南砺市観光スポット＆名所めぐり！人気は世界遺産！田舎の風景に癒されよう！

平成16年に8つの町村が合併して富山県に南砺市が誕生しました。世界遺産五箇山の合掌造り集落は観光スポットとしてあまりにも有名ですが、南砺市の魅力はそれだけではありません。今日は情緒あふれる南砺市の名所や、おすすめ観光スポットを余すところなくご紹介します。

何はともあれ名所中の名所、世界文化遺産の五箇山合掌造り集落を訪れてみなければ、南砺市観光を語ることはできません。五箇山の名前は赤尾谷、上梨谷、下梨谷、小谷、利賀谷の5つの谷が「五箇谷間」と呼ばれたことからきています。23棟の『相倉（あいのくら）集落』と9棟の『菅沼（すがぬま）集落』が、世界遺産の合掌造り集落を形成しています。

南砺市五箇山周辺は日本でも有数の豪雪地帯です。その厳しい気候風土が、傾斜の急な大きな屋根を持つ重厚な合掌造りを必要としたのです。また屋根裏での養蚕と地下での塩硝（火薬原料）製造により加賀藩から手厚い庇護を受けたため、五箇山の合掌造りは非常に重厚なものになっています。南砺市観光一番の名所と言って過言ではないでしょう。

南砺市西赤尾にある、国重要文化財『岩瀬家』内部の様子です。『村上家』とともに連日大勢の人が訪れる、五箇山の人気観光スポットになっています。築約300年、木造5階建ての重厚な建物です。がっしりとした頑健な柱や囲炉裏に歴史を感じます。まさに南砺市の、というよりは日本の財産ですね。

世界遺産五箇山合掌造り、と聞いてこの光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。相倉展望台からの絶景です。相倉合掌造り集落では「相倉民俗館」「相倉伝統産業館」「想念寺」「西方道場」などの人気スポットがあります。情緒あふれる建物の数々は五箇山の深い歴史を物語ってくれることでしょう。

これは世界遺産菅沼合掌造りの水田に移る「逆さ合掌」と呼ばれる光景です。菅沼集落では「春の宵」と名付けられたライトアップが人気を集めています。越中五箇山民謡保存会による「五箇山民謡」も楽しめる、情緒たっぷりのイベントです。開催期日は1回目が2017年5月27日、2回目が6月3日ですので日程が合えばぜひ行ってみてください。

ちょっとお腹がすいたら、情緒ある素朴なお店でのランチもおすすめです。岩魚、五箇山豆腐、山菜料理、そばなどの山の幸を味わってみるのもいいですね。歴史ある合掌造り家屋でのお食事はここ、南砺市でしか味わえないものです。旅の思い出にぜひ立ち寄ってみたい、小さな名所ですね。

せっかくの五箇山合掌造り集落への旅。どうせならここで一晩を過ごしてみる、というのはいかがでしょうか。相倉集落には合掌造りの民宿が数件ありますよ。どちらのお宿でも、昔ながらの合掌造り家屋での暮らしを垣間見ることができるでしょう。囲炉裏端で岩魚などの川魚や山菜などの素朴なお料理に舌鼓。五箇山の夜がゆっくりと更けていきます。

【問い合わせ】五箇山総合案内所 【電話】0763-66-2468　

五箇山の特産品の一つに和紙があります。道の駅たいら内の『五箇山和紙の里』では、施設内で手すき和紙を製造販売していて見学も可能です。「和紙体験館」では合掌造りの館内で、五箇山和紙すきを体験できます。手すき和紙、はがき、うちわなどを自分で作ってみるのはとても人気のアクティビティです。当日の申し込みでも大丈夫なのでおすすめですよ。

【住所】富山県南砺市東中江215　 【電話】0763-66-2223

越中の小京都と形容されることも多い南砺市城端（じょうはな）。情緒ある昭和レトロな建物『じょうはな織館』は、城端に伝わる絹織物を今に伝えています。工房を見学したり、オリジナル織小物などを見て回るのも楽しいですね。何と言ってもおすすめは機織り体験。人気の体験コースが各種ありますので是非お問い合わせください。

【住所】富山県南砺市城端648-1 【電話】0763-62-8880

五箇山に伝わる日本最古の民謡といわれる「こきりこ」は、どこかで耳にしたことがあるはず。『喜茶和ででれこでん』では「こきりこ」の伝統的な踊りや、108枚のヒノキの板を手作業で編み合わせる「ささら」という楽器作りを体験できます。「こきりこ」の衣装を着て、編んだ「ささら」を持ち、踊りながらの記念撮影は旅の良い思い出となるでしょう。

【住所】富山県南砺市上梨741 【電話】0763-66-2312 　　　　

ぜひ訪れてみたいのがここ『真宗大谷派井波別院瑞泉寺』です。明徳元年（1390年）に本願寺第五代綽如によって開かれました。戦国時代には、越中一向一揆の拠点とされ伽藍は堅固な石垣に囲まれています。3度の火災にあい、現在の本堂は明治18年(1885年)に再建されたものです。この見事な藤棚だけでも一見の価値ありの名所です。

【住所】富山県南砺市井波3050 【電話】0763-82-0004

『越中一宮高瀬神社』には福の神であり、縁むすび、家内安全、医療医薬また農耕の神として崇られている「大国主命」（おおくにのみこと）が主神として祀られています。不心得者のうさぎを改心させ怪我の治療をしたことから、「大国主命」は医療医薬の神とたたえられるようになりました。境内の「なでうさぎ」をなでると心身ともに健康で過ごせると言われています。

【住所】富山県南砺市高瀬291 【電話】0763-82-0932

人口1000人ほどの小さな『利賀村』が、日本最大級の合掌造りの劇場や野外劇場など7つの劇場、稽古場、宿舎等を擁する、舞台芸術施設群として世界中の演劇人から注目されるほどになりました。今では「演劇の聖地」とも呼ばれています。また獅子舞などの伝統芸能が今も息づく活気ある村です。名物の蕎麦を味わいがてら、ぜひ行ってみたい名所です。

【問い合わせ】南砺市商工会利賀村事務所 【電話】0763-68-2527 　

棟方志功に関して詳しい説明はいらないでしょう。日本が誇る有名な版画家です。彼は第二次世界大戦末期、福光に疎開していた間に数々の作品を残しました。昭和57年に『棟方志功記念館』として設立された「愛染苑（あいぜんえん）」にはその時の作品が多数展示されています。その向かいに建つ、棟方志功のアトリエであり住居でもあった「鯉雨画斎（りうがさい）」と合わせてぜひ訪れてみてください。

【住所】南砺市福光1026-4 【電話】0763-52-5815

南砺市観光ではお祭りも忘れることはできません。江戸時代享保初期(1710年代)に成立した『城端曳山祭り』は、毎年5月5日に行われる城端神明宮のお祭です。御神像を載せた豪華絢爛な曳山が町内を巡行する姿はまさに圧巻です。5月4日夜には宵祭が行われ、人気の観光スポットとして多くの人々を惹きつけます。

2016年に、全国の「山・鉾・屋台祭」33ヶ所と一緒にユネスコ無形文化遺産に登録された、南砺市観光の目玉ともいえる城端曳山祭り。6基の庵屋台（いおりやたい）と6基の曳山は城端地区を曳き回され、今年も大勢の人々を楽しませてくれました。曳山は蔵に帰り1年間の休養です。南砺市が誇るもう一つの世界遺産、城端曳山祭りはぜひ行ってみたい観光スポットです。

【問い合わせ】南砺市観光協会城端観光案内所 【電話】0763-62-1821

加越能バスが運行する『世界遺産バス』でめぐる南砺市観光も人気があります。高岡駅から城端、五箇山を通って白川郷まで1日5便運航しています。お得なフリー切符も各種ありますのでおすすめです。土日祝日は城端から白川郷線は1日9便出ています。切符はコンビニでも購入できますので便利ですね。

【問い合わせ】加越能バス乗車券センター 【電話】0766-21-0950

こんなレトロな観光列車『べるもんた』で南砺市の観光を楽しむのもおすすめです。高岡から城端まで1時間弱の、のんびりとした列車の旅はとても情緒がありますね。沿線の散居景観と窓枠が相まって、まるで一枚の絵のような景観は「走るギャラリー」と形容される所以です。車内で富山名産のお寿司などをつまむのも旅の醍醐味ですね。

【問い合わせ】南砺市観光協会 【電話】0763-62-1201

世界遺産、五箇山の合掌造りを有する南砺市の数々の観光スポットをご紹介してきました。いかがでしたか？古き良き時代の日本、いにしえから途切れることなく脈々と続く人々の暮らしに思いを馳せていただけたのではないでしょうか。富山県南砺市には、こんなにも情緒たっぷりの素晴らしい日本の原風景が、往時のたたずまいもそのままに残されていました。次の旅行はぜひ南砺市を訪れてみませんか。