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アンコールトムの観光を解説!バイヨン寺院など見どころ満載の巨大遺跡!

アンコールトムの観光を解説!バイヨン寺院など見どころ満載の巨大遺跡!
投稿日: 2017年6月19日最終更新日: 2020年10月7日

世界遺産であるアンコールトムは同じ世界遺産であるアンコールワットに比べてちょっとだけ目立たない存在ですが、多くの遺跡があり見どころ満載で、アンコールワットに見劣らない観光する価値の十分あるものです。そんなアンコールトムの見どころをご紹介します。

世界遺産アンコールトムへ!見出し

世界遺産であるアンコールトムの観光ポイントと見どころをお送りします。アンコールトム自体やある場所、アンコールトムの背景にある歴史やちょっとした雑学なども盛り込み、アンコールトム観光が楽しくなるようにできるだけ豊富にご紹介します。

アンコールトムはどんな所にある?見出し

アンコールトムはカンボジア王国にある遺跡で、アンコール遺跡(群)の1つです。カンボジアは西はタイ、東はヴェトナム、南は海です。国際的には内戦時代のポル・ポト派が有名です。アンコールトムはカンボジアの北西部にあり、内戦などによる傷の修復を行い2004年に世界遺産に登録されました。

アンコール遺跡を知ろう!見出し

アンコール遺跡(群)は、800年代から1200年代初めに建設され、ヒンドゥー教と仏教のものがあります。アンコールトムの南にあるカンボジアで最も有名な世界遺産のアンコールワットはヒンドゥー教の寺院として建てられたものです。アンコールワットの世界遺産登録は1992年です。

アンコールトムってどんな遺跡?見出し

アンコールトムはとても大きな遺跡都市で、面積は9平方㎞ほどあり、前出の世界遺産アンコールワットの4.6倍程です。トムはクメール語(カンボジア語)で「大きい」の意味です。カンボジア王国の源であるクメール王朝の首都で1100年代末から1200年代初めに建設されました。

アンコールトムを建設したのはジャヤーヴァルマン7世で、クメール王朝初の仏教徒の王でチャンパ軍の駆逐を行い、荒れた国を仏教による統治で再建し、版図をほぼインドシナ半島全域に広げるなどクメール王朝は最盛期を迎えました。アンコールトムは最盛期の力がわかる遺跡でもあります。

アンコールトム観光の見どころ:1見出し

5つの門

アンコールトムは3kmの濠で囲まれた敷地にあり、周囲は8mの高さの赤土で作られた壁に囲まれており、真ん中にはバイヨン寺院があります。門は5つありどの門もバイヨンにもある尊顔やレリーフなどの装飾が施された塔になっています。西には西大門、東には勝利の門と死者の門があります。

勝利の門は唯一王宮の正面の延長線上にあり、凱旋の時に通ったと考えられています。死者の門はバイヨンの正面の延長戦上にあり、戦死した兵士がこの道を通って戻ると考えられています。南北には南大門と北大門があり、北大門の近くには世界遺産には入りませんが観光の多いプリヤ・カーンがあります。

アンコールトム観光の見どころ:2見出し

南大門と石像

南大門の前には他の門と比べて大きな像があったり、アンコールワットからも最も近くにあるため道路も整備されています。また近くにはともに世界遺産に指定されているプノン・パケンがあるなど見どころの多い門になっており観光客の多くがここを通っており、観光におすすめです。

アンコールトム観光の見どころ:3見出し

バイヨン寺院の尊顔

中央にあるバイヨン寺院はアンコールトム内で最も見どころのある遺跡です。最初は仏教のものでしたが、ヒンドゥー教に改宗されたため両教の混合したものになっています。中心に54の塔があり、尊顔が塔の4面に彫られています。尊顔はクメール(バイヨン)の微笑みとも呼ばれます。

尊顔は数多くあり、バイヨンの総数は日本政府の調査機関によれば170以上あるとされています。一般的には尊顔は観音菩薩をモチーフにしたものとされていますが、諸説あります。観光的にも興味深いもので、ヒンドゥー教の神々やジャヤーヴァルマン7世を表しているなどの説があります。

科学的解析によると尊顔は3つのタイプに分けられるようです。1つ目はデーヴァタイプで丸顔の整った顔に目が上下で同じ弧で描かれている男性的なものです。2つ目は面長顔の目じりが上がった細目の女性的なものです。3つ目はアスラタイプで四角顔に見開いた目のものです。

ジャヤーヴァルマン7世を模しているという説はクメル・ロメアス遺跡や当時版図にあったクメール遺跡であるタイのピマーイ遺跡とスコータイ遺跡で模した彫像が発見されており、尊顔に似ているのが理由のようです。いずれにしろ謎がまだある見どころの多いものになっています。

アンコールトム観光の見どころ:4見出し

バイヨン寺院のレリーフ

壁面に描かれているレリーフも見どころの1つで、外回廊には女神やチャンパとの戦いや宮廷の様子に当時の人々の生活の様子が描かれています。チャンパ軍との戦いのものは軍象(戦象)を使った戦いの様子や中国風の装いの馬に乗った兵士などが描かれています。

人々の生活のものは火おこしと料理の様子、将棋に建築工事や出産などバラエティー豊かなものになっています。また動物も多く描かれており、闘犬や闘鶏と車を引く牛や鹿に、魚と海老と豊かな生活がうかがえるものになっています。またワニもよく描かれており、身近にあったことがわかります。

内回廊には多くのヒンドゥー教の神々と王の様子が描かれており、三大神である創造と破壊の神シヴァと慈愛などを司る最高神ヴィシュヌに4つの顔を持つブラフマーが描かれています。またシヴァの化身と言われヒンドゥー教の叙事詩「マハーバーラタ」に登場するクリシュナなども描かれています。

アンコールトム観光の見どころ:5見出し

バプーオン寺院

バイヨンの北西にあるもので、1000年代中頃にウダヤーディチャヴァルマン2世によりシヴァをまつる寺院として作られました。三層構造のピラミッド型で、バプーオン様式の原型と言われています。バプーオンとは隠し子の意味で、シャムとの戦争中に王子を寺院に匿った伝説に由来します。

2011年に50年以上かけた修復が完了したため、新しい観光ポイントになっています。池の中を通る空中参道がバプーオンを優雅で荘厳なものにしています。特に雨季には池に水がたまり絶好の観光スポットになります。裏側から見える涅槃仏のレリーフも見どころです。

アンコールトム観光の見どころ:6見出し

ピミアナカス

900年代末にラージェンドラヴァルマン2世により作られ、スーリヤヴァルマン2世によってピラミッド型の赤土レンガを用いた3層構造のヒンドゥー寺院として再建されました。再建当初は最上部には塔があったと言われています。当時は王族が儀式を行うため立ち入りを許された寺院でした。

塔には王家に関わる9つの頭の蛇神が宿る伝説があり、王は毎晩ピミアカナスで蛇神ナーガの化身と交わらなければ国に災いが起こると信じられていたというものです。ピミアカナスの意味は天井の宮殿で、敷地には男池と女池という池などがあります。

アンコールトム観光の見どころ:7見出し

象のテラス

王宮の前、勝利の門の延長線上にあります。1100年代後半にジャヤーヴァルマン7世によって作られました。閲兵式や凱旋のために使われたと言われています。多くは木で作られていたため、現在残る350m近くある長い壇には見事な象のレリーフや像が壁面に数多くあり一見の価値ありです。

ガルーダやライオンのレリーフなどもあり、文化的特徴をよく表しています。ガルーダはインド神話に登場する架空の生き物で蛇や龍を食べるとされた聖なる鳥で、人間の胴にワシの頭と翼、爪を持つものです。ヴィシュヌの神話に登場したり、東南アジアの国章によく使われています。

アンコールトム観光の見どころ:8見出し

ライ王のテラス

象のテラスの続きとして作られたもので象のテラスと同じくジャヤーヴァルマン7世により作られており、地獄の神であるダルマージャの像(レプリカ)が置かれています。本体は現在プノンペン国立博物館にあります。以前は像の正体に諸説あり、らい病の王の説を元に三島由紀夫が戯曲を書いています。

南東部は迷路のように曲がりくねっており、二重壁の構造になっています。研究の結果後世に修復によりこのようになったことがわかっています。現在は元のものも見られるように通路などが設けられています。壁面には象や亀などの動物、蛇神ナーガなどのレリーフがあります。

アンコールトム観光の見どころ:9見出し

プラサット・スゥル・プラット

1100年代末にジャヤーヴァルマン7世によって作られたとされています。象のテラスの近くに12の祠の塔(堂)が一列に立ち並んでいるもので、綱渡りの踊り子の塔とも呼ばれています。綱渡りを王に見せたことに由来すると言われています。目的はまだわかっていないものの1つです。

アンコールトム観光の見どころ:10見出し

王宮跡

王宮は木でできていたため、現在は本体は跡だけが残っています。しかし門や赤土レンガが残されており、観光に十分な見応えのあるものになっています。壁面にはカニやガルーダ、蛇神ナーガにのレリーフが残されています。また塔門砂岩で作られたものが5か所あります。

さあアンコールトム観光へ!見出し

以上、アンコールトムとアンコールトムにある魅力満載の観光スポットの見どころをご紹介しました。いかがだったでしょうか。チョッと行くのを考えてみようかなと思っていただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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投稿日: 2017年6月19日最終更新日: 2020年10月7日

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