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インド食事マナー・食文化をご紹介!美味しい食べ物はカレーだけ?

インド食事マナー・食文化をご紹介!美味しい食べ物はカレーだけ?
投稿日: 2017年6月20日最終更新日: 2020年10月7日

カレー中心の食文化で知られるインドの食べ物をいただく食事には気を付けるべき食事マナーがあり、色濃くインド社会を反映したマナーになっています。またインドの食事や食べ物はカレーだけでないため食文化を豊かにしています。そんなインドの食事マナーと食文化をご紹介します。

インドのおいしい食事を!見出し

インドで気を付けるべき食事マナーと食文化をお送りします。インドの食事マナーについてはインドの社会事情をまじえ、食文化については別にしておすすめの食べ物をカレー以外のものも含めてできるだけ種類豊富に幅広い内容にしてご紹介します。

インド食事マナー&食文化と食べ物:1見出し

食事マナーの基本は?

インド社会に大きな影響を及ぼしているヒンドゥー教のカーストがマナー全体にも大きな影響を与えています。インドの独自の事情が影響しており興味深いものになっているとともに、注意のいることが多々あるようですが基本にある考えはシンプルですのでわかりやすいものになっています。

海外との交流のある都会などを中心にスプーンなどが付くことが増えてきましたが、基本的に素手の右手だけで食事を行うのがマナーです。南部ほど手で食べるようになっている傾向があります。カレーの場合はパンなら汁に漬けてか、米なら汁をこねて手掴みで口に運ぶのが基本です。

スプーンを使う場合でも右手を使うのが無難に食事するためのマナーのおすすめのようです。スプーンを使うのはマナー違反ではないですが、和食で汁椀にスプーンを使う感じに近く違和感があるようです。また食事を残すのはマナー違反で、かなり失礼なようです。

インドではジューターという概念があります。日本語で「穢れ」と訳され、しっくりくるのは「不浄」です。この不浄と反対の「浄」いう感覚は強くあり、食べ物を油で加熱するのが多いのも不浄なものを払う感覚からきているようで、食器に金属を好むのも土よりも浄だからだと言われています。

結構有名な話ですが、インドでは左手は不浄のものとされているのはトイレの習慣に起因するものです。インドでは用を足した後に左手で水を使って汚れた所を洗います。そんな手で食事中に食べ物に直接触るのは抵抗があり、皿などの外側に触れる場合や使わざるを得ない場合以外は使わない方がいいようです。

左手は皿などの外側に触れる場合やどうしても使わざるを得ない場合以外は使わない方がいいようです。人が口をつけたものも不浄なものですので、自分の皿のものや食べかけのものをあげることや人の皿のものをもらうなどは止めた方がいいです。回し飲みも当然アウトです。

インド食事マナー&食文化と食べ物:2見出し

食事マナーとカースト

カーストの下位にある者が触れたものも不浄であるとされ、以前はカーストの違う者同士での食事やものの受け渡しも避けられてきました。宗教上の理由もあって家で作った弁当を職場に運ぶ配送サービスのダッバーワーラーがという職業も誕生し、一定数の職業を保証することにつながっているもの事実です。

わずかに例外も出てきてはいますが、カーストによる差別が法で廃止されていても根強く残っているのはダッバーワーラーの仕事のように社会が仕事を保証する側面があるからです。シェフにはカースト最高位のバラモン出身者が多い傾向にあり、誰でも食事ができ、ある意味で合理的です。

南部を中心に食事にはバナナの葉が食事の提供に使われており、浄と不浄の背景が色んな意味であるのではないかと考えられます。またカーストでは外国人は完全に外のもので、不可触民とも言われる最下層のダリットの人よりも低いと考える人がいますので、その辺りも注意した方が良さそうです。

インド食事マナー&食文化と食べ物:3見出し

インドではカレーってどんなもの?

ヒンドゥー教、イスラム教にジャイナ教の影響を非常に強く受けたものになっており、宗教色の強いものになっています。加えて世界的にも有名なカレーを中心にした地域の気候や風土によって異なった特色の出ているスパイス料理が特徴になっています。

食べ物についての制約が多いため外食というより、家庭中心のものになっています。スパイスも各家庭で独自の調合が行われており、アーユルヴェーダに代表される医食同源の食文化が根付いています。スパイスの調合の知識などがいい奥さんの条件の一つになっています。

カレーが料理が基本です。カレーという単語は煮込み料理を十羽一からげにする粗雑な言い方のようです。外国人向けとして通用しますが、円滑な関係を望む場合は使わない方がベターです。インドではキーマやサーグなどの固有名詞を使うのがおすすめです。

カレーは北部はチキンやマトンなどを食材にバターや生クリームにクミンやガラムマサラなどのスパイスを使い、濃厚でこってりなものです。主食はチャパティなどのパンでナンは頻繁には食べません。元々一部の地域の宮廷料理で、精製小麦は贅沢品で窯が必要なためです。

南部はココナッツミルクや酸味のある果物のタマリンドにレッドペッパーなどのスパイスを使ったスープ状の辛いものです。これをごはんにかけていただきます。北は寒くて小麦が育つ環境にあり、南は暑くて米がよく育つ環境にあったためこのような違いが生まれたのだと言われています。

インド食事マナー&食文化と食べ物:4見出し

食べないもの

様々な宗教があるのも関係しています。ジャイナ教やヒンドゥー教のカースト上位の一部は菜食のためレストランやスーパーでも菜食(ベジ)と肉食(ノンベジ)でまず食べるものが分けられるようです。スーパーの食品には分けるマークが付けられているようで、マクドナルドにもあります。

イスラム教は豚はダメで、ヒンドゥー教は豚と牛がダメです。そのため肉は鶏と羊やヤギが主に食べられています。逆に魚介類に制約はほとんどないため海に近い地域を中心によく食べられるようです。菜食の人々は豆をたんぱく源として摂取しているため非常に豆類が種類豊富にあって充実し人気です。

飲酒についてはイスラム教があるからだけではなく、道徳観念上悪いものとされており、非常に消極的で政府と警察によって管理されています。近年は30代以下を中心に変化しつつあり、ワインやウィスキーなどにインド産のおいしいものが出てきています。

インド食事マナー&食文化と食べ物:5見出し

カレー以外の食べ物もある!

インドはカレー中心にしてその独自の食文化を発展させてきました。しかしおいしいのはスパイス際立つカレー以外にもたくさんあります。また近年は中国やネパールなどの隣接する外国からの食文化も伝わり、そのラインナップも種類豊富なものになってきています。

インド食事マナー&食文化と食べ物:6見出し

ビリヤニ

一般的にはスパイスと米に肉や魚などと野菜を入れ、インドのバター油であるギーとニンニクなどの調味料とナツメグやクミンなどのスパイスを入れて、専用の鍋を用いて炊いたものです。通常はソースやカレーを添えて出されます。地域と作り手により千差万別の味が楽しめるものです。

インド食事マナー&食文化と食べ物:7見出し

サブジ

ジャイナ教の人々を中心に食べられているもので野菜にガラムマサラやターメリックなどのスパイスを合わせて炒め蒸して作られたものです。野菜の旨みが存分に引き出されており、スパイス料理大国インドならではの料理で、野菜とスパイスに加熱具合により豊富な種類があります。

インド食事マナー&食文化と食べ物:8見出し

サモサ

おやつなどにも食べられるスナックで、ジャガイモに玉ねぎやえんどう豆にレンズ豆と挽肉を使った具が一般的で、それを生地で巻いて揚げたものです。テトラポットのような形がよくありますが、春巻き型など形は様々でインドの屋台の定番となっています。

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シークカバブ

羊の挽肉にクミンなどのスパイスを混ぜたものを串に貼り付けてタンドールで焼いた北インドの料理です。元々はトルコのものでしたが、インドに伝わり独自の進化を遂げました。鶏肉などのものもあります。日本ではシシカバブなどと呼ばれています。

インド食事マナー&食文化と食べ物:10見出し

サンドイッチ

長い間イギリス領だったためパンがおいしい店があるようです。また野菜がいいのでこれを組み合わせたものがおいしいと好評です。ベジタリアンがよく食べるパニールというチーズのものなどがあり種類も豊富なのでおすすめです。あっさりなのでそこも魅力です。

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フライドライス

いわゆるチャーハンです。インドの多くのレストランで出されており、かなり多くの旅行者がカレーに飽きた時に食べるようです。味も好評なものが多くあるようです。ただし店によって差があるようなのとカレー味のものが出てきてしまうという落とし穴があるので注文前に要確認です。

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フルーツ(果物)

インドのスイーツは基本的にかなり甘いので、甘い食べ物は安くておいしいフルーツがおすすめです。物価と相まってマンゴーやパイナップルなどの南国系のフルーツが非常に安いそうです。気候の関係か味の評判も上々です。また場所によってはフレッシュジュースのサービスもあります。

インドでおいしい食べ物を!見出し

以上、インドの食事マナーと食文化をおすすめの食べ物を交えてご紹介しました。いかがだったでしょうか。この記事をご覧になり、行ってみようかなとかちょっと食べようかなと思っていただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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投稿日: 2017年6月20日最終更新日: 2020年10月7日

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