竹圍漁港を満喫しよう!
台北の北西部に位置する竹圍漁港は桃園県にある漁港で、その中には人気の魚市場もあります。このローカルな漁港は桃園空港から近距離にあり、アクセスには比較的便利なスポットです。ここでは、そんな竹圍漁港について、おすすめのグルメやシーフード、人気の観光スポットなどの情報を取り入れながら紹介します。
竹圍漁港とは?
竹圍(チュウェイ)漁港は桃園県の海岸沿いにある漁港で、港には魚の直売センターがあります。1階には鮮度の高い海鮮の販売コーナーがあり、二階には獲れたての海鮮を調理して運んでくれる人気のシーフードレストランが並んでいます。
また、漁港の入り口に架かる「虹の橋」は漁港の象徴的な存在となっており、橋から見る海の景色は美しく、夕日の沈む頃のロマンチックな眺望は観光で訪れた人々の郷愁をそそります。
台湾の桃園県にある漁港
桃園県桃園市大園區の竹圍漁港は、台湾の桃園空港から北に3キロほどの位置にある漁港です。台湾の海岸沿いには魚の市場やレストランを伴う漁港がいくつかありますが、台北に最も近い場所にあってローカル色豊かな漁港が竹圍漁港です。
この漁港市場のビルの1階が鮮魚売り場になっており、魚やカラスミ、乾物、魚の加工品などが販売されています。
シーフードグルメが充実しているスポット
竹圍漁港市場のビルの2階にはシーフードレストラン街があります。この人気のスポットは特に週末のランチタイムには大変混み合います。レストラン街で食べるシーフードは非常に鮮度が高く美味しいと評判です。料理方法には、サッと炒めたり茹でたり揚げたりする、熱炒(ラーツァウ)という、シンプルな素材が活かされる料理法が使われます。
隠れたグルメスポット
竹圍漁港の市場は地元の人にこそ良く知られた人気の市場ですが、観光客にはあまり知られていないグルメスポットです。このシーフードレストラン街での食事は、どのお店も安くて新鮮な上に美味しいとあって、大変人気があります。
4人ほどのグループで、牡蠣やイカ、海老などの魚介類や魚のスープ、焼きそば、焼きビーフン、貝の炒め物、モツのごま油炒めなどを次々に注文しても、2000元程度で楽しめます。
ちなみに台湾元の対円レートは2019年4月2日時点で、1元が3.61円ほどになっています。2000元は日本円で7200円程度ですから、大変リーズナブルな価格と言っていいでしょう。
竹圍漁港の魅力
竹圍漁港は、20世紀半ばに造られた比較的新しい漁港です。現在、観光漁港として栄えている竹圍漁港は、シーフードグルメのお店で溢れており、多くの地元民や観光客が訪れています。この人気の漁港には海水浴場があり、魚釣りもできます。また、竹圍漁港にはランドマーク的な存在の虹の橋が美しい姿を見せています。
貿易港から観光漁港になって賑わっている
竹圍漁港は以前は貿易港でしたが、現在は海鮮市場や海鮮料理店が並ぶ観光漁港となり、かつて無かった賑わいを見せています。
堤防南岸にある海産街にはシーフードが看板の海鮮料理店が幾つもあり、漁協が運営する人気の直売センターがその中心的な役割を果たしています。
このセンターの各ブースでは、リーズナブルな価格でクオリティーの高い海鮮が販売されています。また、竹圍漁港の南側には360度回転する中でパノラマの景色を満喫しながら海鮮料理を堪能できるレストランがあり、漁港や海の景色を楽しみながらシーフードを楽しむことができます。竹圍漁港は知る人ぞ知る穴場の人気スポットです。
桃園空港から3キロの距離で便利
竹圍漁港は桃園空港から3キロという近場にあり、タクシーや車を使えば空港から20分程度でアクセスできる便利な場所に位置しています。空港から直通の電車やバスが無いのが玉に傷ですが、だからこそ穴場の人気スポットとなっています。竹圍漁港は穴場ながら地元の人々に愛されているおすすめの観光スポットです。
魚の直販センターがある
竹圍漁港にある魚の直販センターでは様々な海産物が販売されています。この人気のセンターは通常時も賑わっていますが、特に競売の時にはたくさんの人が集まってきて大変な賑わいを見せます。この市場では魚介類の販売のみでなく、魚の揚げものや魚の団子なども販売されています。
1階は海鮮販売コーナー
魚の直販センターの1階は海鮮販売コーナーとなっており、種々の魚介類が所せましと並んでいます。魚は勿論のこと、カラスミや乾物、加工品類もたくさん並んでおり、お手軽なお土産品として購入することができます。この人気の海鮮販売コーナーには、地元の人々や観光客が集い、常に活気に満ちています。
2階は料理して食べられる店舗
竹圍漁港市場の2階のシーフードレストランでは、獲れたての鮮魚をシンプルな味付けで料理してくれます。茹でたり揚げたりした海産物に、塩や醤油で味付けをして小皿に取り分ける素朴な方法ですが、食材が新鮮なだけに、手の込んだ料理よりもシンプルな料理の方が、反って素材の味が伝わり美味しく味わえます。
2階のシーフードレストランは特に週末は大変混み合いますので、ランチを食べる場合は11時前後に席に着くことをおすすめします。
虹の橋からの眺めは絶景
竹圍漁港の北側入口にある虹の橋は台湾ドラマの撮影にも使われた美しい赤い橋で、竹圍漁港のシンボル的な存在となっています。ニールセン・ローゼ工法で建造されているこの橋は景観が美しく、夜ともなれば、漁港の雰囲気がロマンチックでノスタルジー溢れたムードに一変します。
竹圍漁港での注文方法
漁港市場のレストランには獲れたばかりの新鮮な魚介類が並んでいます。その中から食べたい海産物を選んで注文する場合は、重量を指定したり、料理方法を指定する必要がありますので、前もってその方法をチェックしておくことをおすすめします。料理方法はどれも素材の味を活かしたシンプルな味付けとなります。
店舗の前に並んでいる魚は魚介類を選ぶ
漁港センター2階のレストランで注文する場合は、まず、お店の前に並んでいる魚介類を選ぶかメニューを見て選ぶ形を取ります。時価のものもあります。重量の単位は「斤」で、1斤は600グラムとなります。注文する時は1斤ないし半斤単位でオーダーし、料理方法を指定します。
料理方法を指定
料理方法は、茹でる方法、炒める方法、スープにする方法などの簡単な方法となりますが、いずれかの方法を指定します。するとしばらく後には、素材の味を活かしたシンプルな料理方法によって味付けされた海鮮料理の数々が小皿に取り分けられ、目の前に提供されます。
メニュー方式もあるし時価のものもある
どのレストランにも新鮮な魚介類が所せましと並んでいます。その中から食べたい魚介を選びますが、中には時価のものもあります。そのほとんどがリーズナブルな価格のため、複数の魚介を注文しても安く上がります。メニューの中から選ぶこともできますので、分かりやすい方法で注文します。
竹圍漁港の買い物情報
竹圍漁港の市場には多くのお店が軒を連ね、魚介類を中心とした販売が行われています。新鮮な魚は勿論のこと、カラスミや乾物、加工品などもそれぞれのお店で購入することができます。また、魚市場の中心となるビルの1階にもたくさんの店が出店しており、獲れたてで鮮度の高い魚介が並んでいます。
魚市場の1階でショッピングを楽しめる
竹圍漁港の魚市場ではじっくり回りながらショッピングを楽しむことができます。1階にある人気の鮮魚売場には、たくさんの魚や海老、蟹、天然物のカラスミなどが並んでいます。また、海老やイカで作った団子もおすすめ品の一つです。この団子をスープに入れると、大変美味しい出汁が出ること請け合いです。
桃園空港から近い竹圍漁港
竹圍漁港は桃園空港から3キロほどの距離しかありませんが、空港からは直通の電車やバスが無く、近い割には行きづらいロケーションに位置しています。ただ、桃園駅や台北などからは直通バスが出ているため、それらの駅からは直通バスの利用ができます。桃園空港からも、1回の乗り換えで竹圍漁港付近のバス停にアクセスできます。
路線バスの利用でも行ける
竹圍漁港は桃園空港から路線バスを利用してアクセスすることができます。直通バスが無いため、桃園空港1階のバス発着場から路線バスに25分ほど乗車し、台湾桃園駅で竹圍行きの路線バスに乗り換えれば20分ほどで漁港近くのバス停に到着します。空港から桃園駅までの運賃は30元(約110円)と格安です。
台北、中壢(なかれき)駅からも直通バスが走っています。竹圍漁港付近のバス停からは15分程度歩いて竹圍漁港の市場にアクセスします。
竹圍漁港へのアクセス
桃園空港から台湾桃園駅までは、路線バス以外にも台湾の新幹線・MRTで行くこともできます。桃園空港1階の到着ロビー地下2階のMRT空港線「往中壢」または「往環北」方面行きに乗れば、20分ほどで新幹線桃園駅に到着します。電車は15分置きぐらいに出ています。電車賃は35元(130円)とバス同様リーズナブルです。
桃園駅からは路線バスで竹圍漁港に向かいます。竹圍漁港付近のバス停から漁港市場までは、更に徒歩15分ほど歩いてアクセスすることになります。
タクシーがおすすめ
竹圍漁港へは桃園国際空港から車で20分ぐらいでアクセスできます。南崁(なんかん)インターを下り、省道4号線を竹圍方向へ走り、省道15号線を左折した後、竹圍海水浴場の標識通りに右折すれば目的地にアクセスできます。また、台北から車でアクセスする場合は約1時間ほどかかります。
桃園国際空港から竹圍漁港へはタクシーで行くことをおすすめします。タクシーは手っ取り早い上、料金も片道330元(約1200円)程度と安いため、最も手頃な交通手段と言えます。
タクシーを使えば空港から市場の前まで簡単にアクセスでき、長時間歩くこともありません。帰る時も、来た時のタクシーに待ってもらって同じタクシーで帰る方法がおすすめです。
竹圍漁港付近の観光スポット
竹圍漁港のある桃園市は台湾の首都・台北の北西部に位置する市で、種々の観光スポットがあります。グルメのおすすめスポットや、文化的なスポット、古い街並みを再現したスポットなど、見どころの多い観光地がたくさんあります。そんな桃園市の中でも、特におおすすめできるスポットを3か所ほど取り上げてみます。
竹圍漁港付近の観光スポット1:桃園観光夜市
桃園県の桃園駅から徒歩で中正路をまっすぐ20分ほど歩いた道路沿いに、260件を超える屋台が並ぶ「桃園観光夜市」があります。
この場所には子供の遊戯施設なども備わり、夜ともなると毎日お祭りのような賑やかな雰囲気の場所に変わります。「桃園観光夜市」には桃園国際空港からもタクシーで20分強でアクセスできます。
「桃園観光夜市」は、B級グルメやファッショングッズ、生活雑貨などが並ぶナイトマーケットです。B級グルメには、牡蠣のオムレツや台湾風から揚げなどがあり、グルメを楽しんだ後には豆花(トウホワ)と呼ばれる人気のスイーツが味わえます。絹ごし豆腐のような食感の豆花は、豆腐を甘く煮たもので、寒い時期におすすめの身体の温まるデザートです。
竹圍漁港付近の観光スポット2:桃園客家文化館
桃園客家文化館は桃園市の龍潭(りゅうたん)地区に建てられた文化館で、館内は客家音楽観や客家文学館など、テーマ別に分かれており、それぞれの分野のアート作品が保存されています。龍潭地区には多くの客家人が暮らしています。
客家(はっか)人は、中国人の大半を占める漢民族の一部ですが、独自の習慣や言語を持っています。桃園市は、台湾で最も客家人の多い地域で、その客家文化を守るべく設立されたのが桃園客家文化館です。この施設一帯は広大な公園となっており、緑の多い園内をゆったり散歩するのもおすすめです。
竹圍漁港付近の観光スポット3:大渓老街
桃園駅から車で30分ほど行ったところに「大渓老街」があります。この街は、昔の建物の一部が保存されたり再現されている見どころの多い街並みです。「大渓老街」は和平路、中山路、中央路の周辺のことを言い、このスポットには日本統治時代に流行ったバロック様式の建物が随所に見られます。
街中には食べ物屋も多いため、食べ歩きもできます。おすすめの人気グルメは「大渓豆干(ドウガン)」と呼ばれる食べ物で、豆腐の水分を抜いて固めたものに味付けが施されています。種々の形や種類があるので食べ比べてみるのも良いでしょう。
「大渓老街」を抜けた川沿いには中正公園があります。川にかかるバロック様式の大渓橋は、夜になるとライトアップされ、幻想的な姿を現します。
竹圍漁港へ行ってみよう!
台北の西北に位置する竹圍漁港は、地元の人々の間では人気のスポットですが、日本人観光客にはあまり知られていない穴場の漁港です。この漁港の市場では、いたるところで山盛りの鮮魚が販売され、レストラン街も充実しています。ここではそんな竹圍漁港について、おすすめのシーフードやグルメ、人気の観光スポットなどの情報を交えて説明してみました。