五道口は北京の学生街！ショッピングスポットやレストランも集まる人気エリア！

中国の首都、北京で観光すると言えば、歴史的価値の高い主要な有名観光地がいくつも挙がります。歴史や文化については十分にいろいろ見てきた、というそんなあなたに今おすすめのエリアが、五道口です。北京市内北西部のおしゃれスポット、学生など若者にも人気の五道口についていろいろとご紹介してまいりましょう。

中国の都市名は漢字ですから、日本人には馴染み深く親しみが持てます。漢字を見ればなんとなく意味が分かる、というのは、その地を知る、という点で旅行するにあたっては大きな利点です。

漢字で書くと「五道口」ですが、中国語の読み方だと「Wudaokou」となります。北京市海淀区にあり、北京地下鉄の13号線「五道口駅」周辺のエリアのことを指します。

では、地名の由来ともなっていそうな「五道」とは一体なんのことでしょうか。「口」は、入口とか、出口とかそういう感じでしょう、と想像がつきます。

五道口は、北京市内を走る初期の鉄道路線「張家口鉄道」の5番目の交差点であったことからその名前が付いています。北京北駅を発車するほとんどの鉄道が五道口駅を通るため、非常に利便性も高い駅です。

北京市内の地下鉄の地図を見て頂くと一番分かりやすいかもしれません。上の写真にあるように、北京市内中心部は環状になっており、その円の内側は紫禁城、天安門、故宮博物館といった歴史的建造物が数多くあるエリアです。

その環状から左上方向へ伸びている黄色のラインの根元が北京北駅、その先にある東西方向に延びる水色の線と交わる辺りが今回ご紹介しているおすすめの人気スポット、五道口です。

五道口へのアクセスについてご紹介する前に、まず確認しておきましょう。中国の首都である北京は、広大な中国の国土の中でも北東部に位置します。かといって海に面しているのではなく、少しだけ内陸に入ったところです。面積は日本の四国と同じくらいという巨大な都市。

清朝皇帝の宮殿であった紫禁城や、ニュースでもよく出てくる天安門広場、古代遺跡などの人気観光スポットが多くある北京は、世界遺産「万里の長城」観光で有名な八達嶺へのアクセスポイントとしても観光客に人気の都市です。

日本から北京までは、日本の主要都市から直行便でのアクセスが可能です。JALやANAなど日本の航空会社や、中国のフラッグキャリアである中国国際航空などがあり、それ以外にも経由便を利用して日本各地から北京へアクセスできます。

フライト時間でいえば、だいたい3時間半から4時間半ほどでのアクセスです。近いか遠いかでの比較対象として交通手段を使うとするならば、東京から新幹線で4時間でアクセスできるのは広島あたりまで、飛行機でのアクセスなら北京まで、という感じです。便利な世の中です。

北京市内から五道口へのアクセスはとても簡単です。まずは、ご宿泊されている地域にもよりますが、地下鉄にさえ乗って頂ければ、あとは路線図のとおりに乗り換えなり下車なりすると簡単に五道口へアクセスできます。

先にも一度ご紹介しましたが、北京地下鉄の13号線「五道口駅」を目指して頂ければ、降りたその駅周辺が五道口エリアなのです。

では、北京市内とはいえ歴史的な観光スポットもそれほどないこの五道口エリアはなぜそんなに人気になったのでしょうか。

そのヒミツは、この「五道口駅」を利用する客層にあります。実は、この駅の利用者は社会人や学生など、朝晩の通勤通学時間には大変混雑することでも有名な駅です。どんなお客さんが利用するのでしょうか。

五道口駅周辺には、実は多くの大学が存在するため、学生さんたちの利用が大変多い駅なのです。学生さんの年齢層はやはり若者です。そのため活気あふれる駅となり、その多くの学生さんたちをターゲットとした新しいお店や飲食店舗なども多いため、五道口駅周辺全体が人気スポットとなっているのです。

また、大学が多いということはそれぞれの大学に集まる留学生も必然的に多くなります。特に、五道口駅近くにある「北京語言大学」は、世界中から中国語を学びに来る留学生が多く在籍します。そのため界隈にいる学生たちの国籍も様々。インターナショナルな雰囲気にあふれています。

五道口駅周辺には、先にご紹介した北京語言大学以外にも、多くの大学があります。習近平国家主席の母校であり中国最高学府ともいわれる清華大学をはじめ、北京大学、北京体育大学、北京科技大学、北京林業大学、中国鉱業大学、中国地質大学、北京航天航空大学など、様々な分野の勉学に励む学生が集う街なのです。

全聚德烤鸭店は、五道口エリアにある中国料理の有名レストランです。創業1864年という歴史ある北京ダックの老舗で、全聚德(ぜんしゅとく)は、中国国内のみならず日本でも銀座、新宿、六本木に店舗展開している有名中国料理のレストランです。そんな有名店の中国本場のお料理、味わってみない手はありません!

火炉火は、五道口エリアにある人気の韓国料理のレストランです。北京語言大学には韓国人留学生も多いことからこちらのレストランでも本格的な韓国の味を楽しめます。

焼肉、チーズタッカルビ、ビビンバや冷麺等の韓国料理をお手頃価格で楽しめる人気のレストランです。学生街らしく食べ放題もあり、行列必至です。週末だけでなく平日でもピークタイムでは必ずと言っていいほど行列ができます。

2015年に改装を済ませた、和食レストランです。日本料理を五道口で食べるならここです。海外には様々なニセモノの日本料理を出すレストランもありますが、この北京一心日本料理は大丈夫。和食は高級レストラン、と思われがちですが、学生街にあるこちらのお店では比較的リーズナブルにいただけるのでおすすめです。

ショッピングで一番便利なのは、やはり五道口駅前エリアでしょう。駅周辺には多くのテナントがはいるショッピングセンター(通称U Center)をはじめ、大小様々なジャンルの小売店舗がたくさんあります。

服飾、雑貨、眼鏡、食品。あらゆるものは駅前エリアで全て買い物できます。ひとつ注意すべきは中国でのお買い物の際、基本はまず値切ってみる、を考える方も多いと思います。ただ、ものや店舗によってはその相場を考え、臨機応変にスマートなお買い物ができるのがベストです。

英語名は「Holiday Inn Beijing Haidian」となります。世界中にあるホリデイインの系列なので安心のサービスが受けられます。北京市内中心部から少し離れているため、周囲に飲食店などが少なく、お食事はホテルへ向かわれる前に済ませるか、ホテルのレストランをご利用されるのがおすすめです。

五道口周辺は、基本的に大学の街なのでとても静かな環境です。こちらのホテルは、地下鉄の五道口駅までのアクセスが車で5分、徒歩でも15分と、お散歩程度の距離なので便利です。タクシーを利用する場合は、ホテルのフロントで頼みましょう。あらかじめ行き先もホテルに伝えておくとスムーズですし、だいたいの金額も教えてもらっておくと安心です。

英語名は「Hotel Eclat Beijing」となります。北京市内でも便利なビジネス街に位置しています。このホテルが人気なのは何といってもその外観。ガラス張りのピラミッドのようになっていて洗練されています。内装に至るまでアートにこだわっていたり、と、逆に斬新なデザインすぎてびっくりしてしまうかも。おしゃれな北京の旅を満喫するならおすすめ!

このホテル自体が「Parkview Green」というショッピングモールの上層階に位置しているため、階下ではショッピングやグルメを楽しむことができます。GAPやトラサルディなど100以上の店舗があり、映画館やアートギャラリー、オフィスフロアなども備える複合施設となっています。

英語名は「The Bulgari Hotel Beijing」です。英語だと少し違和感があります。有名ブランド「BVLGARI」が展開しているホテルで、北京市内の大使館街にあり、どこの観光スポットへもアクセスしやすい便利なところです。旅行口コミサイトのトリップアドバイザーでも北京市内のホテルで人気ナンバーワンのおすすめホテルです。

大都会にあるオアシス、というコンセプトをもとに、緑豊かな庭園や25mプール、専用公園などが整備され、客室はイタリア製の家具や調度品、備品に囲まれたラグジュアリーな滞在を体験できます。各部屋に備えられているアメニティの「BVLGARI」の文字にドキドキしてしまうかもしれません。優雅な大人の時間を楽しみましょう。

北京の新しいおすすめ観光スポット、五道口エリアについて色々とご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?学生さんが多く集まる五道口エリアは、これからもまだまだ活気にあふれて成長を遂げていくことでしょう。一度訪れても、次の機会には全く景色が違うかもしれないワクワク感を持ち続けられるおすすめ観光スポットです!