福島県温泉人気ランキングTOP15！家族連れやカップルのおすすめを調査！

福島県は全国で3番目に広い面積を持ち、雪が多い会津地方、平野が広がる中通り地方そして温暖な気候の浜通り地方と異なる文化や気候を持つ3つの地方に分かれます。また福島県には5つの活火山があり、そのおかげでバラエティに富んだ温泉が各地で楽しめます。今回は家族連れやカップルがおすすめする福島県の人気の温泉をランキング形式でご紹介します！

福島県の会津地方、猪苗代町にある「沼尻温泉」は安達太良山麓にある温泉地。その歴史は江戸時代にまで遡ります。白濁の湯は強酸性でお湯に入るとピリピリとしますが、湯上り後は驚くほど温まります。強酸性のお湯は飲泉も可能で、レモンのように酸っぱい味がしますよ。沼尻温泉には数件の温泉宿があり、山の中には天然の野天風呂もあります。

安達太良山には沼尻温泉の源泉が湧いており、天然の野天風呂に入ることができます。硫黄泉の温泉の川がいくつかの湯だまりを作っているので、自分だけの野天風呂を見つけて入ることが可能です。着替える所はないですが、水着での入浴も可能なので、家族連れやカップルでも楽しめます。ただ硫化水素ガスが出ているので、風が無い日は注意して下さいね。

福島県南会津地方にある「桧枝岐(ひのえまた)温泉」は尾瀬高原に近い温泉地。温泉宿の他に公衆温泉浴場も3か所あり、トレッカーに人気です。ヒノキの産地だったことからその名がついた桧枝岐温泉は、ヒノキを使ったお風呂が多いことでも有名。無味無臭のアルカリ性単純温泉は入浴後お肌がつるつるになりますよ。アウトドア派の家族連れに人気の温泉です。

福島県の中通り地方、福島市土湯温泉郷にある「赤湯温泉」はブナや白樺の原生林に囲まれた山間にある温泉地です。泉質は炭酸鉄泉と硫黄泉で、赤湯温泉の名の通り、鉄分の多い赤い色の湯が人気の温泉です。赤湯温泉の宿は「赤湯好山荘」一軒のみが営業しています。秘湯を堪能できる宿として、温泉好きが通う宿の一つです。

「赤湯温泉好山荘」は赤湯温泉が堪能できる唯一の宿。湯治宿の雰囲気が残る温泉旅館です。自炊場もあるので、素泊まりで湯治もできます。宿では硫黄泉の乳白色のお湯と鉄分の多い赤湯の2種類の温泉があり、それぞれ露天風呂もついています。日帰り入浴も可能ですよ。冬期は休館するので事前に確認してくださいね。

福島県の中通りにある「高湯温泉」は福島駅からバスで40分の安達太良山に位置する温泉地。その名の通り、標高750mにある高湯温泉はハイカーや登山者にも人気の温泉です。高濃度硫黄泉かけ流し湯は薬効成分が高く、軍病院の神林博士が「高湯の湯は全国一の有効温泉」と評価したことでも有名で、国民保養温泉地にも指定されています。

高湯温泉には10件ほどの温泉旅館が立ち並びますが、家族連れやカップルにおすすめなのが創業150周年を迎える「旅館卵湯」。旅館卵湯では趣の異なる3種類の露天風呂に3種類の内風呂の他足湯もあり、温泉好きの家族連れやカップルに人気です。硫黄泉のお湯は湯冷めしにくく、肌がつるつるになります。日帰り入浴もできますよ。

福島県中通りの二本松市にある「岳(だけ)温泉」は阿武隈川を見下ろせる安達太良山の中腹に位置する温泉地。戊辰戦争の際に官軍の利用を恐れて二本松藩によって焼き払われ、その後再建されたという歴史があります。泉質は天然温泉としては珍しい酸性泉。8キロ離れた湯元から40分かけて温泉地まで流れてくるお湯は、その行程でより滑らかなお湯に変化するとか。

岳温泉には数多くの温泉宿泊施設がありますが、家族連れやカップルがおすすめするのは大正ロマンを感じる温泉旅館「花かんざし」。こちらは男女入れ替え制の大浴場と露天風呂があり、なんと露天風呂では日本酒のサービスも。露天風呂での一杯は格別ですよね！また大きな露天風呂付の客室も人気です。誰にも気兼ねなく温泉を楽しみたい方にぴったりのお宿です。

福島県石川郡にある「母畑(ぼばた)温泉」は900年前に源義家が発見し、そのお湯で愛馬の傷が治ったという言い伝えがあります。東北一のラジウム含有量を誇る温泉は打ち身に効能があるそう。母畑温泉は懐かしい里山の風景が残る阿武隈高原にあり、まるで昔の日本にタイムスリップしたかのような気持ちになれますよ。

そして今、家族連れがおすすめする母畑温泉のホテルといえば「プロが選ぶ日本のホテル旅館100選」で総合1位に選ばれた旅館「八幡屋」。スタッフの対応、料理、お風呂、雰囲気どれをとっても高評価のお宿なんです。特に温泉はお肌がつるつるになると人気です。また夏期間限定で、プール、縁日、花火など子供が楽しめるイベントもあり家族連れにおすすめです。

福島県岩瀬郡天栄村の山間にある「二岐(ふたまた)温泉」の歴史は古く、969年まで遡ります。江戸時代には一般の人の入浴は禁止され、大名の隠し湯となっていたそう。つげ義春の漫画「二岐渓谷」の舞台にもなっており、ファンの聖地巡礼地としても有名。白河駅から送迎バスもあります。

二岐温泉でおすすめするのは、日本秘湯を守る会にも登録されている「大丸あすなろ荘」。宿には4種類のお風呂があり、1728年に造られたという自噴泉岩風呂は、天然の川床を利用しているそう。湯舟の底からぽこぽこ湧く温泉は格別です。また、子宝湯と名高い露天風呂は温泉のph値が子供を授かりやすいと言われており、子供を望むカップルの間でも人気です。

福島県会津地方、山形県との県境にある「熱塩温泉」は開湯から700年という歴史ある温泉地です。泉質は塩化物泉で、塩分が強く高温の温泉であることから、その名がついたと言われています。体の奥からあたたまるので、子宝の湯としても有名。温泉の入り口には子育て地蔵尊があり、ここのお湯で子供を授かった人がお札参りに訪れるそうです。

熱塩温泉のおすすめ宿は観音風呂で有名な「ホテルふじや」。かけ流しの天然温泉の浴場には、不可能なことを可能にするという言い伝えのある宝珠観音が飾られていてます。宿のすぐ外には示現寺の足湯もあり、散策の際にも便利。また、下の湯と呼ばれる源泉かけ流しの共同浴場は情緒たっぷりで、秘湯好きにおすすめです。

福島県土湯温泉郷にある「野地温泉」は標高1200mの位置にある東北を代表する秘湯。乳白色の野地温泉は美肌の湯としても有名な他、昔から胃腸の病気に効く名湯としても知られています。野地温泉には「野地温泉ホテル」と「相模屋旅館」の二つの温泉宿があり、どちらもお湯自慢の宿として知られています。

「野地温泉ホテル」ではなんと6種類の浴場が楽しめます。時間による男女入れ替え制で、風情あるお風呂を堪能できます。夜間ライトアップされる露天風呂もおすすめですよ。「相模屋旅館」は情緒ある野天風呂が人気の、日本秘湯を守る会認定の宿。どちらの宿も日帰り入浴が出来る他、福島駅間の無料送迎もあります。

福島県の浜通りにある「いわき湯本温泉」。その歴史は奈良時代まで遡ります。毎分5tもの湯量を誇り、その泉質はナトリウム塩化物と硫酸塩温泉で、美肌の湯としても有名。温泉のすぐ近くには温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」もあります。また、太平洋沿いでもあるので、海の絶景と海の幸が楽しめます。

カップルがおすすめするのは、海に面した露天風呂で人気がある「小名浜オーシャンズホテル」。特に夕暮れ時と朝焼け時が最高です。ホテルに隣接する海を臨むゴルフコースのプレイ料金がセットになった宿泊プランも人気があります。また、湯本温泉の共同浴場「さはこの湯」もおすすめ。風情ある建物と硫黄泉の源泉かけ流しのお湯は最高ですよ。

福島県中通り、郡山市にある「磐梯熱海温泉」の歴史は800年前に遡り、領主だった源頼朝の家臣の出身地である伊豆の熱海にちなんで名づけられたといわれています。泉質は単純硫化水素泉で、美肌の湯として有名です。豪華が温泉宿が立ち並びますが、駅近くには源泉が3本引かれているという共同浴場の元湯もあり、秘湯好きの間で人気です。

温泉好きの家族連れに人気の宿が「紅葉館きらくや」。きらくやといえばぬるま湯と言われているほど、湯舟からあふれ出るほどの湯量の豊富なぬるま湯は最高にリラックスできます。入浴後は湯冷めしにくく、お肌もつるつるになりますよ。アトピーにも良く効くと言われています。2か所ある展望貸切風呂も人気。利用料金が無料なのも嬉しいですね。

福島県南会津地方、下郷町にある「湯野上温泉」の歴史は奈良時代まで遡り、泉質はマイナスイオン濃度が高い単純温泉で、体の芯から温まります。山と渓流の間にある小さな温泉地には20以上の温泉旅館や民宿が静かに軒を連ね、懐かしい田舎の風景を堪能できます。2016年に温泉地満足度ランキングの全国秘湯部門で第2位を獲得したことでも有名です。

湯野上温泉で人気なのが、1日4組限定という「民宿いなりや」。女将さんと息子さんが経営している小さな温泉宿は、質の高い温泉、丁寧で温かいサービス、そして美味しい食事とそのコスパで人気の民宿です。1日1組限定ですが、囲炉裏端での食事も可能です。お風呂は貸切もでき、ゆっくりと温泉につかりながら南会津の景色を独り占めにできますよ。

福島県中通り地方、福島市にある「飯坂(いいざか)温泉」は奥州3名湯としても名高い温泉地。その歴史は2世紀頃からと古く、ヤマトタケルの伝説にも登場するとか。泉質は単純温泉で、体の芯から温まります。飯坂温泉にはなんと9か所の共同浴場があり、その1つの鯖湖湯(さばこゆ)は松尾芭蕉もつかった湯として、温泉ファンの間で人気があります。

飯坂温泉でおすすめの温泉宿が明治15年創業の老舗「ほりえや旅館」。隣接する共同浴場の鯖湖湯と同じ源泉を使用していて、美人の湯としても知られています。浴槽は創業当時のままで小さめですが、24時間貸切も可能なので誰にも気兼ねなく入浴できるのが嬉しいところ。築120年以上という宿での時間はまるでタイムスリップしたかのような気持ちになります。

福島県会津地方の会津若松市にある「芦ノ牧温泉」は阿賀川の渓流沿いに古くから栄える温泉地。その歴史は1200年前に遡ります。泉質は単純温泉で、湯冷めしにくいのが特徴です。1000円で湯めぐり手形を購入すると3か所のお湯に入ることが出来ます。そして芦ノ牧温泉駅には猫の駅長がいることでも有名。2代目のらぶ駅長目当ての観光客も多いんですよ。

そして芦ノ牧温泉で家族連れやカップルに人気のお宿といえば、「大川荘」。露天風呂はなんと棚田式に段々になっていて、3つの湯舟でかけ流しのお湯が楽しめます。その他にも大川の渓谷にせり出すように作られた絶景展望風呂や、広い内湯そして2種類の岩盤浴サウナもあります。ロビーでは三味線演奏や餅つき大会も行われ家族皆で楽しめる趣向になっています。

そして福島県温泉ランキング第1位は会津地方は会津若松市内にある「東山温泉」です。その歴史は8世紀後半まで遡り、会津藩や新選組も湯治湯として使っていた歴史ある温泉地。湯川沿いには20以上の温泉宿が点在し、地元の人が教えたくないグルメスポットも多いんです。また、現在では珍しくなった芸妓さんが活躍していることでも知られています。

東山温泉で家族連れやカップルおすすめの温泉宿が「くつろぎ宿千代瀧と新滝」。徒歩4分の距離にある趣の違う2つの宿で湯めぐりが楽しめ、男女合わせて計14の温泉が堪能できます。硫酸塩泉の温泉は、肌がしっとりとし、湯冷めしにくいのが特徴。会津の城下町を一望できる露天風呂は最高です。会津の地酒が楽しめる地酒館や竹久夢二のギャラリーも人気です。

福島県の温泉特集、いかがでしたでしょうか？高村光太郎の「智恵子抄」に出てくる一節「ほんとの空」の舞台、安達太良山の空のように、福島県にはほんとの温泉がありました。今回ご紹介できなかった秘湯もまだまだ存在します。次のお休みにはぜひ福島県まで足を伸ばしてみませんか？ほんとの空を眺められる温泉に入りにいきましょう!