韓国の世界遺産全11か所紹介！水原華城もおすすめスポット！

韓国には魅力溢れる世界遺産が11か所、各地に点在しています。ソウルとその近郊である京畿道はもちろんですが、普段日本人があまり訪れない地方にも魅力的な遺産は多く存在します。今回は、韓国の世界遺産をテーマに韓国各所の知られざる素敵なスポットをご紹介していきます。

首都ソウルには歴史ある古い王宮がいくつも現存されています。中でもこの昌徳宮は、非常に歴史のある古宮でツアーの定番です。緑豊かで広々とした池が美しい庭園は、韓国の人気ドラマ「チャングムの誓い」のワンシーンでも使用されました。ソウルの中心部に位置する立地条件もあいまってますます注目を集めるスポットです。

韓国伝統の衣装である「韓服」を着て昌徳宮をめぐり歩くのはいかがでしょうか。最近、韓国においてトレンドとして韓服姿と観光スポットをマッチさせてSNSに投稿する人が増えています。昌徳宮の周辺には衣装レンタルのお店もあって、韓服を着用すると入場料が無料になる特典もあります。有名な舞台で韓流俳優になりきりましょう。

宗廟は、王朝の時代の王と王妃を祀ったソウルにある霊廟です。1394年に李朝の太祖により建立されましたが、朝鮮出兵の際に豊臣秀吉により破壊されます。後に再建され、その荘厳で端麗な姿は今に至るまでその型を残しています。長きわたり残されてきた価値と他に類を見ない建築様式が認められ、1995年世界文化遺産に指定されました。

ソウルとその近郊など全国に40の数が点在する朝鮮王陵は、1392年から500年以上続いた朝鮮王朝の歴代の王やその親族が眠る墓の王陵群です。2009年に世界遺産登録されました。数ある王陵の中でもソウルに近い京畿道の九里にある「東九陵」は、多くの王陵群の中でも最大の規模と陵墓の数を誇り、一帯は広大な公園となっている場所です。

ソウルや金浦空港にも近い「章陵」はアクセスしやすいスポットです。朝鮮王朝の元宗とその妃の仁献王后具氏の陵です。ここに眠る元宗は言い伝えとして、容姿が非常に際立っていて性格や態度も慎重で、道徳心と情に深い人物だったそうです。そんな人柄を思い浮かべ、風光明媚な景色を見ながらめぐり歩くのもいいかもしれません。

支石墓とは、古の時代にあった文化や生活様式、社会体系などがその形として遺された墓のことです。つまり、支石墓を見ることで大昔の人類の行いや成り立ちをうかがい知ることができます。韓国は支石墓の宝庫とも言われ、全世界の支石墓のうちの3割以上を占めるとされています。韓国国内の中でも「高敞の支石墓」はとりわけ有名です。

各種ツアーでも組み込まれることの多い人気スポットが水原華城です。水原華城を含めて、ここを初めて訪れるなら水原の観光名所を回れる「水原シティツアー」がおすすめです。日本語が話せるツアーガイドさんや音声ガイドがあり、安心して周遊できます。水原華城やカルビ料理などグルメもたっぷり堪能できます。ツアーはネット申し込み可能です。

水原華城は、李氏朝鮮時代に造られた城塞遺跡です。朝鮮古来からの建築方法に西洋の近代的な技法が合わさった築城法が高く評価されています。水原華城は1997年に世界遺産登録されました。水原華城は全長6km近くにもわたる長城で、その各所には門、やぐら、砲台、兵士の監視所など随所に重厚感があって歴史の深さを感じられます。

南漢山城は、京畿道の広州にある山地の城です。まるで万里の長城のような壮大で圧巻の遺産に出会えます。2014年、世界遺産に登録されました。海抜500mほどの山が連なり、その稜線をつなぐように城壁が延々とのびています。中でもスオジャンテと呼ばれる楼閣は、域内で一番迫力のある建物で見るものを思わずハッとさせるような圧巻の様相です。

山城を散策したらお腹も空いちゃいますよね。汗をかいて疲れた体を癒すためにもお食事をして一息入れましょう。山のふもとに降りてくるとお食事処やカフェもたくさん立ち並んでグルメめぐりもできちゃいます。「パジョンテンデ」というお店は、テラス席があって山城の雄大な姿を望みながらゆったりと過ごせます。

海印寺は韓国三宝寺刹の一つとして有名なお寺です。寺内にある大蔵経板殿は、仏教の経典を8万枚もの数の板に刻み込んで収納、保管してあることで知られています。その姿かたちは思わず息を飲んでしまいます。長い年月、板を保存しておくことは非常に困難で、保存されている板殿は温度と湿度が一定に保てるよう建築されています。

海印寺は伽耶山国立公園の中に建っています。車やバスで向かうとまず巨大な門が観光客を出迎えてくれます。ここは周辺が公園となっていて、渓谷や緑豊かな山林が眺められて自然を満喫するにも最適の場所です。寺まではちょっとしたハイキング気分で山道を登っていく感覚だと思ってください。

仏国寺は、新羅の時代である774年に宰相の金大城によって慶州南部に完成します。仏教の経典である法華経に基づいて創建されました。一方の石窟庵は、方角の東側に建築され日の出の名所として知られています。言い伝えとして、石窟庵が前世の父母へ願いを込めて造られたのに対し、仏国寺は現世の父母のため造られたと言われています。

寺めぐりで参道の坂道を登っていくとちょっと派手な色づかいのちょうちんがびっしりと掲げられているのが見えます。赤、青、黄、緑、ピンクなどいくつもの色の数で鮮やかなそれはお釈迦様の誕生日を祝う飾りです。色とりどりに敷き詰められて綺麗ですよね。

韓国めぐりのツアーで欠かせない場所が古都慶州です。日本においては京都の立ち位置といえば分かりやすいと思います。遺産や文化財の数では確かにそうかもしれませんが、慶州という所を街めぐりしてみるとどちらかというと穏やかで静かな田舎という側面が強いので奈良に近い印象です。

新羅王朝時代の都である金城の地とされ、2000年には慶州市付近に数多く広がる史跡や古墳を含めた「慶州歴史地域」として世界遺産登録されました。登録されたエリアは、南山地区、山城地区、皇王寺跡地区、月城地区、大陵苑地区の5つに分かれています。当時のまま街並みが残る慶州は、韓国人はもちろん世界中から多数の観光客がめぐり訪れる地として韓国が誇る歴史都市となっています。

河回と良洞は、安東市にある河回村と慶州市の北に位置する良洞村を合わせた民族村として知られる歴史的村落です。苗字と本貫と呼ばれる先祖の出身をまったく同じとする人たちが集まった血縁集団で形成された村とされ、他にない貴重な一帯です。韓国の伝統的な生活習慣や営みをうかがい知ることができます。

済州の火山島と溶岩洞窟群は、2007年に韓国で初めて登録された世界自然遺産です。済州島は韓国最大の島で、「韓国のハワイ」と呼ばれる人気のレジャースポットとなっています。島自体が火山島で今でも貴重な生態系の宝庫とされ、春はツツジ、夏は高山植物、秋はモミジ、冬は雪山を楽しむなど年間通して見どころが満載です。ベストシーズンは気候が穏やかな春と秋がおすすめです。

済州島の溶岩洞窟は今から10万年以上も前に形成された世界最長の溶岩洞窟として有名です。非常に価値のある自然遺産なんですが、ここの名物といえばオシャレな「洞窟カフェ」です。洞窟の中にカフェなんて想像もつきませんが、暗闇の先にキラキラとした明かりがみえるとそこは魅惑的なテーマパークのようです。他にはない洞窟内のカフェは一度体感してみてください。

韓国にある11の世界遺産をご紹介しました。日本に近い国とあって、どこか日本人にとっても馴染みやすいスポットが多かったですよね。この機会に、各種ツアーなどですべてを周りつくしちゃいましょう。歴史あり、自然あり、グルメもありの韓国世界遺産をめぐる旅はきっとあなたの心にステキな想い出を残してくれますよ。