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八木邸は京都にある新選組屯所跡!歴史や見どころなどまとめて紹介!

八木邸は京都にある新選組屯所跡!歴史や見どころなどまとめて紹介!
投稿日: 2019年12月13日最終更新日: 2020年10月8日

幕末の京都というと新選組の活動を思い浮かべる方が多いでしょうが、その屯所が置かれたのが八木邸です。当時の建物などがそのまま残り、現在では観光スポットとなっている八木邸について、見どころや歴史、アクセス方法などを紹介します。

八木邸とは?見出し

Photo by Kuruman

歴史ファンの方なら今までに一度は新選組に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。幕末の時代をまさに疾風のように駆け抜けた新選組については、京都の壬生にゆかりの地があり、ファンの方がよく訪れます。そんな方におすすめの、「八木邸」について見どころなどを紹介します。

京都市壬生にある郷士八木家の邸宅

Photo by Kentaro Ohno

八木邸と「邸」がついていることから、どこかの世界的な大富豪の家なのかと考える方もいるかもしれません。八木邸は京都市中京区壬生にある八木さんという人の家です。現在でもここにはその八木さんが住んでいるのです。

八木邸はもともと江戸時代に郷士として、当時の壬生村の村政に参画していた家でした。京都には古くからの歴史を持つ家が多いのですが、それでも当時周辺に十家ほどあった郷士の家のうち、現在まで続いているのは四家ほどなのだそうです。

新選組の屯所として使われた場所として有名

Photo by MShades

この八木邸が有名になったのは、幕末にここが有名な新選組の屯所となったことに由来します。1863年、十四代将軍徳川家持が上洛するのにあたり、その警護で浪士たちが京都にやってきます。そのうちの13名が任務後も残り、八木邸を宿舎として京都の治安維持に関わることになります。

この13名が有名な「新選組」となるのですが、この名前は門中に掲げられた「松平肥後守御領新撰組宿」という表札に出てきます。つまり八木邸は新選組の屯所として使われただけではなく、新選組が生まれた場所といってもいいのです。

八木邸の歴史見出し

さてそれでは、八木邸の歴史について紹介します。もともと八木家は但馬国に祖を持ちます。源頼朝の富士での巻狩りで白いイノシシを射止めたことから今の家紋を拝領したとされます。

その後室町時代に現在の壬生の地に居を構えるようになり、壬生に十軒ほどあった郷士のうちの一軒として村の経営、壬生狂言などに携わります。加えて京都守護職、所司代とも深いかかわりを持ち、その縁で幕末になると江戸の浪士たちの屯所として使われるようになりました。

芹沢鴨と平山五郎が暗殺された場所「八木邸」

先ほども述べたように、八木邸は江戸の浪士たちの屯所として使われるようになりました。その浪士たちの中に新選組の人々もいたわけです。八木邸はこの新選組に関わって、ある事件の舞台にもなりました。

新選組が結成されると、人数が増えるのに従い、派閥ができてきます。その一つが芹沢鴨を中心とするグループでした。芹沢たちは江戸で浪士組に参加し、そのまま京都に残ったのですが、その後狼藉を働いたなどとされ、暗殺されることになります。

暗殺の際、芹沢たちは島原の角屋で宴会を開き、そのまま八木邸に戻って眠っていました。そのため、暗殺事件の舞台が八木邸の奥座敷となったのです。

新撰組の屯所だった

Photo by MShades

そのような凄惨な事件の舞台にもなった八木邸ですが、新選組の屯所であることからふだんから近くの住民との間に交流があったとも言われています。芹沢の事件後に実権を握った近藤勇は、厳しい隊規が定められ、その中で行動するようになったそうです。

とはいえ、新選組が大きくなるにつれ、八木邸だけでは全員の屯所としては手狭になり、周辺の家や屋敷なども屯所として利用されるようになります。そして1865年新選組は屯所を西本願寺の太鼓番屋に移し、壬生屯所時代は終わったのです。

八木邸のおすすめの見どころ見出し

Photo by t.shigesa

八木邸は1983年に京都市指定有形文化財に登録となりました。新選組の時代をうかがわせる建造物なども多く残っており、歴史ファン、新選組ファンの方には人気の観光スポットとなっているのです。そこで、八木邸でおすすめしたい見どころをいくつか紹介していきましょう。

八木邸の門

ではまず、入口である八木邸の門から見どころを紹介していきましょう。八木邸の門は1804年に建てられたという普請願が残っています。いわゆる長屋門で、横に行燈があり、当時の雰囲気を漂わせています。

なお、八木邸は中の写真撮影はできません。撮影できるのはこの門までということになっています。門には新選組でお馴染みの浅葱色に染められ、家紋が掲げられています。この家紋は先ほど述べたように、源頼朝から拝領したものと言われています。

八木邸の前にある碑

この門を入る手前にある石柱には「新選組遺蹟」という文字が刻まれています。これはこの八木邸が新選組の屯所だった、つまり新選組に関わる場所であるということを示すものなのですが、家としてはごく一般的な旧家なので、これがないと通り過ぎてしまう人がいるかもしれません。

歴史ブームの中、壬生は新選組ゆかりの場所が多くあることから、そこを目当てに訪れるかたが多く見られます。そういった方にとっては一つの目じるしとなっているわけです。

芹沢鴨が暗殺されたときの刀傷

Photo by kanegen

おそらく八木邸に観光に訪れた方にとって一番の見どころと言えるのがこの「刀傷」です。先ほど述べたように、芹沢鴨たちは島原の角屋というところで女性とともにお酒を飲み、八木邸に戻り眠っていました。そこに近藤勇の命を受けた土方歳三、沖田総司らが襲い掛かります。

芹沢は眠っていたといっても免許皆伝の腕前です。当然すぐに刀を構えたわけですが、転んでしまい、討ち取られたと言われています。刀傷はその時ついたものです。

実際に行ってみると、部屋もあまり大きくないですし、天井や鴨居が低いことにも気づきます。そんな実際の場面を感じ取れるのもこの場所の見どころと言えるでしょう。ぜひゆっくり見てみることをおすすめします。

八木邸の拝観料金見出し

このように、歴史や新選組が好きな方にとっては一度は見ておきたいと人気の八木邸ですが、普通に見学したい場合は料金を支払えば普通に見ることができます。しかし、見どころをしっかり確認したいという方におすすめしたいのがガイド付きのほうです。どんなプランで、どのくらいの料金なのでしょうか。

拝観料金に含まれるもの

Photo by Инариский

まず、ふつうに拝観のみをするという方の場合の料金からです。拝観のみの場合は中高生で600円、小人は半額の料金で見ることかできます。前に見たことがあるという方ならば、この料金でも十分に楽しむことかできるでしょう。

一方、ガイド付きの場合の料金は大人、中高生ともに1100円、小人は800円となります。ちょうど500円プラスということになるでしょう。見学時間は9時から17時までですが、ガイドはひと回りするのに25分程度かかるので、こちらを希望する場合は16時30分までに行くことをおすすめします。

この料金の中には次に紹介する八木邸の案内と、抹茶、屯所餅がセットになっています。その分が料金にプラスされていると考えるといいでしょう。

(1)ガイドによる八木邸の案内

さて、それではその料金の内容に関するところを紹介します。メインとなるのがこのガイドの案内です。もちろんガイドをするくらいですから、壬生および新選組の歴史に詳しい方が担当してくれています。

実はこのガイド、とても人気があります。なぜならば新選組に関するさまざまなことを教えてもらえるからです。新選組にはあまり詳しくないという方はこのガイドがあることでよくわかりますし、詳しい方でも新たに知ることがあるかもしれません。

多くの観光客に対応しているので、わかりやすく、面白いガイドだと評判もよいそうですし、説明がなくて見どころを見逃したらもったいないので、できればガイドはおすすめします。料金分の価値は十分にあります。

(2)屯所餅と抹茶のセット

もう一つ、ガイドつきプランで人気なのが終わった後の一休みです。ガイドが終わった後、参加した方にはお菓子と抹茶が供されるのです。実はこの八木邸は現在、京都の老舗和菓子屋で、このお菓子はその和菓子屋のお菓子なのです。

このお菓子「屯所餅」は歯ごたえのある餅に京野菜の壬生菜を刻みいれ、丹波大納言小豆のあんを包んだものです。壬生菜という名前の通り、この野菜は壬生で作られていたここならではのものです。独特の風味が人気で、楽しみにしている方もいるそうです。

ちなみに八木邸のお隣にはその和菓子屋さんが店を出していて、気にいったら購入することもできます。ただ、餅ですからあまり日持ちしません。ぜひおいしいうちにいただくことをおすすめします。

八木邸へのアクセス見出し

Photo by noriqnub

このように、八木邸は見どころが多く、歴史好きの方には人気の高い京都の観光スポットですが、アクセスはどのようにしたらいいのでしょうか。八木邸があるのは京都市中京区壬生なのですが、一般の観光地と違い、普通の家ということを考えると、アクセスは気になるところです。

(1)電車を利用して八木邸へ行く場合

Photo by 海爾渥 / Hairworm

八木邸に行く場合、最もおすすめのアクセス方法は電車の利用です。八木邸があるあたりは、近くに複数の電車の駅があり、どの駅からも比較的楽にアクセスできるからです。

まず最寄り駅として挙げられるのが阪急京都線「大宮」駅、京福電鉄(嵐電)嵐山線「四条大宮」駅です。この2つの駅は名前は違いますが、実は交差点を挟んだ向かいに駅があり、乗り換え駅となっています。ここから四条通と坊城通を通って徒歩で10分ほどです。

京都駅から来る場合は、山陰本線(嵯峨野線)「丹波口」駅が最寄りとなります。ここからでも徒歩で10分ほどでアクセスできます。ただ、京都らしい細い路地を通るので、少しわかりにくいかもしれません。

(2)バスを利用して八木邸へ行く場合

Photo by Ligne 51

電車でアクセスする場合、阪急京都線、嵐電嵐山線は京都駅を通らないため、京都駅からの場合乗り換えが必要になります。また丹波口駅からは道がわかりにくいというデメリットがあります。そこで京都駅からはバスでのアクセスというのもおすすめです。

バスを利用する場合、26系統もしくは28系統のバスが近くに行きます。いずれも嵐山や仁和寺など、京都の西部の観光地に行くバスです。最寄りバス停は「壬生寺道」で、ここからだと徒歩で2分ほどでアクセスできるのです。

このように八木邸はバス停が近いのですが、京都は特に観光シーズンになると渋滞が起こりがちです。加えて嵐山や仁和寺は観光スポットと言うこともあって、バスの混雑も激しいので、できれば電車の方が時間的にも無難でしょう。

八木邸の周辺観光スポット見出し

Photo by MShades

さて、八木邸に観光に行かれるのであればおすすめしたいのが、周辺にある新選組ゆかりの観光スポットです。壬生には新選組に関係する歴史スポットが多く、場所も近いので、どこも人気があります。

まず、同じように新選組の屯所となった家として挙げられるのが「旧前川邸」です。こちらの家は現在個人の住居となっているため、内部の公開は行われていませんが、外見は当時のままであり、見て行くのがおすすめです。

また、土日祝日に限って、玄関で新選組や旧前川邸に関係するオリジナルグッズなどを販売しています。お休みにこのあたりの観光を予定している方はこちらも見て行くのがおすすめです。

Photo by nekotank

また、壬生寺は991年に建立された、京都では珍しい律宗のお寺です。このお寺もまた新選組にゆかりのお寺として人気があります。八木邸が壬生寺の北側にあり、新選組は壬生寺の境内で兵法の調練を行っていたのです。これは屯所が西本願寺に移された後も続きました。

その縁で現在、壬生寺には壬生塚と呼ばれる、隊士たちの墓があるほか、新選組に関するグッズなどの販売も行われています。また境内に見どころも多く、御朱印をいただくこともできるので、寺社巡りの方にも人気があります。

また、毎年節分と春、秋には重要無形民俗文化財に指定された「壬生狂言」が行われます。八木家はこの壬生狂言にもかかわっていました。こちらも人気で見どころが多いので、タイミングがあったらぜひ楽しんでください。

京都・壬生寺は新撰組ゆかりの地!御朱印や歴史など見どころを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
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幕末の志士・新撰組の駐屯地は京都・壬生の町にありました。京都にある壬生寺は、新撰組隊士たちの訓練場として使われた歴史のあるお寺です。壬生寺には言葉を発しない珍しい舞台「壬生狂言」も有名です。今回は京都の壬生寺の歴史や御朱印など見どころをご紹介いたします。

新撰組の屯所跡・八木邸は京都の人気観光スポット!見出し

Photo by Kentaro Ohno

幕末に新選組の屯所が置かれた八木邸とその周辺には、新選組の歴史を今に伝える見どころが多く、ファンの方などがたくさん観光に訪れる人気の観光スポットです。当時の雰囲気そのままに残った建物は、実際に入ってみると当時の隊士たちの姿が目に浮かんできそうなリアル感があります。ぜひ新選組の雰囲気を八木邸で存分に味わってください。

投稿日: 2019年12月13日最終更新日: 2020年10月8日

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