鳥取の金持神社はパワースポットと話題！ご利益は？財布のお祓いなどのイベントも

鳥取県にある縁起の良い名前の神社『金持神社』は金運・開運祈願に訪れる参拝者の多い神社です。古い財布のお祓い行事や御朱印、様々な開運グッズ、神社までのアクセスはもちろん、『金の素』や『金持神社の棚からぼた餅』など盛りだくさんの魅力をご紹介したいと思います。

出雲の神官の次男が、伊勢神宮参拝のために通りかかったところ、この地に宮造りするよう神夢があり、宮造りをしたと伝えられています。この地が、鉄の原料の真砂鉄が採れる谷を多く所有し、鉄のことを金(かね)と読んでいた事から、金の採れる谷を多く持つ郷「金持」と呼ばれるようになったと伝えられています。

縁起の良い名前で、金・開運の神社。宝くじファンが多く訪れるということから、『金持』という文字を見るとかねもちと読んでしまいますが、正しくは『かもち』と読みます。パソコンやスマホの変換も『かもちじんじゃ』と入力すると変換されます。ただ、神社のホームページのURLはkanemochi-jinjaとなってるのですよね。

『金持』という苗字は思いつく限りでは一番景気のいい姓ではないでしょうか。その金持姓のもとになった地名がこの地とされています。歴史は古く、1205年には鎌倉幕府御家人だった金持広親は、守護職としてこの地を治めていました。金持という苗字は『吾妻鏡』などにも記載のある由緒ある名字です。遠い先祖から続く自分のルーツを探しに鳥取のこの地を訪れてみてはいかがでしょう。

金持神社のご利益といえばやはり金運アップや開運ではないでしょうか。境内の絵馬や寄せ書き帳には、「宝くじに当たった」、「ギャンブルが強くなった」、「商売が成功した」などの喜びの声が多く見られます。ジャンボ宝くじの時期になると金運パワースポットである鳥取のこの地まで参拝に来る方も多いようです。

後白河法皇の第二皇子の平氏追討計画が事前に発覚し、信連公が皇子を宮殿から脱出させたため、信連公は金持郷に流刑の身となりました。平氏滅亡後は能登国の地頭職として山中温泉の発掘などで成功。その後は加賀百万石前田家の筆頭家老職（穴水城主）として明治まで続く長氏の始祖となりました。金持神社のおかげで開運したのでしょうか。

金持神社そのものが鳥取のパワースポットとされています。神社には90段ほどの急な石段があるのですが、その石段の両側に樹齢600年余とされる巨木があり、木々からもマイナスイオンやパワーを分けてもらえます。この雰囲気だけでもご利益ありそうな気分になりますね。

鳥居をくぐった先の階段両脇にある２本の巨木。鳥取県の銘木百選のうちの2本、サワラ、チャンチンの木が植えられていて、マイナスイオンと森林浴で癒されるパワースポットとなっています。良いのか悪いのかわかりませんが、幹の隙間に硬貨がはめ込まれています。

この地の豪族だった金持景藤は、金持神社に必勝祈願をして、討幕の軍に参加し大きく名をあげました。御旗には神前の戸帳を用いたそうです。京都への遷幸は、天皇の左側に金持景藤公が「錦の御旗」を持ち上洛しました。これにあやかり、必勝祈願にもご利益があるようです。金持大和守景藤公のお墓とされるものが現在も残っています。

金持神社では、愛用していたが使わなくなったお財布をお祓い、お焚き上げしてくれます。年に４回、1、4、7、10月の例祭の時に焚き上げがあるのですが、鳥取まで行かなくても郵送で受け付けてくれます。ネットで受付をして、祈祷料を収めるというなんとも近代的なシステムです。

申し込みのときにお祓い料を払い、古い財布のお祓いが済むと、金運を招く『金の素』を送ってくれるそうです。新しい財布に入れておけばご利益がありそうですね。お祓い料として収めますが、実際は金の素の料金のようです。金の素というネーミングがなんとも素晴らしいです。

金持神社は、小さな神社ですので、宮司さんや巫女さんは常駐していません。ですが、御朱印は入口にある神社直営の金持神社札所にて扱っています。じっくり見てみると、金という文字がたくさんあって、いかにもご利益がありそうな感じですね。忘れずに頂いてきたいです。

金運・開運パワースポットですので、まずは自分の運気を試してみてはどうでしょう。金持神社のおみくじは100円で引くことができます。万が一凶を引いてしまっても大丈夫です。社務所に申し出ると、開運お守りがもらえるそうですよ。ここはひとつ、悪いことも神社に引き取ってもらって、開運お守り頂いてハッピーになりたいですね。

鳥取の金運パワースポットである金持神社ですので、お札や開運グッズのパワーに宝くじを託す人も多いようです。実際奉納されていた絵馬には、宝くじ一等、7億300円当たりましたと書かれているものもあります。300円てところがなんともリアルですよね。ジャンボ宝くじ発売の時期には参拝者が増えるとも言われています。

金持神社札所では、財布や扇子などの様々な開運グッズや縁起物を手にすることができます。自家用車でもバスで来てもここが金持神社の入口となります。鳥取の県鳥であるオシドリの愛らしいグッズも販売されています。オシドリの観察小屋も車で5分ほどの場所にあるそうです。

金持神社札所でしか買えないお菓子で『金持神社の棚からぼた餅』というものがあります。思いがけない幸運が舞い込むようにと名付けられたそうです。地元日野産のもち米とうるち米を使い、ひとつひとつ丁寧に手作りされたぼた餅です。残念ながら通販では買えず、鳥取までいかなければ手に入りません。

地元の方が丁寧に作り上げた気先染めの黄色いハンカチに金持神社の刺繍が入っています。宝くじを包んでおいてもご利益がありそうです。ここで売っている黄色い財布とこのハンカチを持っていれば、お金がどんどん財布に増えていくような気になりますね。このハンカチを求めて足を運ぶ方もいるようです。

鳥取にある金持神社は、有名ではありますが大きな神社ではありません。宮司さんや巫女さんが常駐している神社ではありませんので、意外な小ささに驚くかもしれません。こじんまりとしてはいますが、そこは鳥取のパワースポットなので雰囲気抜群ですよ。

境内にひっそりと鎮座する狛犬さえも刻を感じさせる苔生し具合で雰囲気満点です。規模の小さな神社ですので、参拝はすぐに済んでしまうと思います。境内をのんびりと隅々まで見て回って、ご利益やパワーをたくさん吸収してきましょう。

拝殿内にある龍神之図は歴史的に古いものというわけではありませんが、指画という珍しい手法で描かれた作品です。参拝される方々は金に気を取られ見忘れてしまうようですが、中国は唐の時代の手法のようです。ぜひ忘れずにご覧になってください。

境内のいろいろなところに招き猫が置かれています。神社のものなのか、参拝者が置いていったものなのかわかりませんが珍しい表情の招き猫もたくさんいるようです。ネコ好きは忘れずに見廻りたいですね。

お車の場合は、鳥取の米子道江府インターから川沿いに180号線で15分ほど行くと、町外れに180号と181号線の分岐あります。181号線（勝山方面）へ5分上ると参道入り口手前、神社札所に隣接してある無料駐車場が利用できます。

電車の場合はＪＲ伯備線根雨駅で下車、駅からはタクシーか町営バスで神社札所前まで。札所前から参道までは5分ほどです。タクシーは駅に待機してませんので電話で呼ぶことになります。町営バスは運行時間が変更になることがありますので事前に確認してください。

鳥取県にある金運パワースポットで有名な金持神社について調べてみました。ここ一番の時や、チャンスをつかみたいときなどにはぜひ訪れてみたいスポットだと思います。神社直営でグッズの通販もしているようですが、ここは自分で足を運んでご利益を得たいですね。