石垣島天文台で南国の星空を観測しよう！アクセス方法や料金もご紹介！

沖縄県石垣島に「石垣島天文台」があることをご存知ですか?この天文台は、一般の方でも大きな望遠鏡を見ることができるのです。そこで、日本の中でも特に美しいといわれている星空を堪能できるように、「石垣島天文台」へのアクセス方法や気になる料金など詳しくご紹介します!

そもそも「天文台」って何をしている所かというと、"天体の観測や天文学の研究をする所"です。2000（平成12）年に八重山星の会が結成され、様々なイベントや活動により国立天文台・石垣市・石垣市教育委員会・NPO法人八重山星の会・沖縄県立石垣青少年の家・琉球大学の6者の連携で運営されている新しいタイプの天文台です。だから、イベントなど参加しやすいのですね!

八重山諸島の上空のジェット気流と呼ばれている偏西風の影響が少ないため、大気が揺るがず星が瞬きもせず止まってきれいに見えるそうです。さらに、21個の1等星すべてが見えるので、（国際天文学連合が定めた）88の星座のうち84も見えるのです。つまり、日本の中で1番たくさんの星をきれいに見ることができる理想的な場所だったから、ここが選ばれたのですね。

石垣島天文台では、日中施設内を予約不要で見学ができます。施設の職員が、望遠鏡をコンピューター制御で実際に動かして見せてくれたり、撮影した星などいろいろと説明してくれます。わからないことがあったらドンドン質問してみると、帰るころには"星博士"になれているかもしれない秘密の設備をご紹介します!

石垣島天文台で自慢の設備の1つに「むりかぶし望遠鏡」があります。「むりかぶし望遠鏡」とは、九州・沖縄では最大の口径105cmの光学赤外線反射式望遠鏡のことです!この望遠鏡は、ハワイ観測所のすばる望遠鏡と同じ反射式望遠鏡です。架台は経緯台方式（※地面に対して望遠鏡が水平・垂直の2軸に動くように造られている台の事）なので、とても観測できる範囲が広いです。

「むりかぶし望遠鏡」は、直径8mの大きなドームの中にあり、夜間の天体観望会のように観測をするときは、開閉式のドームの扉を開けて星空を眺めることができます。玄関からドームまではバリアフリーなので、車椅子の方でも間近で大きな望遠鏡を見ることができます。しかもナスミス焦点部（天体観望用）では、肉眼でそのまま星を見ることができるので、星の魅力を多くの人に伝えています。

「4D2Uシアター」とは、4次元デジタル宇宙映像という立体映像を200インチのスクリーンを使い、宇宙の成り立ちや構造を学べる施設です。こちらは、開館日なら毎日行われています。上映時間は約30分で料金は無料ですが、定員は30名と少人数なので「天体観望会」同様事前に電話予約（0980-88-0013）が必要です。

特殊なメガネをかけて、4次元の世界へ出かけます。すると、映像がとてもリアルなので、本当に宇宙空間にいるような気分を味わえます!本当の宇宙旅行をしているような素晴らしい体験ができ、見ごたえがあるので一見の価値はありますよ!

南十字星は、88星座の中で最も小さい[みなみじゅうじ座]の中にあります。地球は球形をしているため、経緯で10度南に行けば南の地平線10度下の星が見えるようになります。日本で南十字星が見える場所として日本最南端の波照間島が紹介されています。実は南の地平線ギリギリですが、石垣島でも南十字星の全体を見ることができますよ!

南十字星を探すには、冬の明け方・早春の深夜・春の宵の空が南十字星を見られるチャンスです。もちろん場所によって見え方は違いますから、もっと南に行けばよりハッキリ見ることができますよ。ちなみに、南緯33度以南に行くと南十字星は沈まなくなり、1年中南十字星が見られるそうです。

天体観望会では、むりかぶし望遠鏡を使って月・惑星・恒星などの天体が観望できます。ただし、天候によっては残念ですが、今まで撮影した画像や映像の説明になります。開催日は、土日祝日の夜に1晩２回です。説明を聞きながら天体望遠鏡で間近に見る月や土星などの美しさを体感してみてください!

天体観望会は、定員30名なので事前に電話予約（電話番号:0980-88-0013）が必要です。天体観望会の予約受付は、開催日の2ヶ月前から行い、受付時間は、開館日の10時から17時迄です。予約は2日間ができますから、万一天候が悪かった時のために、2日間予約すると美しい天体が見られるかもしれませんね。

気になる「天体観望会」の料金ですが、なんと無料で観望会に参加できるのです。参加者は、一人一人交代で望遠鏡を覗きます。望遠鏡を覗いて月のクレーターのきれいさに感動されたり、天気が良いと銀河系まで見えることができますから、どなたでも楽しめます。ただし、土日は混みやすいようなので、早めに予約されることをおすすめします。

天然のプラネタリウム状態の石垣島は、季節によって異なる素晴らしい星空が見られます。例えば、7月から9月の間の晴れた日ならば、美しいたくさんの星々の詰まった天の川が見られます。そこで、石垣島の美しい星空を満喫できる季節の一部をご紹介します。

石垣島には、美しい星空以外にもとても素晴らしい自然が溢れています。その中で注目して欲しいものは、3月から6月にかけて日本最小の「ヤエヤマヒメホタル」が見られることです。星空と蛍の光のコラボレーションする幻想的な情景が、天文台へのアクセス途中の林道で見られます。「前勢岳展望台」近くで蛍を観賞できますので、ちょっと得した気分になりますよ。

日本で最も美しい星空を見るイベントが「南の島の星まつり」です。このイベントは、石垣港新港地区にある南ぬ浜町緑地公園をメイン会場として、ライトダウン星空観望会&夕涼みライブや記念講演会などが行われます。また星まつり期間中は、石垣島天文台で1日2回天体観望会が開催されたり、石垣島の様々な場所でプラネタリウムなどに参加できるので、きれいな星空を楽しんでみませんか。

「南の島の星まつり」は、毎年8月上旬から8日間行われています。ただし、開催する年によって日程は異なりますので、事前に確認をしてください。全島ライトダウンによる星空観望会では、島の方々の協力により約1時間街中が真っ暗なので、街中でたくさんのきれいな星が見られて感動的です!運が良ければ流れ星が見られるかもしれませんよ!

施設見学の料金は、無料です。休館日は、月曜日・火曜日・年末年始です。ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日・水曜日がお休みになりますので、予定を立てる際は気をつけてくださいね。館内には、むりかぶし望遠鏡の他にも口径20mの電波望遠鏡も備えていますので、どっぷりと星の世界に浸ってみませんか。

石垣島天文台へのアクセス方法は、車・レンタカー・タクシーになり、市街地から車で約20分かかります。しかも"エメラルドの海を見る展望台"として人気のバンナ公園南口にある林道は、一方通行で起伏やカーブが多いため、自転車・バイクなどの単車では危険です!事前に地図で出入り口を確認をしてから行くことをおすすめします。

林道は一方通行ですが、道幅がかなり狭いので、4D2Uシアターなどに参加する方は、時間に余裕をもって向かうとよいでしょう。また、夜間の天体観望会に参加する方なら、懐中電灯を持参することをおすすめします。天文台が山の中にあるため、駐車場から天文台へのアクセスは真っ暗です。足元照明もありますが、懐中電灯があれば安心して歩けますよ!

住所:沖縄県石垣市新川（アラカワ）1024-1 電話番号:0980-88-0013

山の中の秘密基地のようで冒険心をくすぐられる石垣島天文台は、美しい星空を観測するならやっぱりこの天文台は最高です!石垣島天文台へのアクセスはちょっと困難ですが、オンシーズンでなければ天体観望会などの予約はしやすいようです。季節ごとに素晴らしい星空を見せてくれる石垣島天文台を訪れて、大自然に癒されてみてはいかがでしょうか。