青春18きっぷで旅しよう！西日本でおすすめの駅や見どころをご紹介！

毎年、春、夏、冬の期間限定で発売される青春18きっぷ。名前からして年齢制限がありそうですが、実は年齢制限なく誰でも使えるお得な切符です。今回はそんな青春18きっぷを使って旅行したい西日本の駅別おすすめスポットや、青春18きっぷの買い方、料金などをご紹介します。

日本のJRが乗り放題になる青春18きっぷ。上手に使えば日本全国をコスパよく旅行できるので使ってみたいと思いつつ、5枚セットになっていたり、使用期限があったり、乗れる電車が決まっていたりとルールの多さからトライしたことがないという方も多いのではないでしょうか。

ここからはそんな青春18きっぷの特徴や知っておきたい注意点についてご紹介します。実は買い方や使い方は非常に簡単で、乗れる電車の見分け方もシンプルです。

青春18きっぷのコンセプトは、予約のいらない列車でのんびりと全国を旅行するです。したがって、基本的には予約が必要な列車には青春18きっぷでは乗れません。

青春18きっぷで乗れるのは、全国のJRの普通列車と快速列車の普通車自由席、JR東日本のバス高速輸送システム、そしてJR西日本の宮古島フェリーです。観光列車も、青春18きっぷだけで乗れたり、別途追加料金で乗れます。

基本的に新幹線は青春18きっぷでは利用できませんが、北海道新幹線だけは例外で、北海道新幹線オプション券というものを購入すれば乗車できます。

青春18きっぷは、毎年の春、夏、冬の期間に約1か月間ほど発売され、利用期間も約1か月間ほど設けられています。2022年の発売開始日は春が2月20日、夏が7月1日、そして冬が12月1日でした。

2023年の発売期間と利用期間は1月中旬の時点ではまだ発表になっていませんが、例年2月上旬には発表されますのでJRの公式サイトで確認してください。2022年の詳細は2022年2月7日に発表になりました。

青春18きっぷの料金は、2022年は12,050円でした。青春18きっぷには大人、子供の区分はありません。青春18きっぷは1枚のきっぷで5回分利用が可能で、1回分で1人がまる一日何度でも乗り降りができるという仕組みです。

青春18きっぷの料金12,050円で5回分ですので、1回分は2,410円という計算になります。つまり、青春18きっぷを使うと一日2,410円で電車が乗り放題になるのです。

また、この5回分は一人で連続もしくは飛び飛びの5日に分けて使っても構いませんし、同じ行程を旅行するならば5人で分けて1日で使ってしまうこともできます。

青春18きっぷの買い方はシンプルで、発売期間中に全国のJR駅のみどりの窓口、全国のJRの指定席券売機、主な旅行会社で購入ができます。列車の車内では購入できませんので注意してください。

買い方と合わせて知っておきたいのが払い戻しの方法です。払い戻しは、有効期限内で未使用の場合のみ可能で、購入した場所で払い戻しをしてください。

5回セットで販売されている青春18きっぷですが、実は金券ショップに行けば数回使われた青春18きっぷが見つかることもあります。青春18きっぷを2回分のみ買いたいといった買い方ができるのは金券ショップのみです。

青春18きっぷには、使用済みを表すスタンプを押すスペースが5か所設けられています。青春18きっぷを利用する最初の駅で駅員さんにスタンプを押してもらってください。自動改札機は通れませんので注意しましょう。

また、年に3回発売されている青春18きっぷですが、例えば春の期間に購入した青春18きっぷを夏に使用することはできませんので、購入する際には計画的に購入しましょう。

青春18きっぷにいくらか料金を追加すれば普通席以外にも乗れますので知っておくと便利です。青春18きっぷに指定席を普通車指定席に乗れるほか、グリーン券を購入すればグリーン車自由席に乗れます。

基本的には普通列車に乗れる青春18きっぷ。実は青春18きっぷで乗れる観光列車もかなりあり、旅の特別感がアップするのでおすすめです。ここからは青春18きっぷを使って乗れる西日本のおすすめ観光列車をいくつかご紹介します。

SLやまぐち号は、JR山口線の「新山口駅」と「津和野駅」の間を走っている観光列車です。遠くまで響き渡る汽笛の音や石炭のにおいなど、タイムスリップしたかのような体験が待っています。運航日はSLやまぐち号の公式サイトからチェックしてみてください。

JR木次線の「木次駅」から「備後落合駅」の間を走っているトロッコ列車が奥出雲おろち号です。運航距離は約60キロで、トロッコ列車には窓ガラスがないので自然の美しさをダイレクトに楽しめます。

運航期間は4月から11月ですが、残念ながら2023年度でトロッコ列車は運行を終了予定で、その後は別の観光列車が走る予定です。

富山県を代表する観光列車ベル・モンターニュ・エ・メール。フランス語で「美しい山と海」という意味を持ち、愛称は「べるもんた」です。城端線の「高岡駅」から「城端駅」と氷見線の「砺波駅」、「新高岡駅」、「氷見線高岡駅から「氷見駅」を運行しています。

観光列車には大変珍しく寿司職人が乗車していますので、富山湾の新鮮な寿司を美しい景色を見ながら味わえます。

観光列車うみやまむすびは、山陰本線の「城崎温泉」を中心に走る観光列車で、団体用のツアー専用列車や普通列車に不定期に使われますので、もし見かけたり乗れたりしたらかなり幸運な列車です。

どうしてもうみやまむすびに乗りたい場合は、青春18きっぷではなく確実にうみやまむすびに乗れるツアーに申し込むのがおすすめです。

安い料金でのんびりとした旅行にぴったりの青春18きっぷ。普通列車だと1日だと遠くまで行けないような気がしますが、実は東京駅を始発で出発すれば当日中に余裕で西日本にたどり着きます。ここからは青春18きっぷで見て回りたい西日本の駅や周辺の見どころをご紹介しましょう。

西日本の見どころ、まず一つ目は山陽本線の「舞子駅」です。兵庫県神戸市にある駅で、駅前には大きな舞子公園が広がります。そしてこの駅からは世界最長のつり橋である明石海峡大橋が見えます。朝日はもちろん夜景も美しいので、到着時刻に応じた楽しみがあります。

山口県にある「下関駅」は、山口県の中でも一番西にあります。日本の歴史と海に関する見どころの多い下関ですが、その中でも特におすすめなのが唐戸市場です。駅から歩いて10分ほどでアクセスができ、週末には市場の1階が海鮮の屋台街に変身します。

岡山県にある「倉敷駅」は、駅からゆっくり歩いても15分ほどで行ける倉敷美観地区がおすすめです。ゆったりと流れる倉敷川のほとりには、美しい白壁が広がります。また、最近では食べ歩きが楽しめるスポットとしても人気です。

熊本県の「阿蘇駅」は、阿蘇山観光の窓口としても大人気です。駅からは阿蘇山火口見学ができるバス阿蘇山火口バスも出ています。熊本地震の影響を強く受けていましたが、2020年9月にリニューアルされた阿蘇駅の駅舎も見どころです。

広島県の「尾道駅」の周辺にも見どころがたくさんあります。瀬戸内海に面した坂と猫の多い街並みが有名で、映画やドラマのロケ地としても知られています。

通称ピークと呼ばれている千光寺頂上展望台は2022年3月にオープンしたばかりで、ロープウェイでのアクセスもできます。尾道駅からはバスで約15分です。

最後にご紹介する西日本の見どころは、広島県にある「宮島口駅」です。この駅は世界遺産である厳島神社のある宮島への玄関口です。さらに宮島へ渡るJR宮島フェリーは、青春18きっぷで乗れますので追加の料金を払う必要がありません。

料金や買い方が簡単で、お得にのんびり旅行ができる青春18きっぷ。青春18きっぷを提示するとJRのホテルグループに加盟しているホテルへの宿泊料金が割引になることがあるので、青春18きっぷを使った旅行の際はぜひ検討してみてください