ジュノハートは青森生まれの高級さくらんぼ！販売場所や値段を徹底調査！

青森と言えば日本一のりんごの産地として知られていますが、南部地方を中心にさくらんぼの栽培も盛んに行われています。その青森で近年、新たなさくらんぼが誕生しました。そのさくらんぼ「ジュノハート」を紹介します。

ジュノハートは青森県五戸町で、なんと24年もの歳月をかけ、2020年に正式デビューしたさくらんぼの新品種です。青森県独自のこのさくらんぼは、デビューしたとたんにあっという間に売り切れてしまうほどの大人気となりました。

このさくらんぼは「紅秀峰」という甘みの強い品種と、「サミット」という大粒の品種から生まれています。そのため粒がとても大きく、なおかつ酸味が少なく甘みが強いという特徴を持ちます。

2005年、ジュノハートが作られていたりんご研究所の近くで山火事が発生しました。火の手はどんどん近づき、ジュノハートの原木の3本となりまで迫りましたが、かろうじて焼失を免れたのです。

この焼け残った原木から苗木が作られ、今のジュノハートは生まれました。火事の被害をぎりぎりで免れ、生き残ったとても幸運なさくらんぼがジュノハートであり、「幸運のさくらんぼ」と呼ばれています。

ジュノハートはその名前もとてもおしゃれです。このジュノハートという名前はローマ神話の女神「ジュノー」(Juno)と、果実の形がハートであることからつけられています。

ジュノーというのはローマ神話で女性の結婚を守護する女神とされており、6月の女神とも言われます。Juneはこの女神から来ています。またジューンブライドは花嫁にジュノーの加護を期待する風習がもとになっていると言われます。

このように、ジュノハートは家庭の幸福、女性を守護する女神の名前とハートの形という、おしゃれでかわいらしい由来を持つ品種でもあるのです。

さて、さくらんぼは初夏の味覚として、そのかわいらしい形がとても人気のフルーツです。さくらんぼ狩りも人気が高く、行ったことがある方もいるのではないでしょうか。

一般的にさくらんぼというと、佐藤錦などが有名な品種ですが、ジュノハートは従来の品種と比べてどのような点が優れているのでしょうか。次にジュノハートの特徴について紹介していきましょう。

先ほども述べたように、ジュノハートは粒が大きい「サミット」という品種を親にしています。そのため国産のさくらんぼの品種としては最大級の大きさを誇ります。

高級さくらんぼとして人気が高い「佐藤錦」は粒の大きさが2.5センチから2.8センチ程度というものが多いのですが、ジュノハートでは2.8センチ以上のサイズが主体です。つまり佐藤錦よりも一回り大きいということになります。

粒が大きいということはそれだけ食べごたえもありますし、見栄えもいいです。ぱっと目を引くそのサイズ感は、贈り物にもぴったりです。

一般的にさくらんぼは高級フルーツのイメージが高いものです。粒が大きいのは魅力ですが、やはり味は大切なポイントです。そこで「紅秀峰」の特性が生かされます。

もう一方の親である紅秀峰は果肉がかたく、食べごたえがある品種です。味は酸味が少なく甘みが強いです。そのためそこから生まれたジュノハートも、果肉がしっかりしていて果汁もあり、甘みが強いという特徴を持ちます。

ジュノハートの糖度は約20度、酸度は約0.5度と、その甘みは佐藤錦に匹敵します。高級感があるだけでなく、美味しいわけですから、一度は食べてみたいところです。

なお、ジュノハートにはさらに高級なブランドがあります。それが「青森ハートビート」です。この青森ハートビートというのはジュノハートの中でも特に品質がすぐれた、選ばれしさくらんぼです。

具体的にいうと、サイズは横径3.1センチ以上(4L)、品質検査の結果は「秀」「特秀」ランクのものとなります。つまりジュノハートよりもさらに一回り大きく、さらに味や形なども優れたものということになります。

この名前にはひとめ見た時、食べた時の胸の高鳴り、豊かな大地から生まれる青森の鼓動が込められています。特別な方への贈り物などにおすすめします。

現在高級さくらんぼとして販売されている佐藤錦より一回り大きく、味は匹敵する美味しさというジュノハートですが、もう一つの特徴としてその形が挙げられます。名前にある通り、ハート型をしているのです。

ハート型のさくらんぼは見た目もとてもかわいらしいです。しかも親となった品種の特性から、色が鮮やかな艶のあるルビー色で固めなので、形もきれいに整っています。

サイズも大きく味もよい、さらに形も整ってきれいというのですから、まさにさくらんぼの理想形がこのジュノハートと言っていいのではないでしょうか。

さて、このようにジュノハートは味も外見もとても優れており、魅力的な品種です。そこで問題になるのが値段と、どこで購入できるのかという問題です。

さくらんぼの時期になると、メディアなどでさくらんぼの話題が出てきます。その時に「一粒いくら」という値段が出てきて驚くことは少なくありません。

そこで次に、ジュノハートの値段と、どこで販売されているのかという情報について紹介します。特に青森以外でどこで販売されているのかを中心に紹介しましょう。

ジュノハートの値段は、ネット販売などのものを見ると、1箱5000円から7000円程度というものが多いです。この1箱ですが、15粒入りのものが主ですから、1粒あたりでは330円から460円くらいになります。

佐藤錦の値段と比較してみると、佐藤錦では4000円前後から15000円前後といわれますが、これは1キロあたりの値段です。そう考えると、ジュノハートの値段はかなり高いといえそうです。

この値段だけでもかなりの高級品というイメージですが、実は2022年の初競りでは、「青森ハートビート」が1箱60万円になりました。つまり1粒4万円ということになります。

この初競りには50箱が出たのですがあっという間に値が上がり、ここまでの値段となりました。2021年は45万円だったということですから、人気の高まりにつれ、値段も上がったということになります。

さすがに1粒4万円の青森ハートビートは購入を躊躇するという方も多いかもしれませんが、ジュノハートであれば、もう少し求めやすい値段で販売されることが多いようです。

とはいえ、ジュノハートがこれだけ高いのは、良質なものにするための手間がかかること、収穫量そのものも少ないためでもあります。

ジュノハートは青森県内の百貨店のフルーツ専門コーナーなどで実際に目にすることができます。またネットで購入することもできます。ただ、数が限られますので、収穫時期をねらって行くことをおすすめします。

青森県外でジュノハートを購入したい場合、有名なフルーツ店や百貨店を狙うのがおすすめです。東京都内では伊勢丹新宿本店の地下1階フレッシュマーケット、新宿高野本店5階タカノフルーツパーラー、紀ノ国屋青山店などでジュノハートを扱います。

またタカノフルーツパーラーなどではジュノハートを使ったパフェなども提供しています。スイーツが好きという方なら、これらの店もおすすめです。

ジュノハートを自分で購入するにはちょっと高いという方に耳よりな情報があります。それはふるさと納税で入手する方法です。

ジュノハートの産地である青森県三戸町などでは、ふるさと納税の返礼品にジュノハートを用意しています。14000円以上の寄付でジュノハート、紅秀峰、サミットのセット、40000円以上でジュノハート15粒セットがもらえます。

ただし、申し込みの時期が7月初めまでと早いため、もし狙うのであれば早めの申し込みを忘れないようにしてください。

今述べたように、ジュノハートはさくらんぼでしかも生産量がさほど多くないことから、あっという間に売り切れてしまう、目にする前に時期が過ぎてしまったということも多いようです。最後にジュノハートの販売時期を紹介します。

青森県でジュノハートが収獲される時期は、6月下旬から7月中旬となります。ちょうど佐藤錦と紅秀峰の間の時期となります。

そのため、デパートなどで販売されるのは6月下旬から7月ごろとなります。さくらんぼは収獲時期が短いため、公式サイトなどでチェックし、ピンポイントで販売されている店に行くのがおすすめです。

一方、通販やネットサイトなどでの受付は、早いところでは5月上旬ごろからとなっているようです。実際のジュノハートの販売よりも早くスタートする傾向にあります。数量限定ということが多いので、早めの予約をおすすめします。

ジュノハートはりんごなどのフルーツが名産である青森が生み出した高級さくらんぼで、外見も味も折り紙付きです。特別なご褒美として、また特別なプレゼントに、ぜひジュノハートをチェックしてみてください。