く訪れるようになったのは昭和になってからです。そのため上高地には 手つかずの自然 が多く残されており、北アルプスの美しい景色が楽しめます。

豊かな自然に癒やされる

神秘的な大正池や透明度の高い明神池、ダイナミックな風景が楽しめる北アルプスなど、上高地には多くの見どころがあり、豊かな自然に癒やされます。また上高地には初心者向けのハイキングコースから本格登山コースまで 多彩なルート が整備されており、さまざまなレベルの人が楽しめるのも人気の理由です。

上高地の観光シーズンはいつ?

上高地の 開山シーズンは例年4月17日頃から11月15頃まで です。上高地は標高が高い場所にあるため夏でも涼しく、気温が25度以上になることはめったにありません。ベストシーズンには空気が澄み、青空と緑の美しいコントラストが満喫できます。

特に狙い目なのは5月下旬~8月初旬の夏ごろ

上高地観光のベストシーズンは、梅雨の期間を除く 5月下旬から8月初旬まで です。ゴールデンウイークの頃はまだ気温が低く、しっかりとした防寒対策が必要です。上高地では夏の7月ごろから気温が上がり、8月初旬頃まで快適にハイキングや登山が楽しめます。また9月下旬から10月末までの紅葉シーズンもおすすめです。

上高地観光におすすめの服装

上高地は夏でも涼しく、ベストシーズンの7月・8月の平均気温は22度前後です。調整がしやすいよう 重ね着が基本 で、朝夕は冷え込むことがあるのでフリースや薄手の防寒具などがあるといいでしょう。夏を過ぎると朝晩の気温は10度以下になるので、しっかりとした防寒具を用意するのがおすすめです。

11月15日以降は閉山し人気が減る

上高地は例年11月15日頃に閉山式を行い、冬季閉鎖期間に入ります。ホテル、レストラン、売店などが休業し、シャトルバスの運行もなく、上高地を訪れる観光客は極端に少なくなります。上高地の冬季は雪崩や吹雪の恐れがあり、 入山する場合は原則、自己責任 となりますのでご注意ください。

上高地のおすすめ観光スポット①大正池

大正池は上高地を代表する観光スポットです。1915年に起こった焼岳の大噴火で、梓川がせき止められて作られました。大正池にはその時に水没した原生林が今も残っており、 「立ち枯れ」 と呼ばれています。季節ごとに美しい姿を見せ、撮影スポットとしてもおすすめです。

立ち枯れが美しい絶景スポット

上高地の大正池は、 池の中に立ち枯れが並ぶ神秘的な観光スポット です。水面はまるで鏡のようで、よく晴れた日には周囲の北アルプスの山々が池に映り込みます。また早朝の景色もおすすめで、条件が合うと靄(もや)が水面から立ち上り、幻想的な光景が見られます。

上高地のおすすめ観光スポット②穂高連峰

穂高連峰は、通称北アルプスと呼ばれる飛騨山脈の南部に位置します。主峰の奥穂高岳をはじめ、涸沢岳や北穂高岳など 3000m級の巨峰 が連なります。穂高連峰には難易度の高い縦走路や登攀ルートが多く、人気の登山スポットです。

河童橋からの風景もおすすめ

上高地から仰ぎ見る穂高連峰の景観もすばらしく、多くの観光客を魅了しています。中でもおすすめなのが河童橋から見る景色です。1910年に架けられた木造の吊り橋で、現在のものは5代目になります。橋の上からは 悠々とそびえる穂高連峰や梓川の流れなどが一望 でき、上高地を代表する絶景スポットとなっています。

上高地のおすすめ観光スポット③ウェストン碑

ウォルター・ウェストンはイギリスの宣教師で、登山家でもありました。日本に3度訪れ、日本の山々の魅力を世界に広めました。1891年には北アルプスに挑み、その登山記録を著書「日本アルプス 登山と探検」にまとめています。

日本近代登山の父

ウェストンは上高地の魅力を世界に伝えると同時に、まだ日本では登山が盛んでなかった時代に、登山の楽しみを紹介しました。そのことから 「日本アルプスの父」「日本近代登山の父」 と呼ばれています。上高地の梓川沿いに氏の功労を称える碑が立てられており、 毎年6月第一日曜日にはウェストン祭 が開催されます。

上高地のおすすめ観光スポット④明神池

明神池は穂髙神社奥宮の境内に位置し、 上高地のパワースポット として知られています。境内には一之池と二之池の2つの池、遊歩道脇には三之池があります。常に伏流水が湧き出ており、冬でも凍結しません。池の周囲には針葉樹が生い茂り、美しい景観が見られます。

神々しい絶景スポット

上高地の明神池は、「鏡池」とも呼ばれています。透明度が非常に高く、澄んだ池に周囲の山々が映り、フォトスポットとして人気です。また 早朝に靄(もや)が出る ことが多く、神々しい幻想的な景観が見られます。毎年10月8日は 穂高神社奥宮例大祭 が行われ、平安装束に身を包んだ神官や巫女を乗せた船が湖を周遊します。

上高地のおすすめ観光スポット⑤田代橋・穂高橋

田代橋・穂高橋は、上高地の大正池と河童橋を結ぶハイキングコースの途中にあります。梓川に架かる2つの橋で、どちらの橋からも 上流に穂高連峰、下流に焼岳 が望めます。休憩スポットとしてもおすすめで、景色を眺めながら一息入れるといいでしょう。

ハイキングコースの途中の休憩スポット

田代橋・穂高橋は 上高地で人気のビュースポット で、壮大な北アルプスの山々を背景に記念撮影をするのがおすすめです。田代橋を渡って上流に向かって歩くと中ノ瀬園地があり、穂高連峰の遠景が望めます。ベンチやテーブル、トイレなどがあり、休憩にもいいでしょう。

景勝地以外の上高地おすすめポイント

景観が美しいことで多くの人を魅了している上高地ですが、景色を楽しむ以外にもさまざまな楽しみ方があります。ここからは、カフェや登山、温泉などハイキング以外の上高地の魅力をお伝えしていきます。上高地観光の参考にしてください。

喫茶店が豊富

観光客の多い上高地には、 おしゃれなカフェや美味しい食事を提供する食堂 が多く、観光の合間にゆったりと過ごすのもおすすめです。特にホテルのラウンジでは、上高地の風景を眺めながら、美味しいスイーツとともに優雅なティータイムが過ごせます。

登山を楽しむ人も多い

上高地は昔から穂高連峰の登山基地として知られており、シーズン中は多くの登山客が訪れます。上高地には 日帰りコースから中・上級者向けの宿泊コース までさまざまな登山ルートがあり、体力やレベルに合わせて登山にチャレンジできます。

極上の泉質も魅力

上高地には温泉が湧き出ていて、極上の泉質が楽しめます。日帰り入浴ができるホテルや旅館があり、ハイキングの後の疲労回復におすすめです。多くが 露天風呂や展望風呂 を備えており、上高地の景色を眺めながらゆったりと過ごせます。

上高地のおすすめモデルコース 3選

上高地には多くのハイキングコースが整備されており、初心者から上級者まで楽しめます。ここではその中から厳選して、気軽に楽しめるウォーキングコース、緑豊かな梓川右岸散策コース、観光名所を巡る人気コースの3つをご紹介します。

お手軽ウォーキングコース

上高地で軽くハイキングを楽しみたい方におすすめのコースで、 所要時間は約1時間 です。バスターミナルの近くにある河童橋からスタートし、田代橋・穂高橋まで往復するコースになります。短いコースではありますが、穂高連峰と清流・梓川の景観が楽しめます。

梓川右岸散策コース

人気の明神池まで行くコース で、所要時間は約2時間です。河童橋からスタートし、梓川左岸を歩いて明神池まで行き、帰りは梓川右岸を歩いて河童橋に戻ります。梓川右岸の遊歩道は苔むした静かな森の中にあり、小さな沢がいくつも流れています。

4時間まったりのんびりコース

大正池から明神まで 上高地の人気スポットを巡る周遊コース です。河童橋からスタートし明神池まで歩いたら、一旦河童橋まで戻ります。次にウエストン碑、大正橋と進み、自然研究路を歩いて大正池まで行き、河童橋に戻ります。景色を眺めながら、リズムよく歩くのがおすすめです。

上高地の観光で気をつけたいポイント

ここからは上高地の観光で気を付けたいポイントやルール・マナーなどをお伝えします。上高地には多くの観光客が訪れます。お互いに譲り合って、楽しい休日を過ごしてください。またルールやマナーを守り、豊かな自然環境を後世に残すようにしましょう。

トイレや休憩所の場所をしっかり把握しておこう

山歩きで心配になるのがトイレや休憩所です。観光客の多い上高地では、トイレや休憩所は十分に備えられていますが、ルートによっては次のトイレや休憩所まで距離がある場合があります。 事前にマップなどで場所を確認しておく のがおすすめです。

銀行やATMがないので注意

上高地には銀行やATMなどがないので、訪れる前に現金を用意しておきましょう。なお上高地には クレジットカードやキャッシュレス決済 が利用できるお店や施設がたくさんあります。また有料トイレがあるので、小銭を用意しておくといいでしょう。

閉山祭以降は休業している施設や交通機関が多い

上高地の観光シーズンは、開山祭が行われる4月17日頃から閉山祭が行われる11月15日までとなります。閉山祭以後は ホテルや飲食店、売店などの施設が休業 し、交通機関も運休します。冬季の入山は原則、自己責任になるのでご注意ください。

ルールやマナーをしっかり守ろう

上高地では、自然を守るためにルールが定められています。基本的なことですが、植物や昆虫を採らない、野生動物にエサを与えない、ゴミを持ち帰る、ペットを連れていかない、歩道を外れて歩かないなど、上高地には 5つのルール が定められています。

熊の目撃情報もある

近年、全国でクマの目撃情報が増えています。上高地でも観光客が散策中にクマに遭遇し、ケガをするという事例が報告されています。上高地ではパトロールが行われていますが、ハイキングやキャンプをする際には、 クマ対策も考える ようにしてください。

番外編・上高地と合わせていきたい観光スポット8選

上高地の周辺には多くの観光スポットがあり、合わせて楽しむことができます。ここでは上高地周辺の観光施設やビュースポット、日帰り温泉などおすすめのスポットを8選ご紹介します。参考にして、こちらの施設も訪れてください。

奥飛騨クマ牧場

新平湯温泉にある観光施設で、 約100頭のツキノワグマ が飼育されています。飼育場の外からエサを投げると、クマが上手にキャッチする様子が見られます。またかわいい子グマとの記念撮影ができ、クマ好きにはたまりません。クマのグッズも豊富に揃っています。

平湯温泉足湯

奥飛騨温泉郷の平湯温泉街の中心にある足湯で、 無料で利用 できます。バスターミナルの近くにあるので、バスを待つ間や散策の途中に一息入れるのもおすすめです。屋根付きの広々とした足湯で、天気が悪くても楽しめます。冷水と温水があるので、交互に入ると効果がアップします。

平湯大滝

奥飛騨温泉郷平湯にある落差64m、幅6mの美しい滝です。 飛騨三大名瀑や日本の滝百選 にも選定されていて、新緑や紅葉など四季折々の風景が楽しめます。冬には滝が凍り、ライトアップされた滝が見られる「平湯大滝結氷まつり」が行われます。

新穂高ロープウェイ

新穂高温泉と標高2291mの新穂高山を結ぶロープウェイで、ゴンドラの窓から北アルプスの絶景が見られます。 日本唯一の2階建てロープウェー で、ダイナミックな景観が楽しめるのが魅力です。一年中美しい景色が見られますが、中でも紅葉シーズンは多くの人で賑わいます。

平湯キャンプ場

奥飛騨温泉にある フリーサイト型のオートキャンプ場 です。白樺林に囲まれた自然豊かなキャンプ場で、車200台が利用できます。バンガローや常設テントもあり、設備も整っています。近くに日帰り温泉があり、上高地観光の拠点としてもおすすめです。

日帰り専門施設 泡の湯 外湯

白骨温泉の「泡の湯旅館」に併設する入浴施設で、宿泊をしなくても日帰り利用ができます。岩組みの 男女共有の大露天風呂 があり、四季折々の景色を眺めながらゆったりと過ごせるのが魅力です。温泉ではありませんが石造りの内風呂もおすすめです。

乗鞍高原 湯けむり館

乗鞍高原温泉にある入浴施設で、 乳白色の温泉 が楽しめます。露天風呂と内湯があり、乗鞍岳の雄大な姿を見ながらリラックスできるのが魅力です。2013年にリニューアルされたきれいな温泉施設で、併設のレストランではバラエティに富んだメニューが味わえます。

乗鞍岳

乗鞍岳は北アルプスの南端に位置し、標高3026mの剣ヶ峰を主峰とする23の峰の総称です。標高2702mの畳平まではバスでアクセスでき、観光地としても人気です。 さまざまな登山ルート が整備されており、初心者から上級者まで楽しめます。

上高地でアルプスの大自然を堪能しよう!

上高地では、自然保護のため自家用車の乗り入れが制限されています。長野県側と岐阜県側からアクセスできますが、どちらも指定駐車場に車を停め、シャトルバスで目的地へ向かうようにしてください。

夏のシーズン中はバスツアーがたくさん企画されているので、利用するのもおすすめです。ベストシーズンに上高地を訪れ、アルプスの大自然を満喫してください。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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