奄美大島旅行にGO！ベストな時期や費用は？おすすめモデルコースを紹介！

「東洋のガラパゴス」「日本のガラパゴス」と呼ばれる南国の自然豊かな鹿児島県の島です。奄美大島固有の動植物も多数存在し、それらを観に行くだけでも価値のある島です。今回は時期や費用なども念頭に置きつつ、夏の時期の2泊3日のモデルコースを作成して行きたいと思います。世界自然遺産登録を目指す島にぜひ足を向けて下さい。

案外大きな奄美大島。その割に公共交通機関が発達していません。しかも直行便の到着は午後遅い。となればあてにするのが「レンタカー」です。空港周辺には沢山のレンタカー屋さんがあります。奄美大島旅行の第一歩はレンタカーの予約からがおすすめです。費用は軽自動車24時間3000円程度。乗り捨てありのお店もあります。

奄美空港から南に10分ほど走ると右手にドーム型の建物が見えてきます。ここが旅行者や地元の方たちに様々な情報を発信している「奄美パーク」です。中には奄美全体のインフォメーション的なものから、カフェやレストラン、美術館などが入っています。奄美の全てがここで判ります。チェックインの前にまずは寄って欲しい施設です。

日本のゴーギャンと呼ばれた田中一村。不遇の半生の後半を奄美大島で過ごしました。終焉の地も奄美大島でした。奄美パーク内に「田中一村記念美術館」があり、大人1名510円で入館できます。年に4回絵画の入れ替えが行われます。ゆっくり美術館を鑑賞したあとで奄美大島1泊目の宿へ入りましょう。

住所：鹿児島県奄美市笠利町大字節田1834 電話番号：0997-55-2333

2日目は朝から海水浴はいかがでしょうか。空港からさほど遠くない場所に土盛海岸はあります。ちょっと進入するのに危険な香りのする道ですが、そこを抜けると奄美でもトップクラスの美しい海岸が広がります。ブルーエンジェルと呼ばれるこの海岸は地元の宝と言われています。

住所：鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿2127

土盛海岸でのんびり遊んだあとは遅い昼食と奄美体験をしに「ばしゃ山村」に出かけてはいかがでしょうか。ここは奄美の郷土料理が食べられる他、「島人体験」「塩作り体験」「島唄体験」など各種体験ができる施設となっています。

住所：鹿児島県奄美市笠利町大字用安1246-1 電話番号：0997-63-1178

1番人気の郷土料理「鶏飯」。鶏肉の細く裂いたもの、錦糸卵、しいたけ煮、パパイヤ漬けなどを軽くついだご飯にのせて、鶏のだし汁をかけていただきます。おひつとだし鍋がテーブルにドンと置かれますから、ご自分で好きなだけおかわりして下さい。永遠に食べ続けられる錯覚に陥ります。

以前お昼の情報番組でも紹介された「タンデムパラグライダー」。その時は南原清隆さんが上空から海がめの撮影に成功していましたね。幾つかある発着場の中でも一番多く使われるのがビラ海岸。上空からだけでなく、ドライブのスポットとしても有名です。フットランチアマミという会社のみのサービスで、費用は大人1名8800円です。

住所：鹿児島県奄美市名瀬浦上町34-7 電話番号：090-7924-4841

ビラ海岸の近くには旅行者が撮影をするのに最適なスポットが幾つかあります。中でもぜひシャッターを切って頂きたいのが「ハートロック」と呼ばれている恋愛のパワースポットです。正確な場所はここでは書きませんから、帰りの飛行機に間に合うように探し出して下さい。

奄美大島中部となれば、到着日は移動日と決めて2日目からの活動となります。まずは旧住用村の「金作原原生林」です。東洋のガラパゴスが体現できる太古の森をご堪能下さい。夏時期の奄美大島はどうしても「海」に目が行きがちですが、「観光ネットワーク奄美」の原生林ツアーの費用は1名3250円とお安く、絶対おすすめです。

ギンリョウソウは「銀竜草」と書き、別名を「ユウレイタケ」と言います。実は日本中に分布しているのですが、なかなかお目に掛かる事は無いと思います。ベニタケの菌糸に寄生しそこから栄養を得ているために光合成をする必要がなく、色素がありません。山で出会ったらちょっとイヤな気持ちにもなる姿をぜひ奄美に見て下さい。

奄美以南にしか生息していない「リュウキュウサギソウ」です。ランの仲間ですが、花弁が糸状になる珍しいサギソウです。栽培が非常に難しく、野生以外で継続維持のできている例は今のところありません。奄美に来たなら、サギソウだけに関わらず、自然の織り成す景色を鑑賞するコースを取り入れてみてはいかがでしょう。

住所：鹿児島県奄美市名瀬幸町19-5 電話番号：0997-54-4991

耳の小さなかわいいウサギ。そう、アマミノクロウサギです。「金作原」には夜間クロウサギ探索ツアーがあります。野犬やマングースのせいで数が少なくなっていますが、昼は原生林で鳥類や希少植物探し、夜は1名10000円と少し費用はかかりますが、「奄美愛ネット」のナイトツアーでアマミノクロウサギを探してみてはいかがでしょう。

住所：鹿児島県奄美市名瀬佐大熊町4-8 電話番号：090-2504-5456

汽水域で繁殖する「ヒルギ」の森がマングローブです。上から眺めるとアマゾンのような様相です。南北に長い奄美大島のヘソあたりに広がるマングローブの森もまた様々な生き物の宝庫です。カヌーでの体験ツアーなどもあるので、がっつり奄美を体感したい方におすすめです。

日本ではないようなマングローブの密林の中をガイドさんとカヌーで巡ります。運が良ければ大きなシジミやマングローブガニが見られることもあります。空港までは約1時間30分です。ガイド付きで1時間2000円ほどで探検ができます。帰りの飛行機に遅れませんように。

住所：鹿児島県奄美市住用町石原478 電話番号：0997-56-3355

やはり到着日は移動だけになります。2日目は奄美南部の瀬戸内町がフィールドになります。奄美大島の海は特に南の瀬戸内町側が美しいといわれています。まずは足ヒレと水中メガネだけでできるシュノーケリングをおすすめします。費用もあまりかからず、海水浴場と銘打っている場所であればどこでも安全に美しい海が楽しめます。

シュノーケリングの後は太平洋の荒波が作った丸石海岸の「ホノホシ海岸」散策はいかがでしょうか。海岸全体が丸石で覆われている一種不思議な空間です。引き波の時の石同士が擦れあう音は迫力満点です。ここだけは時期は関係なく楽しめます。ちなみに丸石は持ち出し禁止となっております。

住所：鹿児島県大島郡 瀬戸内町 電話番号：0997-72-1115（瀬戸内町役場）

元々シーカヤックマラソン（瀬戸内町）などのイベントをしてきた奄美大島ですが、最近流行の「SUP」なども楽しめます。サーフィンやヨットなども盛んで海の中も海の上も制覇して下さい。SUPの費用はおおむね90分6000円程度ですが、場所やコースによってサービス内容が変わります。空港まで2時間以上かかります。早めの出立を。

住所：鹿児島県奄美市名瀬朝仁町11-2 電話番号：0997-58-7879

次は釣り好きの方のための2泊3日です。到着日は移動日ですから、2日目から沖に出ましょう。奄美大島は昔から釣り人を惹きつける魅力的な島でした。特に大物釣りには定評があり、クエの100キロ級やロウニンアジの50キロ級などがポンポン揚がっていました。最近はジギングでのカンパチやスマガツオ狙いが人気です。

瀬戸内町の古仁屋港に2軒の貸切船組合があります。電話で予約を入れておけばスムーズに渡船をしてくれます。時期により釣り物と場所が変わりますので、3500円から7000円の瀬渡し料の相談も兼ねて船長にアドバイスを求めてみて下さい。ただし、帰りの便との兼ね合いなども含めて迎えの時間の確認はしっかりしましょう。

電話番号：0997-72-0377

初日はやはり移動のみで、2日目のお楽しみです。奄美群島で一番高い山が奄美大島西部の宇検村にあります。それが標高694ｍの湯湾岳です。約1時間の登山道を登る間に様々な希少な動植物と出会えます。頂上の見晴らしが特別良いわけではありませんが、奄美を開いた神様を祀る霊峰で癒されてみませんか。

奄美・沖縄の子供に「桜の絵を描いてごらん」と言えば、たいがい花を真っ赤に塗ります。通常奄美以南では「緋寒桜」しか見られません。しかし内地で咲く「ソメイヨシノ」が湯湾岳で見られます。この湯湾岳のソメイヨシノが日本のソメイヨシノの南限だそうです。

湯湾岳に登ると時折姿を現してくれるのが「アマミイシカワガエル」です。鹿児島県の指定天然記念物であり、レッドデータブック：絶滅危惧1類に指定されている日本一美しいカエルです。なかなか姿は見られませんが、一日かけてゆっくりラッキーを求めて湯湾岳登山に挑戦して下さい。お時間が余ったら「マテリアの滝」観光もおすすめです。

太平洋・南シナ海・東シナ海と、3つの海に囲まれている奄美大島。その中で地元の人がナンバーワンの美しさと押すのが大浜海浜公園です。駐車場・トイレ・シャワー完備の公園ですので、時間を忘れて遊んでいただけます。ただし空港まで約1時間。レンタカーを返す時間等も考慮して遊んで下さい。

住所：鹿児島県奄美市名瀬大字小宿 電話番号：0997-52-1111

今回ご紹介させて頂いた内容は奄美大島の魅力のほんの一部です。ただ言える事は、「夏の奄美は最高」という事です。夏の海を堪能するもよし、グルメに舌鼓を打つもよし、野生や文化に触れるもよし。その時々で色の違う奄美が楽しめます。LCCの参入で費用面も楽になった奄美を、ぜひ「マイルート」に入れて下さい。