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京都の方言(京都弁)はイントネーションもかわいい!特徴や定番フレーズを紹介♡

京都の方言(京都弁)はイントネーションもかわいい!特徴や定番フレーズを紹介♡
投稿日: 2023年5月26日最終更新日: 2023年5月26日

日本の数ある方言の中でもはんなり、かわいいと言われることが多いのが京都弁です。旅行などで耳にする機会も多いですが、どのような特徴があるのでしょうか。そこで京都の方言について、その特徴や代表的なフレーズなどについて紹介します。

京都の方言・京都弁の特徴は?定番のフレーズも紹介見出し

Photo by Kentaro Ohno

京都に行くと、はんなりした京都弁に魅力を感じる方は少なくありません。京都弁は京都の方言ですが、いわゆる関西の方言である関西弁とはちょっと違うと言われます。そこで京都弁のイントネーションの違いやよく使う言葉を紹介します。

京都の方言の特徴見出し

Photo byPexels

京都の方言は、広い意味では京都、大阪などで使われる関西弁の仲間に属しています。言語学上で言うと、京都の方言と大阪の方言は、それぞれ「京言葉圏」、「大阪弁圏」と関西弁の中でも分かれています。

また、京都と一言で言ってもその範囲は広く、丹波や舞鶴などではまた違った方言が使われています。これらもまた、いわゆる関西弁のイメージとは違いがみられる言葉となっています。

その中でも旧山城国に属する地域で話されている言葉「京言葉」「京都弁」と言い、京都の方言と言えばこの言葉を指すことが多いです。そこでまずはこの京都弁と言われる京都の方言について、その特徴や違いを紹介します。

イントネーションの特徴

Photo by torisan3500

京都の方言である京都弁は大阪の方言と同じ関西弁と言われることが多いのですが、実際に聞くと違いが見られます。よく方言の違いというと、イントネーションに違いがあるということが多いのですが、イントネーションはあまり大きく変わりがありません。

基本的に京都の方言のイントネーションやアクセントは、典型的な京阪神のタイプと言われています。ただし、京都と言っても広いので、同じ京都市内でも地域により、イントネーションなどが違うという言葉ももちろんあります。

とはいえ、話し方や次に述べる語尾との関係で、京都の方言のイントネーションは比較的抑揚があり、ゆったりしていると言われています。これは京都の方言がもともとの日本語のイントネーションを残していることに関係しています。

語尾の特徴

Photo byEngin_Akyurt

京都の方言と大阪の方言に違いがあるとすれば、イントネーションよりもむしろ語尾の違いが大きいと言われています。大阪の方言ということでよく耳にするのが大阪の芸人の方、京都の方は芸舞妓さんの言葉と考えればわかりやすいかもしれません。

たとえば「なにをしているの」という言葉は、大阪方言では「なにしてんねん」京都方言では「なにしてはるの」となります。つまり語尾が違うため、イントネーションなども違いがあるように感じられるかもしれません。

語尾の部分というのは耳に入る機会も多いため、印象に残りやすいです。京都の方言の語尾やフレーズの持つ特徴が、京都弁のイメージにつながっていると言っていいでしょう。

表現方法の特徴

Photo byMorningbirdPhoto

次に詳しく述べますが、京都弁というのはもともと、京都が都になった時期、つまり1200年以上前から使われている言葉がベースです。そのため、その表現方法にもいくつかの特徴がみられます。

よく、京都の人の言葉には裏があるという意見を聞きます。これは京都人の気質にも関係していますが、物事をオブラートに包み表現することが多いため、本音が裏に隠れていることがあるのです。

もちろんそこには相手への気遣いがあるのですが、「いじわる」「嫌味」などととらえることもないとは言えません。このような特徴は京都の方言にも見られますから、覚えておいて損はないでしょう。

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代表的な京都の方言と使う人見出し

フリー写真素材ぱくたそ

京都は言うまでもなく、794年に平安京が置かれて以来、長い間日本の都として栄えてきました。今でも京都御所があるように、長い間天皇が住まう場所であったのです。

そのため、天皇に仕える人々が宮中で使う言葉と、その周辺地域や町場に住む人々が使う言葉というものがありました。いわゆる宮中で使う言葉を「御所言葉」、「女房言葉」と言います。

この御所言葉を使う人々も町場の人々と関係を持つわけですから、この言葉が京都の町場の人の言葉に影響を与え、今の京都の方言を作り出しているのです。

御所ことばの特徴と使う人

Photo by sekido

天皇を中心とする宮中で使われていた言葉を「御所言葉」「女房言葉」と言います。特に室町時代初期ごろから盛んに使われるようになったと言われています。

そして、それが将軍家に仕える侍女たち、そこから武家、町家の女性へと広がって、現在のように広く知られるようになりました。京都の方言にも多く取り入れられています。

この言葉の特徴は、語頭に「お」をつけ丁寧に話す語尾に「もじ」をつけ、婉曲的に表現するなどが挙げられます。また言葉によっては違うフレーズを使うこともあり、隠語のような使われ方をすることもあります。

町方ことばの特徴と使う人

Photo by casek

これらの御所言葉は、御所と関係を持つ機会が多い京都の町家の人々にも広がり、京都の町方言葉にも取り入れられるようになりました。そしてそれらが京都の方言、京都弁として、今では広く知られるようになっています。

特に京都の方言では御所言葉の影響もあって、町方の言葉でも敬語表現が発達しており、丁寧な言い方をすることが好まれます。京都弁のフレーズなどにもそれが見られ、婉曲表現も多いと言われます。

京都弁としてよくイメージされる、芸舞妓が使う言葉はいわゆる町方言葉です。この他に西陣などの伝統工芸の職人さんが使う職人言葉なども、京都の町方言葉を構成する言葉です。

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京都の方言の代表的な語尾見出し

Photo by Kanesue

ここまで述べてきたように、京都の方言は、関西弁の中ではイントネーションはあまり違いはないのですが、語尾に違いが大きく、京言葉という特別な方言のように受け取られることが多く見られます。

先ほども述べたように、語尾は耳に残りやすく、その方言の特徴を示す時、イメージしやすい部分です。また、語尾のもつニュアンスがその方言のニュアンスに大きく影響を与えることも多いです。

そこでまずは、京都の方言に特徴的な語尾にスポットを当ててみましょう。合わせてどのようなフレーズで使われることが多いかという点も紹介します。

はる

Photo byStartupStockPhotos

京都の方言の中でも、最もよく知られている語尾が「はる」です。この「はる」というのは「なさる」が「なはる」、そして「はる」と変化したものと言われ、「ハル敬語」とも呼ばれる、丁寧な表現の一つです。

一般的に五段動詞の場合は「書かはる」のようにア段で接続し、それ以外の場合は「や」をつけ、「やはる」という形でつながります。日本語の敬語は基本的には人間に対して使いますが、京都の「はる」は動物などにも使うというのが特徴です。

「はる」は柔らかい印象の表現であり、これが語尾に多く使われることにより、京都の方言がはんなり、やわらかいと感じられることにつながっていると言われます。実際に京都での会話を聞くと、耳にする機会も多いのではないでしょうか。

へん

Photo byEngin_Akyurt

同じく、京都の方言でよく耳にするものに、語尾の「へん」があります。「行かへん」「言わへん」などと使うことが多いです。意味は「ない」という否定になります。

またフレーズとしては「あきまへん」という言葉があります。文字通り「いけません」「だめです」という意味ですが、こちらも「あきまへん」というフレーズで使われることで、柔らかい印象になることが多いです。

次に「ひん」という語尾を紹介しますが、これは上に来る言葉により使い分けされており、意味としては同じになります。

ひん

Photo by Kevan

では京都の方言で「ひん」はどのような違いがあるのでしょうか。まず意味としては「へん」「ひん」とも同じで、「ない」という否定の意味になります。ですから意味の面では同じと考えてよいでしょう。

「へん」と「ひん」の違いはこの言葉につく上の言葉によります。上の言葉がイ段で終わる場合、「ひん」を使います。例えば「起きる」なら「起き」なのでイ段ですから、「起きひん」となるわけです。

なお、京都の方言の中では、「ひん」は比較的新しい言い方とも言われています。また「しいひん」のように、イ段が伸びる形でつながる場合もあります。

Photo byJavaistan

京都の方言で、語尾に来る「け」は「しよけ」「食うけ」のような使い方をします。意味としては「しようか」「食べない?」というように、勧誘をあらわします。主として男性が使う言い方の語尾です。

実はこの言葉は、同じ関西弁の仲間である大阪の方言にはない言い方です。先ほども述べたように、大阪と京都の方言はいずれも関西方言の仲間ですが、語尾などに違いが見られます。この「け」はそのような言葉の一つなのです。

かぁ

Photo bygeralt

京都の方言で語尾に「かぁ」がつく言い方には、「見ててんかぁ」などがあります。意味は「~してたんだよね」「~なんだよね」です。

京都の方言の中でも比較的若い方が使うことが多いと言われ、「かぁ」という言い方が柔らかい印象を与えることから、京都の方言がはんなりと柔らかくかわいいというイメージにつながっているともいわれます。

よし

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「よし」は語尾に使った場合は、勧誘や軽い命令の意味になります。例えば「はよしよし」は「早くしなさい」ですが、「早くしたらどう?」というような、少しやわらかいニュアンスで使うことが多いです。

この「よし」ですが、主として女性が使うことが多い言い方です。印象にも残りやすいことから、ドラマや映画などで京都弁らしさを出す場合に女性のセリフに入れるパターンも見られます。

研究によるとこの言葉は鴨川より東側の地域から大正時代に京都中心部に広がったと言われています。もともとは山科などの方の言葉だったという推測もなされているようです。

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京都の方言の代表的なフレーズ見出し

フリー写真素材ぱくたそ

さて、以上のように、京都の方言にはよく使われる特徴的な語尾があり、それらが京都の方言の持つイメージに関係していることがわかります。言うまでもなく、これらの表現は大阪など、同じ関西の方言とも違う場合も少なくありません。

そこで次に、京都の方言の中でもよく耳にするような、有名なフレーズをいくつか紹介していきます。京都の方言の持つ、はんなり、かわいい、やわらかというイメージは、これらのフレーズからも感じられるのではないでしょうか。

またそれとともに、先ほども触れたように、京都の方言は必ずしも本音を話さないで、オブラートに包んだように表現することがあると言われます。そこでそのようなフレーズについても合わせて紹介します。

代表的な挨拶のフレーズ

Photo by089photoshootings

まずは挨拶からです。京都の挨拶と言っても、基本的には標準語とあまり変わらない言葉も多いです。朝は「おはようさん」ですし、昼は「こんにちは」、夜は「こんばんは」で、この二つに関してはイントネーションが多少違うだけです。

京都の挨拶言葉で最も印象的なものとして、「おおきに」があります。「ありがとう」という意味で、お店などで買い物をした時など耳にする機会が多いでしょう。「大きにありがたし」という言葉から生まれたと言われます。

また、初めて聞いた方が少し戸惑うのが「いってらっしゃい」です。京都の方言では「おはようおかえり」と言います。「おはよう」は朝の挨拶ではなく、「お早う」、つまり「早く」という意味で「早く帰ってきてね」という意味なのです。

日常的なフレーズ

フリー写真素材ぱくたそ

日常的に使われる京都の方言で、京都独自なのが方角をあらわす言い方です。京都では北に行くことを「上ル」、南に行くことを「下ル」と言います。京都の町家の住所などでも「○○通上ル」などの表現があります。

これは、京都の中心街が碁盤の目状になっていて、通りにそれぞれ名前がついているから可能なことです。東西は「入ル」を使い、これらの組み合わせでできているので、京都に詳しい方だとこれだけでどこの場所かがわかります。

また、「よろしゅうおあがり」も珍しい言い方です。言葉のニュアンス的には「たくさん食べてね」のように、食べる前に使いそうですが、この言葉は「お粗末様」という意味であり、食後「ごちそうさま」と言った時の返答となります。

嫌味なフレーズ

フリー写真素材ぱくたそ

よく京都の方言で「ぶぶ漬けどうどす?」と言われたら「帰れ」という意味だというのが知られています。これはもともと、「ぶぶ漬け」(お茶漬け)、つまり食事時まで長居するのは失礼という意味から来ています。

このように京都の方言には「いけず」つまり意地悪、嫌味と言われる表現があります。しかしこれは相手に気を使い、オブラートに包んだ言い方をするという京都人の考え方に由来するものです。

騒ぐ子供に「元気やなあ」というなど、迷惑をかけるような行為を注意する言い方も多いので、もし何か気になるようでしたら、ちょっと身の回りを注意してみるなどすれば、それほど気にしなくてもいいのではないでしょうか。

京都の方言はゆったりとしていてかわいい見出し

Photo by Kentaro Ohno

京都は1200年の歴史のある都であり、長い間日本の中心地でした。そのため方言にも古い日本語の言い回しや、宮中などで使われた言葉などが多く、全体にはんなり、柔らかい言い方が多いです。ぜひ観光に行く際など、京都の方言をチェックしてみてください。

投稿日: 2023年5月26日最終更新日: 2023年5月26日

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