島根県松江市を観光！人気のスポットランキング11選をご紹介！

島根県松江市は、8世紀に記された「出雲国風土記」に登場する神社や、日本神話の登場する神々にゆかりのある場所や、国宝を誇る松江城と江戸時代の雰囲気を残す松江城下町など、見どころがたくさんの人気観光地です。その他、宍道湖や温泉など、色々な楽しみ方ができる観光地です。

怪談「耳なし芳一」や「雪女」の作者として知られる小泉八雲（1850‐1904年）は、ギリシャ（当時はイギリス領）生まれの新聞記者で1890年に松江に到着しました。。その後、松江市で英語教師となり、小泉セツと結婚しました。小泉八雲旧居は、八雲夫妻が松江市で暮らした1年3か月うち、5か月あまりを過ごした住居です。

小泉八雲は、松江市の他にも熊本・神戸・東京に住みましたが、八雲が暮らしていた当時のまま残されているのは、現在では松江市の小泉八雲旧居だけです。小泉八雲旧居では、八雲の居間、書斎、セツの部屋を囲む庭を見ることが出来ます。

松江市の松江城下町には「塩見縄手」という通りがあります。「縄出」というのは城下町の縄のように伸びた道のことで、この塩見縄手はかつて松江藩老中・塩見小兵衛の屋敷があったことからきています。城下町は、初代出雲藩主・堀尾吉晴によって松江城築城の際に造成されました。「日本の道100選」にも選出された、松江市の人気観光スポットです。

松江城下には、江戸時代初期から幕末にかけて松江藩の中級藩士が入れ替わりにすんでいた武家屋敷があり、内部は280年前そのままに保存されています。約70坪の内部は一般公開されていて、台所道具や化粧・お歯黒の道具、刀箪笥などが展示されています。

松江市の南に位置する神魂神社（かもすじんじゃ）は、伊弉冉尊（いざなみのみこと）を御祭神とする神社で、室町時代に建てられた本殿は、大社造りの社殿で現存するものでは最も古く、国宝に指定されています。高い床が特徴の本殿は白木造りのように見えますが、かすかに彩色された跡が残っています。

神魂神社の鳥居をくぐって木が生い茂る巨大な自然石を積み上げた石段を登って行くと本殿があり、その左手にある貴布祢（きふね）・稲荷両神社は桃山時代の建築様式で、国の重要文化財に指定されています。

松江市の玉造温泉から徒歩約5分のところにある玉作湯神社は、出雲国風土記にも「玉作湯社」として登場する古い歴史のある神社で、境内は玉作跡として国の史跡に指定されています。近年では、触って祈れば願いが叶うという「願い石」と恋愛成就のご利益があるパワースポットとしても人気があります。

古来から祭事に使われた勾玉の生産が盛んだった松江市付近では、「玉作信仰」も盛んだったということです。玉作湯神社では、「叶い石」という自分だけのお守りを作ることもできます。まず、鳥居の社務所で「叶い石」を購入して、叶い石を入れる包みに手順が書いてあるので、それに従ってお参りします。特に女性に人気のある観光スポットですが、社殿なども歴史があるので見る価値はあります。

松江フォーゲルパークは、出雲縁結び街道の中ほどの丘陵地にある全天候対応型のテーマパークです。32万㎡の敷地内には4つの展示温室と展望台が屋根付きの歩廊で結ばれています。メインの「センターハウス」には数千品種のベゴニア・フクシアなどを年間を通して楽しむことができる人気観光スポットです。

松江フォーゲルパークでは水鳥やフクロウ、タカ・ハヤブサなど、80種類800羽の鳥もみることができます。ペンギンの散歩やフクロウの飛行ショーなど、時間ごとにショーもあり、お子様連れには特におすすめのスポットです。展望台からは宍道湖の絶景が望めます。

松江市の大根島にある由志園は。牡丹や花菖蒲などで有名な、池をめぐる回転式の庭園です。春には庭園の池を埋め尽くす「三万輪の池泉牡丹」、ゴールデンウイーク頃には満開のツツジ、秋には紅葉など、季節によって見どころを変える人気観光スポットです。

由志園がある松江市の大根島は、高麗ニンジンの里として有名で、由志園でも購入することができます。室内庭園「牡丹の館」では一年を通して牡丹を鑑賞することが出来ます。由志園の中には3ヶ所の食事処があり、どの食事処からも庭園を眺めながら、郷土料理や懐石料理を楽しむことが出来ます。

島根県立美術館は、宍道湖畔に建つ山陰最大規模を誇る美術館です。特に「水」を」テーマにした絵画などが多く展示されており、モネ・クールベ・シスレー・ゴーギャンなど有名画家の「水」にまつわる作品が常設展示されています。

「夕日の見える美術館」としても人気がある島根県立美術館は、ガラス張りのロビーから「日本の夕日百選」にも選出された、宍道湖に沈む夕日を眺めることが出来ます。閉館時間は日没後30分と設定されています。建物の外の芝生にある「宍道湖うさぎ」は縁結びのスポットとしても人気です。

島根県松江市の美保神社、は日本全国で三千社以上あるある恵比寿様の総本社です。恵比寿様は商売繁盛、漁業・海運の神、田の虫除けの神であり、鳴り物好きなの神様とされるので奉納される楽器も多いそうです。正確な創建は不明ですが、8世紀に編纂された「出雲国風土記」にも登場するので、それ以前に創建されたとされる古社です。

境内には、国の重要文化財にしていされている、大社造りを2棟並べ「美保造り」の本殿があり、左殿に三穂津姫命（出雲大社の祭神・大国主神の后とされる）が、右殿に恵比寿様が祀られています。「大社（出雲大社）だけでは片詣り」と言われます。

島根県松江市から南の山沿いにある八重垣神社は、日本神話に出てくる「八岐大蛇（ヤマタノオロチ）」を退治した素戔嗚尊（スサノオノミコト）が稲田姫と夫婦となってから新居とした場所に建つ神社ということから、縁結びの神社として、特に女性に人気の観光スポットです。

境内にある稲田姫が鏡がわりに使ったという「鏡の池」では、硬貨を乗せた紙を池に浮かべて、その沈み具合で縁を占う「縁占い」が、特に若い女性に人気です。紙が15分以内に沈めば縁が早く、30分以上かかれば縁が遅いというもので、10円か100円硬貨を使います。かつては本殿にあった、素戔嗚尊と稲田姫を描いた板壁画は室町時代の作とされ、重要文化財に指定されています。

島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖（しんじこ）は、周囲約45㎞で全国で7番目に大きい湖です。宍道湖は、海水が入り込んでいる汽水湖で、わずかに塩分を含んでいるために魚の種類も豊富で、シジミ漁でも有名です。「日本夕日百選」にも選ばれた宍道湖の夕日は、島根県立美術館を始め、各所に絶景夕日スポットやホテルがあります。

宍道湖の周辺には、島根県の汽水・淡水に生息する生き物を展示する宍道湖自然観ピゴウス、宍道湖に飛来するコハクチョウなどを観察できる宍道湖グリーンパークがあり、観光遊覧船では1時間かけて宍道湖を回ることが出来ます。遊覧船の最終便はサンセットクルーズとして人気があります。

島根県松江市にある松江城は、山陰地方で唯一の江戸初期の天守が現存する12天守の一つで、国宝に指定されています。最上階の天守には手摺りがめぐらされていて、望楼から見渡す松江市から宍道湖までの景色はまさに絶景で、人気の観光スポットです。

松江城は、屋根が羽根を広げているように見えるために「千鳥城」とも呼ばれています。松江城は地盤が不安定な土地に建てられているために、建築から数十年ほどで傾きだしたと言われています。そのためか、松江城には人柱伝説が残っていて、小泉八雲の物語にも書かれています。

松江市内には、観光地だけあって数多くのホテルなどがあります。特に宍道湖のまわりには絶景を誇るホテル・旅館がいくつかあります。「ホテル一畑」は山並みを背景にした宍道湖の絶景を楽しめるということで人気があるホテルです。「松江駅前ユニバーサルホテル」は温泉に加えて遠赤外線低温サウナも完備している人気のホテルです。

島根県松江市は、同県の出雲市と並んで日本神話にゆかりのある場所が多く、神話にかかわりのある観光スポットも数々あります。神話がお好きな方はもちろん、知らなくても松江市の観光スポットを訪れて日本神話に触れてみるというのも楽しいですね。新しい発見があるはずです！