北陸の観光スポットおすすめ21選！人気のグルメやお土産なども紹介！

北陸地方とは、中部地方のうち、日本海に面する新潟、富山、石川、福井の4県がこれにあたります。海と山が並行するように連なる北陸には、海と山が織りなす自然美や長く育まれてきた文化があり、見所がたくさんあります。北陸の魅力を満喫できるおすすめの観光スポットをご紹介します。

春日山城は戦国時代の武将・上杉謙信公が居を構えた場所です。山の地形を生かした壮大な山城でしたが、現在は城郭は残っておらず、謙信公をご祭神とする春日山神社や本丸天守台跡、謙信公の銅像などが残っています。散策をしながら、名将・上杉謙信公の築いた山城のスケールの大きさを体感するのもいいですね。

貴重な地形や地質を有する糸魚川(いといがわ)は、日本で初めて世界ジオパークに認定されたエリアです。「フォッサマグナ」とは、大きな溝という意味で地中には日本列島を東西に分ける溝があり、日本海側の西端が糸魚川にあたります。フォッサマグナミュージアムは、そんな地質学について楽しみながら学べる体験型の施設です。

天険 親不知(てんけん おやしらず)は糸魚川市の西端に位置する崖が連なった地域。親不知・子不知(こしらず)とも言い、かつては北陸最大の通行の難所として、親は子を子は親を顧みることができないほど、険しい道だったことから、この名称がつけられたとか。現在は険しい崖が連なる景勝地として、展望台も設けられています。

姫川渓谷を流れる姫川の支流、小滝川は日本で初めてヒスイが発見された場所。国内最大のヒスイの産地で、非常に壊れにくい特徴を持ったヒスイがとれます。川の清流によって自然に磨かれたヒスイは原石のままでも十分に美しく輝いているものもあります。残念ながら、当地の石は持ち帰ることはできませんので、ご注意くださいね。

富山屈指の人気観光スポット、立山黒部アルペンルート。年間100万人を超える観光客が訪れる日本を代表する観光スポットでもあります。3000m級の北アルプスの美しい山並みを間近で見ながら、富山県立山町から長野県大町市に渡って横断する山岳観光ルートです。営業は4月中旬から11月下旬までの期間限定です。

美しい高原や湿原を散策しながら、バスやロープウェーに乗って移動してきた立山黒部アルペンルートのハイライトとも言える黒部ダムは、186mという日本一の高さを誇ります。ダムから水が放出される様子は圧巻で、迫力満点です。これは「観光放水」と呼ばれ、6月下旬から10月中旬の期間限定で行われます。

富山県の南西部に位置する五箇山(ごかやま)は日本の古き里山の暮らしが現在でも見ることができる貴重な集落です。五箇山には相倉と菅沼のふたつの集落があり、どちらも岐阜県北部の白川郷とともに世界遺産に登録されています。相倉合掌造り集落には23棟の合掌造り家屋が残り、民宿や食事処になっているところもあります。

相倉合掌造り集落に比べて規模が小さく、わずか9棟の合掌造り家屋が残るのみの菅沼合掌造り集落ですが、こちらの方がより趣きがあって好む方もいます。かつての産業の和紙作りや生活道具を展示する資料館やカフェ、お土産物屋さんなどあり、小さい集落ながらも人気の一角です。

高岡市にある瑞龍寺は、加賀藩2代藩主・前田利長の菩提寺として建立されました。約18年の歳月をかけて建てられたという建築物は美しく、山門、仏殿、宝殿は国宝に指定されています。その他の建立物も国の重要文化財に指定されているものが多く、歴史的価値の高い名刹です。

富山市の市街地にある富山市ガラス美術館。新国技館を手がけた建築家・隈研吾氏の設計で2015年8月にオープンしました。ガラスの美しさと木のぬくもりが混合するア―ティスティックな建物です。現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ氏の作品の他、富山ゆかりの作家の作品が常設展示されています。

富岩(ふがん)運河の旧船だまりを利用した富山県富岩運河環水公園。橋にかかる天門橋が公園のシンボルとなっています。遊歩道や泉と滝の広場、運河を見渡せるレストランやカフェなどがあり、市民と観光客の憩いの場となっています。年間を通して、日没から22時まで橋はライトアップされるのでデートコースにも最適です。

公園内にあるスターバックス富山環水公園店は、2008年に社内のストアデザイン賞最優秀賞に選ばれており、「世界で最も美しい店舗」と呼ばれており、非常に人気の高い店舗です。全面ガラス張りで、どの席に座っても美しい公園の景観を眺めることができます。富岩運河環水公園を訪れたら、必ず行っておきたい場所ですね。

日本三大渓谷のひとつ黒部峡谷は、黒部川の上流から中流までの位置にあるV字型の渓谷です。宇奈月(うなづき)駅から欅平(けやきだいら)駅まで走るトロッコ列車に乗りこみ、手つかずの自然が残る黒部渓谷の奥地へ進みます。窓がないトロッコ列車で崖沿いを走るのは、スリル満点です。

黒部渓谷沿いには富山では最大規模を誇る宇奈月温泉の旅館や民宿、保養所などが建ち並びます。温泉の源泉は黒部川上流にある黒薙(くろなぎ)温泉からの引き湯ですが、92度から98度と非常に高温で湯量も豊富です。黒部渓谷で観光した後にゆっくりと渓谷が育んだ温泉につかるのもいいですね。

石川県金沢と言えば、兼六園です。加賀藩前田家の歴代藩主が180年以上の歳月をかけて完成させた名園です。約3万4600坪の広い園内は、池や曲水、滝などを配した回遊式庭園です。また四季折々に違った姿を見せてくれるので、年間を通してその美しい姿を見ることができます。

兼六園を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが加賀藩前田氏の居城だった金沢城公園です。兼六園からは石川橋を渡って入ります。石川門は1778年に建築された旧金沢城の遺構で国の重要文化財に指定されています。加賀百万石の権勢を偲ばせる建造物がいくつも残る広大な公園は、歴史散策にぴったりです。

世界で活躍する建築ユニットSANAA(サナア)の妹島和世氏と西沢立衛氏による建物と体感型アートが人気の金沢21世紀美術館。10ある常設展示作品のうち、7つが無料施設という誰でも気軽に現代アートに触れることができる美術館です。写真は芸術家マイケル・リン氏による加賀友禅から着想を得た金沢らしいテキスタイルアートです。

金沢21世紀美術館の人気アートのひとつ、スイミング・プールです。プールの形をした展示物の中に入り、上を見上げると、庭を歩いている人が見えます。上からプールを覗くとプールの中に人が入っているように見える不思議なアートです。

ひがし茶屋街は金沢最大のお茶屋街です。1820年に加賀藩が城下のお茶屋さんを集めて町割りをしたのが始まりで、今でも出格子が続く古い街並みが保存されており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。当時のままのお茶屋さんの贅沢なお座敷を見たり、おしゃれな町屋カフェでくつろいだりレトロな街並みを満喫できます。

石川県にある山代温泉、片山津温泉、山中温泉、粟津温泉を総称して加賀温泉郷といいます。どの温泉も古い歴史と豊富な湯量を誇り、北陸を代表する温泉街です。それぞれに「総湯」という共同入浴場を持っており、日帰りで立ち寄り入浴できるのが人気です。

能登半島の北端付近に広がる白米の千枚田(しろよねのせんまいだ)。海沿いの急斜面に1004枚もの棚田が続く絶景です。世界農業遺産の「能登の里山里海」に認定された代表的な地です。毎年10月中旬から3月中旬には、2万個以上のLEDが棚田を彩るイルミネーションイベントが開催されています。

日本で唯一、車で砂浜を走ることができる人気の千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ。約8km続く砂浜のドライブウェイの波打ち際を走るのは爽快です。夕暮れ時の景色も素敵な雰囲気ですので、能登の観光帰りに走るのもおすすめです。

東尋坊は年間100万人以上が訪れる北陸屈指の景勝地です。1200から1300万年前に溶岩が固まってできた柱状の岩肌が約1km続きます。ここでしか見ることができない奇岩や奇勝があり、国の天然記念物に指定されています。長い時と大自然が作り出した絶景は、北陸を訪れた際には必ず見ておきたいものです。

1244年、道元禅師が坐禅修行の道場として開いた永平寺は、現在は曹洞宗の大本山として、1日3000人もの参拝客が訪れる福井県の人気観光スポットです。樹齢700年といわれる杉の木に囲まれた33万㎡にも及ぶ広大な敷地には、法堂、僧堂などの七伽藍を始め70棟の建物があり、どれもが修行場としての風格を感じさせてくれます。

福井県立恐竜博物館がある勝山市は、「フクイラプトル」という世界的にも珍しい化石が発掘された場所です。4500㎡の広い館内には、貴重な化石や恐竜の全身骨格標本が43体もあります。その他、ジュラシックパークのような迫力ある恐竜のジオラマ展示もあり、お子さん連れで訪れるのにおすすめです。

全体がたまご型の博物館は、世界的にも有名な建築家、故・黒川紀章氏が手がけたものです。エントランスは完全なシンメトリーになっており、地形の起伏を生かして設計されているため、出入り口は3階になっています。ハイセンスな内観はドラマのロケ地にもなっており、恐竜や化石以外に建物も要チェックのスポットです。

5代にわたり現在の福井県北部にあたる越前の国を支配してきた朝倉氏の城下町跡です。朝倉氏の最後の当主・義景の菩提を弔うために建てられた松雲院の山門は、遺跡のシンボル的存在です。他にも義景館跡や下城戸(しもきど)跡などがあり、国の三重指定(特別史跡・特別名勝・重要文化財)を受けた貴重な遺跡です。

日本海と山々に囲まれた北陸には、海の幸、山の幸のおいしい食べ物が多くあります。またその土地でしか食べることができない郷土料理やご当地グルメも数えきれないほどです。そこで北陸観光にはかかせない人気のグルメをご紹介します。

新潟市中央区にある郷土料理のお店、田舎家はわっぱ飯発祥の店として知られるお店。薄い杉の木を曲げて作った丸い「わっぱ」に新潟産コシヒカリをだしで炊いて盛り、鮭や旬の魚をのせて蒸した新潟伝統の料理です。田舎家では、わっぱ飯を商標登録しています。鮭の上にいくらをのせた贅沢な「わっぱ飯の鮭親子」は1296円。

新潟県民が愛するグルメ、イタリアン。1960年に甘味処、みかづきの当主が東京で食べたソース焼きそばから考案したのが、このイタリアンで、ソース焼きそばにトマトソースがかかったもの。みかづきは、現在ではファストフード店としてイタリアンを食べられる店として新潟県民に親しまれています。さらに330円とリーズナブルな値段です。

天然のいけすと呼ばれる富山湾は、豊かな海の幸に恵まれた港。そんな富山湾で獲れる新鮮魚介だけを使って作られるのが富山湾鮨です。富山市丸の内にある美乃鮨は、新鮮な素材にひと手間を加えた名店です。リピーターが多いことでも有名です。富山の高級グルメ「富山湾鮨」は、3240円。

金沢といえば、華やかな盛りつけで知られる加賀料理。高級店が多い中、ランチタイムは比較的リーズナブルに伝統の加賀料理を味わえます。ひがし茶屋街にある十月亭(じゅうがつや)は、金沢の高級料亭、銭屋の直営店。人気はランチメニューの竹かご弁当、2830円です。季節感たっぷりの食材が竹かごの中に美しく盛られていています。

石川県の名物グルメといえば、金沢おでん。石川県は人口あたりのおでん屋さんの軒数が日本一で、通年営業のおでん屋さんが数多くあります。だしは関西風の薄口が主流。タネは源助大根や加賀太きゅうりなど、金沢ならではの加賀野菜が人気です。その他、加賀麩、旬の新鮮な魚介など、金沢でしか味わえないタネがおすすめです。

東尋坊近くにある、やまに水産は、皇室に越前ガニを献上している鮮魚店です。店頭にはカニや新鮮な獲れたての魚介が並び、奥には食事処があります。人気のメニューは、特選海鮮丼 なぎさ汁付、3200円。その日に獲れた魚や旬の魚介、お刺身がたっぷり入った贅沢な海鮮丼にカニと甘エビが入った磯の香りがするなぎさ汁が付いています。

越前おろしそばは、約400年前から続く福井県の郷土料理。そばに大根おろし入りのだしに絡めて食べるのが特徴です。永平寺町にある、けんぞう蕎麦は著名人も訪れる有名店。定番の人気メニューは、おろし蕎麦、540円。そば本来の香りやこし、食感を味わえる絶品メニューです。

旅行先でお土産を選ぶのも楽しみのひとつです。北陸各地で人気のお土産をピックアップしました。大切な人やお世話になっている人、またご自身の旅の想い出にぜひお土産を選んでくださいね。

糸魚川にある洋菓子店、フェルエッグはフィンランド語で「たまごのために」という意味です。こだわりの自家製卵ピュアエッグを使ったケーキやプリンが人気です。中でもお土産に最適なのは、プレミアムプリン。ピュアエッグと牛乳、砂糖、バニラビーンズだけで作られた香り豊かなプリンです。

富山県の名産といえば、ます寿し。明治時代に国鉄が駅弁として販売したところ、全国区の人気になり、現在も駅弁ランキングでは、常に上位をキープしている人気商品です。富山市内だけでも30店舗以上で販売されています。またうっかりと買い忘れた時も駅でも購入できるので便利なお土産です。

3000m級の山々から流れ出る黒部川の名水と黒部産二条麦で作った人気の宇奈月ビール。ビタミン、ミネラルが豊富で、香りが豊かなのが特徴です。トロッコ、カモシカ、十字峡と3種類の味があり、トロッコとカモシカをハーフ&ハーフで飲んでもおいしいとか。ビール好きの方には、嬉しいお土産です。

江戸時代から茶道が盛んだった金沢には、上質な和菓子が多くあります。金沢うら田が販売する加賀八幡起上もなかは、加賀の郷土玩具を模して作られた愛らしいもなかです。見た目の可愛らしさだけではなく、お味も絶品。ほど良い甘さの餡がぎっしりとつまっています。

雅な和菓子作りを得意とする加藤晧陽堂が販売しているうちわせんべいは、女性に人気のお土産です。彩り鮮やかな薄いせんべいに職人さんが一枚ずつ手書きで風流な花鳥風月などを描いています。口に含むと甘さとともに溶けていく食感も魅力です。

加賀水引 津田水引折型が販売する水引ピアス。ご祝儀袋などで使われる水引をアレンジし、ハンドメイドで作られています。銀色の糸に色のついた絹糸を編み込んでいくため、見る角度によって、きらきらと輝きます。派手すぎない、上品なデザインで、色も豊富にあり、女性へのお土産に最適です。

福井県特産のミディトマト「越のルビー」を作る農家と老舗和菓子店、森八大名閣が共同で開発した越のルビートマトゼリー 伝兵衛。ひと瓶に越のルビーを丸ごと一個使用した贅沢なゼリーで、夏にぴったりのさっぱりとしたお味。あのマツコ・デラックスさんも絶賛したヘルシーな一品です。

創業170年を誇る錦梅堂(きんばいどう)は越前福井藩松平家のご用達店という由緒ある和菓子店です。越前国の名産物、絹織物を模して、羽二重餅として藩主に献上したのが始まりとか。絹織物を思わせる柔らかなお餅と餡子は福井県の定番お土産として、多くの菓子店で販売されています。

北陸のおすすめ観光スポットやグルメ、お土産はいかがでしたか?北陸には他にもたくさん、景勝地や観光地、歴史スポットがあり、何度訪れても楽しめる場所です。夏休みのお出かけや冬のカニのシーズンのグルメも楽しみです。家族旅行に、女子旅にぜひ北陸を訪れ、その魅力を満喫してくださいね。