観光地カンボジアで使える通貨単位とは?
観光地であるカンボジアは、世界中で人気の旅行先として知られています。カンボジアで流通している通貨単位は何?と聞かれて迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。カンボジア滞在をする際に効率的に現地通貨を利用するにはどうしたら良いのでしょうか。そんなカンボジアの通貨単位についてご紹介いたします。
カンボジアの現地通貨単位は?
観光地カンボジアの現地通貨は「リエル」と呼ばれる通貨です。リエルは、1953年に生まれた通貨で当初はリエルとピアストルという通貨が流通していました。その後クメールルージュ時代は廃止され1980年よりカンボジアリエルが復活しました。当初は経済が破たんしていた為貨幣自体が街に存在していないという事態でした。
現在使用されているカンボジア通貨のリエルは、コインは存在せず紙幣のみとなっています。一般的に出回っている紙幣で一番小さいのは100リエル(2017年の時点で約2.7円)大きい紙幣は100000リエル(2017年の時点で約2700円)となっています。良く使用する通貨は1000リエルや2000リエルです。
カンボジアリエル、100リエルの謎の存在感。100リエル=約2.6円です。 pic.twitter.com/8Xbx9ktXWM
— くぼた (@SH_yasushi) October 30, 2016
リエルを使ってお買い物や観光地で観光をする際に、慣れない通貨単位の為計算するのが難しいと思います。通常であれば、表記通りに出せばよいのですがカンボジアは米ドル表記が多い為混乱しやすい場合もあります。リエルに慣れるまで時間が掛かると言えるでしょう。
カンボジアでは米ドル通貨も使える?
カンボジアの現地通貨リエルよりも流通度が高いのは米ドルです。何故米ドルが使用されているのかというと、内戦後自国紙幣の信用がなくなり当時国連が持ち込んでいた米ドルが使用されるようになったと言われています。近隣のベトナムも米ドルが使用できますが、自国通貨がメインです。米ドルが主流なカンボジアは独特な通貨事情です。
カンボジアは、観光地である為世界中から人々が集まってきます。自宅に残っていた米ドルを持って来る人もいます。しかし、米ドルで使用できるのは紙幣のみでコインは使えません。古い紙幣も使用できない事もあり、汚れていたり破れている紙幣も使えない場合があるので注意をして下さい。特にシェムリアップは厳しいので注意が必要です。
カンボジアでは買い物は普通アメリカドルでします。しかしセントのコインはなくて、1ドルより少ないお釣りは現地通貨リエル(riel)で返って来ます。1ドルが大体4000リエル。通貨を2つ使い分けているのが面白い pic.twitter.com/bFKUu0hdlq
— 森田鉄也 (TOEIC・東進・河合塾講師 (@morite2toeic) March 20, 2017
コインのないリエルでは米ドルと併用して使う場合コインに当たるのがリエルになってきます。1米ドル以下にあたる50セントは2000リエルとなるので、1.5米ドルの場合は、1米ドル2000リエルを支払う事になります。
カンボジアで現地通貨に両替するポイント
カンボジアで両替をする際は、現地通貨のリエルではなく米ドルにしましょう。お店のほとんどは米ドル表記がされており、小さな商店でも米ドルが使えます。短期間の滞在の場合に、多額のお金をリエルに両替して残ったリエルを日本円にしようとしても基本的にできません。米ドルならば、残っても両替できるので安心です。
米ドルが流通するカンボジアですが、100ドル紙幣など大きな単位の紙幣を断られる事が多い為、両替時に小額紙幣にしてもらうようにすると良いです。もし、大きなお札ばかりになってしまったら大きなスーパーやレストラン、ホテルなどで優先的に使用するようにしましょう。小さな紙幣に両替したものはなるべく取っておくと便利です。
プノンペンでいつもお世話になっている両替所。けっこうな額を扱ってるが警備レベルはのどかな感じ。。平和でありますよう。 pic.twitter.com/Q2BDxWV5HH
— Ko Honam @カンボジア (@JCGroup_CEO) May 12, 2015
観光地であるシェムリアップの場合、アンコールワットをはじめとするアンコール遺跡群を訪れる事が多いはずです。アンコール遺跡群のチケットは、現金のみで米ドルしか利用出来ません。リエルばかり両替してしまうとまた銀行で両替をしなければならないので注意が必要です。
カンボジア現地通貨リエルっていくら?
カンボジアの通貨であるリエルはドルに換算する場合どのように通貨単位を考えれば良いのでしょうか。現時点では、4000リエルを1米ドルとして計算されているお店がほとんどです。細かな変動はあるものの、街の商店や食堂などでも4000リエルを出せば1米ドルとして支払う事が出来ます。
近代的なスーパーなどでは、4200リエルで1米ドルという表記をしている場所もあります。お店によって多少違いはあるもののわずかな違いなので頭の中では4000リエルで計算してもさほど問題ありません。良く小額である100リエルの使い方に悩む人が多いですが、10枚たまったら1000リエルとして使うような考え方で大丈夫です。
札束でワテにほっぺたをはたかれたい奴は声かけてくれや:moneybag::moneybag:
— らむ 6/19オスカープロお笑いライブ (@ramu_kaiun) May 2, 2017
(50000カンボジアリエル=1400円くらい) pic.twitter.com/C471pGZS7w
カンボジアの通貨リエルは、お札が二種類ある紙幣もあります。同じ2000リエルでも絵柄や色が違っているものがあり、知らない人は偽札をつかまされたと思ってしまう人もいるかもしれません。二種類の紙幣どちらも使用できるので大丈夫です。
カンボジアの通貨にするなら両替?ATM?
日本円を米ドルに両替するのも一般的ですが、カンボジアにはATMマシーンがあちこちにあるのでキャッシングをするという手段もあります。カンボジアのATMマシーンは基本的に米ドルが出てきます。銀行によっては、リエルも引き出せる場合もありますが、通常は米ドルが出てくるのでとても便利です。
JCBも使える所も増えていますが、ビザやマスターを併せて持っていく方がベターです。これは、どの国に行く場合も大切ですがカードを契約した際に海外キャッシングが出来ない設定になっている事があります。特に学生さんや若い方が現地で困っているケースが増えています。出発前に必ず確認をしておく事をおすすめします。
カンボジア。メインの通貨はなんと米ドル。ATMでドル札がフツーに出てくる不思議。 pic.twitter.com/2txdNaYay0
— 阿部よしゆき君(田舎なう) (@yoshiabe) October 22, 2015
両替とキャッシングどちらも手数料が掛かる事を覚えておきましょう。カンボジアのATMの手数料の相場は、4~5米ドルが平均です。その為、何回かに分けて引き出すよりも一度にまとめて引き出す方がお得です。ATMでのトラブルもある為、短期滞在なら念のため現金とキャッシングを併用するくらいの感覚で考えるくらいで良いでしょう。
カンボジアついたー、結局arrival visaのとこにATMあって取り越し苦労だった。わざわざプーケットで米ドルに換えたのに。 pic.twitter.com/EhEfo3u4nZ
— てぶくろ (@schon_wochenend) May 4, 2017
カンボジアや東南アジアでのATMトラブルに多いのが、カードが飲み込まれてしまうケースです。マシーン自体の不具合の場合もありますが、操作に時間が掛かるとタイムアウトしてしまい飲み込まれる事があります。カードを出してくれる場合とそうでない場合があるので、操作のスピードには十分気を付けるようにしましょう。
米ドル通貨はカンボジア全土で使える?
カンボジアでの米ドルの流通は、基本的に使用可能です。ただ、田舎になると大きい通貨は使えない事が多いので1米ドルを多く持つようにして、大きくても10米ドル札位までにしておくと困らずに過ごせるでしょう。
田舎やマーケットなどで使う場合お釣りはリエルで返ってくる場合が多いです。日本では考えられないほどしわくちゃのリエルだったりしますが、リエルに関してはその状態でも使う事が出来ます。
カンボジアの物価は?通貨はいくら必要?
カンボジアの物価は一体どの位なのでしょうか。一般的には安いというイメージが強いカンボジアですが、自分の国で生産されているものが少ない為近隣の国よりもやや物価は高くなります。電気や輸入品に関しては割高です。しかし、宿代やお酒類に関しては格安感があります。
ガソリンも安くはないので、足代も近隣より割高ですが日本と比べたらかなり安いと言えるでしょう。カンボジアでの滞在に必要な額は滞在する方法によりますが、ローカル食は一食2米ドル程度ですが衛生面が気になる人はレストランを利用する場合が多いので、5米ドルから20米ドル位が相場と言えるでしょう。
カンボジア思った以上に栄えてた。ほんで物価もまぁまぁ高い。治安もいい。どうなってるんだ、東南アジア pic.twitter.com/AWuMvFRbti
— 毛利 雄一(Mori Yuichi) (@MouriBrightlife) April 7, 2017
アンコールワット遺跡などに行く場合は、チケット代や交通費などの値段を考慮してお金を用意するようにして下さい。相場を知らずに小額しか持たずに来るとせっかくの機会を無駄にしてしまいます。観光をせずにゆっくり過ごすだけであればさほどかかりませんが、観光地に行く場合は余裕を持って行くようにしましょう。
カンボジア通貨に日本の国旗がある?
500リエル紙幣に日本の国旗がある事をご存知でしょうか。日本が作ったプノンペンにあるキヅナ橋やツバサ橋と共に日本の国旗が描かれています。他の国の国旗が紙幣にあるのは、非常に珍しいケースです。国旗がある500リエルは小額紙幣なので、お土産に持って帰る人もいます。
500リエルに描かれているのは、日本の国旗だけではありません。なんと日本の車らしきものも描かれているのです。これは、日産のジュークという車だと言われています。反対側にはカンボジアで人気のトヨタカムリらしき車も描かれています。これが500リエルの豆知識です。
カンボジアの500リエル紙幣に日の丸が書かれてるらしくて探し出して見たらあった
— 則武 侑磨 (@YumaJus) June 13, 2017
日本がODAでこの橋を建てたからって理由らしいけど日本人でそのことを知ってる人は少ないやろうな... pic.twitter.com/GrngxUH1rW
500リエルを手にしたらぜひ裏を見てみて下さい。日本の国旗と車を発見しただけでワクワクしてくるはずです。有名な話ですが、日本人でも知らない人が多いのでカンボジアに行く人がいたらぜひ教えてあげて下さい。
慣れれば便利!カンボジアの通貨単位
コインのないカンボジアは、米ドルとリエルの計算さえできればお財布も軽く済み便利と言えます。短い滞在の場合は、慣れないうちに帰国となってしまうので難しく感じますが基本が米ドルである為日本円からの計算はさほど難しくないです。米ドルを使いながらリエルを消化していく一種ゲームのような面白さもあります。
RELATED
関連記事
RELATED
- シェムリアップ観光名所おすすめは?人気のレストランも紹介!治安の状況は?
数多くの観光名所を有する東南アジアのなかでも、とくに有名な遺跡が集中しているカンボジア・シェムリアップ。そこでここでは、こ...
yasunaka
- カンボジアの治安は良いのか?旅行者のトラブルや注意点を解説!
今回は、日本からも行きやすい東南アジアの治安情報ということで、カンボジアの治安情報をご紹介していきます。そこまで費用がかか...
shingo4
- アンコールワット観光のベストシーズンや服装は?行き方・お土産・歴史を解説!
東南アジアに位置するカンボジアの代表的な観光スポット「アンコールワット」。世界遺産にも登録されているアンコールワットは、人...
Miku Nakamura
- タプロームはまるでラピュタの世界!巨木に侵食された神秘の遺跡!
アンコール遺跡群の中にある「タプローム遺跡」はまるでラピュタの世界なんです。巨木に侵食されたタプローム遺跡には謎も多く伝説...
TARO-MOTEKI
- アンコールトムの観光を解説!バイヨン寺院など見どころ満載の巨大遺跡!
世界遺産であるアンコールトムは同じ世界遺産であるアンコールワットに比べてちょっとだけ目立たない存在ですが、多くの遺跡があり...
BWモア
- ベンメリアはラピュタのモデル?観光のポイントをご紹介!密林の中の別世界!
ラピュタのモデルの地「ベンメリア」の観光ポイントを紹介!アンコール遺跡群の1つとして世界遺産に登録されていますが、崩壊度が...
TARO-MOTEKI
- トンレサップ湖への行き方は?クルーズで水上生活を見学する!
カンボジアの首都から北へ行った所に、「トンレサップ湖」が有ります。東南アジア最大級の湖で、そこには水上生活を送っている人々...
HanaSmith
- シアヌークビルはカンボジアのビーチリゾート!アクセスやおすすめの過ごし方は?
カンボジア南部のタイランド湾に面した港湾都市であるシアヌークビルは、シアヌークビルとは別にコンポン・ソムという名でも呼ばれ...
kananchuchu
- メコン川はジャングルクルーズがおすすめ!服装は?ココナッツ船も人気!
今回はベトナム旅行の定番であるメコン川のジャングルクルーズについてご紹介していきます。日本では味わえないようなジャングルを...
shingo4
- カンボジアの世界遺産!アンコールワットとプレアヴィヒアの楽しみ方!
カンボジアには誰もが一度は耳にしたことのある世界遺産アンコール遺跡群に加え、もう1つ天空の遺跡とも呼ばれる山の上の世界遺産...
YS
- プノンペンの観光おすすめスポットを厳選!定番から穴場まで!
カンボジア、プノンペンは、世界中から多くの観光客が訪れる人気の高い街です。ポルポト政権下で荒廃した後は、現在の素晴らしいプ...
PeppoTigSola
- カンボジアのお土産の人気・おすすめのものをランキング形式でご紹介!
アンコールワット遺跡などの歴史的遺跡が有名なカンボジア。日本人観光客も多く人気のスポットです。今回は、旅の醍醐味でもある、...
neko master
- カンボジア観光おすすめスポットランキング!見逃せない世界遺産は?
カンボジアは、世界中の観光客を魅了する、見どころいっぱいの国です。貴重な世界遺産から、歴史深い博物館や建築物、地元の生活の...
PeppoTigSola
- カンボジア料理のおすすめ15選!特徴は?日本人の好みにあう?
カンボジア料理は米や魚を使ったものが多く、日本人の口に合うといわれています。今回はそんなカンボジア料理は何を食べたらいいの...
shingo4
- 東南アジアでリゾートを楽しもう!穴場や人気のビーチスポット紹介!
東南アジアにはバリ島やタイなど、人気のリゾートが目白押しです。アンダマン海の透明度の高い海やビーチリゾートでのんびりと休日...
川島 剛
- カンボジアの物価は安い?観光地と都市部の差や日用品の相場もご紹介!
世界遺産の観光地として高い人気を誇る「カンボジア」は、物価は安いと思いがちですが、近隣国と比較して高い物も多く物価は上昇し...
sing5
- シェムリアップ空港の免税店やレストランをチェック!市内へのアクセス方法も!
カンボジアの観光スポット巡りを楽しむならシェムリアップ空港にアクセスするのがおすすめです。カンボジアで有名なアンコールワッ...
LOOK