佛通寺は紅葉の名所として有名！ライトアップも！見頃は？アクセスは？

「佛通寺」は広島県三原市にあるお寺で、西日本随一の臨済宗大本山です。1397年（応永4年）に小早川春平が元に渡って修行した禅師、愚中周及を迎えて創建したお寺です。佛通寺は紅葉の名所として有名で、毎年紅葉の見頃には多くの観光客で賑わいます。今回は佛通寺の紅葉の見頃やおすすめの見どころ、アクセスについてもご紹介します。

全国的にも紅葉の名所として有名な佛通寺は、見どころ満載のおすすめスポットです。佛通寺は広島県三原市の山深いところに位置しており、静かな山奥にひっそりと佇むその姿が神秘的であることでも観光客の人気を集めています。また、新緑の美しさや歴史ロマンを感じられる趣き深さ、そして西日本屈指の禅道場であることでも知られています。

1397年（応永4年）に小早川春平が元に渡って修行した禅師、愚中周及を迎えて創建された佛通寺は、紅葉の名所であるとともに西日本屈指の禅道場としても知られています。佛通寺は禅道場、つまり禅の学校としても全国的にその名が知れた名所であり、全国各地の企業や学校から、研修の場として利用しようと多くの人が訪れます。

禅道場である佛通寺ではなんと、修行体験が可能です。佛通寺では毎月一週目の土日に一泊二日の座禅会が開かれます。和尚さんとほぼ同じ生活をするという貴重な体験ができるんです。「自分を見つめ直すのに良い体験」と好評。その他にも夏には少年少女坐禅林間学校、日帰りや一泊二日、二泊三日の団体研修としても体験可能でおすすめです。

佛通寺は1441年（嘉吉元年）に足利将軍家の祈願所となり、最盛期には塔頭88、西日本の末寺約3000寺にも上ります。応仁の乱の後寺盛が衰え、その後小早川龍景の時代にやや盛り返し、再興するなど幾多の歴史を経て今の佛通寺が存在するのです。創建当時の建物のうち、禅師の塔所含暉院だけが現存しています。

佛通寺でのおすすめの見どころのひとつに、「文化財」が挙げられます。実は佛通寺には国や県の文化財がたくさん存在するんです。国指定の重要文化財である佛通寺含暉院地蔵堂や絹本著色大通禅師像はもちろん、登録有形文化財である多宝塔、木造佛通禅師坐像を始めとする7つもの広島県重要文化財は見逃せません。

また佛通寺にある広島県の天然文化財「イヌマキの大木」もおすすめ。イヌマキは本州中南部から沖縄にかけて分布しており、数十年以上前には各地に径1.0ｍ以上の大木が生育していました。中でも佛通寺のイヌマキの大木は樹高約20ｍ、胸高幹囲3.52ｍと極めて稀な巨樹。佛通寺を開山した愚中周及が植えたものと言われています。

紅葉の美しい佛通寺ですが、知る人ぞ知る紅葉の名所とも言われています。広島で紅葉といえば、厳島神社や耕三寺などの有名どころが挙げられますが、佛通寺の紅葉の素晴らしさは他に引けをとりません。山深い場所にある佛通寺、そこには別世界が広がっていて、まるで絵に描いたような景色を見ることができますよ。

紅葉だけでも大変素晴らしいですが、佛通寺の趣ある雰囲気との相性も抜群です。まるで絵のようなこの光景を前に、さらさらと静かに流れる川のせせらぎを聞きながら紅葉を楽しむなんて素敵ですよね。また、夜のライトアップ時には参道の紅葉だけでなく橋もライトアップされます。昼とはまた違った雰囲気を楽しめますよ。

紅葉を楽しむとなるとついつい上を見上げがちですが、十分に楽しんだあとは目線を少し下に下げてみてください。そこにも素敵な紅葉があるかもしれません。開山堂へと続く道の脇には池があり、鯉が泳いでいます。池に反射する紅葉や水面に浮かぶ色とりどりのモミジとの組み合わせが風情があってとても素敵なんですよ。

せっかく紅葉を見に行くんだったら、最高の状態を見たいですよね。そんな気になる佛通寺の紅葉の最高の見頃は、毎年11月初旬から中旬にかけて。この時期には、佛通寺の参道が黄色や赤色、朱色に染まり、とても神秘的で美しい紅葉を目にすることができますよ。それは思わず息をのんでしまうような素晴らしさなんですよ。

佛通寺の見頃の紅葉は、とても素晴らしいことで全国的にも有名です。最高の見頃には、参道に綺麗に染まった紅葉の絨毯が広がります。黄色、赤色、朱色に染まった葉と青々と茂る緑のコントラストも素敵。一面真っ赤な参道も美しいですが、緑があることで紅葉の美しさがさらに引き立ちます。佛通寺の紅葉は、染まり始めも美しいんですよ。

佛通寺では、紅葉時期に期間限定でカフェがオープンします。その名も「もみじcafe」。なんと、おもてなししてくれるのは佛通寺の和尚さんたち。しかも修行中に着ていたという雲水衣（うんすいごろも）をまとっているんですよ。佛通寺だからこそ楽しめる「もみじcafe」とっても気になりますよね。

主なメニューは三種類。「抹茶セット」「コーヒーセット」に「ジュースセット」と抹茶やコーヒーが苦手な方、お子様連れでも安心です。美しい紅葉を前に、一杯してみてはいかがでしょうか。「もみじcafe」は紅葉期間中、土日祝限定でオープン。営業時間は10時から16時半です。行かれる際は公式ホームページ等でもう一度ご確認くださいね。

佛通寺の最大の魅力といえば、美しい紅葉をさらに際立てる夜間ライトアップです。毎年11月の頭から月末にかけて参道などのライトアップが行われます。期間中、夕方17時から20時ごろにかけて参道のライトアップは行われ、見る人々を魅了する幻想的な世界を作り出します。

夜のライトアップ時には、赤く色付いた紅葉たちが昼とは違う顔を覗かせます。やわらかく暖かい光に包まれたその姿は優美でとても幻想的。参道いっぱいに溢れている黄色、赤色、朱色に染まった木々や落ち葉がライトアップによって輝きを放ち、見る人の心をうっとりとさせてくれます。

やさしく暖かい光に照らされる紅葉も美しいですが、その紅葉の美しさと趣きのある佛通時との相性が抜群です。歴史的な雰囲気の漂う佛通時と、きらきらと輝く紅葉の組み合わせはまるで絵のような美しさ。まだ空が明るい時間帯でもそうですが、特にライトアップ時には紅葉と佛通時の組み合わせに目を向けてみてくださいね。

佛通時は山深くにあり、日が沈んでしまうとあたりは真っ暗になります。さらに佛通時まで続く道も狭く危険であるにも関わらず、観光客は後を絶ちません。それだけ見る価値があるのです。ライトアップは例年17時から20時ごろにかけて行われますが、ライトアップ目的でも早い時間に安全に行くことをおすすめします。

紅葉が素晴らしいことや西日本屈指の禅道場であることで知られている佛通時ですが、まだまだ知られざる魅力がありました。それは、春から初夏にかけて見ることができる、美しく萌える新緑です。清々しくきらきらと輝く木漏れ日の中、佛通時の趣き深い雰囲気から歴史ロマンを感じながらゆっくりと散策するのも素敵ですよね。

真っ赤に染まったモミジも綺麗ですが、新緑のモミジもまた味があって美しいです。そんな佛通寺の美しい新緑の中、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりと森林浴をしてみてはいかがでしょうか？きっと日々の疲れやストレスが癒されるはずですよ。また紅葉の時期よりも観光客が少ないため、アクセスも楽でおすすめです。

佛通時へのアクセスですが、山陽自動車道三原久井ICから車で約15分ほど行ったところに位置しています。「佛通時」と書かれた看板がところどころに立っていますし警備員もいるので、アクセスは分かりやすく安心です。ただ道がとても狭い上に坂道が急であり、駐車場からも歩道のない道を少し歩く必要があるので十分注意してくださいね。

住所：広島県三原市高坂町許山 電話番号：0848-66-3502

今回は紅葉で有名な佛通時についてご紹介しました。見頃やライトアップ期間については、公式ホームページ等でもう一度ご確認ください。また佛通時周辺は日没後真っ暗になるのでアクセスの際はお気をつけください。ライトアップ目的の際も早めに行くことをおすすめします。それでは、佛通時で素敵なひとときをお過ごしくださいね。