シンガポール服装アドバイス「基本編」
日本からも7時間前後で行けるシンガポールはアジアのハブとして機能している人気の観光地です。世界中から人が集まる有名な観光地であるとともに、主にアジアの地域の人々の出稼ぎの場ともなっています。
我々外国人から見たシンガポールの特徴といえばその暑さと物価が高いこと、そしてマーライオンなどが挙げられるでしょう。しかしよい観光に欠かせないのはよい服装です。ここでは男性と女性それぞれのシンガポールでの持ち物や服装についてまとめました。
空港や機内での服装
まずはシンガポールに向かう途中の、空港内や機内での服装についてチェックしてみましょう。シンガポールが暑いことは想像に難くありませんが、向かうまでの飛行機内は暑いということはありません。
むしろ服装によっては寒いと感じるレベルでしょう。特に冷え性になりやすい女性などは持ち物に1枚羽織れるものを入れていくのがポイントです。また飛行機の中は乾燥するので敏感な人は乾燥への対策も大切です。
空港内の温度に関しては日本でもシンガポールでも、極端に暑かったり寒かったりということはありません。しかし出発前に数時間待たなければいけない場合や、 出発の日に風邪をひいている人などは体を冷やさないことを念頭に服装を考えることをおすすめします。
持ち物はどう分けるかしっかりチェックしよう
出発前空港に着いた後はまずチェックインから始まります。チェックイン手続きの際にスーツケースなどの受諾する荷物は預けてしまいます。スーツケースの中の持ち物は、シンガポールに着くまで出したり入れたりできません。
海外旅行に慣れている人は良いですが、空港内や飛行機内で使う持ち物をうっかりスーツケースの中に入れてしまったと言うことがないようにしましょう。羽織れるものなども手荷物にしっかり一枚入れておくのがポイントです。
もう一つシンガポールに着く前に気をつけるべき点としては重量制限があることです。受諾の荷物、手荷物ともに重量制限があります。この重量制限は航空会社や購入した航空券によって違います。いざ荷物を預ける時慌てないようしっかり確認しておきましょう。
オフィスでの服装
シンガポールに仕事で行くという人もいるでしょう。シンガポールもオフィスでの服装は、男性女性共に日本とあまり変わりません。男性は長袖のシャツに長ズボンと革靴です。日本のフィストも大きく変わるポイントはないため安心です。
女性の場合はブラウスにスカートやパンツスタイルと言う一般的なものです。足元はローヒールのものにしておきましょう。営業や面接など日本人から見て「少しかしこまった場」のときは、シンガポールでもスーツを着用するのがおすすめです。
冠婚葬祭での服装
シンガポールのオフィスでの服装は日本人から見ても納得のいくものです。一方でシンガポールの結婚式での服装は、若干南国らしい開放感があります。男性は襟付きのシャツであればノーネクタイでよく、またジャケットを着用する必要もありません。
女性の場合はワンピースやドレスなどの服装がよいでしょう。ワンポイントなどで黒を使うのは問題ありませんが、全身黒ずくめはよくないと言われています。逆にシンガポールの冠婚葬祭で好まれる色は赤のため、色に迷った場合は赤を選択するのがおすすめです。
お葬式の服装にも違いがみられる
シンガポールは多民族国家のため、民族や信仰している宗教によっても服装が大きく異なります。1番多い中華系の人々の場合は、赤や黄色、金色がハレの色とされています。
結婚式はおめでたい場のためよいですが、逆にこれらの色をお葬式に出席する際に服装に取り入れることは避けましょう。シンガポールではお葬式の際にもスーツやネクタイを着用する必要はありません。普段着の服装で問題ないため、色に気をつければ大丈夫でしょう。
シンガポール服装アドバイス「宗教関連施設での服装」
シンガポールでは宗教関連の施設に訪れる時にも服装には気をつけたいです。日本人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんがシンガポールでは多くの人がイスラム教を信仰しています。
宗教が異なれば持ち物や服装も規定が変わってきます。日本では特に問題がないような服装でも服装規定の厳しい宗教施設に立ち寄る際にはマナー違反となってしまうこともあるでしょう。
こちらは迷惑をかけるつもりがなかったとしても、知らなかったことが原因で相手の気分を害してしまってはせっかくの観光も気分は落ちてしまいます。シンガポール現地の人と私たちの両方が気持ちよく観光をする、させるためにも気をつけておきたいです。
イスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院
シンガポールに訪れた時に最も気をつけておきたいのはイスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院です。 今日における礼拝堂をモスクといいます。モスクはイスラム教徒にとって神聖な場所であり、イスラム教の掟によって露出度の高い服装は禁じられています。
胸元が開いた服装をするのはもちろんNGですし、それどころか肩や膝を出した服装でもアウトとされています。男性と比べて女性の方が持ち物や服装に関しての縛りが多く、観光客であってもモスクや寺院を訪れる人は注意が必要です。
男性よりも女性の服装に厳しい
女性の場合はパンツの丈に注意するほか、ショールなどのかけられるものを用意しておくことをおすすめします。性的な印象を抱かせる格好はもってのほかとされており、また「女性らしさ」を強調した格好も許されていないのがポイントです。
女性は特に体のラインを出すような服装は避けましょう。場所によってはガウンや羽織るものをレンタルしてくれる場所もあります。こういった場所は外国人観光客の扱いにも慣れているため、日本人女性にとっても気が楽でしょう。
しかし受付の人がいない場合やすべて借りられてしまっている場合もあるようです。あらかじめ自分の持ち物として用意しておくことをおすすめします。シンガポールは暑い国ですが男性の場合も同様に、長袖など露出度の低い服装が好まれます。
その他の寺院や教会でのマナー
シンガポールではイスラム教のモスクやヒンドゥー教の寺院の他にも、たくさんの宗教関連施設が存在します。こういった多国籍な側面もシンガポールの良い魅力となっています。イスラム教のモスク程には服装規定に厳しくないのも嬉しいポイントです。
他の宗教関連施設でも露出度の高い服装は控えましょう。女性の場合は服装の他にピアスなどのアクセサリーにも注意することをおすすめします。男性の場合は長袖長ズボンであればどこでも問題ないでしょう。
イスラム教が特別厳しいこともあり他の宗教関連施設は、男性にとっても女性にとっても、日本人が訪れるのにハードルが低いものとなっています。出入り口に服装規定が書いてある場所も多いためそれらのガイドラインを参考にするのもおすすめです。
シンガポール服装アドバイス「観光地での服装」
続いてはシンガポールの観光地での服装についてです。シンガポールは常夏の国という印象とは行きませんがアジアらしい高温多湿がイメージとして根付いている人も多いのではないでしょうか。
タイやマレーシア、インドネシアなどと同じくシンガポールもまた一年を通して暑い国です。暑さへの対策は必須といっても良いでしょう。逆に日本のように四季がないことから、暑さ対策のポイントさえ押さえてしまえば間違うことはありません。
シンガポール動物園動物園などの野外
シンガポールで動物園など屋外の季節を楽しむ場合、男性女性問わず服装は暑さに供えたものを用意するのがおすすめです。シンガポールは1年を通して30度から35度くらいの最高気温です。最低気温は24度から27度くらいと一年を通してこちらも高いことが分かります。
暑さでバテてしまわないように、シンガポールでは半袖でかつ汗をかいても問題にならないような服装で出かけるのがポイントです。後述する高級レストランなどでなければ、ラフな格好で街中を出歩くのは全く問題ありません。
デング熱など虫を媒介とした病気にも注意
シンガポールを歩く時にはデング熱など、高温多湿のアジア特有の病気にも注意する必要があります。特に動物園などは蚊などの虫も多く、あちこち刺されてしまうかもしれません。
男性も女性も半袖の他に風通しの良い長袖を持ち物に入れておくことをおすすめします。普段は半袖で生活し、サファリパークなど虫が多い場所に行くときは虫除けスプレーを使った上で長袖を着れば安全かつ快適にシンガポールを楽しむことができるでしょう。
セントーサ島やユニバーサルスタジオシンガポール
ユニバーサルスタジオシンガポールなど、日本のユニバーサルスタジオジャパンとは違った魅力を持つ、シンガポールのアミューズメントパークも観光では欠かせません。移動の多くは屋外になるため、男性も女性も履き慣れた靴を持っていくのがポイントです。
セントーサ島にはカジノがあり、シンガポールの「外国らしい魅力」は特にアジア人観光客に人気です。テーマパークとは違い、カジノなど室内がメインとなる施設においては暑さよりもエアコンの効き過ぎによる寒さに注意が必要です。
シンガポール服装アドバイス「ドレスコード」
シンガポールなどの海外に旅行するときドレスコードを気にする人もいます。これは事前に調べることが簡単で、家から準備していける日本とは異なりシンガポール現地に着いてから準備するのが大変なことも原因としてあるでしょう。
何を目的にシンガポールに行くのかによって適した持ち物や服装のポイントは変わってきます。先に述べたイスラム教のモスクなどに訪れる人は男性も女性も服装に気をつける必要がありました。
シンガポールで服装が問題になることはごく少ない
ドレスコードと言うと堅苦しいように聞こえますが、シンガポール観光でドレスコードを気にするような場面はあまりありません。シャツにハーフパンツ、サンダルといった格好しか持ち物に用意していないということはあまりないでしょう。
シンガポールではドレスコードのあるレストランやカジノもあります。しかし日本で言うきっちりとしたドレスコードというよりは「その場に合った服装」がシンガポールでは求められるため、仰々しい格好は必要ありません。
レストランでの服装のポイント
上記の例に漏れずシンガポールのレストランでも服装の指定があるところはほとんどありません。高級レストランの場合は、男性なら襟付きシャツや革靴など日本でも同じ価格帯のレストランに行く格好と同じ格好で全く問題ありません。
女性の場合もワンピースなど、普段日本のレストランで食事する時と同じ格好で大丈夫です。海外への観光でサンダルやクロックスしか持って行かないということはないでしょうし、心配であればラフな格好ときれいめの格好両方を持ち物に入れておけば完璧です。
ドレスコードがある主なレストラン
シンガポールではドレスコードがあるレストランは限られています。ティフィンルームやラッフルズグリル、ロングバーステーキハウスにライターズバーなど、シンガポールないでドレスコードがある場所は高級ホテル内の高級レストランであることが多いです。
男性の場合スーツまでかしこまった服装は必要ありませんし、ネクタイも不要です。女性はブラウスにスカートやパンツなど、あまり露出度の高い服装でなければ問題ありません。
ドレスコードに注意するべき場所
では高級レストラン以外で、シンガポールでドレスコードがある場所にはどんなところがあるのでしょうか。カジノやクラブ、バーなどがそれにあたります。クラブやバーなどは服装規定というよりは自分をいかにおしゃれに見せるかに心血を注いでいる人が多くいます。
そういった人たちの中に入るということは、ある程度こちらの服装や持ち物にも注意が向くということでもあります。最低限のドレスコードで引っかかることはまずありませんが、気後れすることがないよう、ファッションにこだわるのもありでしょう。
高級ホテル内の服装は?
高級ホテル内にある高級レストランでは服装に気をつける場合もあると書きました。一方で高級ホテルそのものは宿泊客にドレスコードを課しているところはありません。つまり高級ホテル内では好きな服装で歩き回って良いことになります。
宿泊する場所は高級ホテルだけど観光先は動物園という時もあるでしょう。そんな時はラフな格好で行きたいのが自然です。服装に気をつける必要があるのはあくまでもレストランなど店舗内であってホテルの中ではないため安心です。
シンガポール服装アドバイス「ファッションの傾向」
続いてはシンガポールでのおすすめ服装のポイントを男性と女性それぞれに分けて紹介します。シンガポールは日本人にとって遠い外国ですが、服装に関してはドレスコードの項目でも述べた通りそれほど日本人と感覚は違いません。
つまり大抵のケースは日本人から見て「まぁこれでOKかな」と思えばシンガポールでも問題ないと言えます。ここではもう少し詳しくシンガポールのファッション傾向を見てみましょう。
男性編
シンガポールの男性は服装にそこまでこだわらないのがポイントです。服装も持ち物もともにシンプルであり、日本人男性のように髪型にこだわりを反映させるような人はごくごく少ないです。
髪型は短髪でシャツにジーパンなどのコーデが多い所はアメリカなどの欧米諸国との共通点があると言えます。日本人男性がシンガポールに旅行に行くときも派手なブランドもののスーツや靴はいらないでしょう。
女性編
シンガポールの女性は民族や信仰している宗教によって服装が大きく変わります。イスラム教徒の女性は特に露出度や女性らしさに対して敏感です。彼女たちが刺激的な服装を外ですることはなく、スカーフを巻く事などからも一目でイスラム教徒だと分かるでしょう。
それ以外のシンガポールの女性の服装や持ち物は日本の都市部と大きく違いはありません。シンガポールは日本に比べて厚いため、メイクをしている人も日本より少ないです。している場合も日本のようにばっちり決めることはなく薄めのもので済ませています。
現地の人の恰好に合わせたほうが良い
シンガポール現地の服装を鑑みて、おすすめなのはやはり現地の人々の服装に合わせることです。元来日本人は特徴的な髪型や服装で有名です。海外にいても同じ日本人は区別がつくという人も多くいるでしょう。
しかし残念なことにそういった観光客を狙った性犯罪や強盗などが全くないわけではありません。シンガポールのみならず海外に行く時は特に、目立ってしまう格好は避けるのがおすすめです。
シンガポールでの適切な服装は犯罪も遠ざける
実際シンガポールをはじめとする海外ではどのような犯罪に遭う可能性があるのでしょうか。海外旅行でよく聞くのが、置き引きやスリ、少額の詐欺などです。現地の人に案内してあげると言われて頼んだら、知らない所で降ろされてお金を要求されたという人もいます。
全く土地勘のない場所でトラブルに巻き込まれるのは観光者として非常に怖いものです。まして相手が犯罪をしようと悪意を持っているならなおさらです。日本と比べて海外では残念ながらこう言った犯罪に出会う確率はグンと上がります。
派手すぎない服装を心がけて
こういった犯罪に巻き込まれてしまう原因はやはり海外から来た観光客が現地で目立ってしまうことにあります。よそ行きの服装でおしゃれをしたくなるのは自然ですが、夜遅くクラブやバーからの帰りを狙われてしまうことはよくあります。
現地で危ないエリアが観光客故にわかっていないと言うことも原因として挙げられるでしょう。外国人観光客が殺人の被害に遭うことはほとんどありませんが、睡眠薬強盗などの犯罪は後を絶ちません。悪い意味で目立ちすぎない格好がシンガポールでも大切です。
シンガポール服装アドバイス「季節毎のおすすめポイントや持ち物」
シンガポールは日本と比べてとても暑く常夏の国とも言えるでしょう。しかしそんなシンガポールにも季節の移り変わりはあり、それは乾季と雨季に由来します。乾季と雨季では湿度が違う他、降雨量も全く異なります。
寒気でも雨期でもシンガポールでは気温が大きく変わることはありません。これは他の東南アジア諸国でも同じことが言えます。乾季と雨季それぞれの季節を快適に過ごすためには以下のような点に気をつけることがおすすめです。
乾季
シンガポールの乾季は3月から10月までです。かなり長いことが分かると共に、アジア特有のジメジメ感がないのは乾季の嬉しいポイントです。しかしそれゆえに太陽の日差しは強く、日本とは比べ物になりません。
乾季のシンガポールを訪れる際には紫外線対策が必須です。具体的には日焼け止めにサングラス、帽子などを用意する他飛行機内やレストラン、バーなどの室内のエアコンによる寒さにも注意が必要です。シンガポールではエアコンの効きがものすごく強いです。
雨季
シンガポールでの雨季は4月から9月までです。アジアの雨季と聞くと、鬱蒼とした憂鬱な雨模様を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際にシンガポールの雨季は湿度も高く、雨が降る日数も乾季とは段違いに増えます。
乾季に比べて雨季は日本の梅雨のようにジメジメします。日本の梅雨と違うところはシンガポールの雨季は数十分の間にスコールが来ることです。そのため日本のように小雨が長時間にわたって降り続くということはありません。
しかし道路などが整備されてない場所もシンガポールには多く、水はけの悪い場所を歩かなければならないかもしれません。濡れてもいいような靴を用意していく他、じめじめとした湿気によって出てくる虫対策も持ち物に用意して行くことをおすすめします。
シンガポールに行く場合の服装アドバイスをご紹介!
シンガポールでのおすすめの服装を場所や季節、男性女性にわけてポイントごとに紹介してきました。シンガポールは東南アジアの中では遠い国ですが、それでもヨーロッパや北米と比べるとまだまだ近く楽しめる場所も多くあります。
中でもカジノはシンガポールらしい楽しい場所と言えます。シンガポールを楽しむ時は季節や場所に合わせて服装を用意して行くことをおすすめします。適切な服装はシンガポール観光をより楽しいものにするでしょう。
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