チェスキー・クルムロフの人気観光スポットの行き方は？ホテルやお土産情報も！

チェコの南ボヘミア州に位置するチェスキークルムロフ旧市街は、まるで中世のテーマパークのように小さくて見所が詰まった観光地です。13世紀から建設が始まった街は、その時代からの素敵な装飾を今に伝える建物が多く、見どころ満載ですよ。それでは、チェスキークルムロフの人気観光や行き方、ホテルやお土産情報をご紹介します。

「ブディヨヴィツェ門」はチェスキークルムロフ旧市街の北の入口にある門です。重厚なレンガ造りの門は、まるで笑っているかのように見える4つの窓を持つ黄色い特徴的な塔の門をくぐると、中世の街並みが広がります。アーチ型の門は大小二つあり、車用と人用に分かれています。可愛い門と石畳の道は素敵なおとぎの国の入口です。

チェスキークルムロフ城は13世紀から建設が始まった後、増改築が繰り返された為、ゴシックやルネサンス等の複合建築となっています。また、一見立体的に見えている建築の外壁装飾はよく見ると至ると所に「だまし絵」の装飾が使われています。特に、特徴的な塔や壁に描かれた「だまし絵」は必見です。お城はこの街一番の観光名所ですよ。

城内には入ると、バロックからロココ時代の装飾や調度品を見ることが出来ます。また、1766年に完成したバロック様式の機械仕掛けの舞台装置を備える劇場も保存されていますよ。城の敷地内は入場料無しで24時間解放されていて、夜にはライトアップもされます。城内の塔に入るのは有料ですが、そこから見る街並みはまさに絶景です。

城の塔には、漆喰の表面の湿った層を掻き落として線画を描く「スグラフィット装飾」と呼ばれる独特な壁が見られます。塔の中には小さめの博物館があり、美しい調度品を見ることが出来ます。螺旋階段を登った塔の上からはヴルタヴァ川に掛かる橋や赤茶色の屋根の街並みを望める人気の観光スポットです。

第４の中庭と第５の中庭の間をつなぐ「ブラーシュティ橋」は、アーチ式の構造に支えらた三層構造の回廊です。門は建物と連結していて、ヴルダヴァ川の支流に掛かっており、かなり高い場所にあります。「ブラーシュティ橋」からの旧市街地の風景もおすすめの撮影スポットなので、是非、回廊を歩いて観光して下さいね。

城からブラーシュティ橋を渡り、かなりの傾斜の道を数分登って行くと、細長いフランス式の幾何学的な広大な庭園があります。庭には噴水に石造もあり美しく整備されていて、ゆったり散歩するにはちょうど良い大きさです。入場料は無料で、庭園の美しさと高台から眺める街並みはとても風情があり、多くの観光客が訪れています。

毎年六月の夏至の週末に開催される「五弁のバラの祭典」では、中世風の宮廷衣装や騎士に扮した地元の人々が街の中を闊歩します。中世の音楽を演奏したり、民族舞踊や民族劇ほか沢山の催しがされます。一番この町が栄えた16世紀後半をイメージされたお祭りで、「五弁のバラ」とは、かつてこの街を治めていたロジェンベルク家の紋章です。

まるでテーマパークのようなカラフルな建物が立ち並ぶ、「スヴォルノステイ広場」。広場にはペストの終焉を記念して建てられた記念塔があります。街の中心地で飲食店やお土産、観光案内所などがあります。クリスマスシーズンにはクリスマスマーケットもあり、雰囲気は最高ですよ。多くのお店は16時から17時には閉店するのでご注意を。

チェスキークルムロフの2大観光地は城と「聖ヴィート教会」と言われています。「聖ヴィート教会」は1439年に建てられたゴシック様式の教会で、聖ヴィートと聖母マリアが描かれた美しいフレスコ画と、18世紀のパイプオルガンが有名です。夜になると川の向こうからライトアップされ、その光景を観光するのもおすすめです。

「ラゼブニッキー橋」は旧市街の中心地区から城のある地区へと渡る橋です。木の板が張られた橋の欄干の両側にはボヘミアの守護聖人の聖ヤン･ネポムツキーの像とイエス･キリスト像があります。この場所からは、城の塔のだまし絵が良く見え、またヴァルタヴァ川沿いの町の風景も見られる撮影にはぴったりの観光スポットです。

20世紀初頭の表現主義の画家、オーストリア出身のエゴン･シーレの作品が展示してある美術館です。建物はビール醸造所の建物を改修し造られました。ここには彼の絵の他に、エゴン･シーレ本人の服やデスマスク等も展示されています。カフェも併設されているので、観光の途中にアートを鑑賞して一息入れるのも良い場所ですね。

「エッゲンベルグ醸造所」はチェスキークロムロフ城の真向かいにあり、この地の地ビールを醸造しています。重厚なレンガ造りの建物で、建物の中庭には木製の製造用に使われた道具も置かれています。その建物の並びには元は冷蔵庫として使われていたレストランがあります。レストランはいつも多くの観光客で賑わっていますよ。

プラハからチェスキークルムロフへの行き方で一番便利なのは、現地でもオンラインでも予約出来る「Student-Agency」というバス会社を使うことです。プラハからチェスキーまで片道3時間。バスではチェスキークルムロフの観光スポットに近い停留所で下車が出来ます。コンパクトな街なので、日帰りでも滞在でも十分楽しめますよ。

バスの停留所からお城が見える西方向へ8分程歩けば、街の中心スヴォルノステイ広場です。ここに面している市庁舎の一角に観光案内所があります。観光地への行き方を調べたり、帰りのバスや列車の時刻はここで手に入れましょう。どこからでもお城の塔が見えるので、完全に行き方を決めなくても楽しく観光出来るのが小さな街の良い所です。

チェスキークルムロフから10キロの地点には、ボヘミアでも有数の古い修道院の「ズラター･コルナ修道院」があります。1263年に造営が完了した後、17世紀までに何度か改修工事が行われたため、ゴシック様式とバロック様式の要素がこの修道院には見られます。チェコ共和国の重要文化財なので、時間のある方は是非観光に行ってくださいね。

チェスキークルムロフ旧市街地の中央広場からわずか30メートルのメイン通りにある「ホテル･U-マレホ-ヴィットカ」はゴシック様式の建物のホテルです。街のアクセスも良く、観光の合間に部屋に戻れる位置なので有効活用出来るおすすめのホテルです。木のぬくもりが感じられる広めのお部屋で、スタツフもフレンドリーですよ。

住所:Radnicni 27,チェスキー･クルムロフ,381 01,チェコ 電話番号:380-711-925

チェスキークルムロフ城から約2分。1561年にベーカリーとして建てられ後にホテルとして改装されました。観光アクセスの良い小さい可愛らしいベージュ色の外壁と赤い屋根がメルヘンな人気のホテルです。客室もとても素敵でシンプルなモダン調な木製家具でまとめられており、とても落ち着く空間で、朝食も美味しいおすすめのホテルです。

住所:Latrán 77,チェスキー･クルムロフ,381 01,チェコ 電話番号:358-880-311

チェコで1790年に創業された老舗ステーショナリーメーカー「コヒノール社」の色鉛筆やペンは、スタイリッシュで遊び心のあるお洒落なデザインと機能で特にヨーロッパ圏で人気があり、お土産にするにも最適です。お店への行き方は、お城からヴルダヴァ川を渡り南へ徒歩8分程度。聖ヴィート教会の近くにあるので是非行ってみて下さいね。

住所:Kostelní 169,チェスキークルムロフ,381 01,チェコ 電話番号:731-627-867

買えるみんなに配れるお土産ならKOLONÁDAと書かれた箱のスパ･ワッフルがおすすめです。チェコの温泉地のワッフルは、チョコレートやヘーゼルナッツ、ココアクリーム等がウエハースにサンドされている軽い口当たりの良いゴーフルのようなお菓子です。空港で買うよりスーパーの方が安くておすすめです。観光途中で是非どうぞ。

いかがでしたか?13世紀から繁栄したチェスキークルムロフはおとぎ話に出てくるような観光地です。ヨーロッパの多くの街がそうであるように、大戦後に元に戻そうと再建した中世の街並みは一見の価値ありです。プラハまで観光に来た際には行き方をチェックしてみて下さいね。またこの観光地は坂道が多いので、歩きやすい靴がおすすめですよ!