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似島は広島のおすすめ観光スポット!見どころや歴史をご紹介!

似島は広島のおすすめ観光スポット!見どころや歴史をご紹介!
投稿日: 2020年5月26日最終更新日: 2020年10月8日

似島は広島の南に位置する小さな島です。この島は広島港からフェリーで20分ほどでアクセスできる便利な場所に位置しながら、電車やバスなどの交通機関の無い素朴な島です。似島は第二次世界大戦時、広島に原爆が投下された折に、被爆者たちが避難した島でもあります。

広島の似島を訪れてみよう見出し

Photo by jmettraux

似島(にのしま)は瀬戸内海に浮かぶ小さな島で、広島港から南に3キロほどの場所にあります。似島を代表する「安芸小富士」は広島市民にも大変親しまれている山で、似島を訪れる人々は山登りや魚釣り、歴史スポット巡り、海水浴などを楽しんでいます。

ここではそんな広島の似島について、おすすめの観光スポットや原爆の歴史、などの情報を交えながら紹介します。

瀬戸内海に浮かぶ似島見出し

Photo by naitokz

似島は瀬戸内海に浮かぶ数々の島の1つで、富士山に似た似島の姿は遠くからみても一目瞭然です。この島は広島から3キロメートルほどの場所にあり、広島市の中心街からも望むことができます。

島の北側には、似島のシンボル「安芸小富士」があり、小さな島だけに、観光で訪れた際は短時間で「安芸小富士」に登ったり、徒歩や自転車で島の周囲を一周することもできます。

島の一周は10キロの小さな島

似島は島の周囲が10キロ強という小さな島で、2時間半もあれば徒歩で一周することができます。この島は第二次世界大戦時、広島に原爆が投下された時に被爆者たちが避難した場所となり、広島の「第二の聖地」として、修学旅行などで、全国から多くの学生や一般客が訪れます。

広島港からフェリーで20分

広島の南方約3キロメートルの場所に位置する似島を観光で訪れる際は、広島港からフェリーを利用すれば20分ほどでアクセスできます。似島には、年間を通して魚釣りやハイキング、水遊びなどを楽しむ人々や家族連れが多い他、原爆の歴史を辿る平和学習の場として訪れる人々も多数います。

バスもタクシーない自然豊かな島

似島には鉄道が無いのみか、バスやタクシーといった公共の乗り物が無く、レンタサイクルもありません。そんな似島の観光スポットを巡るには、ハイキングや持ち込みの自転車で島を巡るのが素朴で豊かな自然と親しめる方法となります。

島では牡蠣(かき)の養殖が盛んに行われていて、干潮時には牡蠣の稚貝を付けたホタテの貝殻が一面に吊るされた光景を至る所で見ることができます。

都会の雑踏を離れ、素朴で静かな島の生活を満喫するのもおすすめの旅の過ごし方と言えます。

広島市民に親しまれる安芸小富士

似島の象徴であり似島を代表する山が「安芸小富士(あきのこふじ)」です。似島は遠くから眺めると、島自体が富士山のような形をしており、その最高峰に位置するのが標高278メートルの「安芸小富士」です。

「安芸小富士」はそれほど高くない山のため、登山というほど大袈裟なものではなく、港からおよそ50分もあれば、無理なく登頂することができます。

安芸小富士からの絶景を求めて観光客も

Photo by Kentaro Ohno

「安芸小富士」に登るために似島を訪れる人も多いようです。おすすめの「安芸小富士」の山頂からは瀬戸内海の絶景のパノラマが堪能できます。

似島を象徴する「安芸小富士」の名称は、江戸時代の漢詩名で、「安芸の国の小さな富士」に由来しています。また「安芸小富士」は広島市中区の一角から望む姿が最も美しいとされ、その場所が富士見町と呼ばれるようになったそうです。

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広島市おすすめ観光スポット15選!名所や人気の絶景をご紹介します! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
WWⅡの悲惨な歴史から復興し、今や国内随一の平和を発信するスポットとして有名な広島県。そんな広島県の中心広島市には魅力的な観光名所がたくさん存在します。今回は言わずと知れた世界遺産の原爆ドームをはじめとする広島市の魅力的な観光スポット15選をご紹介します。

原爆被爆者の救護所だった似島見出し

Photo by scarletgreen

似島は、日清戦争の終わる1895年には陸軍検疫所が設置されました。その後、第1次世界大戦後にはドイツ人の捕虜収容所として使われた歴史を持ちます。

そして、第2次世界大戦末期、広島に原爆が投下されると、この検疫所には1万人を超える被爆者たちが運びこまれました。被爆者の多くはこの場所で死亡しており、この史実こそが似島が「第2の聖地」と呼ばれる所以です。

日清戦争の終結時の似島

Photo by kagawa_ymg

似島では、日清戦争の終結した1895年当時、朝鮮半島や台湾からの帰還兵のための陸軍検疫所が設置されていました。

この場所に検疫所が設置されたのは、当時、世界的に流行していたコレラなどの伝染病を水際で防ぐことが目的だったそうです。

第1次世界大戦中の似島

Photo by kagawa_ymg

検疫所の場所の少し南側には、後に第2検疫所が造られましたが、第1次世界大戦時には第1検疫所が兵器倉庫として、また第2検疫所がドイツ人の捕虜収容所として使われたそうです。

日本で初めてバウムクーヘンが作られたのが似島だったそうですが、ドイツ人の捕虜の一人が作ったものです。

広島に原子爆弾投下後の似島

Photo by Kentaro Ohno

1945年8月6日、広島に原子爆弾が投下された後、被爆者を収容する場所に選ばれたのが似島でした。この時期には陸軍検疫所が臨時野戦病院となりました。

原爆投下の約1時間半後の午前10時過ぎから、被爆者が船で次々に運ばれてきました。結局収容された数は1万人を超えたそうですが、この小さな島にそれほど多くの被爆者が収容されたという事実に、驚きを禁じることができません。

臨時野戦病院は終戦後10日ほど経った8月25日に閉鎖され、被災者の多くはこの場所で亡くなりました。そして残された生存者は、国内の設備の良好な医療施設に移送されました。

Photo by sprklg

似島では、第2次世界大戦が終わった1946年に、第1検疫所の跡地に戦争孤児のための似島学園という施設が設立されました。その学園が最初に受け入れたのは、原爆や戦災によって家族を亡くした34人の孤児だちでした。

そして1967年、第2検疫所の跡地には養護老人ホーム・平和養老館が設立され、現在では、介護サービスも提供する特別養護老人ホームとなっています。

似島で戦争の面影が残る場所

Photo by jetalone

似島では、第2次世界大戦の面影が今でも多くの場所に残っています。何と言っても原爆の直撃を受けた広島市にある島だけに、その爪痕は至る所に残されています。

その1つが多くの遺骨がの掘り出された場所で、そこには慰霊碑が建っています。それ以外にも土塁の積まれた弾薬庫跡や被爆者たちが焼かれた馬匹検疫所焼却炉跡など、悲惨な戦争の歴史が色濃く刻まれています。

慰霊碑

Photo by Hiroshima University Campus Scape

似島南東部の中学校付近には慰霊碑があります。この場所や近くにあった防空壕の跡から、数多くの遺骨が次々と発見され、のどかな漁村としては考えられないような悲惨なできごとが、戦争中にこの付近の場所で起きていたことを窺い知ることができます。この付近では500体以上の遺骨が発見されています。

弾薬庫跡

Photo bystuffwithkids

似島学園の南側には弾薬庫跡があります。1905年に第1検疫所が改修され、倉庫や弾薬庫となりましたが、その施設を行き来するためのトンネルが何か所にも渡って造られました。

弾薬庫の周囲には土塁が高く積まれ、樹木で隠され、その中に弾薬を保管する倉庫が建てられました。現在では、土塁と弾薬庫に出入りするトンネルのみが残されています。

馬匹検疫所焼却炉跡

Photo by amika_san

似島の南東側の広島養老館から、更に南へ少し下った場所に馬匹検疫所焼却炉跡が残っています。慰霊碑の場所からも程近い場所にあるこの焼却炉跡は、元々、病死した軍用馬を焼くための償却炉だったのですが、原爆投下時には、多くの被爆者たちがこの焼却炉で火葬されました。

似島のおすすめポイント見出し

Photo by yendo0206

似島を観光で訪れる場合には、いくつものおすすめスポットがあります。みかん狩りや釣りなどが楽しめるスポット、美しい夕日が望めるスポット、碧く澄んだ極楽ビーチなど、島の自然を存分に楽しむことができるスポットに溢れています。また、島に住む多くの猫たちと戯れることもできます。

みかん狩りや釣りなどのクティビティが楽しめる

Photo by PYONKO

似島には、宮崎農園といっう似島で最も大きな農園があります。農園内では、ミカン畑に囲まれた丘の上でみかん狩りをしたり、芋堀りを楽しむことができます。

また、似島には、岩場や港など、釣りのできるポイントが数多くあります。場所によっては、チヌ、メバル、カレイ、キスなどが釣れ、釣った後に必要な氷の販売店のあるポイントもあります。

その他にも似島では、3月から5月にかけて潮干狩りのできるスポットがあります。有料となりますが、貝がたっぷり採れるため、潮干狩りが思う存分満喫できます。道具の無料貸し出しもできます。

美しいサンセットのスポットも!

似島の西側には美しい夕日が見られるサンセットスポットがあります。この場所からは遠く宮島の向こう側に沈む幻想的な夕日を愛でることができます。

フェリーの到着する港からも、きれいな海とその向こうに沈む大変美しい夕日を望むことができます。

綺麗な極楽ビーチ

Photo by Kentaro Ohno

似島で海水浴を楽しむのにおすすめなのが極楽ビーチと呼ばれる海岸です。似島の南西部にある長浜海水浴場は、たくさんあるビーチの中でも最も広いビーチで、長さが500メートルもあります。

長浜海水浴場の水は青く澄んだ美しい海水で、夏になると広島市内からも多くの海水浴客が集まってきます。

島の猫たち

似島は猫が多いことでも知られています。集落では半野良の猫が多く、村人たちになついています。似島では水産資源が豊富なため、猫にとっても住み心地が良いのでしょう。

似島の猫と戯れたいがために似島を訪れる猫ファンも多く、種々の場所で猫とじゃれ合う癒しの光景を見ることができます。

似島はバームクーヘンの発祥地

Photo by yto

似島は日本におけるバウムクーヘン発祥の地でもあります。どうして似島が発祥の地かというと、第1次世界大戦の際、多くのドイツ人が捕虜として似島に連れてこられました。

そんな捕虜の中にカール・ユーハイムさんという人がいましたが、カールさんは元々中国で洋菓子店を経営していた人です。彼は、1919年に広島県物産陳列館で開かれたドイツ作品展示即売会で焼き菓子を出品しましたが、それが日本で初めて焼かれたバウムクーヘンとなりました。

Photo by Richard, enjoy my life!

捕虜から解放されたカールさんは、1921年、横浜でバウムクーヘンの店を開き、順調な滑り出しを見せたのですが、関東大震災により、お店は灰と化しました。その後も紆余曲折があり、彼の人生は順風満帆とは言えなかったのですが、バウムクーヘンは広く全国に知られるようになりました。

当時、この焼き菓子は「ピラミッドケーキ」と呼ばれていましたが、1960年代に入ると「バウムクーヘン」と名前が改められ、一般に知られるようになったようです。

広島の穴場観光スポット特集!自然の絶景や女子旅にもおすすめの場所もあり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
広島の穴場観光スポット特集!自然の絶景や女子旅にもおすすめの場所もあり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
広島でおすすめの穴場観光スポットを特集します。広島は有名かつ人気の観光スポットに恵まれていますが穴場的なスポットもあります。地元の人に親しまれている自然や穴場的観光スポットがあるので、広島のさらなる魅力発見にもつながります。

似島へのアクセス見出し

Photo by Kentaro Ohno

似島にアクセスするには、まずJR広島駅から広島電鉄市内線1号線か5号線に30分ほど乗車して広島港に行きます。広島港駅から広島港へは徒歩5分ほどでアクセスできます。

バスの場合は広島駅の南口2番乗り場から広島バス21号線に30分ほど乗り広島港駅に行きます。駅から広島港まで、こちらも徒歩5分ほどで行けます。

電車またはバスで広島港にアクセスした後、広島港の第5桟橋から似島行きフェリーに20分ほど乗り、似島にアクセスします。フェリーは1日に13便ほど運航しています。

似島を訪れて戦争の歴史に触れよう見出し

Photo by Kentaro Ohno

似島は広島港の南にある小さな島で、魚釣りや海水浴、ハイキング、ミカン狩りなど、広島市民が気軽に楽しめるスポットとして親しまれている島です。またこの島では戦争の歴史を物語る数々の施設跡が残り、「広島の第2の聖地」として多くの人々が訪れる場所でもあります。

ここではそんな広島の似島について、おすすめの観光スポットや原爆の歴史などについての情報を取り入れながら説明してみました。広島を訪れる折には、是非似島まで足を伸ばしてみて下さい。

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投稿日: 2020年5月26日最終更新日: 2020年10月8日

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