渡良瀬遊水地でサイクリング！週末は子供と釣りも！熱気球レースを見に行こう！

2012年7月3日ラムサール条約に登録された渡良瀬遊水地は、登録湿地面積が2861haと広大な湿地にたくさんの種類の動植物が生息している自然豊かなところです。その中で谷中湖周辺では、川遊びをしたりサイクリングや気球に乗ったりとアウトドアが楽しめるスポットがたくさんあります。そのような魅力あふれる渡良瀬遊水地をご紹介します！

渡良瀬遊水地は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の4県にまたがり、なんと面積は33㎢、周囲は約30㎞、総貯水容量2億㎡もある日本最大の遊水地なのです。これだけ広いのですから、たくさんの動植物がいたり、色々な過ごし方を楽しめるはずですね!

渡良瀬遊水地は、1890（明治23）年、1896（同29）年に起きた洪水被害で足尾銅山から渡良瀬川へ鉱毒が流れ出ていることがわかりました。そこで、「足尾鉱毒事件」によって鉱毒を沈殿し無害化することを目的に、渡良瀬川下流へ超巨大な遊水地が造られました。

しっかり自然が守られているから、渡良瀬遊水地でバードウォッチングなどが楽しめるのですね!ラムサール条約湿地（国際的に重要な湿地）では、水鳥だけでなく湿地の生態系を維持しながら、ラムサール条約の理念である「賢明な利用」を図るために、人々の交流や情報交換などを進めているそうです。

ラムサール条約に登録された湿地のある渡良瀬遊水地の半分は、ヨシ原に覆われています。野鳥はなんと約260種も確認されていて、日本屈指のワシ・タカ類の越冬地なのです。さらに、湿地特有の貴重な種類の植物や昆虫の宝庫ですから、たくさんの種類の野鳥や植物等をじっくり観察して自然を身近に感じてみませんか。

広大な面積の渡良瀬遊水地には、家族連れでも楽しい1日を過ごせるレジャー施設が色々と揃っています。その施設は、湖ゾーン・親水多目的ゾーン・スポーツゾーン・谷中村史跡保全ゾーン・子供広場ゾーンに分かれています。そこで、週末に子供連れでも楽しめるスポットをご案内します。

渡良瀬遊水地で川遊びをするなら、「湖ゾーン」へ向かってください。ここならウィンドサーフィンやボート・カヌー・釣りなどの水上スポーツが満喫できますよ。しかも釣り用やカヌー用など専用エリアがわかれていますので、安心して水上スポーツを楽しめます！

[湖ゾーン」で釣りをするなら、谷中ブロックまたは南ブロックへお越しください。谷中ブロックはえさ釣り場区域に、南ブロックはルアー・毛バリ釣り場になっています。もちろんその他の沼地や川でも釣りはできます。本格的に釣りを楽しみたい方にもおすすめです！季節によって釣れる魚は異なりますが、ヘラブナやハヤなどが釣れるそうです。

渡良瀬遊水地には3つの調節池がありますが、増水の時のみ貯水するので普段目にすることのできる池は谷中湖です。ラムサール条約にも登録されるほど自然豊かな湿地を持つ谷中湖で、家族連れで楽しめるスポットをご案内します。

「子供連れ広場ゾーン」には、売店やレンタル自転車もあり、手ぶらでも出かけられます。レンタル料金は、大人用2時間以内300円・4時間以内400円・1日600円、子供用4時間以内200円・1日300円と親子でサイクリングをするには最高です!ただ、サイクリングロードは距離が長いためか子供用でも補助輪付きの自転車は無いようです。

谷中湖周辺をのんびりとサイクリングするなら、約13㎞（約2.5時間）とちょっと長距離ですが「パノラマコース」がおすすめです!このコースは、自然豊かなヨシ原浄化施設を眺めたり、遊水地を一望できる新赤麻橋やウォッチングタワーなどを巡りますので、遊水地の魅力を味わえますよ。

「渡良瀬バルーンレース」は、色とりどりの熱気球がたくさん見られます。しかも毎年4月上旬に早朝6時30分頃から3日間にわたってイベントが開催されています。また栃木市製作のハート型バルーン「ハートランド号」が迎えてくれるので、すぐにわかりますよ。

このイベントでは、初日に早朝と夕方に約30機の熱気球のレースが計5回行われます。2日目の夜には、バルーンと打ち上げ花火のコラボレーションが見事です。この他にもモーターパラグライダーのデモンストレーションや熱気球の体験ができたり、打ち上げ花火が見られたりします。しかも当日自由参加で料金は無料ですから、1日中家族で遊べます。

「わたフェス」とは、谷中湖北ブロック子供広場ゾーンをメイン会場に、「タイムトライアルチャンピオンレース」という自転車レース中心に様々なスポーツ体験ができる面白いイベントなのです!「わたフェス」は、毎年9月上旬に行われています。

キッズパレード体験では、タイムトライアルレースで使用されるコースの1部（約3㎞）を選手と一緒に親子で走ることができます。他にも熱気球に搭乗できたり、スカイダイビングやカヌー周遊体験など、ちょっとの勇気を出すとなかなか体験できないことにチャレンジできます。貴重なスポーツ体験をして、楽しい思い出を作ってみませんか。

当日は、東武日光線・藤岡駅からメイン会場まで往復の無料臨時シャトルバスも運行されます。また市営コミュニティバス[ふれあいバス]も走っていますが、どちらも運行本数が少ないのであらかじめ確認をしておくといいですよ。

渡良瀬遊水地には、日本一大きな「ハート」があります。それは、谷中湖です!上空から見るときれいな「ハート」をしているのです。しかも谷中湖の中央にある「中之島」をカップルで訪れると幸せになれるといわれており、カップルに人気のスポットになっているそうです。大好きな人を誘って出かけてみてはどうですか。

ラムサール条約に登録された湿地を守っていくために行われている渡良瀬遊水地ならではの行事があります。なかなか他では体験できない湿地の楽しみ方がコレですよ!貴重な体験ができますので、是非とも参加してみてください!

毎年3月下旬になると、広大なヨシ原を1日かけて焼く「ヨシ焼き」を行います。この枯れているヨシなどを焼くことで、害虫駆除やヨシの成長しやすい環境を整える効果があります。毎年行うことで、豊かな自然が守られています。ヨシ原はとても広大なので、火の勢いが凄くて熱気と煙で目が痛いですから、くれぐれも気をつけて見学してください。

渡良瀬遊水地では、1年中熱気球体験が楽しめます。熱気球からみる自然豊かなラムサール条約に登録されている湿地や川、眼下を走っているサイクリング中の人や釣り人、天気のよい冬の日は遠くに富士山や関東平野が一望できますよ!しかも2から6人の乗り合いや完全貸し切りで空の旅を楽しめるのです。美しい大空を散歩してみませんか?

渡良瀬遊水地は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県と4県にわたる広大な遊水地なので、高速道路のインターチェンジや最寄り駅が近くに有ったりと、広域からでもとっても交通の便がいいです。もちろん駐車場も完備されていますから、自慢の釣りなどの道具や手作りのお弁当など持参して、家族や仲間と楽しい時間を過ごせますよ。

車で行くなら東北自動車道が便利です。佐野藤岡I.C.より約20分、館林I.C.なら東へ約20分で到着します。渡良瀬遊水地には、駐車場が大きく分けて3ヶ所あります。1つは中央エントランスに近い所で、年中利用ができ300台駐車可能です。谷中湖の中央を横切るサイクリングロードを走るなら、レンタル小屋から少し離れていますがこちらがおすすめです。

もう1つは北エントランスに5ヶ所あり、963台と大型車8台駐車できます。子供広場ゾーンへ向かう方、水上スポーツを楽しむ方ならこちらがおすすめです。さらにもう1つは鷹見台にあり、無料展望台や野鳥観察をするならこちらがおすすめです。渡良瀬遊水地は、とにかく広いですから事前に調べて近くに駐車するといいですね!

電車なら東武日光線・新古河駅が近いです。新古河駅からは徒歩約5分（約0.2㎞）ですし、JR東北線・古河駅なら徒歩約20分（約1.5㎞）です。川や野の花などを見ながら心地よい風を感じて、渡良瀬遊水地を目指して散策してみてはいかがですか。

栃木市役所遊水地課 [住所]栃木県栃木市藤岡町藤岡1778（栃木市遊水池会館内） [電話]0282-62-0919

沢山ある楽しみ方のごく一部しかご紹介できませんが、渡良瀬遊水地の魅力を感じていただけましたか?ゆったりと流れる川で釣りをしたり、風を感じながらのサイクリングは気持ちが良いですね。野鳥や植物・昆虫などの観察会は随時開かれていますので、豊かな自然に触れて1日のびのびと家族や仲間と過ごしてみては、いかがでしょうか。