ブルガリア料理はバラエティ豊かで日本人にもよく合う料理
ヨーロッパの東側、ルーマニアやトルコに挟まれた小さな国のブルガリア。ブルガリアといえばヨーグルトと思い出す人も多いはず。このブルガリア、実はグルメ大国とも言われていて、数々のスパイスや新鮮な食材を使った美味しい料理がたくさんあります。日本人の口にもよく合うというブルガリア料理の魅力や種類についてご紹介致します。
ブルガリア料理の特徴
広いヨーロッパの東側のエリア、ちょうど黒海に面するようにあるブルガリア。国土の広さは日本の1/4程度しかないという小さな国ですが、この小さな国ブルガリアで食べられる料理はバラエティ豊か。このブルガリアで食べられるブルガリア料理の特徴について、まずは1つ1つ触れていきましょう。きっとブルガリア料理を食べたくなるはずです。
ヨーグルトが有名
ブルガリアという名前で思い出すのが「ブルガリアヨーグルト」というヨーグルトではないでしょうか。実際にブルガリアではヨーグルトがよく食べられていて、ブルガリア料理の数々にもヨーグルトがよく使われています。ブルガリアの国とヨーグルトは、長い歴史の中で培われてきた切っても切り離せない深い関係があるのです。
種類が豊富
ブルガリア料理はとても種類が豊富。日本人にもなじみのあるスパイスからあまり知られていないスパイス、温暖な気候を使って育てられた新鮮な食材類を、様々な調理法で料理したブルガリア料理はとても美味しいと近年人気を集めています。あまり知られてはいませんが、日本でもブルガリア料理を味わえるお店が東京など都心部には点在しています。
乳製品が基本
ブルガリア料理で特徴的なのは、ヨーグルトの国らしく、乳製品が多いのも特徴です。料理に使いやすい乳製品としてよく登場するのがチーズ、それから定番のヨーグルト。これらを食材にあわせて様々な形でアレンジして料理していきます。ブルガリアの伝統的な料理は日本人の口にもよくあい、実際に味わった人々からは「また食べたい」の声が聞かれます。
トマト・チーズ・ナスを使う料理が多め
ブルガリア料理の特徴としては、隣国であるギリシャやトルコの料理ともよく似ていて、トマトやナス、そしてチーズを使った料理が多いという特徴があります。気候的にも、トマトやナスといった野菜類が豊富に採れるのも理由の1つ。採れたての新鮮な野菜をお肉などと一緒にオーブンで重ね焼きした家庭料理などがあります。
野菜・果物・お肉が新鮮
ブルガリア料理で使われる野菜や果物、お肉類は、新鮮なものが多いのが特徴です。日本のように、食材を長く保存しておき、それを少しづつ食べるといった料理文化とまた違い、採れたての野菜やお肉類を新鮮なうちにすぐに料理にして味わおうとする文化が、ブルガリア料理を美味しくする理由の1つでもあります。
季節の食材を使う
ブルガリアの気候は日本にもよく似ていて、春夏秋冬の四季がはっきりしています。涼しくて過ごしやすい春、しっかりと熱くなる夏、そして雨の多い秋、雪景色で真っ白になる冬とその季節の差はとてもわかりやすく、それぞれの四季に旬をむかえる野菜やハーブ類といった食材も1年の四季を通して豊富にあります。
伝統作法で料理することが多い
ブルガリア料理で特徴的なのは、野菜やお肉を重ねたものをオーブンなどで焼いた重ね焼きや、旬の食材をそのまま使ってサラダ類などに仕立てる、料理やスイーツにパイ生地を多く使うといった料理の方法がよく用いられています。ブルガリア全土に伝統的に伝わる家庭料理の方法で、今もなおその方法で毎日の食事が作られています。
ブルガリア料理の代表的なスパイス
ブルガリア料理に欠かせない数々のスパイスやハーブ類。一般的によく知られているものから、あまり聞きなれないものまで豊富にあります。ここでは、ブルガリア料理を語るうえで欠かせないブルガリア料理によく使われる代表的なスパイスについてご紹介致します。ブルガリア料理について知っていくうちにどんどん食べてみたくなるはずです。
ボダイジュ
ブルガリア料理には、ボダイジュというハーブ類がよく使われています。ボダイジュは、北半球の温かい国々でよく使われるハーブで、日本でも時々使用します。ボダイジュを乾燥させたものでハーブティーを作ったり、はちみつをとったりする貴重な植物の1つです。ボダイジュで作ったハーブティは咳が出る風邪によく効くと言われています。
コパル
ブルガリア料理によく使われるスパイスにコパルがあります。コパルは暑い夏と、日射量の多い日が続く場所ならどこでも採れるといわれていますが、夏は最高気温45℃まで熱くなるブルガリアにもぴったりのハーブ類で、豊富に収穫できます。ディルとも呼ばれ、ブルガリアでよく作られるヨーグルトのスープには欠かせない食材となっています。
カネラ
ブルガリア料理で日常的に使われることが多いのが、カネラと呼ばれる、いわゆるシナモン。ブルガリアでよく作られるスイーツ類にはとくに欠かすことができず、クッキーやパイ、ケーキ、チョコや紅茶などとあわせてよく使われます。また、とても特徴的なのが、ブルガリアでよく食べられる甘いご飯に、このカネラをかけて食べるといった食文化です。
チュブリツァ
チュブリツァは、ブルガリア料理に欠かせないハーブで、北半球の温かい地域でならどこでも生育する育てやすいハーブ類です。ブルガリア料理にもよく登場し、パンのふりかけとして使ったり、豆類やお肉類と一緒に煮込まれて使われることが多いものです。少しピリッとした辛味もあり、古代ローマ人はこしょうの代わりにも使用したといわれています。
ジョジェン
ジョジェンは、いわゆるハッカ、ミントのことで、世界中に習って、ブルガリア料理でもよく登場します。ブルガリアではいんげん豆のスープに入れたり、お肉料理などで一緒に煮込んだり、焼いたりする際に使用します。ジョジェンを入れるとミントの効果で、消化がよくなり、余計な臭みなども消してくれるとされ、ブルガリア料理でも重宝されています。
ブルガリア料理「人気おすすめ料理」
さて、ここからはブルガリアの国で日常的にもよく作られ食べられている人気のブルガリア料理についてご紹介致します。はじめて知る料理も多いかと思いますが、どんな料理か知れば一度ぜひ味わってみたくなるような美味しそうなメニューばかりです。日本でもブルガリア料理を味わえるお店が東京などの都心部にありますのでぜひ足を運んでみて下さい。
タラトール
ブルガリア料理の定番中の定番となっているのが、このタラトール。タラトールはヨーグルトを使って作る冷たいスープで、ブルガリアでは日常的に作られるスープです。中にはきゅうりやくるみ、先に紹介したハーブのコパル(ディル)が入っていて、とてもあっさりしています。とても暑くなるブルガリアの夏にもぴったりで人気があるメニューです。
ムサカ
ブルガリア料理の中でも人気があり、好きな人が多いのがムサカ。ムサカはブルガリアで採れる新鮮な野菜やお肉をたっぷり重ねてオーブンで焼いた、グラタンのような料理で、ブルガリアの家庭でも日常的によく作られる家庭料理です。ムサカでもホワイトソースの代わりにヨーグルトが使われていて、お肉や野菜との相性も抜群の人気料理です。
ケバプツェ
ケバプツェもブルガリア料理で日常的によく作られる家庭料理で、牛肉や豚肉のミンチを細長く整形してハンバーグのようにして焼いた人気料理です。ブルガリアでは、そのままケバプツェを食べるか、ヨーグルトをソースのようにかけて味わいます。日本人の口にもなじみやすく、観光客やブルガリア料理店に行った人からも大人気の料理です。
サルミ
サルミは、元祖ロールキャベツともいわれる、ブルガリアで昔から伝統的に作られている家庭料理で、ブドウの葉、もしくはキャベツの葉に、お米やお肉を包んで煮込んだブルガリア料理の中でも人気の高いおすすめの家庭料理です。サルミのお肉はとてもこってりしているとのことで、ヨーグルトとあわせて食べられることが多い料理です。
バニツァ
ブルガリア料理の中でも日常的によく作られ、ブルガリアの人からに人気のおすすめ料理がバニツァ。バニツァは、パイ生地の中に羊のチーズやほうれん草などの野菜を入れて、オーブンで焼いた料理で、ブルガリアの人々はこれを朝食として日常的に食べています。焼きたての食感も美味しいですが、時間がたってキッシュのようになった食感も人気。
ショプスカ・サラタ
ショプスカ・サラタは、ブルガリアで日常的に食べられるサラダで、ブルガリア料理といえばショプスカ・サラタといっても過言ではないほどポピュラーな家庭料理です。ブルガリアの人々にも人気が高く、ブルガリア料理を味わうならぜひ注文して欲しい1品。材料はとてもシンプルでトマトと、きゅうり、そして羊のチーズとなっています。
シュケンベ・チョルバ
シュケンベ・チョルバは、ブルガリア料理出すお店にいったら必ずといっていいほど用意されている定番のメニュー。やや癖のあるスープで、牛の胃袋の煮汁と牛乳をベースに調味されます。その他にはお酢やにんにくなども入っており、二日酔いにもよく効くといわれています。好き嫌いがあり二分にわかれますが、ぜひ一度堪能してみて下さい。
カヴァルマ
カヴァルマは、ブルガリア料理によく使われるトマトを使った土鍋料理で、お肉や採れたての新鮮な野菜をトマトやハーブ類で作ったたっぷりのソースで煮込んだ、ブルガリアでも人気のおすすめ料理です。トッピングとして上に乗せた半熟卵をつぶしながら食べるとさらに絶品といわれています。ブルガリア料理を味わうならぜひ選びたい人気のメニューです。
ブルガリア料理「おすすめスイーツ」
ヨーグルトやチーズといったスイーツとも相性のいい材料をふんだんに使うブルガリア料理。そのブルガリアで頻繁に作られ、ブルガリアの人々からも愛されているおすすめのスイーツもご紹介致します。ブルガリア料理を堪能した食後にもおすすめのスイーツばかり。たくさんあって紹介しきれないので、特に人気の高い2つのスイーツをご紹介致します。
アイリャン
ブルガリアで日常的に親しまれているのが、アイリャン。ブルガリアの人々の国民的ドリンクともいわれているアイリャンは、ヨーグルトを水で割り、塩で味付けするというとてもシンプルな飲みものです。ブルガリアの料理とよく合い、食事中の飲み物としても選ばれるおすすめのスイーツ的飲み物です。ヨーグルトと塩が胃の調子をとてもよく整えてくれます。
ガラシュ・ケーキ
ブルガリアでおすすめのスイーツいえば、ガラシュ・ケーキ。いわゆるチョコレートケーキで、ブルガリアでは日常的によく作られる家庭のおやつ的な存在のおすすめスイーツです。ケーキの生地にはチョコレートの他にクルミもふんだんい使われていて、食感も抜群。周りをコーティングしたガラッシュチョコレートが濃厚で、食後におすすめのスイーツです。
ブルガリア料理の食レポ
新鮮な野菜やお肉類をふんだんにつかったブルガリア料理。日本人の口にもよく合う味わいで、ブルガリアへ旅行に行った際に味わったり、日本にあるブルガリア料理店で食べた人々からも高評価のメニューが多いのも特徴です。実際にブルガリア料理の数々を味わった人々の口コミから食レポをご紹介致します。ぜひご参考ください。
グラタン・ムサカ
ブルガリア料理の中でも代表的な家庭料理であるムサカ。実際に味わった人々によると「野菜とお肉がたっぷり入っていて栄養満点」といった声や、「ホワイトソースではなく、ヨーグルトソースがこんなに料理に合うと思わなかった」という驚きの声も。中には、トマトやナス、じゃがいもなどの野菜がたっぷり入っています。
ショプスカ
ショプスカはブルガリア料理を代表する定番中の定番料理。トマトときゅうり、羊のチーズといったシンプルな材料で構成されていて、食事のときに毎回頼む人も。「ブルガリアの伝統的なお酒ラキアとも相性が抜群」といった声や、「あっさりとしているので、暑い夏にぴったり」といった声も。ショプスカの色合いはブルガリアの国旗の色と同じなんだとか。
タラトール
ブルガリアにいったらぜひ忘れずに味わってほしいのが、タラトール。ヨーグルトを頻繁に使うブルガリアらしく、ヨーグルトを使った冷たいスープでその飲みやすさからも人気の高い1品です。「前菜として味わうと、中に入っているくるみやディル、ヨーグルトが胃を保護してくれて、食欲も増す」といった声もあり、食事の前にぜひ味わいたいスープです。
カヴァルマ
カヴァルマは、ブルガリアでは代表的な家庭料理で、トマト煮込みといった料理を頻繁に味わう日本人の口にもよく合うおすすめの人気料理です。カヴァルマを食べた人によると「上にのっている半熟卵を崩しながら食べると、とにかくうまさが倍増する」といった声や、「何度も食べたくなる家庭料理」といった声も。迷ったらぜひ選びたい1品です。
ケバプチェタ
ケバプチェタは、牛の肉や豚の肉のミンチを、ハンバーグのようにして焼いた料理で、細長い形をしているのが特徴的です。このケバプチェタも日本人から人気が高くおすすめのメニュー。「ついついケバプチェタを頼んでしまう」といった声や「ホットドッグのようにして食べるととっても美味しい」、「冷たいビールによく合う!」といった声も。
東京でブルガリア料理を食べられるお店
ヨーロッパの東側にあるブルガリア。なかなか簡単に行ける距離ではありません。ですが、ブルガリア料理を味わう機会なんてないのかなとあきらめることなかれ。実はこの日本にも数はまだまだ少ないですがブルガリア料理を味わうことのできるお店が、東京などの都心部にあるのです。東京都内で行けるおすすめのブルガリア料理店をご紹介致します。
ブルガリアンダイニング トロヤン 銀座
東京都内にあるブルガリア料理を味わうことのできるお店、ブルガリアンダイニングトロヤン銀座。東京都内でもブルガリア料理を食べれる貴重なお店の1つです。ブルガリアの大使館からも公認されているというこのお店で味わえるブルガリア料理は、本場さながら。東京にいながらにして、本格的なブルガリア料理を食べることができるお店です。
ブルガリアンダイニングトロヤン銀座は、東京都内の中央区、銀座の街にあります。銀座一丁目の駅から徒歩1分というアクセスの良さで、なんとブルガリア料理の食べ放題ビュッフェも行っています。東京のお近くにお住いの方はぜひ足を延ばしてみてください。
ブルガリア料理を食べよう!
ブルガリアで日常的に食べられる人気のおすすめ料理やスイーツなどについてご紹介致しました。ヨーグルトのイメージが強いブルガリアですが、ヨーグルトだけでなく、美味しい家庭料理がたくさんあります。日本人の口にもよく合う料理ばかりで、一度味わえばその美味しさに癖になってしまうはず。ぜひ機会をつくって堪能してみて下さい。