アメリカナマズの釣り方や仕掛け・料理法をチェック！釣れるスポットも紹介

皆さんはアメリカナマズという魚をご存知でしょうか。このアメリカナマズは特定外来生物に指定されており、いま社会問題となりつつある魚です。そこでぜひアメリカナマズを釣り、それを料理して美味しく食べようという活動が行われています。そこで今回はアメリカナマズの特徴や釣る時のルアーや釣りの仕掛け、さらに料理方法などをご紹介します。

アメリカナマズはナマズ目アメリカナマズ科の淡水魚です。アメリカナマズは釣りが好きな人なら知らない人はいない魚です。

アメリカナマズは引きが強いことからスポーツフィッシィングに大人気ですが、いろいろな問題点もある魚です。

このアメリカナマズは名前からもわかるように北米が原産で、海外ではチャネルキャットフィッシュとも呼ばれます。

もともとはカナダやアメリカの一部だけに生息していましたが、現在ではヨーロッパや日本にも住み着いています。

日本には1970年代に食用としてアメリカナマズが移入されました。1981年には霞ヶ浦にもアメリカナマズが入れられます。

しかしアメリカナマズは繁殖力が高く、日本の在来種の魚をどんどん食べて生態系を崩すことから特定外来生物に指定されています。

アメリカナマズの外見的な特徴としてまず目につくのが8本のヒゲです。とても太くてたくましいヒゲがアメリカナマズにはついています。

体長は最大で130cmほどにもなり、尾ビレだけでなく脂ヒレも体にあってアメリカナマズは泳ぐのも得意です。

日本のナマズとアメリカナマズの最大の違いは顎です。日本のナマズは下顎が突き出ているのに対して、アメリカナマズは上顎が突き出ています。

またアメリカナマズは日本のナマズと尾ビレの形状も違っていて、アメリカナマズの方が大きいので釣りの引きが強いのも特徴です。

アメリカナマズは淡水魚で、流れの穏やかな河川の中流域や汽水域に生息しています。また霞ヶ浦のような湖や沼もすみかです。

このアメリカナマズは水質の変化にはめっぽう弱いので酸素量が不足しやすいエリアにはほとんど住んでいません。

その一方でアメリカナマズは濁った水に対する体制が非常に高いです。普通の魚なら汚くて生活できないエリアでもアメリカナマズは大丈夫です。

またアメリカナマズは夜行性です。毎日夕方になると活動をし始めて、餌となるほかの魚などを捕食します。

アメリカナマズは雑食で本当に何でも食べます。例えばカエルやザリガニといった小さめの生き物もバリバリ食べます。

ほかにもブルーギルやブラックバスといった大型の魚も食べますし、コオロギやバッタといった昆虫も捕食します。

アメリカナマズは特定外来生物に指定されていることもあってあまりいいイメージを持たれている魚ではありません。

しかしアメリカナマズは釣るのが楽しい魚として有名で、また味も悪くないのでそのまま料理する人も多いです。

アメリカナマズの最大の特徴が強力な引きです。ほかの魚では味わえない強力な引きがアメリカナマズにはあり、それにハマる人が続出中です。

またそれでいてアメリカナマズは釣るのが簡単な魚でもあります。技術もそこまで必要ないですし、釣りの仕掛けも一般的なもので大丈夫です。

アメリカナマズは日本のいろいろな場所で確認されています。有名なところだと茨城県の霞ヶ浦や滋賀県の琵琶湖です。

ただしアメリカナマズは繁殖力が強いのでこの霞ヶ浦や琵琶湖とつながっている河川にもかなりの確率で生息しています。

アメリカナマズ釣りの聖地と呼ばれているのが霞ヶ浦です。この霞ヶ浦へ来る人の大半がアメリカナマズ釣りが目的だと言われています。

ちなみに霞ヶ浦は日本で初めてアメリカナマズが定着した場所とも言われていて、餌となるワカサギやシラウオがたくさんいるので数も多いです。

関西方面でアメリカナマズを釣りたい時は琵琶湖の一択です。近年琵琶湖でもアメリカナマズの目撃情報が後を絶ちません。

しかし霞ヶ浦と比べると数は琵琶湖はそこまで数が多いわけではありません。そのためアメリカナマズを狙う場合は意外と忍耐力が必要です。

アメリカナマズを釣りたい場合には当然ルアーなどの仕掛けを用意しないといけません。最近ではアメリカナマズ専用の仕掛けも売られています。

ただし基本的にアメリカナマズはそこまで特殊な仕掛けを必要としません。例えばブラックバス用の仕掛けでも普通に釣れます。

アメリカナマズは草木の下などに生息していることが多いことから、そこまで遠投をする必要がありません。

もしロッドを新調する場合は6フィートから7フィートくらいのもので十分です。ただしアメリカナマズは引きが強いので折れない丈夫なものが理想です。

アメリカナマズはとにかく引きが強いのでリールはベイトリールをおすすめします。ベイトリールとは太い釣り糸を巻けるリールです。

最近ではリールもどんどん進化していて、より気軽にアメリカナマズを釣りたい場合はハイギアのものを選ぶといいでしょう。

アメリカナマズを釣りたい時にはラインにも気を配る必要があります。とにかくアメリカナマズは引きが強く、細いラインだと切られる可能性が高いです。

またアメリカナマズは仕掛けにかかってから釣り上げるまでにそこそこ時間がかかるので、根ズレ対策の意味でも太いラインが最適です。

アメリカナマズを手返しよく釣りたい場合はルアーが断然おすすめです。またルアーは手が汚れないので初心者にも最適です。

アメリカナマズ釣りでルアーを使う場合はソフトルアーを選びましょう。アメリカナマズは匂いに敏感なのでシュリンプ系の匂いがついたルアーもグッドです。

食いつきの良さを考えるとルアーではなく餌もおすすめです。アメリカナマズは匂いに強く反応するので餌を使うとさらに釣りやすくなります。

ちなみにアメリカナマズは魚の死骸等を餌として食べます。そのため仕掛けにつける餌は必ずしも生き餌である必要はありません。

アメリカナマズを釣りたい時はポイントに対して正確にルアーや餌を投げ入れることがとても大事になります。

アメリカナマズは岩や木の影に潜んでいて、投げ入れたルアーや餌は底を這わせるようなイメージで動かすといいです。

アメリカナマズを釣ったら「持ち帰って料理したい」と考える人も多いでしょう。しかしその際にはひとつ注意点があります。

アメリカナマズは特定外来生物のため生きたまま持ち出すのが禁止されています。これはほかの場所に生息域が広がってしまうのを防ぐためです。

アメリカナマズはきちんと料理をすればとても美味しく食べられます。しかし美味しく料理するためにはそれなりの知識と技術がいります。

濁った水のなかなどアメリカナマズは水質があまり良くない場所に住んでいることが多く、それ故にかなり強い臭みがあります。

まずアメリカナマズを釣り上げたらできるだけ早い段階で血抜きをしましょう。血を抜くことで時間経過しても臭みが出てきません。

また同じ理由でアメリカナマズを持ち帰って料理したい場合は内臓やエラを早急に取り除くことも大事になります。

またアメリカナマズには胸ビレに鋭い棘があります。そのまま料理して食べると口のなかを怪我してしまう恐れがあります。

特に大型のアメリカナマズは胸ビレの棘がのこぎりのようになっており、必ず料理する際は取り除くようにしましょう。

アメリカナマズを調理する時はほかの魚と同じで3枚におろせばOKです。体の構造自体は普通の魚と同じなので要領は一緒です。

ただしアメリカナマズの体の表面は汚れやぬめりが付いているので入念に洗ってからさばくようにしましょう。

アメリカナマズは少し癖があるので食べる時にはそれを念頭に置いた上で調理方法を決めるようにしましょう。

ここではアメリカナマズの味の特徴や、それをより楽しむことのできる料理する時にぜひおすすめしたい調理方法をご紹介します。

アメリカナマズは見た目こそグロテスクですが、その姿からは想像できないくらい美味しい味をしています。

黒い体をさばいてみると綺麗な白身が出てきて、淡白でありながらほどよく脂ものっているので淡水魚とは思えない美味しさです。

ちなみに巷では「チェーン店のハンバーガー店のフィレオフィッシュにはアメリカナマズが使われている」という噂があります。

しかし実際はスケトウダラです。それに意外かもしれませんがナマズは高級魚なのでもし噂が本当なら逆にお得だと言えます。

アメリカナマズを料理する時にまずおすすめなのがフライです。3枚にさばいた身に衣をつけて揚げるだけの簡単な料理です。

またフライにすることで脂に含まれている臭みをそぎ落とすことができ、淡水魚が苦手な人でも安心して食べられます。

アメリカナマズの素材の味をよりストレートに味わいたい時にはぜひ天ぷらにして食べるのがおすすめです。

ただし旨味だけでなく臭みも強調されるため天ぷらで料理をする場合は釣った直後の下処理がかなり大事になります。

川魚などの特有の臭みが苦手な人はかば焼きがおすすめです。甘辛いタレで焼き上げることから臭みをかなり消せます。

それこそ白いご飯の上に乗せてかば焼き丼にしてみるのもありで、小さいお子さんでもパクパクいける調理方法です。

普段釣りをする人であれば自分でアメリカナマズを釣り上げて味わってみるのが最もおすすめなのは言うまでもありません。

しかしなかには「釣りをしない」という人もいるでしょう。そこで気軽にナマズ料理を楽しめるお店をご紹介します。

霞ヶ浦で取れたアメリカナマズを気軽に食べることのできるお店として大人気なのが『あたりや食堂』です。

自分で調理すると手間のかかるアメリカナマズもここ『あたりや食堂』なら一切労せずに味わうことができます。

『あたりや食堂』で最もおすすめのメニューが「霞丼」です。この「霞丼」は霞ヶ浦で取れたアメリカナマズと野菜を使ったメニューです。

その道のプロが調理をしてくれることから臭みが全然なく、観光のついでによって食べていく人も多いです。

『あたりや食堂』の営業時間は午前11時から午後20時までとなっており、毎週火曜日が定休日となっています。

ただし営業時間や定休日が変更になる場合があるため、来店する場合は事前に問い合わせた方が安心です。

ちなみに『あたりや食堂』ではお店の目の前にお客様専用の駐車場が用意されているので車でのアクセスをおすすめします。

アメリカナマズは一般的なルアーや餌といった仕掛けで簡単に釣れて、さらに強力な引きが楽しめることから初心者にもおすすめできる魚です。血抜きをしたりと少し技術や知識も必要ですがうまくすれば美味しく料理できる魚でもあります。ぜひ興味のある方はアメリカナマズを釣り上げ、特定外来生物の駆除に貢献してみてはいかがでしょうか。