伊江島ってどんなところ?
沖縄県本部町から約9km離れた先の離島が伊江島です。周囲22.4kmの紺碧の海に囲まれた小島で、島中央部には標高172.2mの城山(ぐすくやま)がシンボル的にそびえています。その様は本島からもよく見える景観です。
人口4500人強の伊江島は、日帰り観光が楽しめる離島でも有名で伊江島タッチューなどの観光資源や、戦争に関する施設や史跡があることでも知られ、多くの観光客が訪れる伊江島です。そんな伊江島へのアクセス方法など紹介します。
伊江島とは?
農業と漁業が主な産業の伊江島は、本部港からフェリーで約30分という比較的近い場所にある沖縄の離島で、周囲が紺碧の海で囲まれた全部が観光という最高のシチュエーションに恵まれた離島です。
川平や東西に別れた江前・江上という5つの集落で形成された沖縄県国頭郡伊江村と言う伊江島一島の全部で構成されている沖縄県の離島の一つです。
どこにあるの?
沖縄県伊江島は、那覇空港から沖縄市・名護市などを経由して約85km先の黒頭郡本部町まで行きます。本部港カーフェリー乗り場に着くあたりから海の上に、中心の城山から左右に広がる小島が見えてきます。それが、伊江島です。
具体的には、本部港からフェリーで北西に航行する先約9km離れた場所に位置する小島が「伊江島」です。伊江島は、本部港からもハッキリと城山の勇姿と島の全景を観ることができる本島から近い場所にある離島です。
伊江島への行き方
伊江島には、1日4便のフェリーが運行されています。約9kmの伊江島までの距離をフェリーで往復します。本部港から出航するフェリーに乗船するには、那覇空港からは車あるいはバスを利用します。
沖縄での移動の手段は、那覇市内はモノレールの利用ができますが、それ以外では車やバス・タクシーといった公共交通機関と離島に渡るにはフェリーなどの海路を利用することになります。伊江島に行くにも当然フェリーを利用します。
伊江島にいくにはフェリーが必須
伊江島に行くには、海路利用が必須で本部港からフェリーに乗り換えて行くことになります。悪天候のときは、運行を見合わせることもありますが伊江島への交通手段は、1日4便のフェリーが必須です。
このように伊江島には、本島本部港からフェリーを利用することが唯一の交通手段なのです。住民には、生活に欠かせないフェリーで、観光客には伊江島観光に必須の交通手段なのです。
本島からどれくらいかかる?
本部港からのフェリーは、約9kmの距離を30分ほどの時間で伊江島に行くことができます。因みに本部港を8時に出航するフェリーは8時30分に伊江島に到着します。伊江島からは9時に出港し、9時30分に本部港に到着します。
伊江島には、こうして1日4往復本部港と伊江島をフェリーが運行しています。周辺の離島には、橋でつながっているところがありますが伊江島に関しては、フェリーで30分かけて渡ります。
那覇空港からの行き方
那覇空港から約85km強という本部港フェリーターミナルまでの距離は、国道58号線から那覇市を抜けて浦添市から沖縄市を県道そして国道330号線を名護市まで走ります。
名護バスターミナルから約40分の時間距離を走行して本部港フェリーターミナルに到着します。そこからフェリーに乗船して約30分で伊江島に行くことができます。
本部港まではバスや車でその後はフェリーを利用
那覇空港から本部港フェリーターミナルまでは、バスや車を利用ることになります。那覇空港から伊江島までの概ね100kmの旅行距離は、沖縄の景観を楽しみながらの長距離ドライブになります。
そして、本部港フェリーターミナルに到着してからはフェリーに乗り継いで、約9km先の本部港に着岸します。このように那覇空港からのアクセスは、バス又は車そして最後にフェリーを利用することになります。
那覇空港から本部港までのバス料金
那覇空港からのアクセスで、本部港までのバスは「やんばる急行バス」を利用すことになります。那覇空港ターミナルの2番バス停から乗車するやんばる急行バスは、路線バスで空港バス停から普通に乗車することができます。
那覇空港からの時間距離は、ちょっとした旅行気分に浸るほどの距離を乗車します。バス料金は、那覇空港バス停から本部港バス停まで1850円(2019年10月現在)のバス料金です。
伊江島行きのフェリーの時刻表や予約方法
那覇からやんばる急行バスで、約2時間で名護バスターミナルに到着してそこから約40分で、本部港バス停に到着します。ここから伊江島行のフェリーに乗り換えます。
伊江村営のカーフェリー「いえしま」「ぐすく」が就航しています。伊江島へのカーフェリーは、車両航送。いわゆる車をカーフェリーで移送する場合は、事前予約が必要になります。料金や予約方法など紹介します。
フェリー料金
カーフェリー運賃料金は、旅客運賃料金と車両運賃料金(運転士1名を含む)が設定されています。運賃は大人料金(12歳以上)片道730円と子供料金370円になっています。往復料金は、本部発が大人料金1390円と伊江発が大人料金1250円です。
また車両運賃料金は、車両の大きさで運賃料金が設定されています。因みに3m未満片道料金2530円往復料金4810円で、最長12m未満までの運賃料金があります。運賃料金の詳細は、HPなどで確認することをおすすめします。
フェリーの時刻表
村営カーフェリーは、本部港発と伊江港発のフェリー運行時間があります。基本本部港発と伊江港発の往復運行になっています。30分の運行時間で4往復の運行になります。
運行時刻表は、本部港発が8時と10時と13時と16時です。伊江港発が9時と11時と14時と17時という風です。尚、カーフェリーの運行は天候に左右されますので荒天の場合は、予め運行状況等確認しておくこをおすすめします。
車やバイクをのせるなら?
伊江島に行くにはカーフェリーを利用することが必須ですが、車やバイクなど車両を航送する場合には事前の予約が必要です。
カーフェリーに車やバイクで乗船するには、車のサイズによる運賃料金が決められています。乗船には2ヶ月前からの予約を受け付けていますから、電話又はインターネットで申し込むことができます。
事前予約の方法
車やバイクで乗船するには、事前予約が必要です。電話予約の場合は、伊江村公営企業課(0980-49-2255)で予約受付をしています。
また、インターネットからの予約受付もできます。その場合は、沖縄県国頭郡伊江村役場ホームページにアクセスして、車両運送予約のページから申し込むことができます。このように、車やバイクでの乗船は事前予約をして乗船することになります。
伊江島行きのフェリーの乗り場へのアクセス
那覇空港から車やバスで約2時間のアクセスは、途中沖縄の景観などを楽しみながらの行程になります。那覇空港からは、普通に路線バス(やんばる急行バス)に空港2番バス停から乗車します。
このバスで、一般道及び沖縄自動車道を経由して名護バスターミナルまで約1時間40分でアクセスします。また、車でのアクセスは名嘉地ICから沖縄自動車道を走り許田ICを出て一般道を本部港まで約2時間の時間距離のアクセスです。
本部港へのアクセス方法
高速バスを利用して那覇空港から名護バスターミナルに到着すると、ここで路線バスに乗り換えます。本部港には、ここから更に約40分の路線バスを利用したアクセスになります。
名護バスターミナルから国道449号線を約13km先の本部港カーフェリーターミナルまで約40分の時間距離の中を沖縄の海の景観を楽しみながらのアクセスです。
那覇空港からのアクセス方法
那覇空港からは、車又はバスを利用したアクセスになります。車では、那覇空港から沖縄自動車道名嘉地ICまで15分ほど走ります。名嘉地ICから沖縄自動車道を約1時間走り許田ICから国道58号線・県道449号線を約40分走ると本部港にアクセスできます。
那覇空港からバスを利用するアクセスは、名護バスターミナル行きの高速バス(111番)又は路線バス(120番)に乗車して約1時間40分(路線バス約2時間30分)で、名護バスターミナルにアクセスします。ここからは路線バスで約40分でアクセスできます。
伊江島行きのフェリーの乗り方
本部港フェリーターミナルからは、カーフェリーいえしま(定員626人)・ぐすく(定員700人)で伊江港まで約30分の船旅が始まります。
本部港カーフェリーターミナルに着いてターミナルに入ると、すぐに切符売り場があります。窓口販売と券売機のいずれかで乗船券を購入します。因みに大人片道720円・往復1370円と子供(6歳以上12歳未満)片道360円・往復690円の料金です。
フェリーの乗り方
車やバイクなどは事前予約して、乗船当日に車検証の確認と乗船料金の支払いを行います。そしてフェリーの後部から車両乗船が始まります。フェリー後部には広い車両スペースがあり、乗船30分前までにチケット購入と順番に並んで待機し、順番に乗船誘導されます。
車以外の一般乗船客は、出発の15分くらい前から同様にフェリー後部から乗船が始まり、階段又はエレベーターで上の階に進みます。船室はテーブルを囲んだ椅子席と進行方向に向いた椅子席がカラフルに並んでいます。車も人も同じ場所からの乗船です。
フェリーでの過ごし方
約30分のフェリーの旅は、船室でテーブルを囲んでのんびりと過ごす事ができます。そして、椅子もテーブルもないフラットな船室もあり、ここではごろ寝したり子供の遊び場だったりと自由に過ごせる空間があります。
しかし、沖縄の海の景観を堪能するには短い約30分の時間ですが、最上階デッキでは伊江島に着くまでのひとときを潮風にあたりながらパノラマに広がる沖縄の海の景観を楽しんで過ごす事もできます。最上階からの夕景など雄大な景観が楽しめることもあります。
ペットもOK?
伊江島には、ペット同伴ができる宿泊施設もあります。そんなこともあり、フェリーはペット同伴ができるようになっています。
フェリーの船外デッキには、ペット用キャリーケースやバックにペットを入れて乗船している人がいます。沖縄旅行をペット同伴で楽しむ人には、伊江島での1日も楽しい旅の思い出がつくれます。
伊江島のおすすめ観光スポット
本島から約9km離れた伊江島は、当然のように沖縄の海に囲まれた景観豊な周囲約22km強という離島です。しかし、そんな伊江島にも観光資源が多くあり、終日楽しめる観光スポットが島のそこここにあります。
そこで伊江島の代表的な観光スポット「観る・食べる・遊ぶそして泊まる」という観光コンセプトの中で人気の観光スポットをピックアップして紹介します。
一番人気は「伊江島タッチュー」
伊江島のシンボルとも言える島の中央部に標高172mの岩山がデンとそびえています。伊江島タッチューと言われ、そこからは島全体が見渡せる360度のパノラマが楽しめます。
伊江島観光スポットの一番人気の城山は、フェリーが伊江島に近づくほどに村落越しに、烏帽子風の城山が真ん中にあるなど最高のロケーションがあります。島全体が一望できる伊江島タッチューは、フェリーを降りると一番最初に行きたい観光スポットです。
基本情報
伊江島のほぼ中央に位置する城山(ぐすくやま)は、古い岩盤が新しい岩盤に潜り込みその過程で、一部が剥がれて新しい岩盤の上に重なるという世界でも珍しいオフスクレープ現象でつくられた岩山ということです。
島よりも7千万年も古いと伝えられる城山は、伊江島タッチューと呼ばれ親しまれている伊江島全体が見渡せる絶景ポイントです。急勾配の階段を登り山頂からの展望は、それまでの疲れを忘れさせられるほどの大パノラマの広がるおすすめの観光スポットです。
アクセス方法
伊江港フェリーターミナルから約3kmの伊江島タッチューには、車で県道180号線を走り城山麓の駐車場までアクセスします。そこからは、階段を山頂まで約10分歩いて登ると山頂に着きます。
歩いてのアクセスも途中街中の観光を楽しみながら伊江港フェリーターミナルから約40分のアクセスが楽しめます。時間帯にもよりますが、小腹を満たす伊江島グルメを楽しみながらの伊江島タッチューまでのアクセスはおすすめです。
神秘的な海辺の洞窟「ニャティヤ洞」
伊江島のおすすめ観光スポットの一つニャティヤ洞があります。伊江港フェリーターミナルから約3.5km先の戦時中には、防空壕として利用されていたという洞窟です。
階段を海に沿って下ると洞窟の入り口が見えてきます。中に入ると広々とした空間は、神秘な雰囲気が感じられるのですが、このニャティヤ洞は戦争中に多くの人を収容した千人洞(せんにんがま)と呼ばれる防空壕の名残が感じられます。
基本情報
ニャティヤ洞は、戦時中には防空壕として住民の戦禍の安全を守ったと言われる洞窟です。しかし海辺にある神秘的な洞窟には、パワースポットとして伊江島観光おすすめの場所です。
ニャティヤ洞の奥には、地元の人達が崇める拝所や子宝祈願のビジル石があります。一般的には「力石」と言われ、その石を女性が持ち上げると子宝に恵まれるという言い伝えがあります。神秘的な海辺の洞窟は、そのようにパワースポットでもあります。
アクセス方法
伊江港フェリーターミナルから西に約3.5kmの場所にニャティヤ洞はあります。県道181号線や県道225号線を利用するアクセス方法がありますが、最短では県道181号線を西に向かって海岸線を車で走るアクセスがおすすめです。
伊江島の海岸線の景観など散策を楽しみながら歩くアクセスもおすすめです。伊江港フェリーターミナルから西に大体45分くらいの散策は、コバルトブルーの沖縄の海の景観を楽しみニャティヤ洞の神秘な空間を体感するにはおすすめです。
季節になると百合が咲き誇る「リリーフィールド公園」
伊江港フェリーターミナルから伊江島を横断する北海岸にリリーフィールド公園があります。北海岸の壮大な景観をバックに約25000坪の園内に咲く百合の咲き誇る景観は、伊江島観光でおすすめのスポットです。
毎年4月下旬から行われる伊江島ゆり祭りには多くの観光客が訪れ、あたり一面に漂う百合の香りと沖縄の海と百合のコントラストに魅了されます。
基本情報
伊江港フェリーターミナルの反対側に位置するリリーフィールド公園は、約25000坪という広大な敷地いっぱいに百合の花の咲き誇る様は、海に向かって広がる純白のジュータンをイメージさせます。
百合の花の咲く時期には約20万球・100万輪のテッポウユリが満開に広がります。潮風に乗せられた百合の香りが公園全体を覆うように見事に咲く百合の花とのコンビネーションは最高のパフォーマンスが感じられます。おすすめの観光スポットです。
アクセス方法
百合以外にもシダ植樹物群落やカダ原洞穴などの他に展望台などの施設があり一年中を楽しめるおすすめの観光スポットです。伊江港フェリーターミナルからは、約6km島を横断するようにアクセスする場所にあります。
伊江港フェリーターミナルから右に県道180号線・県道255線を走るアクセスと伊江島環状線を北海岸方向に走るアクセス方法があります。歩いてのアクセスには、少々遠いアクセスになります。伊江村字東江上3087がリリーフィールド公園の所在地です。
伊江島で最高の観光気分と和みを満喫!
フェリーで渡る交通手段は、ある意味沖縄本島と離島を結ぶ唯一無二の方法です。しかし、フェリーというと一般的には60分とか90分それ以上という船旅を連想してしまうのですが、伊江島は約30分という本島から近い場所の離島です。
そんな本島から近い場所の離島「伊江島」は、周囲を紺碧の海に囲まれて島全部が観光というようにイメージされる最高のシチュエーションがあります。観る食べる遊ぶそして泊まるという様に、最高の観光気分と和みを満喫させてくれる伊江島です。
沖縄観光の穴場!伊江島でのんびりしよう
島の中央部にデンとそびえる城山を中心に左右に広がる伊江島のロケーションは、フェリーでしか渡れないという沖縄の離島のイメージを十分に感じさせられます。その割に沖合約6kmという近い離島なんです。
本部港からフェリーに乗って行く30分の船旅は、紺碧の海に囲まれた伊江島で過ごすのんびりとした観光の楽しさが溢れてきます。沖縄観光の穴場伊江島でのんびりしませんか。そんな伊江島を紹介しました。参考になれば幸いです。
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