シチリア島を観光！治安や行き方は？温暖な気候で旅行にも人気！

誰もが一度は憧れる地中海。一生に一度は行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。そんな地中海の数ある島々の中で最大の島であるシチリア島。美しい海と暖かい地中海の気候、深い歴史を持つ建造物、自然の中で食べるシチリアグルメなど様々な魅力が詰まったシチリア島についてたっぷりとご紹介します。

シチリア島は島全体が地中海性気候となっていて、夏は乾燥していて暖かく冬もそれほど寒くならず一年を通して暖かな気候となっています。夏の平均最高気温は28度から30度程度ですが、まれに40度を超えることもあり1999年に48,5度を記録しました。しかし、気温が40度を超えることは珍しいことなのであまり心配をする必要はありません。シチリア島はとても温暖な気候と言えます。

シチリア島は雨が比較的少ない地域でもあります。東京の年間降水量が約1500ミリ程度に対してシチリア島の年間降水量は400ミリから1000ミリ程度と少なく、また地中海性気候の特徴として夏に雨が少なく冬に比較的雨が多いということもあり、夏のベストシーズンには天気に恵まれる可能性が非常に高く気候の心配をせずに観光を楽しむことができる地域です。

シチリア島は地中海のほぼ中央に位置していて、イタリアにある島の中で最大の島です。長靴の形をしているイタリア本土のちょうどつま先のあたりにある大きい島がシチリア島です。シチリア島への行き方は飛行機、列車、船など様々な方法があります。シチリア島という名前は聞いたことがあっても、場所や行き方はわからないという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、シチリア島への行き方を紹介します。

一つ目にご紹介するシチリア島への行き方は、飛行機を利用する行き方です。ローマやミラノなどの主要都市やイタリア以外のヨーロッパの主要都市から直行便で行くことができます。シチリア島の州都であるパレルモ、シチリア島第二の都市であるカターニアの二つの都市に直行便が出ています。日本から行く場合は、ローマやミラノなどで乗り継ぐか、その他のヨーロッパの都市で乗り継ぐかのどちらかになります。

二つ目にご紹介するシチリア島への行き方は、列車を利用する行き方です。イタリア本土からシチリア島まで橋がかかっているわけではなく、フェリーに列車ごと乗ってシチリア島に入ります。列車で行く場合は、シチリア島の玄関口であるメッシーナに到着します。所要時間はミラノから約16時間30分、ローマから約8時間と少し遠いですが、ナポリから行くと約5時間30分で行くことができます。南イタリアの景色を眺めながら行くことができるので時間がある方には列車旅行もおすすめです。

三つ目にご紹介するシチリア島への行き方は、船を利用する行き方です。船でシチリア島へ行く場合はメッシーナ港、パレルモ港、カターニア港のどれかの港へ向かうことになります。こちらの３か所の港は地中海クルーズの大型船もよく寄港する港です。それぞれへの所要時間は発着の港によって違いますが、イタリアの南西端の都市であるレッジョカラブリアからメッシーナへは30分程度で行くことができます。

観光地行く際に最も気になることの一つがその土地の治安情報ではないでしょうか。シチリア島にはマフィアがいるということで知られています。そのため、シチリア島は危険なところなのではないかと思っている方も多いと思います。しかし、実際にはどうなのでしょうか。

シチリア島の街を歩いていて、突然マフィアに襲われるなどということはなく、とても安全に過ごすことができます。他の海外の国と同じように、スリやひったくりなどには気をつけなければなりませんが、必要以上にマフィアを意識する必要はありません。

シチリア島の治安が悪いというイメージが多くある理由は、マフィアの発祥の地として知られているからではないでしょうか。しかし治安が悪いということはなく旅行に行ってもそれほど気にする必要はありません。日本にいてヤクザを気にしながら生活はしていませんよね。それと同じことです。他の海外の国へ行った時と同じように過ごすことができます。しかし、日本ほど治安がいい国はないと思って観光を楽しみましょう。

タオルミーナはイタリアを代表するリゾート地で、美しい海を求めて世界中からたくさんの観光客が訪れています。シチリア島の東海岸の高台にあるタオルミーナの町から眺める海は絶景で、この絶景を見るために世界中から観光客が集まっていると言っても過言ではありません。

タオルミーナといえばビーチリゾートが人気ですが、せっかくシチリア島に来たんですからビーチ以外の観光も忘れずに。タオルミーナにはギリシャ劇場があります。ギリシャ劇場とは、紀元前３世紀に建てられた劇場で、現在もコンサートやオペラなどに使われています。観光に訪れる人の中にはタオルミーナといえばビーチではなくギリシャ劇場だという人もいるほどです。

ギリシャ劇場は長い歴史があり、紀元前３世紀にギリシャ人によって建てられました。しかしタオルミーナが古代ローマ人に占領され、タオルミーナにある多くの建築物が改築されてしまいました。ギリシャ劇場も例外ではなく、円形闘技場に改築されました。その後、第二次世界大戦で爆撃され現在に至っています。

夏にはオペラやコンサートが行われ、たくさんの地元の人や観光客で賑わいます。また夜はライトアップされ、古代劇場と現代のコンサートで幻想的な雰囲気を味わうことができます。シチリア旅行に行った際は、日中だけでなく夜のギリシャ劇場にもぜひ訪れてみてください。

シチリア島は島全体がシチリア州というイタリアの中の一つの州となっています。そのシチリア州の州都がパレルモで、シチリア島最大の都市となっています。アラブ人やノルマン人から影響を受けた町並みは、独特の雰囲気を感じることができます。ノルマン王宮やパレルモ大聖堂、パラティーナ礼拝堂、マルトラーナ教会など、歴史を感じさせてくれる観光スポットがたくさんあります。

ノルマン王宮には、かつての王様が住んでいました。ノルマン王宮か古くからの歴史があり、建設が始まったのは９世紀頃と言われています。また、ノルマン王宮内にはパラティーナ礼拝堂があり、ルッジェーロ王の礼拝堂として建てられました。壁全体が金箔で装飾されていて、とても美しく輝いています。

マルトーナ教会は1143年に建てられた教会です。内部の中央ドームを彩る黄金のモザイクが美しく、また、足元にはアラブ式幾何学模様のモザイクで彩られています。金色のモザイクや美しい壁画を見ることができるので、シチリア旅行の際はぜひ訪れてほしい場所の一つです。

地中海に位置しているシチリア島では、新鮮な魚介類を使った料理がよく食べられています。また、シチリア島の料理の特徴としてパン粉が使われている料理がとても多くあります。新鮮なマグロを使った「マグロのオーブン焼き」やシチリア産トマトを使ったパスタの「ノルマ風パスタ」、地中海産のイワシを使った「イワシのパスタ」など、様々な名物料理があります。

シチリア島にはマーケットもたくさんあります。マーケットには地中海産の新鮮な魚介類や、シチリア産の柑橘系のフルーツなど、シチリア島ならではの食材がたくさん並んでいます。食べても美味しいのでおすすめですが、みているだけでも楽しむことができます。また、シチリア島にはジェラートのお店もたくさんあるので、ぜひ食べてみてください。

いかがでしたでしょうか。シチリア島にはビーチリゾートや歴史的建造物、美味しいグルメなどたくさんの見所があります。治安が心配という声もよく聞きますが、シチリア島の人は旅行客にも親切で穏やかな人たちばかりです。イタリア旅行へ行った際はローマやベネチアなどもいいですが、ちょっと足を伸ばしてシチリア島にも行ってみてはいかがでしょうか。色々な行き方があるので、景色を楽しみながらのんびりと行ってみてください。今回の記事がシチリア旅行の参考になれば幸いです。