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長崎くんち2017の日程は?庭見せなど見所もタップリ!歴史も紹介

長崎くんち2017の日程は?庭見せなど見所もタップリ!歴史も紹介
投稿日: 2017年5月31日最終更新日: 2020年10月7日

長崎くんちは古く江戸時代からの歴史を持つ、異国情緒たっぷりの長崎の祭りです。本来は神社の秋の祭礼なのですが、龍踊りをはじめとする演し物が人気で、毎年たくさんの観光客が訪れます。今回はそんな長崎くんちの歴史や見所について調べてみました。

長崎くんちはどんな祭り?見出し

長崎くんちは古い歴史を持つ、長崎の代表的なお祭りの一つです。祭りの名前は知らなくても、有名な龍踊りを知っている方は多いのではないでしょうか。今回は2017年の長崎くんちを丸ごと楽しむために、その歴史や日程などについて調べてみました。あわせて庭見せの日程やおすすめの桟敷も紹介します。

長崎くんちは日本三大くんちの一つ見出し

長崎くんちは長崎県長崎市で行われるお祭りで、古い歴史を持つ長崎の氏神である諏訪神社の秋季大祭の祭礼行事です。一般的には「くんち」と呼ばれていますが、地元では諏訪神社への敬意から「おくんち」と呼ぶ方もいます。1979年、「長崎くんちの奉納踊」として国の重要無形民俗文化財に指定されました。

長崎くんちは、近年になって福岡市の櫛田神社の祭礼である「博多おくんち」、唐津市の唐津神社の祭礼である「唐津くんち」と並び、日本三大くんちの一つと言われるようになりました。

長崎くんちの「くんち」ってなに?見出し

ところで、2017年の長崎くんちの予定などを紹介する前に、そもそも「くんち」とは何のことなのでしょうか。そもそも「くんち」と呼ばれる祭りは九州地方を中心に各地にあり、特に長崎の「くんち」祭りを総称し「郷くんち」と呼ぶこともあるとか。九州地方の収穫を祝う秋祭りを「くんち」と呼ぶようです。

肝心の「くんち」ですが、大きく分けて3つの説があります。1つめは「九日」説。本来これらの秋祭りが旧暦9月9日の重陽の節句で行われたことから、「くにち」から「くんち」となったものです。2つめは作物を神に供える「供日」からという説、3つめはお宮で祭りを行う「宮日」から、という説です。

この中で一番有力とされている説は、1つめの「九日」説ではあるのですが、実際には祭りが「九日」に行われていないことも多いため、漢字表記はあまりしない傾向にあるようです。

2017年の長崎くんちの日程見出し

さて、2017年の長崎くんちの日程です。2017年は10月7日から9日までの3日間の日程で行われます。ただし、雨天や荒天の場合は日程が変更される可能性もあるようです。場所は諏訪神社のほか、御旅所や八坂神社、踊り馬場など、長崎市内数か所で行われます。

長崎くんちのアクセス見出し

長崎くんちが行われる長崎市は九州の北西部に位置し、最寄り駅はJR長崎駅になります。新幹線は通っていませんが、博多から特急「かもめ」を使うなどすれば便利に移動することが可能です。また車の場合は長崎自動車道の長崎ICから長崎出島道路を使って市内に入ります。高速バスも複数路線が走っています。

また、長崎市内には長崎電気軌道(路面電車)が走っており、各会場にはこの路面電車を使うことで行くことができます。長崎くんちの時はどうしても混雑しますし、複数会場があるので、車よりも路面電車の利用をおすすめします。

長崎くんちの歴史見出し

長崎くんちの歴史は古く江戸時代にさかのぼります。1634年に当時の大夫町にいた高尾と音羽という遊女が、諏訪神社の神前で謡曲の「小舞」を披露しました。これが長崎くんちの始まりと言われます。この年、長崎では出島が作られました。

当時の長崎奉行の神尾備前守、榊原飛騨守はこの諏訪神社の祭礼を援助しました。援助を受けた当時の諏訪神社の宮司は旧暦の9月7日から9日を祭礼の日に指定したと言われます。祭事は当時の長崎の市民の神事とし、市民は氏子となりました。これはキリシタンを一掃しようという歴史的背景があったともいわれます。

以後、長崎くんちは長崎奉行の援助を受けることで年々盛んになっていきます。踊りを奉納する町も決められ、決められた町が数年おきに踊りを奉納するという形となります。さらに出島などに代表されるように異国文化が多く入っていた長崎らしく、異国趣味が多く取り入れられた奉納踊りが踊られ、江戸時代から豪華絢爛な祭りとして広く知られるようになりました。

第二次世界大戦では、長崎には原爆が投下され、大きな被害を受けました。しかし投下から59日後の1945年10月、踊り子6名、地方5名の手古舞の形で復活し、伊勢宮や八坂神社にも踊りが奉納されます。以後1979年には長崎県で初めて、長崎くんちが国の重要無形民俗文化財指定を受け、現在に至っています。

長崎くんちの行事見出し

長崎くんちは前述の通り、諏訪神社の秋季大祭にかかわる祭りです。そのため、まず前日の7日に諏訪神社に祀られたご神体を大波止にある御旅所にうつします。これをお下りと言います。このご神体は後日の9日に再び本宮に戻るお上りが行われます。

一方、長崎くんちでは、諏訪神社の氏子となる各町で、踊りを奉納することになっています。と言っても、現在は59町ある町を7組に分け、その組ごとに踊りを奉納する順番が回ってきます。つまり、2017年に踊りを奉納した町に次に順番が回ってくるのは7年後ということになります。踊り町は本宮で演し物を披露し、その後に踊り馬場、企業や民家の庭先などで踊りを披露します。これを庭先周りと言います。

踊り町にあたった町は6月1日の「小屋入り」で演し物の稽古を始めます。10月3日になるとくんちの道具や衣装を公開する「庭見せ」、町内の人に見せる「人数揃」などの行事を経て本番を迎えます。本番ではその町のシンボルである傘鉾を先頭に神前に進み出、演し物を奉納します。

このうち、小屋入り、庭見せ、庭先周りなどの際には、周辺の民家や企業では幔幕を張り、踊り手が来るのを迎えます。庭見せは10月3日と日程としては早めに行われるのですが、道具や衣装などをそばで見ることができるよい機会でもあります。もし日程的に可能ならば、ぜひ庭見せも見に行くことをおすすめします。

なお、踊り町に当たらない町についてはお上り、お下りで神輿を担ぐ神輿守町、くんちの世話役を担当する年番町などの担当があり、それぞれ数年おきに回ってくることになっています。

長崎くんちの演し物見出し

長崎くんちの演し物ですが、実は踊り町によって得意な演目があります。よく知られている「龍踊り」はその演し物の中でも代表的なものであり、現在4つの町が演じています。そのため、比較的よく見ることができます。「龍踊り」は龍が玉を追いかけ(玉追い)、とぐろを巻いた龍が体に隠れた玉を探し(ずぐら)再び玉を追う、という流れになります。

この演し物では、玉を持って走る「玉使い」、龍を動かす「龍衆」をはじめとして、交代要員含む約80名が参加します。皺鼓や小鉦、蓮葉鉦といった珍しい楽器を使い、異国情緒が感じられる演し物となっています。

逆に「コッコデショ」や「鯨の潮吹き」といった演し物は、それぞれ1つの町のみが担当しています。そのため、基本的にはその町が踊り町に当たらない限り見ることはできません。しかし「コッコデショ」については2016年度に別の町が初披露しており、これから他の町も担当するようになる可能性もあります。

2017年にどういった演し物があるのかについてですが、踊り町はすでに決定しているものの、演し物についてはまだ未定の町もあるようです。演し物は前もってわかるので、もし行く予定があるならば確認するのがおすすめです。初めて見る演し物がたくさんあるといいですね。

長崎くんちの観覧席は?見出し

さて、この長崎くんちなのですが、会場が複数あることもあり、街をぶらつきながら見るというのもいいかもしれません。しかし、それは少ししんどいな、というならば、観覧席である桟敷を取ることをおすすめします。

長崎くんちの公式サイトを見ると、それぞれの場所でどの町が何時に演し物を披露するのかが記入されています。その時間にあわせて桟敷を取ることになります。諏訪神社、御旅所、八坂神社ではそれぞれ桟敷の運営を担当する場所があり、早いところでは6月から桟敷の販売を始めます。桟敷は4人で1マスが原則となりますので、家族連れなどで行くならこれを使うといいでしょう。

一方、中央公園会場では、スタンド席、ござ席となっていて、桟敷ではないようです。こちらはチケットが1人売りなので、少ない人数で行く場合はこちらがいいでしょう。いずれにしても桟敷を含めた観覧席は数に限りがあるようですので、早めの問い合わせをおすすめします。

長崎くんちを楽しもう見出し

長崎くんちは古く江戸時代からの歴史を持つ、神社の祭礼です。くんちそのものはもちろんですが、可能ならば庭見せなどのくんちの前の行事も楽しめそう。今までくんちを見たことがない人はもちろん、くんちそのものを見たことがあるという方にも庭見せは興味深いようです。ぜひおすすめポイントをチェックして、長崎くんちを楽しんでください。

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長崎県出島は、鎖国から明治の日本に影響を及ぼした西洋文化の発信地として、歴史の教科書にも登場します。江戸時代の建物群を再現した新しい出島は、オランダとの貿易や蘭学の資料を展示する観光地となり、出島ワーフなどのグルメスポットは観光客にの人気があります。
投稿日: 2017年5月31日最終更新日: 2020年10月7日

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