危険な日本全国の酷道と険道をチェック!
日本には酷道と険道と呼ばれる、走行が危険な一般道があります。そんな危険な悪路でも、なぜか魅力を感じる方がたくさんいます。
日本中にある酷道と険道について詳しく見てみましょう。そしてその気になる魅力を探ってみましょう。
酷道と険道って?
まず初めて聞いた方は、この酷道と険道の違いがむずかしいのではないでしょうか。どちらも酷いや険しい道という漢字です。
酷道は国道と同じ読み方で、険道は県道と同じ読みになります。この2つの道のことを指す酷道と険道の違いについてみてみましょう。
酷道と険道は国道か県道かの違い
酷道とは、一般国道の中でも普通車での通行がむずかしい国道のことを言います。漢字のごとく、酷い状態の整備がしっかりとされていない国道のことになります。
そして険道は、険しいために走行が難しい県道のことを指します。道が国道か県道かによって呼び方が違っています。他にも細部にわたって違いもありますが、まずこの2点の違いです。
とにかく悪路! 酷道と険道の特徴
酷道と険道と呼ばれる道は、走行するのが難しいほど整備されていない悪路です。この2つには違いがあります。
まず道の長さからです、国道はいくつもの県に渡る長距離の悪路を指します。そして険道は長くても1つの県内で収まる、数十キロほどの悪路を指します。
次に道の幅にも違いがあります。どちらの道でも道幅が狭く一般道よりも走行に危険を伴うほどの狭さの道になります。しかしより細く1台の車でもギリギリ通れるか通れないほどの道が、険道と呼ばれています。
観光スポットになっている珍しい険道も!
そして日本全国の酷道や険道には、その魅力にひかれてたくさんの方が走行しに来ます。酷道と険道の悪路をわざわざ走る理由は、その山肌が見えるほど未舗装の山道、自然に包まれた雰囲気、必ずどこかにつながっているという探求心を掻き立てるスポットであるからです。
酷道と険道を通る際は注意が必要
そして、日本全国にある酷道や険道は悪路として知られています。酷道や険道は一般の道がきれいに整備されていない状態で悪路となっている道のことです。
その為興味本位だけで走ってみようと行くのはとっても危険です。全国的に酷道や険道として知られている道は道幅が狭かったり、ガードレールが無かったり、倒木があったりする場合もあります。細心の注意をもって走行、また避けられるのであれば通行しないことをおすすめします。
日本の三大酷道ランキング
ではまず悪路ファンを魅了する酷道のランキングをご紹介いたします。走行が難しいと言われる酷道は日本全国の人が訪れる有名な酷道があります。
その魅力をランキングでご紹介いたします。しかし訪れる際には最新の注意を払っての走行や時には行かない判断も必要です。
大酷道第3位:国道418号(福井県と長野県間)
日本全国の悪路ファンに有名な、福井県大野市と長野県飯館市を結ぶ国道になります。約243kmの区間で、すべての区間で悪路というわけではありません。
途中は生活道として毎日使用されている2車線の綺麗に舗装された道やバス道となっている区間もあります。しかしこの国道418号が悪路として有名なのは廃道区間が存在するからです。
別名は「キングオブ酷道」
キングオブ酷道とまで言われる国道418号は、恵那側廃道ゲートが途中であり通行できない国道となっています。しかし日本全国の酷道マニアから愛されるのは、通行できないのになお今でも国道として存在しているという、マニアの心をくすぐる魅力があるのです。
通年を通して通行ができませんので、皆さん迂回路を通って楽しんだり、手前の細い悪路まで行って楽しんだりと様々です。
大酷道第2位:国道425号(三重県と和歌山県間)
こちらの酷道は三重県尾鷲市から和歌山県御坊市まで続く、約193kmの道になります。こちらの酷道はシニゴーとして人気のあるスポットです。
こちらももちろん道幅は狭く途中にはガードレールが設置されていない危険な道もあります。そして紀伊半島の酷道の中でも最強と呼ばれる「転落・死亡」を注意する看板が上がっています。
ガードレールはなし!
道幅が狭くガードレールの無い道には、転落事故が多発しています。山岳部の道で、落石やシカの出没なども多発する酷道です。
林業を行っていた際のそのままの荷物運搬用レールや、建物なども趣ある人気の酷道です。道の至る所に赤い注意喚起の看板が若干の恐怖と好奇心を掻き立てる国道と言われています。
大酷道第1位:国道439号(徳島県と高知県間)
日本全国の酷道ファンの人気ナンバーワンの道は、徳島県徳島市を起点に高知県四万十市までの約348kmの酷道です。
ヨサクとして知られている四国最長の酷道で、車1台分の道幅の未舗装でガードレールの無い道が続きます。
テレビでも紹介された有名な酷道
そして国道439号は、テレビで何度も紹介された有名な酷道です。天候次第では大変危険な国道439号で運転技術が必要な道とも言われています。
狭路区間では大型車の走行はできません。どこまで走っても森の中の道で見ノ越峠、京柱峠、杓子峠などの峠越えも多い道になります。
番外編:国道157号(岐阜県と福井県)
国道157号は、石川県金沢市と岐阜県岐阜市を結ぶ約200kmにも渡る酷道になります。こちらの道は北陸と東海を最短距離で結ぶ重要な道でもあります。
そして冬季期間は長い間閉鎖となり、その必要な人が利用できない道としても有名な酷道です。そして道幅が狭く、道路の状態も良くないとして知られています。
危険度は三大酷道以上?
そして国道157号は日本三大酷道よりも危険な道と言われています。衝撃的な「落ちたら死ぬ!」の看板があるとして知られています。
福井県と岐阜県の県境の温見峠は、標高1000mほどです。豪雪地帯にある道で、1年の半分ほども道が通行止めになります。その為雪の重みで標識が傾いていたり、道がぼこぼことしていたり、陥没している時期もあります。
そして酷道57号には「洗い越し」があることでも知られています。川に橋を架けずに道の上を川の水が流れていきます。道路に川の水がどばどば流れてきている箇所があります。とってもレアな国道です。
酷道よりも多い全国の険道
つぎは酷道よりもより危険な道と言われる、険道についてのご紹介です。北海道から関東、中国地方に九州にもある険道のご紹介です。
各地域で有名な険道はここだという人気のスポットばかりです。しかし行ってみるには車での走行が難しい道幅や路面状態の場所も含まれます。
神奈川県道701号の険道っぷり
神奈川県で険道として有名な道と言えば、伊勢原市大山と秦野市寺山を結ぶ道の県道701号です。そしてこちらの県道701号は幻の道と呼ばれ、総距離のうち市内の人の通る道以外は、通行人もほとんどいない道になっています。
そして徒歩での通行を試みた方は、森の中のうっそうと木が生い茂る中を進み、祠がある山道であたったり、ゴルフコースのネット裏の斜めの斜面であったりと、路面状態の悪い険道がつづきます。
島根県道162号の険道っぷり
こちらは島根一の険道と呼ばれる、島根県出雲市大社町から出雲市乙立町への道になります。出雲市の民家の軒先を車幅ぎりぎり進んでいくと、次は未舗装の山道になります。
片手は山の斜面、もう片手は背の高い木々がガードレール代わりになっている自然の山道になっています。そして途中に道幅が狭く、すれ違いができず、落石があるのでUターンを促す看板が数回出てきます。
そしてもちろんしっかりと県道ですので道はつながっています。しかしその道中は不安になるぐらい、路面に落ち葉やコケが生え、巨石の落石や倒木がある路肩に出くわします。対向車が来たときはどちらかがバックで戻るという恐怖が常にあります。
茨城県道42号線の険道っぷり
茨城県道139号線から抜けた先にある茨城県道42号線は、茨城県笠間市からつくば市に至る県道です。この険道は知る人ぞ知る険道とマニアの間では呼ばれています。
つくば市より八郷町に向かって進むと、県道42号線の入り口に差し掛かります。その手前には大型車は通行を控えるような看板が大きくあがっています。
トンネルのように木々が覆いかぶさった道は、細くくねくねと下り坂になっています。下りのカーブが続くためブレーキを多用する必要があります。
少しすると2車線の道に出てきますが、それまでの道中が危険を感じる下りと蛇行した細い道になっています。
大分県道41号の険道っぷり
こちらは大分県大分市と同県豊後大野市を結ぶ県道になります。大分県の険道マニアには知られた有名なスポットです。
師田原ダムまでは道幅の広い道が続きますが、その以降は道幅が狭く農道のような道、民家の軒先、崖と山の斜面の山林、急カーブに下り坂など、こちらも自然豊かな状態の道が続きます。
京都府道733号の険道っぷり
お次は京都市西京区、長岡京区から亀岡市に行く道になります。大部分の道で軽車両がやっと通れるほどの道幅ですが、大型車両は通行止めになる場所があります。
道の途中にはヘアピンカーブがあり、ガードレールがない箇所もあるので、ハンドル操作を間違うと谷底へ落ちてしまいます。
ヘアピンカーブとその横のガードレールの無い下りの道が続くため、来たことを後悔する人も多数です。
北海道枝幸町道道880号の険道っぷり
こちらは、海道枝幸郡枝幸町内を結ぶ一般道になります。こちらも大部分が未舗装の道になります。しかし他の県道に比べると道幅が広く比較的走りやすい険道と呼ばれています。
しかし北海道の中では舗装状態が悪く、小動物の出現、森の中の道路の真っ暗な険道ですので、走行には細心の注意が必要です。
酷道と険道の魅力とは?
酷道や険道の悪路をわざわざ目指していく方々は、どのような点に魅力を感じているのでしょうか。日本中には山道やくねくねと曲がった道がたくさんあります。そしてそんな道を探求心を持って制覇しようとする方々が、酷道と険道のファンになります。
道の状態が悪いため、もうすぐ通行止めになって走れなくなってしまうかもしれない、落ちたら下は川になっている、道幅が狭く離合できないそのスリルも味わえます。この様々な条件が酷道と険道ファンにとっては魅力となります。
酷道と険道を走るときは気をつけよう!
いかがでしたでしょうか。日本全国には酷道や険道がたくさんあります。その道には自然あふれる森の中にあり、探求心がくすぐられるような道ばかり。
しかし中には悪路で危険なみちもあります。しっかりと下調べをして安全に酷道や険道を制覇してみましょう。
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