与論島の百合が浜への行き方は？幻の絶景が現れる時期や時間を教えます！

鹿児島県最南端にある与論島（よろんじま）は、奄美群島の中で一番沖縄に近く、サンゴ礁に囲まれたとても美しい島。映画「めがね」の撮影地としても有名です。与論島の魅力はなんといってもその美しい海。島には50を超える白い砂のビーチがあり、絶景ビーチの数は20を超えるとか。そしてそのトップに君臨するのが幻の絶景ビーチ、百合が浜なんです。

ハワイのオアフ島に現れる「サンドバー」という現象はご存知ですか？潮の満ち引きや季節により水面の高さが変わることで、干潮時にはまるで島のようになり、海の上を歩くことができる砂州のことをサンドバーと言います。実はハワイより綺麗なサンドバーが見られるのが与論島にある百合が浜なんです。

真っ白い砂の模様が干潮時にのみ浮かび上がる幻の島、百合が浜。海の透明度がとても高く、水の中でも綺麗な砂州を見ることができます。潮の満ち引きや季節によって島の風貌が変わるので、一度として同じ眺めにはならないのも幻と呼ばれる理由。ただ、時期を間違えると全く現れないということもあるので事前のリサーチが必要です。

百合が浜には星の砂と呼ばれる星の形をした砂があり、自分の年齢の数だけ集めると幸せになれるという言い伝えがあります。持ち帰り可なので、星の砂を入れる小さい空き瓶やビニール袋を忘れずに持参しましょう。百合が浜の周りは超浅瀬になっているので、子供でも安心。熱帯魚と一緒にシュノーケルも楽しめます。

幸せになれるという伝説がある百合が浜では、伝説にあやかり結婚式をするカップルも増えています。与論島のリゾートホテル、「プリシアリゾートヨロン」では、百合が浜でのウェディングプランがあり、料金は21万円からになります。白い砂、青い空とエメラルドグリーンの海を背景に挙げる結婚式は、とてもロマンチックですね。

百合が浜が幻の島と呼ばれている理由は、なんといっても現れる時期や時間が限られているから。まずは時期ですが、3月から10月の昼間に限られます。日本一楽しめるマラソンとして知られ、その時期は全ての宿泊施設が満室になると言われるヨロンマラソンの開催時期が3月なので、百合が浜の絶景を静かに楽しみたいという方には3月以降をおすすめします。

そして次に確認したいのが、干潮の時期。百合が浜は干潮の時期のみ海上に現れ、ひと月でいうと約1週間だけという奇跡。満月や新月のタイミングを狙うのがベストです。時期や時間によって、数個の島が浮き出ることもあるとか。百合が浜は満潮時には海の下に沈みますが、遠浅なので、時期が合わなくても海遊びが楽しめます。冬期は夜に出没するそうです。

百合が浜へ持っていくマストアイテムといえば、やっぱり防水カメラ。百合が浜の周りはどこまでも続く透明な浅瀬になっていて、熱帯魚の撮影にも役立ちます。うっかり落としても防水なら安心ですよね。携帯もうっかり水没しがちなので、濡れないように首から下げるタイプの透明な防水袋に入れていくのをおすすめします。

百合が浜には日陰が全くないので、気が付くと日焼けで真っ赤に、なんてことも。サングラスやウォータープルーフの日焼け止めはもちろん、肌の弱い人や焼けたくない人には、帽子、長袖長ズボン、水中用シューズがあると安心して楽しめますよ。その他、タオルや飲み物、日傘もあればベストです。幸せになれるという星の砂を入れる為の袋も忘れずに！

与論島までの行き方として、海と空からの2種類の行き方があります。海からの場合は、沖縄県那覇発または鹿児島県新港発のフェリーに乗ります。沖縄からは約5時間、鹿児島からは船内泊で約20時間かかりますが、飛魚の群れや奄美群島の絶景が見られますよ。フェリーは毎日運航していて、予約で埋まる心配もほとんどありません。車やバイクも乗せられます。

空からの行き方は、鹿児島発か沖縄発の飛行機に乗ります。鹿児島からだと約1時間10分、沖縄からだと約40分で到着します。シーズンや帰省時期は1日2本、通常は1日1本運行しています。飛行機から見下ろす与論島の眺めは最高なので、ぜひ窓際の席の予約をおすすめします。空港内にはお土産屋さんやレストランもあります。鶏飯ランチがおすすめですよ！

百合が浜までは、ビーチや港からボートで移動するのが通常の行き方です。ビーチからは早くて約15分で到着するので、船酔いが怖い方でも大丈夫。ボートの往復料金は1000円台からで、ツアー内容により異なります。そして百合が浜リピーターの方へのおすすめは、カヌーやジェットスキーで行く行き方。どこまでも続く遠浅の海で、自然との一体感を味わえますよ。

まずは百合が浜に一番近い「大金久海岸」に行きましょう。大金久海岸は与論島の東岸にある、与論島最長のビーチ。空港からは車で約20分。そして大金久海岸から1.5キロ先に現れるのが、幻の島、百合が浜なんです。大金久海岸にはツアー会社の看板が立ち並び、案内所もビーチにあるので直接予約も可能。混んでなければ当日でも連れて行ってもらえますよ。

おすすめは船底から海が見えるグラスボートでのツアー。海の中を見ながら行くので、あっという間に着いちゃいます。他にもシュノーケルツアーや貸切ツアー、サンゴの群生している所を周り、熱帯魚を眺める海中公園案内ツアーも人気です。独自のツアーを行っているホテルや民宿もあるので、宿泊先にも確認してみてくださいね。

「プリシアリゾートヨロン」は与論島の西側、兼母海岸沿いにあるリゾートホテル。このホテルの魅力はなんといっても用意されているアクティビティの数なんです。10を超えるマリンアクティビティがあり、その中の一番人気はもちろん百合が浜ツアー。グラスボートで百合が浜を楽しめるツアーは2時間3700円からです。

住所:鹿児島県大島郡与論町立長358-1 電話:0997-97-5060

「楽園荘」は与論島の北東側に位置するアットホームな民宿で、皆田海岸までは徒歩圏内。宿ではマリンスポーツの手配もしていて、宿泊客には百合が浜ツアーが人気です。なんと宿泊者だけではなく、島内ならどこでも無料送迎付きというのも嬉しいですね。その他、バナナボートやマリンジェット、ウェイクボードや水上スキーなども手配してくれますよ。

住所:鹿児島県大島郡与論町古里1279 電話:0997-97-3574

「与論島シーマンズクラブシーマンズ食堂」は、地元のおじいちゃんとおばあちゃんが営む海の前の食堂です。おすすめはボリュームたっぷりの皿うどん。新鮮な貝のお刺身やマンゴーを贅沢に使ったかき氷も人気です。百合が浜で遊んだ後、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。オーシャンビューの食堂で飲む冷たいオリオンビールは最高ですよ！

住所:鹿児島県大島郡与論町麦屋10-1 電話:0997-97-5080

大金久海岸の隣にある赤崎海岸の入り口にあるのが定食屋「味咲」。定食メニューは20種類以上あり、真っ黒なもずく蕎麦がおすすめです。そして味咲の一番人気はカラフルでふわっふわのかき氷。ふわっふわ感を出すために時間をかけて氷を削っているとか。注文してから少し待ちますが、待ったかいあり！の美味しさですよ。

住所:鹿児島県大島郡与論町麦屋 電話:0997-97-5117

「YoronSeasideGarden(ヨロンシーサイドガーデン)」は作家だった故森瑤子さんの別荘地に2016年にオープンしたカフェ。イギリス人の夫を持つ森瑤子さんの別荘は、まるで海外のリゾートにいるかのような佇まいです。入園料は飲み物付きで500円。軽食のメニューも充実しています。オーナーが犬を保護する活動をしていて、園内ではかわいい犬と遊べることも。

住所:鹿児島県大島郡与論町古里2019-3 電話:0997-97-4336

与論島の幻の島、百合が浜特集は楽しんでいただけましたか？せっかく行ったのに百合が浜に上陸できなかった、なんてことにならないように、必ず事前に宿泊先やツアーに再確認することをおすすめします。何もしないことができる絶景の島、与論島の百合が浜で、幸せを集めてみてはいかがでしょうか？