アナポリスは海軍兵学校の街！ウェストポイント・おすすめ観光スポットも紹介！

アナポリスは、アメリカ合衆国メリーランド州中央部に位置する都市です。アメリカ合衆国の大西洋岸にある最大の湾入「チェサピーク湾」沿いにある大規模な港街であり、エリートが集まる海軍兵学校の街として有名です。歴史的な建造物や全米最古の議事堂などが今も残り、ディープなアメリカを体感できます。今回は、アナポリスの観光スポットを紹介すると共に、同じくエリートが集まる街ウェストポイントにも触れます。

現在のアメリカ合衆国の首都はワシントンDCですが、実はアメリカで初めて首都が置かれたのがアナポリスであります。1783年11月から1784年8月までアナポリスが首都となり、この地にあるメリーランド州会議事堂が連邦議会議事堂を兼ねました。1784年1月14日にはこの議事堂でパリ条約が批准され、アメリカ合衆国が正式に誕生しました。

アナポリスは海軍兵学校の街として有名であり、選りすぐりのエリート士官候補生が全米中から集まっています。ジミー・カーター元大統領やジョンマケイン上院議員などもここの卒業生であります。海軍兵学校は、1845年に当初あった陸軍基地の敷地内に建てられ、現在は全てが海軍兵学校となっています。ビジターセンターがあり、誰でもツアーすることができるので、アナポリスに行った際にはぜひ観光で寄りたい場所です。

アナポリスは、1992年に映画｢パトリオットゲーム｣の舞台となった街で、映画に登場するメリーランド州議事堂や海軍士官学校を目的としたツアーがこれまでに多数組まれています。また、2006年にも「アナポリス 青春の誓い」という海軍士官学校を舞台とした映画が公開され、アナポリスが話題となりました。

アナポリスは歴史的な建造物を数多く残す町として知られています。17世紀後半に建てられた植民地代表者の官邸、アンネ聖公会教会、さらに18世紀に建てられた住居も数多く残っています。アナポリスの通りにはキング・ジョージ、プリンス・ジョージ、ハノーバー、デューク・オブ・グロスターなど、植民地時代を連想させる名称が付けられ、アナポリスの歴史の深さを感じることができます。

1779年に完成した全米最古の議事堂。1783年11月から1784年8月までアナポリスに首都が置かれたことで連邦議会議事堂の役割を果たしていました。2階建てのレンガ造の庁舎で、庁舎の屋上のドームは、釘なしで造られた木製のものとしては全米最大です。観光で入れるエントランス等にはアメリカの歴史を記した絵画や歴代大統領の像等が展示されるなど、隅々まで細かい装飾がされ、アナポリスツアーの目玉になっています。

アナポリスには有名な劇場が2つあります。1つ目はコロニアル・プレイヤーズです。円形の舞台を有するコミュニティ劇場で、観客は舞台の周囲に着席して観覧します。同劇場では年間6本の公演が行なわれています。2つ目はアナポリス・サマー・ガーデン・シアターです。アナポリスセント・ジョンズ・カレッジの学生による演劇グループがショーを披露してくれます。観劇料は無料です。

アナポリスでおすすめしたい料理と言えば、新鮮なシーフード料理です。特にカニ料理は有名で、渡り蟹を揚げた「ソフトシェルクラブ」やカニの身にパン粉や牛乳、卵、タマネギ等を混ぜ合わせて作られる伝統的料理「クラブケーキ」、さらに、茹でたカニにオールドベイという独自のスパイシーで味付けしたアナポリスの郷土料理などはやみつきになる美味しさです。

アナポリスと同様にエリートが集う街として知られるウェストポイントを紹介します。ウェストポイントはニューヨーク州オレンジ郡にある都市で陸軍士官学校の街として有名です。日本の降伏文書の実物が展示されるウエストポイント博物館やハドソン川渓谷の景色が楽しめる街です。

歴史的な建造物や全米最古の議事堂など歴史と文化あるアナポリス。街は海軍士官学校のエリート候補生で賑わい、美味しいシーフード料理や演劇などを楽しむことができます。港町の魅力とディープなアメリカの空気に触れることのできるアナポリス。一度足を運んでみてはいかがでしょうか?