因島のおすすめ観光地15選！瀬戸内海の絶景スポットとご当地グルメも紹介！

因島は広島県尾道市に属し、因島大橋で本土とつながっています。「しまなみ海道」が通っていることで、サイクリストにも人気の観光スポットで、歴史スポットや絶景ポイントなど、観光の見どころは島中に散らばっています。そんな絶景も多い、因島についてご紹介します。

因島大橋は、「しまなみ海道」（西瀬戸自動車道）の一部で、瀬戸内海に浮かぶ因島と向島を結ぶ吊り橋です。全長は1270mで、昭和58年（1983年）の開通当時は、日本で最長のつり橋でした。因島大橋は2層構造になっていて、上層部は自動車、下層部は自転車と歩行者用になっています。

因島大橋記念公園は、因島大橋の完成を記念して造られた公園です。因島大橋のふもとにあるこの公園には、無料の駐車場・キャンプ場・レストハウス・トイレなどが整備されていて、芝生が敷かれているので、因島大橋を眺めることができる絶好のポイントです。

因島水軍城は、室町・戦国時代にかけて因島地方で活躍して村上水軍の歴史資料を展示する日本で唯一の水軍城型資料館です。城とは言っても過去に天守があったことはないので、昭和58年（1983年）に建設されたいわゆる城郭風の建築物とされます。実際の村上水軍の「青陰城」の城跡は、水軍城資料館の南、青影山にあります。

水軍資料館には、村上氏6代当主・村上新蔵吉充が中国から持ち帰った釈迦の涅槃図、小早川隆景から拝領の甲冑や刀などの武器防具、戦術を記した古文書などが展示されています。日本遺産にも認定されており、歴史好きには見逃せない観光スポットです。

因島の白滝山（標高226.9m）は、因島の中でも絶景を誇る観光スポットです。参道や山頂付近には五百羅漢と呼ばれる、天保元年(1830年)に一観教の創始者・柏原伝六とその弟子によって造られた石仏がおよそ700体ほど点在しています。

五百羅漢は、一見するとすべてが石仏のように見えますが、よく見ると十字架や聖母マリア像をかたどった石像もあり、柏原伝六が開いた一観教の「神道・仏教・儒教・キリスト教を融合した」宗教観が表されています。白滝山は、除虫菊とともに「にほんの里100選」にも選ばれています。

白滝山のふもとにある「因島フラワーパーク」は、平成元年（1989年）に開催された海と島の博覧会で使われた会場で、現在は植物公園となっています。園内には芝生広場や様々な花が植えられた花壇、南国の植物を見ることができる大きな温室などがあります。駐車場と入場料は無料なので、気軽に立ち寄れます。

福山大学マリンバイオセンター水族館は、福山大学の研究施設のなかにある水族館で、150種類以上の瀬戸内海に住む海の生き物たちを無料で見ることが出来ます。水族館には貯水量が150トンの大水槽や、海の生き物たちに手で触れることができるタッチングプールなどがあり、家族連れにはおすすめのスポットです。

因島公園は、因島の南に位置する標高207mの天狗山にあり、国立公園特別地域にも指定されています。公園内には、高さ5mの鯖大師像や、林芙美子の「放浪記」の文学碑、水軍記念碑などがあり、展望台からは瀬戸内の島々や四国連山などの素晴らしい絶景を楽しむことができます。

因島出身の「本因坊秀策囲碁記念館」は、江戸時代の天才棋士といわれた本因坊秀策ゆかりの品々や、囲碁にかんする資料などを展示する博物館です。幼名を虎次郎といい、わずか9歳で日本最高峰の本因坊家に入門した秀策は、20歳で第14世本因坊を襲名しました。

資料館の中には、秀策が使っていた碁盤と碁石、食膳、16才の時に書いた筆跡書幅、本因坊より囲碁免状四段、死亡通知書、天保14年版日本国中囲碁名鑑などが展示されており、秀策の生家も再現されています。

因島の三庄町の海岸にある「地蔵鼻」は、地元の人々に「鼻の地蔵さん」とも呼ばれる、大きな自然石に掘られた地蔵蔵です。地蔵鼻の由来は、村上水軍の金山亦兵衛泰時に捕らえられた周防の高橋蔵人の娘を側室にしようとするが断られ、切り捨ててしまったそうです。それ以後、浜から娘がひいていた琴の音色が聞こえてきたりと、亡霊に悩まされたので、供養の為に地蔵を彫ったとされます。

この地蔵鼻に祈願し、娘の思いが込められた小石を持ち帰ると恋愛成就すると言われていて、娘の命日とされる毎月旧暦の24日には祈願に訪れる女性が多いそうです。満潮時には見えないお地蔵様なので、潮の引く時間を見計らって訪れるのが良いかもしれません。

因島では大正時代の初め頃から、蚊取り線香の原料である除虫菊が栽培されるようになり、最盛期には、栽培面積が約350ヘクタールで、因島は白い花で埋め尽くされていたとか。その後、化学合成殺虫剤の開発がすすめられたため、除虫菊の需要はなくなり、昭和40年代には生産されなくなりました。

除虫菊は、現在では重井西港斜面・因島フラワーセンター・白滝フラワーラインで観光用に栽培されています。なかでも重井西港斜面はの除虫菊畑は、ゴールデンウィーク頃に見ごろを迎える除虫菊が段々畑に白い花をつける絶景を見ることができます。

因島の金蓮寺は、因島村上氏の菩提寺で、境内には村上水軍城があります。創建は宝徳2年（1450年）とされ、境内の墓所には村上家やその家臣の石塔、また幕末から維新の時代の朱鏡花・鴻雪爪（おおとりせっそう）の墓もあります。

因島のほぼ中央にある標高277mの青影山は、かつて村上海軍の拠点となっていた青影城があった山です。山頂には元徳3年(1331年）頃から慶長元年(1596年）まであった本丸跡や屋敷跡などを見ることができ、広島県の史跡にも指定されています。

青影山には東の奥山に続く全長5kmほどの登山が整備されていて、所要時間3時間程度の絶景ハイキングコースを楽しむことができます。青影山からは、瀬戸内の海に浮かぶ島々や、しまなみ海道の因島大橋などの絶景を楽しむことができます。

因島にある大浜崎灯台は、因島大橋がかかる「布刈瀬戸」という、古くから多くの船舶が行き来する海峡を照らす灯台です。明治27年（1894年）に点灯された大浜崎灯台は、今でも現役で海上の安全を守っています。

大浜崎灯台のそばには「灯台記念館」があり、この3つの塔が特徴の建物は、明治43年（1910年）に「大浜崎船舶通航潮流信号所」として建てられ、木造で残っている信号所は国内でこの記念館だけです。記念館には入ることはできませんが、外から窓越しに見学することができます。

はっさくは、江戸時代末期に因島の浄土寺で原木が発見されたことから、因島ははっさくの原産地だと言われています。現在の主産地は和歌山県ですが、因島では今でもはっさく農家が2000ほどあります。そんな因島のはっさくを使った「はっさく大福」を販売するのが、因島大橋公園にある「はっさく屋」です。

はっさく大福は、大福の皮の中に白あん、さらにその中にはっさくが入っています。いちご大福のはっさく版だと思えば分かりやすいです。はっさく屋では、その他にも「まるごとみかん大福」や「豆だらけ大福」など、独特の大福を販売していて人気があります。

「うみかぜ草園」は因島の瀬戸田で無農薬・無肥料で柑橘類（はっさく・ネーブル・みかん・レモン）を栽培する農園です。もともとは福島県で「のの自然園」として栽培していましたが、東日本大震災の影響で因島に移転し、「うみかぜ草園」としてオープンしました。

なだらかな傾斜地で無農薬・無肥料で育てられた「かんきつ狩り」が楽しめるほか、北海道産の有機栽培野菜なども販売しています。かんきつ狩りは予約制で、はっさくが食べ放題だそうです。

因島の観光スポットを厳選して15ヶ所みてみましたが、因島には村上水軍・歴史ファンにおすすめな史跡や、絶景を誇るビューポイントなど、だれでも楽しめる観光スポットがあります。是非、絶景スポットの多い瀬戸内の島・因島を楽しんでください。