剣山スーパー林道は人気のツーリングスポット！日本最長の自然豊かな道を走ろう

徳島の剣山スーパー林道は、西日本第二の霊峰･剣山のある剣山国定公園や、徳島県観光百選1位に選ばれている高の瀬峡のある日本で最長の林道で、ツーリングを楽しむためにバイクや車が各地から集まってきます。

ここではそんな、日本最長を誇る剣山スーパー林道について、ツーリング時におすすめの見どころや宿泊スポット、自然溢れる人気スポットなどの情報を交えながら紹介します。

徳島県の剣山スーパー林道は、勝浦郡上勝町角屋橋から那賀郡那賀町木頭まで続く、87.7キロメートルという長さを誇る日本で最長の林道です。

剣山スーパー林道は、1972年に｢特定森林地域開発林道･剣山線｣として着工が始まり、1983年に完成した人気の林道です。この自然溢れる林道は、沿線の地域開発と森林資源の開発を目的として造られており、標高600メートルから1000メートルの山岳地帯を貫いています。

日本最長の林道･剣山スーパー林道の途中に現れる自然の景観や紅葉の景色は魅力に溢れています。

起点付近には月ヶ谷温泉があり、林道の途中では殿川内渓谷や人気の高い大釜滝などの景観が楽しめます。

徳島中心部から剣山スーパー林道へアクセスする場合は、国道55号線を南下し、勝浦川橋を渡った後、すぐ県道16号線に入れば、一本道が続き、上勝町の起点となる魚屋橋に到着します。

起点看板から終点の高の瀬峡まで、途中で人気の高い滝見物などをすれば5時間程度かかります。また、高の瀬峡から徳島中心部までの帰路は3時間ほどを要します。途中の宿泊施設で1泊するのもおすすめです。

剣山スーパー林道の頭上には標高1955メートルを誇る剣山が聳えています。剣山は、徳島県のほぼ中央部に位置し、西日本では、石鎚山に次ぐ第2の高山で、白骨林やブナ、シデなどの原生林やミヤマクマザサなど、自然の魅力がたっぷり詰まっています。

山頂からの展望は素晴らしく、丸石や白髪山、三嶺(みうね)、石鎚山(いしづちさん)などを望むことができます。また、頂上付近まではリフトが設置されており、初心者でも容易に登ることができます。

日本最長を誇る剣山スーパー林道の起点は徳島県勝浦郡上勝町にあります。起点には看板が出ており、｢通行止め｣などの情報が出ていることこともあるため、見逃さないようにしましょう。

起点からはしばらく舗装路が続きますが、その後、未舗装道路となり、しばらくツーリングのしづらい道が続きます。この人気の林道は渓流沿いを進むため、初夏にはつつじ、秋には紅葉の美しい自然の景色を楽しみながらのツーリングが堪能できます。

標高1180メートルの旭丸峠から標高1050メートルの土須峠までは、素晴らしい大自然の景色を見ながらのツーリングが楽しめます。その先の分岐を右に進むと、｢岳人の森キャンプ場｣方面に進み、左に進めば日本の滝百選の1つ｢大釜の滝｣があります。

日本最長の剣山スーパー林道の最高地点手前には｢ファガスの森･高城｣という人気の宿泊施設があり、トイレや休憩、簡単な食事などもできます。

｢ファガスの森･高城｣の先に、｢徳島のへそ｣と呼ばれる標高1500メートルを誇る剣山スーパー林道の最高地点があります。そこからすぐの場所にある川成峠が剣山スーパー林道の中間地点となります。

このスポットからは2本の下山道があり、その道を利用すれば給油ができるとともに、1泊ゆっくり休んでから再びツーリングを開始することもできます。

川成峠から先は、20キロメートルほど未舗装道路が続き、民家やコンビニなども無いため、事故など起こさないよう注意して進む必要があります。分岐から4キロほど進むと｢山の家･奥槍戸｣があります。この人気の山の家では、軽食やトイレがあるため、休憩場所として利用できます。

その先の剣山トンネルを抜けたところには、ミニ四十八ヶ所と呼ばれるお地蔵様や、紅葉の名所として人気の高い｢高の瀬峡｣などの見どころスポットがあります。そして間もなく、剣山スーパー林道の終点となる徳島･那賀郡那賀町木頭に到着します。

日本最長の剣山スーパー林道をバイクや車で走行する場合は、全長87.7キロメートルの剣山スーパー林道の途中にはガソリンスタンドが無いため、林道の起点または終点付近のガソリンスタンドで満タンにしてから出発することをおすすめします。

バイクのタンク容量が少なく、一度の給油では走行しきれない場合は、中間地点当たりで林道から一旦離れてガソリンスタンドを探し、給油することが必要となります。

また、距離の長いツーリングとなるため、飲み物や食料などを持参することをおすすめします。天候の急変に備え、雨に濡れても大丈夫な服装で出かけることも大切です。

日本最長の剣山スーパー林道では、12月上旬から3月下旬にかけて、積雪のため通行止めとなります。また、通常時でも、崖崩れなどにより通行止めになる場合もあるため、｢とくしま林道ナビ｣等で事前にチェックをしてからツーリングにチャレンジすることをおすすめします。

道路は未舗装部分があり、カーブも多いため、運転には注意をして走行するよう心がけましょう。

月ヶ谷温泉村キャンプ場は、日本最長を誇る剣山スーパー林道の起点から近い場所にある人気のキャンプ場で、この自然溢れるスポットでキャンプをしてから林道のツーリングをスタートする人も多いようです。

月ヶ谷温泉村キャンプ場では、オートキャンプの他に、ユニットバスやベッドのあるコテージ、大型テントと食事がセットになったグランピングなどの施設も充実しています。
 

月ヶ谷温泉村キャンプ場のコテージを利用する場合は、ハイシーズンが、中学生以上の大人5500円、小学生3300円、3歳から5歳児が1500円となります。また、オフシーズンはそれぞれ3500円、2500円、1000円となり、どちらも温泉入浴券が付いています。

この人気のキャンプ場では、テントや炭などのレンタル、販売もしており、バーベキューなどの食事が簡単にできます。定休日は水曜日となっていますが、7月から9月には無休で営業しています。

徳島･殿川内渓谷は、日本一長い剣山スーパー林道と勝浦郡上勝町生実を流れる勝浦川の上流に沿って広がる、約6キローメートルの渓谷です。この人気の渓谷の渓流はアメゴの釣り場であり、初夏のつつじ、秋の紅葉などの絶景に囲まれながら、森と渓流の大自然の中で豊かなひと時を満喫することができます。紅葉の見頃は10月下旬から11月中旬となります。

人気の殿川内渓谷は、剣山スーパー林道の起点からも近い位置にあり、徳島自動車道･徳島インターチェンジからは約2時間でアクセスできます。殿川内渓谷付近は、12月初旬から3月下旬は積雪によりスーパー林道が通行止めとなり、入ることができなくなるので注意が必要です。問合せ先は、下記の上勝町役場産業課となります。

岳人の森キャンプ場は、日本最長を誇る剣山スーパー林道の起点の場所から、土須峠の先の分岐を右に進んだところにある｢四国産学植物園･岳人の森｣の中の自然味溢れるキャンプ場です。この人気のキャンプ場では、道具持ち込みのキャンプや、山荘での宿泊ができます。

山荘では、1泊2食付きのプランや素泊まりプランがある他、キャンプの利用時にも、事前に予約を入れておけば夕食や朝食を用意してもらえます。また、キャンプに必要な道具類のレンタルや販売もできるため、ビギナーでも安心してキャンプが楽しめます。

岳人の森キャンプ場内の人気の食事処｢観月茶屋｣は、立ち寄りでの利用も可能なため、ツーリング中の休憩所としてもおすすめです。ただし、冬季は休業となる他、臨時に休業する場合もあるため、前もってチェックしておくことをおすすめします。

岳人の森キャンプ場への入場料は、中学生以上の大人が500円、子供は無料です。1泊のオートキャンプは、大人1500円、子供750円でペットの同伴もできます。また、デイキャンプは、大人800円、子供400円となります。

人気の山荘･シャクナゲ小屋利用の場合は、1泊2食付きが大人10000円、子供9000円、素泊まりの場合は大人4300円、子供3200円となります。

｢観月茶屋｣のおすすメニューは、田舎そばが600円、田舎そばセット1000円、阿波薬膳遊山箱弁当3500円、ミニ会席3200円などです。

徳島･ファガスの森･高城は、日本最長の剣山スーパー林道に入り、7キロメートルほど進んだ場所にある自然溢れる施設で、食事休憩や宿泊ができます。施設の周りは樹齢数百年のブナの木を中心とした原生林が覆い、テント持ち込みのキャンプができる他、トイレやキッチン付きのコテージもあり、キャンプ初心者でも安心して利用することができます。

食事には、地元の食材を使った人気の｢高城うどん｣や｢鹿肉カレー｣、｢山菜釜めし｣、鹿肉の竜田揚げ｣などがメニューとして用意されており、ツーリング中の昼食などにもおすすめのスポットです。

徳島･ファガスの森･高城では、オリジナルの剣山スーパー林道ステッカーも販売しているので、ツーリングをした記念にバイクや車に貼ってみのも良いでしょう。

ファガスの森･高城の営業期間は4月中旬から11月上旬で、収容人数は25名です。休業日は水曜日と木曜日ですが、臨時休業をすることもあるため注意が必要です。

キャンプの利用料金は1張り500円で、4名用のコテージは1泊1棟5000円となります。また、駐車場も完備しています。

ファガスの森から10分ほど走ったところにあるのが｢徳島のへそ｣と呼ばれる剣山スーパー林道･最高地点の場所です。｢徳島のへそ｣には駐車場があり、この大パノラマのスポットからは、雲早山や高丸山などの素晴らしい景色を望むことができます。また、そこから少し行ったところが剣山スーパー林道の中間点となります。

最近、｢とくしま林道ナビ｣という、日本最長の剣山スーパー林道を中心とした情報を発進してくれるサイトが立ち上がったようですが、そのサイトの企画として、｢徳島のへそ｣でカップ麺を食べようという｢カップラーメンミーティング｣というイベントが行われました。

このイベントに参加した人たちは100人ほどで、カップ麺や鹿肉を楽しんだ後には、撮影会も行われたそうです。

徳島･四季見谷温泉は、森と清流に囲まれた自然味溢れる静かな温泉宿です。この人気の温泉にアクセスするには、日本最長を誇る剣山スーパー林道の途中にある土須峠の先の分岐を左折して国道193号線に入り、｢大釜の滝｣を過ぎて県道296号へ進めば目的地に到着します。

この温泉旅館は、林道の途中で寄り道をしたり、2つの滝を楽しんだりしたい場合の宿泊におすすめの宿となります。

四季見谷温泉は、天然温泉や鹿肉を使用した料理が充実しており、様々な宿泊プランの中から選ぶことができます。

四季見谷温泉では、日帰り温泉の利用もできるため、バイクや車での立ち寄りにおすすめです。入浴料は大人が600円、3歳から12歳までの子供が400円となっており、営業時間は午前10時から午後9時までです。休館日は水曜日ですが、8月と11月は休日無しで営業しています。

四季見谷温泉の近くには大轟の滝と大釜の滝があります。大轟の滝へは、遊歩道を登りますが、車道から観ることもできます。

大轟の滝は徳島･那賀町にある名瀑で、標高1495メートルの雲早山を源流とする沢谷川水系にあり、落差は20メートルほどですが、3段に連なって流れ落ちるさまは豪快で、滝つぼが大きいことで知られています。この滝は｢とくしま88景｣にも選定されています。

大轟の滝の先には大釜の滝があります。大きな岩をくり抜いた暗いトンネルを潜り抜けた先に大釜の滝が見えてきます。道路からも見えますが、間近で見るには階段を下ります。

大自然に包まれた大釜の滝は落差20メートル、淵の深さが15メートルもあり、釜の形をしている滝つぼの底には大蛇が住むという伝説があるそうです。

この滝つぼの周りの迫力ある岸壁や美しい滝つぼは人気があり、｢日本の滝百選｣にも選ばれています。

ライダーズイン奥物部は、｢いざなぎの里｣香美市大栃にある宿泊施設で、ツーリングやボルダリング、釣り等のベース基地として愛されているスポットで、焚火などもできます。

この施設は日本最長を誇る剣山スーパー林道終点から29キロと、少し離れた場所にありますが、バイクや車でのツーリングを楽しむにはおすすめの宿泊施設です。

ライダーズイン奥物部は、赤橋とも呼ばれる大栃橋のたもとにあり、付近にある湖の湖畔では8月14日に湖水祭りが行われます。湖水祭りでは、数千もの灯籠が湖面を金色に染め、無数の打ち上げ花火が夜空を染めます。そして、櫓の周りでは、ダンス音楽に合わせて地元の人々が夜通し踊り続けます。

ライダーズイン奥物部付近には大蛇伝説が残る女池と男池という2つの天然池があり、樹齢約500年の赤芽柳の大樹は徳島市の天然記念物に指定されています。

またライダーズイン奥物部の近くには、｢日本の滝100選｣に選ばれている轟の滝や紅葉の見事な大荒の滝があります。そして、樹齢400年とも言われる大栃のムクの木は県の天然記念物に指定されています。

周囲に自然の見どころ溢れるライダーズイン奥物部の利用料金は、1人の使用が3000円、2人で000円、3人で6000円となっています。施設内には、コンセントやトイレ、シャワー、ランドリールーム、ホールなどが備わり、バーベキューもできます。

レンタル用品としては、シュラフ、簡易ベッド、マット、扇風機、バーベキューセット、灯油ファンヒーターなどがあります。また、駐車場には4台の車が駐車できます。

剣山スーパー林道は、徳島県勝浦郡上勝町から那賀郡那賀町にかけて87.7キロという長さを持つ日本最長の林道で、西日本第二の霊山剣山を仰ぎながらツーリングが楽しめる林道でもあります。ここでは、この大自然溢れる剣山スーパー林道について、人気のツーリングやおすすめのスポットなどの情報を取り入れながら説明してみました。