電電宮は嵐山にある電気・電波の守り神！人気神社のお守りもチェック！

八百万の神と言われるように、日本ではすべての物に神様が宿っているとされてきました。そんなさまざまな神様を祀っている神社が日本中にありますが、その中でも珍しい電気や電波の神様に関係が深いのが電電宮です。観光スポットとしても大人気の嵐山にある電電宮。この記事では、そんな電電宮についてご紹介します。

日本人だけでなく外国からの観光客も大変多い嵐山。そこにある法輪寺というお寺の中に今回ご紹介する電電宮はあります。そしてユニークなのが、電気や電波に関連がある電電宮らしく、お守りはなんとSDカードになっているのです。そんな人気のお守りについてや、アクセス方法なども含めて詳しく解説をしていきます。

電電宮には、神社の名前からも想像がつくように電気や電波に関する神様が祀られています。京都の嵐山という観光地にあることもあり、日本全国から電気や電波に関連した仕事をしている方がご利益を求めて電電宮へお参りにきています。ここからはそんな電電宮の歴史やご利益などについてご紹介しましょう。

奈良時代に電電宮のある法輪寺が建てられました。御本尊は虚空蔵菩薩です。その後、神仏習合により法輪寺にも鎮守社を設けることになり出来たのが電電宮です。御本尊が自然全般をつかさどる虚空蔵菩薩ということで、どの鎮守社も自然に関連したものとなっています。

応仁の乱などで一時は勢いをなくしたものの、その後は復興を遂げました。しかし、1864年蛤御門の変で法輪寺とともに電電宮は焼失してしまいます。電電宮が現在のように再建されたのは1956年になってからのことです。

電電宮の御祭神は電電明神です。そして電電宮は電気、電波、通信、電子、電力など電気や電波に関連することにご利益があると言われています。

日本全国を探してもこのようなご利益がある神社は見つかりませんので、唯一無二ということで数多くの方が遠方からお参りに訪れているのです。

渡月橋にほど近いところにある法輪寺。その法輪寺の境内にあるのが電電宮です。規模としては決して大きくない電電宮ですが、見どころはたくさん!法輪寺も含めてじっくりと見て周ると1時間は掛かります。長い石段を登って電電宮や法輪寺に行きますので、歩きやすい靴で参拝するのがおすすめです。

電電宮の見どころの一つ目は電電塔です。電電宮のある法輪寺の参道にあるのですが、よく見るとトーマス・エジソンとハインリヒ・ヘルツの肖像があります。

日本の神社に外国人の肖像というのが非常にユニークで注目を集めているこちらの電電塔。電気や電波に関連して偉大な功績を残した方の霊を顕彰するという塔ということもあり、トーマス・エジソンとハインリヒ・ヘルツが選ばれました。

電電宮の歴史のところで触れたように、一時期は勢いをなくしたり、焼失をしてしまった電電宮。そこで電電宮を大切にし、その意義を後世に長く語り継いでいこうという主旨で発足したのが法輪寺電電宮護持会です。

法輪寺電電宮護持会の名簿を見ていると、パナソニック、関西電力、NTT、ソフトバンク、朝日放送などといった超有名企業の名が目立ちます。電電宮がどれぐらい大切にされているのかが良く分かる法輪寺電電宮護持会も見どころの一つです。

次にご紹介する電電宮の見どころは電伝みくじです。電気に関連する神社ということで、非常にユニークなおみくじとして注目の電伝みくじ。

まず注目したいのがそのおみくじ版です。法輪寺の虚空蔵菩薩は剣と宝珠をお持ちになっていることから、このおみくじでも剣と宝珠を持って占います。しかも、占いの最中には微弱な電流が流れるという仕掛けも!

剣と宝珠を握ると花びら型のおみくじ版に書いてある数字が点滅し、自分の数字が決められるという仕組みになっています。こちらは一人でも行うことができますし、カップルで手を握り合いながら行うこともできます。

電電宮には、電気や電波にちなんだユニークなお守りもあります。電電宮のお守りはなんとマイクロSDカードになっているのです。

16ギガのSDカードはもちろん実際に使用することが可能です。カードとアダプターがセットになっており、SDカードには法輪寺の虚空蔵菩薩のjpeg画像データが入っています。携帯電話の待ち受けにどうぞ。

最近では御朱印ツアーなども開催されるほど人気の御朱印巡り。電波に関連した珍しい神社ということで電電宮でも御朱印を希望する方が多いですが、残念ながら電電宮には御朱印はありません。

ただし、電電宮のある法輪寺では御朱印を書いていただくことができます。オリジナルの御朱印帳はありませんので、予め御朱印帳の準備が必要です。

電電宮のある法輪寺で御朱印を頂いたあと、ぜひ立ち寄りたい見どころが法輪寺の展望スポットです。舞台と呼ばれているこの展望スポットからは、渡月橋だけでなく嵯峨野の美しい自然が見えるほか、遠くには京都市内や東山の山々まで見渡すことができます。電電宮に行った際にはぜひ立ち寄ってみてください。

電気、電波に関連した神社という珍しさもあって、今では日本だけでなく海外からの参拝客も多いという電電宮。最後にご紹介するのは電電宮の基本情報です。京都の嵐山という日本を代表する観光地にあり、公共の交通機関を使用してのアクセスも非常に便利なところにあります。

電電宮があるのは嵐山でも大人気の渡月橋の近くです。法輪寺という大きなお寺の中に電電宮があります。

問い合わせは基本的に法輪寺にすることになります。法輪寺の住所や電話番号はこの項目の一番下にある表を参照してください。

電電宮でお守りなどを頂きたい場合は授与所へ行くことになります。授与所の受付時間は基本的に午前9時から午後5時まで、年中無休での営業です。

ただし、電電宮の境内の散策は24時間いつでも行うことができます。毎年5月23日は電電宮の大祭の日となっています。この日に合わせて訪れるのもおすすめです。

電電宮の最寄駅となるのは阪急電鉄の嵐山駅です。嵐山観光の起点ともなる嵐山駅。駅の改札を出ると大きな駅前広場が広がっています。

そしてその広場を左へと進むと案内版があり、その中に電電宮のある法輪寺もありますのでその矢印に沿ってアクセスしてください。嵐山駅から電電宮までは、徒歩で約5分ほどでアクセスが可能です。

法輪寺までアクセスをしたら、門をくぐり雰囲気のある長い階段をのぼっていきます。その階段を登りきる少し手前、左側に電電宮があります。

電電宮に自家用車でアクセスするときに気になるのがその駐車場の有無です。法輪寺に参拝に来た方用の駐車場が完備されていますので、電電宮にお参りの際にもそこを利用することができます。

料金は1000円で20台分が完備されています。万が一、ここが満車になっている場合でもすぐ近くにコインパーキングがあるので安心です。

法輪寺の鎮守社である電電宮。電気や電波の神様を祀るという、日本全国でもかなり珍しい神社とあって、電気や電波関連者やIT関連の方がひっきりなしにお参りに訪れています。ユニークなお守りやおみくじも人気なだけでなく、嵐山駅からすぐというアクセスもよい神社ですので、ぜひ訪れてみてください。