ヒンナすぎるアイヌ料理を一挙紹介！東京・北海道で食べられるお店もリサーチ！

アイヌは料理は鮮魚や山菜を余すところなく、ふんだんに使用した料理が多いのが特徴です。アイヌ料理の調味料は塩と、魚や獣の脂肪を使います。さらに魚から出し汁をとることもありました。そんなアイヌ料理についてチェックしましょう。

アイヌ料理は普段食べる料理以外に、神様に供える料理や儀式に欠かせない料理も、豪華に作られていました。また寒い時期に備えて、保存食も多く作られていたのが特徴です。アイヌ料理やアイヌの食文化についてご紹介します。

アイヌ民族は、17世紀から19世紀に北海道地方に先住していた民族です。アイヌは独特の宗教観や伝統があり、アイヌ語は2009年ユネスコによって消滅の危機にある言語に分類されています。アイヌ民族の食文化や暮らしについてご紹介します。

「アイヌ」は北海道から樺太、千島列島に住んでいた民族です。独自の母語や文化を持ち、現在は少数民族となっています。アイヌ民族が住んでいた北海道は、明治2年に北海道と改称されました。明治以降本格的に開拓が始まり、屯田兵や平民が次々に移住し人口が増えていきました。

本州は農耕文化が盛んでしたが、北海道は狩猟採集文化が一般的でした。アイヌは交易も行っていて、和人（アイヌ民族以外の日本人）と利益のあるものを交換していました。アイヌ民族の住居は堀立柱建物という独特の住居に住んでいました。

アイヌは明治維新後、同化政策に苦しめられました。同化政策は弱い民族に対して、力を持っている民族が自らの文化を受け入れるように強いる政策です。同化政策によって、消滅する民族もありました。

アイヌの食文化は、鮭が主食でした。秋に大量に採取し、干物や燻製にして保存食として1年中食べられていました。アイヌの食文化は、海へ漁も行われていました。他には山菜や果実も大切な食糧として摂取されていたようです。

ゴールデンカムイは、北海道樺太を舞台にした漫画です。2014年から連載されている漫画で、累計発行部数1400万部突破しています。アイヌ文化を丁寧に描いていて、アイヌ料理や食文化も詳しく書かれています。

アイヌ料理は、独自に発展してきた食文化となります。アイヌは鮮魚や肉など、生食を好みます。和人の食文化と関わる機会もありましたが、新しい調理器具を取り入れることはありませんでした。アイヌ料理の特徴や代表的なメニューをご紹介します。

アイヌ料理の特徴は、汁物1品とおかず1品が一般的です。海の食べ物、山の食べ物を余すところなく使用しているのが特徴で、無駄なく食材を調理しています。厳しい冬に備えて、保存食としての料理も多くあります。

アイヌ料理の「オハウ」は、北海道の郷土料理「三平汁」の元と言われている汁物です。じゃがいもや大根などの根菜がたっぷりと入った汁物で、メインは鮭となります。味付けは塩だけの、野菜と鮭の旨味を感じられる美味しい料理です。

美味しい「ラタシケプ」は山菜や豆類を柔らかく煮込み、油や塩で味を整えた料理です。日常の料理としても振る舞われますが、アイヌの儀式やお供え物料理としても欠かせないアイヌ料理となります。

アイヌ料理の「チタタプ」は、アイヌ語で「細かく刻む」という意味があります。新鮮な鮮魚や小動物は骨も含めて細かく刻み、獣肉や鮮度の落ちた食材はつみれにして煮て食べます。ゴールデンカムイでも頻繁に出てくるアイヌ料理です。

アイヌ料理の「サヨ」は、穀物のみで炊かれている料理です。汁物や焼き魚でお腹を満たした後に、〆の料理として食べられることが多かった料理です。口直しとしても食べられていた美味しいアイヌ料理となります。

美味しい代表的なアイヌ料理は、「シト」です。シトは歴史が古く、擦文時代の遺跡からシトが発見されています。シトは「団子」という意味で、ペースト状にすりつぶした穀物です。手間が掛かる料理なので、お供え物としても作られていました。

美味しい「ポッチェイモ」は、ジャガイモが主要の保存食です。冬の間に雪の中にジャガイモを埋め、発酵させます。雪解けの時期にジャガイモを取り出し、水洗いします。焼いたり練ったりして、食べられます。

北海道や東京には、アイヌ料理を食べることができるお店があります。「ゴールデンカムイ」の漫画にも登場するような料理を実際に食べることができます。アイヌ料理を食べられるおすすめのお店5選をチェックしましょう。

アイヌ料理を食べられるおすすめ店は「チセのある個室居酒屋 海空のハル」です。こちらのお店は、当時のアイヌ料理を再現した「アイヌ伝統食セット」メニューがあります。北海道白老地方に伝わっているアイヌ料理を提供しています。

こちらのお店は、アイヌのオハウを提供しているお店です。オハウの具材は、その日に入荷した食材を使用しています。メインの具材として魚や鹿肉、山菜を使用しています。あっさりした塩ベースなので、〆にもおすすめです。

札幌にあるこちらのおすすめ店の店内には、アイヌ工芸品が並ぶギャラリーを併設しています。お座敷席にはアイヌの雰囲気があり、アイヌ文化を堪能することができます。

「民芸喫茶 ポロンノ」は、北海道道東にあるアイヌ料理を提供しているお店です。様々なアイヌ料理を提供していて、定番料理から珍しい料理まで多様なアイヌの味を堪能することができます。

こちらのおすすめ店は、店内にアイヌ民族が使用してきた道具や工芸品が至る所に飾られています。一つ一つの道具に説明書きがあるので何に使用していたか知ることができるのが特徴です。

アイヌ料理が美味しいこちらのお店は、40年以上の歴史があるお店です。アイヌ料理以外に、アイヌのお茶なども提供しています。アイヌの定食セットもあるので、お得に食事ができるおすすめ店です。

「北の屋台亜細亜食堂ポンチセ」は、アイヌ料理はもちろんアジア各国の料理を愉しめるお店です。ポンチセは、アイヌ語で小さな家という意味があります。9席のこじんまりとしたお店で、アットホームな雰囲気があります。

こちらのお店のおすすめメニューは、「パネオハウ」です。豚骨を4時間かけて煮込んだ料理で、食べやすい美味しい料理となります。その他には、「ムニニイモ」メニューがおすすめです。ジャガイモを使用した保存食で、事前予約すると食べることができます。

その他には、「チポロイモ」メニューがあります。ジャガイモをふかし、イクラを和えたメニューです。こちらのメニューは、アイヌの代表的なメニュー「ラタシケプ」に近い料理となります。

「丸木舟 阿寒湖店」は、阿寒湖アイヌコタンの入口にあるお店です。店内は全て木造で、アイヌの民族衣装が飾られています。さらに店内の音楽は、アイヌのカムイの音楽が流れているお店です。手作りの工芸品なども販売しているので、アイヌ文化により触れることができます。

スープカレーが美味しいと人気のお店ですが、アイヌ料理も好評です。スープカレーとアイヌ料理を融合させた料理もあるので注目です。丸木舟 阿寒湖店で人気があるアイヌ料理は、「パリモモのルイペ」となります。

屈斜路湖に生息している魚で、凍っている身をスライスしたアイヌらしい料理です。淡白で甘味のある味わいで、人気がある料理となります。

「ハルコロ 新大久保」は、東京でアイヌ料理を食べることができるお店です。東京の新大久保にあるこちらのお店は、北海道アイヌの料理や魅力を堪能できる人気店となります。北海道の食材を使った料理がたくさんあるので、東京で北海道の料理を満喫したい方にもおすすめです。

東京にあるこちらのお店は、本格的なアイヌ料理「ラタシケフ」「チポロイモ」などのメニューがあります。定番のオハウもあるので、多様なアイヌ料理を食べたい方に人気があります。

その他には鹿肉やジンギスカンなど、北海道らしい料理もあるので注目です。東京のこちらのお店は、こじんまりとしたアットホームなお店で、1人でも気軽に入店できるお店です。

アイヌ料理はアイヌ民族の伝統的な料理で、北海道や東京で提供しているお店があります。アイヌは同化政策によって苦しめられましたが、アイヌの食文化は受け継がれています。アイヌ料理について是非参考にしてみて下さい。