シアトルとの時差は？サマータイムや成田からの飛行時間・時差ボケ解消法は？

アメリカなどのサマータイムを採用する国へ渡航する際、サマータイムの理解をすることが大優先です。理解できないとフライト時刻やアポの時間を間違えることになってしまいます。若干ややこしい部分もありますが、1度覚えてしまえば簡単なシステムなので、これを機にきっちり覚えておきましょう。フライトの飛行時間等もご紹介します。

アメリカでは4月の最初の日曜から、10月の最後の日曜まで「サマータイム期間」として時計が動きます。具体的には4月の第1日曜の午前2時から、10月の最終日曜の午前2時までです。この期間では通常の時刻より1時間時計の針が進んだ状態で時刻を読み上げるのです。

また、サマータイム期間はアメリカ英語で「Daylight Saving Time」と呼び、DSTの略されることがあります。もっというと、地域ごとでも時差が生じるので4種類に分かれEST、CST、MST、PSTと分類されます。詳細は割愛しますが、シアトルはESTとなりますので、こちらの記事ではESTにフォーカスを当ててさらに説明を加えていきます。

続いてシアトルと日本時間との時差を、サマータイムと絡めて説明していきます。通常期間の場合はシアトルと日本時間ではマイナス17時間です。例えば成田空港が17時の時はシアトルは同日の深夜0時となります。しかしサマータイム期間はシアトルの時間が1時間だけ進むので、時差はマイナス16時間、成田空港が17時の時にシアトルは同日の深夜1時となります。飛行時間も考慮するとややこしいですね。

先程、マイナス17時間と説明しましたが、実質マイナス17時間ですが時計の針だけ見ると7時間差なのです。時差ボケ対策はここを上手く使うと驚くほど効果を発揮します。詳しくは後程説明しますが、フライトでの到着時間と、飛行中の過ごし方でしっかりと対策ができます。あとは、この飛行時間中に必ずサマータイムを考慮して腕時計などの時刻をしっかりと日本時間から変更して合わせておきましょう。

続いて成田空港からシアトルまでの飛行時間やフライト便をご紹介してまいります。まずは直行便ですね。1番人気なフライトはANAです。日本の会社で、価格も安い時期であれば10万円台前半で往復便を購入することができます。またアメリカの航空会社、デルタ航空とユナイテッド航空も成田へ直行便を就航しています。価格も高くないので、ぜひ渡航時期にはチェックしてみましょう。

もちろんシアトルへは乗継便でも向かうことができます。特に、バンクーバーを経由して成田からシアトルへ飛行する便がメジャールートとして知られています。JALにこの路線があるので、マイレージをためる方は是非成田からバンクーバーへ1度フライトしましょう。ちなみに乗継便は、アメリカやアジアの航空会社で格安で行けるルートも見つかる場合があるので、飛行時間や予算が気になる方は頑張って探してみるのもありです。

ここでシアトルへ向かう際のサマータイムにおける注意点をいくつかご紹介します。まずは日本時間からの時刻合わせです。飛行時間中やシアトル到着直後にスマホや腕時計の時刻を修正しておきましょう。結構あるのがホテルでチェックインを済ませて落ち着いてから時刻合わせをする方がいます。その間に電車やバス、待ち合わせ時間を間違えてしまうケースが多いようなので必ず遅くても空港内で時刻修正しましょう。

また、サマータイムと通常期の切り替え時にシアトルに滞在していたり、さらには飛行直後に切り替わるようなフライトに出合わせた場合は非常に時間のトラブルが多くなります。4月の切り替え時は午前1時59分の1分後は午前3時となります。また10月の切り替え時は午前1時59分の1分後はまた午前1時に戻ります。つまり午前1時台が2回来ます。ややこしいですがしっかり頭に入れましょう。

以上の点をしっかり念頭に置き、やや緊張気味でシアトル滞在を迎えられれば十中八九トラブルに巻き込まれないでしょう。ただ、最後お伝えした切り替え時での滞在は要注意です。さらに、東海岸からシアトルに来た際も時差があるので同じくしっかり対策しておきましょう。それでは次に、時差ボケ対策をご紹介します。

時差ボケ対策、出発前にできることからご紹介します。まず、到着時刻をしっかり把握することが大先決です。そして朝の時間帯に到着の場合、飛行機に乗る前はやや睡眠を控えめにしておきましょう。これにより飛行中での睡眠を促ししっかり睡眠をとった上で朝のシアトルに到着することができます。仮眠を取りたい場合は銭湯などで過ごすのも良策です。

そして夜にシアトルに到着する場合は逆です。やや睡眠を多めにとるようにしましょう。飛行中の睡眠を防ぐためです。そして眠気を漂わせながら夜にシアトルに到着できれば1番理想の状態です。しかしながら忙しいビジネスマンの場合、これができない方が多いようです。睡眠不足のままフライトに臨み、そして目が覚めたら夜のシアトル、これは1番時差ボケになりやすいパターンです。この対策をご紹介します。

手っ取り早いのは出発前の空港に早めに到着するようにして、飛行前に仮眠をとることです。とにかく飛行中に寝ないのが夜到着の鉄則です。もしどうしても飛行中に寝てしまう不安がある方はしっかり睡眠導入剤を購入してから飛行に臨みましょう。

先ほどもお伝えしましたが、シアトルへ夜に到着の場合はなるべく睡眠は避けましょう。つまり睡眠を避けるために飛行中にできることをお伝えします。具体的には座席から定期的に立つことです。1時間おきか、長くても2時間おきには座席を立ち、化粧室でストレッチをしたり筋肉を刺激することをおすすめします。ゆえに座席指定可能であれば通路側を選びましょう。

朝方から午前着の場合は、なるべく寝ることです。しかし飛行中に寝ることが難しいのであれば無理に目をつむることはありません。大切なのは体を休めることです。シアトル到着後にしっかり寝ずに夜の睡眠まで活動できる体力を温存すればよいです。そのため先ほどとは逆に、無駄に座席を立たないよう努めましょうエコノミー症候群の懸念もありますが、多くても2回か3回の離席を心がけましょう。座席は窓側をおすすめします。

続いて滞在中のできることをご紹介します。先ほどの日本時間の渡航前から、飛行中で時差ボケ対策をしっかり行い調整できれば心配無用です。散策やグルメを楽しみましょう。しかし、夜到着で到着後も目が覚めてしまってる場合、入浴をおすすめします。1度体温を上げ、再び体温が下がり始めると副交感神経が働き、睡眠導入へ移行しやすくなります。入浴後のストレッチや、スマホ利用を控えることも有効です。

逆に朝型到着で、昼間の活動時間帯にどうしても眠気に襲われた場合の対策をご紹介します。まず、可能であれば1時間程度の仮眠を行いましょう。かなり改善されることもありますのでこれはおすすめです。もし仮眠が適わない場合、体が日本時間の深夜の状態ということなので重めの食事はひかえましょう。空腹に陥ってもそれを紛らわす程度にしましょう。これを行うことで内臓からくる体調不良は防ぐことができます。

それでは最後にシアトルから日本に帰国した後にできることをご紹介します。日本時間の昼間、どうしても眠い場合ですが先ほどと同じくなるべく1時間の仮眠をとりましょう。しかし2時間以上寝てしまうと仮眠とはいえないので逆効果です。気合いがある方は眠気のある昼間を耐え抜き、夜は早めにベッドに入りましょう。

夜に目が覚めてしまった場合は逆です。無理にベッドに入らず、まずはお風呂に入ったり、軽く運動したりしましょう。ここでの注意点は、「体を温めること」を意識することです。ゲームやスマホ、映画鑑賞や読書などはあまりおすすめできません。体温の上昇から冷めていくときに眠気が来るのでこれを期待させるような活動を心がけましょう。

シアトルのサマータイムの事情を踏まえて様々な情報と、時差ボケの対策をご紹介しました。シアトルまでの飛行時間は約9時間30分程度なので、このことを逆算して到着時間に合わせた過ごし方を、日本時間計算でしていけば時差ボケはさほど怖くありません。ぜひいろいろ試してみてください、少しでも快適なシアトル滞在ができることを期待しています。